札幌から行く 『温泉宿』

    温泉宿 「宿泊」 好きな札幌人。風呂、食事、部屋、もてなし・・・ 「湯宿をめぐる冒険記」 & 「雑多な温泉話」

     2007年スタートした「サッポロ・シティ・ジャズ」。大通公園をはじめ、市内各地の街かどでプロ・アマのジャズアーティストがクールに演奏するイベントだ。いまや札幌の短い夏を彩る風物詩・・・と記してみたが、札幌市民のワタシは一度も拝見したことがない。「そういえば、やってたよね」な感覚だった。ヨサコイと同じで。

     今夏、初めて定山渓温泉(札幌市南区)で1週間(7月30日~8月5日)、毎夜ジャズライブを開くことが決まった。会場は定山渓神社という。

     定山渓温泉でまったり泊まるついでにジャズを味わうって、普段と違う温泉宿泊な感じで楽しそう。ただし、土曜に行けば、定山渓の宿泊客も多数訪れ、混んでいるだろうな。ならば平日に攻めた方が空いていて良い。そう考え、金曜の夜に宿泊しようと思った。仕事を定時で終え、地下鉄とバスを乗り継げば、不可能ではない。

    看板
    夜のホテル
     「真駒内駅」18時20分発のじょうてつバス前に乗り、「定山渓湯の町」19時00分に到着。札幌の夏は日が長いため、真っ暗になる前に今宵の湯宿「定山渓ホテル」にチェックインした。

    ロビー
     キャンペーン企画で朝食のみ1人3,650円って安くて嬉しい。夕食はジャズライブ会場で食べることに。



    客室

    既に布団を敷いてある
    いい感じ
     8畳+縁側+洗面台+トイレ。

    トイレ浴衣
    冷蔵庫茶
    客室鍵女性のみサービス
    もらった抽選券
     チェックイン時にもらったチケット。ジャズライブ会場で「たまねぎすうぷ」の引換券、景品が当たる「抽選券」だった。これは嬉しい。

    客室前廊下
     20時10分からジャスライブが始まるので、風呂にも入らず、会場の定山渓神社へ。



    ライブ会場

    ジャス案内
    神社へ続く階段
     ちょっと幻想的。

    自ら謳う「純和風高級旅館」

     札幌から国道230号を走り、定山渓を過ぎた辺りで左手に1軒宿が見えてくる。宿を囲む長い塀に「純和風高級旅館」と大々的にアピールしているから、「ああ、あれね、知ってるよ」と頷く札幌市民は多いが、「泊まったことあるよ」の声は聞いたことが無い。

     そりゃそうだ。なにしろ「純和風高級旅館」なのだから。

    「純和風高級旅館」と示す看板
     もともと「ムイネグランドホテル」だったのを、支笏洞爺国立公園のエリアゆえに新築不許可だから全面改修の上、1989年(平成元年)オープン。1泊30,000円以上ゆえに、小樽の銀鱗荘と同じで、羽振りの良い内地の富裕層をターゲットとしていた。

     ところが1~2年前、いつの間にか20,000円弱にプライスダウンしたことに気付く。最近はじゃらんnetに登録し、閑散期の平日だったら15,000円を切るケースも。昨今の経済情勢を踏まえた流れだろう。

     でも、しかし。どうも「純和風高級旅館」と自ら謳うセンスに、以前からモヤモヤした反発を覚える。高級かどうかは第三者の客が評するものであって、自分で言うかな、って。

     例えば、ススキノ辺りのいかにもゴージャスな寿司屋が「当店は高級店です。さあ、どうぞ」と真顔で言われれば、正直いって少し引く。ちょっとワープしちゃえば「イケメン」の男性が「自分、男前っす、カッコいいっす」と語れば、ああ、そうですか、その通りと思いますが・・・と返答に窮しちゃう。うら若き乙女が「ワタシ、美人でしょ」と屈託なくアピールすると「ちょっと調子に乗ってるんじゃない」とマイナスイメージが増す。

     「高級」「イケメン」「美人」に加え、「セレブ」「エリート」「金持ち」などなど、庶民が高根の花とうらやむキーワードが、客観的事実であればあるほど、決して自ら口に出さない奥ゆかしさと謙遜ぶりに、ニッポン人は共感を覚えるような気がしてならない。

    玄関前
     と、ちょっぴり批判的に記してみたものの、やっぱり佳松御苑・吉兆は、客観的に見て高級そうで憧れるな。それでいて、大幅に宿泊料を下げ、敷居も低くなっている。泊まらずにアレコレ語るのはナンセンスと感じ、1月下旬の厳寒期に潜入した。

     指定した8時から、夕食と同じ1階ラウンジで。

    朝食
    ・シャケ焼、岩のり
    ・キノコ真薯(しんじょ)
    ・野菜サラダ
    ・温泉玉子
    ・ほうれん草おひたし
    ・おろしじゃこ(ゴマ、青菜)
    ・おかゆ

    後出し
    ・みそ汁
    ・グレープフルーツ、キウイ
    ・お茶

    食後ドリンク
    ・コーヒー
    ・紅茶

    夕食
     指定した18時00分から、1階ラウンジで。お品書き付。
     1品ずつ供される。

    ラウンジ
    ・ビンビール(中瓶)850円
    ・グラスワイン600円

    風呂前(冷水ポットあり)
     夜通し入浴OK。「檜造り」と「大理石貼り」の意匠の異なる浴室が1つずつあり、夜に男女交代する。

    温泉分析書 平成16年12月3日

    ・申請者 株式会社定山渓グランドホテル
    ・源泉名 ムイネ1号泉
    ・湧出地 札幌市南区定山渓858番地1
    ・泉温32.6度
    ・毎分100リットル(動力揚湯)
    ・pH7.4
    ・無色澄明、無味、無臭
    ・蒸発残留物0.873g/kg
    ・溶存物質1.308g/kg
    ・成分総計1.382g/kg
    ・カルシウム・ナトリウム-炭酸水素塩泉(中性低張性低温泉)
     →旧泉質名 含重曹-重炭酸土類泉

     塩素系薬剤を使用→衛生管理のため
     加水している→温泉資源の保護のため
     加温と循環している→入浴に適した温度に保つため

     日帰り入浴は受け付けていない。