札幌から行く 『温泉宿』

    温泉宿 「宿泊」 好きな札幌人。風呂、食事、部屋、もてなし・・・ 「湯宿をめぐる冒険記」 & 「雑多な温泉話」

     2016年ゴールデンウィークに、島根県雲南市の出雲湯村温泉「湯乃上館」へ泊まりたい。「1日2組限定」「囲炉裏での夕食は1組のみ」とハードルが高いため、2月上旬に予約電話すると、第1希望の4月30日は「あっ、満室ですね」とご主人。翌5月1日に切り替え、囲炉裏での夕食を押さえた。



    築140年の田舎屋敷へ
    行燈
     出雲湯村温泉の歴史は古い。約1300年前に書かれた出雲國風土記(733年)に存在が記載されており、大正時代までは宿が林立していたものの、現在は「湯乃上館」と「オーベルジュ雲南」に加え、川向こうに「国民宿舎清嵐荘」があるだけ。

     家屋が並ぶ路地の奥に、湯乃上館が見えた。石垣に囲まれた木造2階建ての佇まい。1873年(明治6年)に建てられたというから、実に築143年となる。宿は「田舎屋敷」とアピールするが、まさにそう。トイレ回りなどリフォームされており、清潔この上ない。

    路地裏に宿
    いい風情
     2階の客室スペースには複数の部屋があるものの、使用しているのは両端の2室のみ。他客の部屋と離れており、話し声などあまり気にする必要はなく、プライベート感がある。通された客室は角部屋で風格を感じる造り。窓が開け放たれ、縁側の椅子に座ると、5月の日差しとそよ風が心地良い。

    あさめし
    ・菜の花とベーコン炒めもの
    ・あごかまぼこ
    ・冷ややっこ
    ・生卵
    ・青菜漬物
    ・白米(木製おひつ)
    ・味噌汁

    朝食会場
     隣の客室で、8時00分から。

    食事処は離れ
    出入り口 囲炉裏みえる
     玄関前に茅葺(かやぶき)屋根の食事処がある。6畳間で囲炉裏があり、事前予約した1組のみ利用できる。業務用冷蔵庫(飲み物は有料)と洋式トイレあり。

    6畳間くらい
    いただきます
     18時00分スタート。宿のご主人と女将さんが順次、配膳する。
     囲炉裏料理の焼き物は、ご主人自ら焼いてくれた。

    男性内湯 湯口
    温泉分析書 平成13年4月13日
    ・湯村温泉
    ・アルカリ性単純温泉 (低張性アルカリ性高温泉)
    ・42.6度
    ・溶存物質0.46g/kg
    ・成分総計0.46g/kg

     毎分300リットルの自噴の湯に、手は一切加えていない。


    公衆浴場 「元湯 漆仁湯」(もとゆ しつにのゆ)
    元湯
     宿に風呂はない。路地を挟んだ向かい側にある公衆浴場を利用する。宿が経営しているので、番台の女性に「宿泊客です」と言えば、無料で何度でも入浴できる。営業時間外は専用鍵で自由に出入り可能だ。

     営業時間10時00分~21時30分(21時00分で受付終了)
     350円(家族風呂利用者は、プラス室料1,050円。50分貸切)


    足湯
    木地牛乳


     江戸時代に創業した「湯乃上館」は、島根県雲南市の出雲湯村温泉に佇む。
     周囲に他の湯宿は見当たらない。
     1日2組限定。のんびりゆっくり。期待が高まるばかりだ。

    湯乃上館
    シビレル外観
    渋い玄関
    2階 階段回り