シャコタンブルーとウニで有名な積丹半島において、泊まって温泉を味わえるところ(温泉宿)は限られる。泊村・盃温泉のいくつかの旅館を除けば、あとは温泉旅館北都くらい。営業期間は4〜10月いっぱいと聞き、1泊2食9,800円で転がり込んだ。
面白い風情





国道229号沿いに佇む1軒宿で、外観に輝く温泉マークが目立ち、食事処にはトラの剥製っぽいフェイクが鎮座し、ごみ箱に混じってイヌの置物がある。一昔前の微妙なセンスは、便利な言葉を借りれば「B級」チックさを醸し出す。こういう風情、面白い。
客室から日本海を望めるものの、電線がじゃまだったりするし、10月ゆえにカメムシが大量発生しちゃって、ガムテープで10匹&殺虫剤で26匹の命を奪ってしまった。


海辺の旅館とあって、夕食も朝食も魚介類を中心に構成されているが、良くも悪くも大雑把で飾らない料理だった。既製品も混じっており、シーズンオフだから仕方ないのかな。
一方、ここのお湯は「アワアワ」が肌にまとわりつく気泡湯として誉れ高い。
「シュワシュワ」 弾ける湯

浴室の引き戸を開けると、ほんのり「タマゴ」の匂いが歓迎してくれた。洗い場で身体を清めた後、湯船に身を沈める。いい感じに適温。ああ、ゴクラクだなあ。眼を閉じると身体中の力が抜け、フニャフニャになっていく自分を感じた。
しばし湯浴みを楽しんだ後、改めて湯を見つめる。無色透明ながら、鼻を近づけると「鉄」のような匂いが漂い、口に含むと「鉄サビ」と「炭酸」の味わいがする。擬音で味を表現すれば「ジュワッ」な感じ。
そして、身体中の産毛に気泡がまとわりつく。あんなところ、こんなところ、炭酸の細かい「アワアワ」がびっしりこびりつく中、思い切って手で払ってしまう。「シュワシュワ」。弾けた泡が湯面で踊り、見ているとなんだか楽しい。
適温だから、ついつい長湯してしまう。さっき払ったばかりの「アワアワ」は、1分足らずで再びびっしり。いやはや、面白い湯じゃないですか。
温泉分析書を拝見すると、溶存ガス成分の遊離二酸化炭素が652.5mgある。敷地内で汲み上げているナトリウム−炭酸水素塩泉(成分総計3.150g/kg)は、浴槽内の湯にダイレクトに注がれているだけに、温泉分析書のデータに近い、いい状態の湯を味わえるのだろう。
海宿の楽しみ
夏の観光シーズンが過ぎ、フツーの泊まり客は2組のみ。そのほか釣り人と思われる数人の常連客が泊まっているらしく、食堂でスタッフと親しげに話していた。


宿は釣り舟を所有しており、希望者は無料で乗せてくれるそうだ(事前要相談)。
宿の目の前に日本海と砂浜が広がる。こうした海宿を思いっ切り楽しむコツって、やっぱり夏場にやって来て、海で水遊びしたり、夕食後に砂浜で花火したり、翌朝早くから釣り船で沖に出たり・・・こんな感じかしら。
季節外れのシーズンオフの場合、泊まり客が少ないゆえに、アワアワの気泡湯を貸し切り状態でじっくり味わえる点が嬉しい。でも食事が・・・などとチラリ脳裏を掠めたが、かろうじて福沢諭吉1枚でおつりが出るから、ノーサイドにしよう。「お湯が良ければすべて良し」くらいの大きな心を持ちたい。
面白い風情





国道229号沿いに佇む1軒宿で、外観に輝く温泉マークが目立ち、食事処にはトラの剥製っぽいフェイクが鎮座し、ごみ箱に混じってイヌの置物がある。一昔前の微妙なセンスは、便利な言葉を借りれば「B級」チックさを醸し出す。こういう風情、面白い。
客室から日本海を望めるものの、電線がじゃまだったりするし、10月ゆえにカメムシが大量発生しちゃって、ガムテープで10匹&殺虫剤で26匹の命を奪ってしまった。


海辺の旅館とあって、夕食も朝食も魚介類を中心に構成されているが、良くも悪くも大雑把で飾らない料理だった。既製品も混じっており、シーズンオフだから仕方ないのかな。
一方、ここのお湯は「アワアワ」が肌にまとわりつく気泡湯として誉れ高い。
「シュワシュワ」 弾ける湯

浴室の引き戸を開けると、ほんのり「タマゴ」の匂いが歓迎してくれた。洗い場で身体を清めた後、湯船に身を沈める。いい感じに適温。ああ、ゴクラクだなあ。眼を閉じると身体中の力が抜け、フニャフニャになっていく自分を感じた。
しばし湯浴みを楽しんだ後、改めて湯を見つめる。無色透明ながら、鼻を近づけると「鉄」のような匂いが漂い、口に含むと「鉄サビ」と「炭酸」の味わいがする。擬音で味を表現すれば「ジュワッ」な感じ。そして、身体中の産毛に気泡がまとわりつく。あんなところ、こんなところ、炭酸の細かい「アワアワ」がびっしりこびりつく中、思い切って手で払ってしまう。「シュワシュワ」。弾けた泡が湯面で踊り、見ているとなんだか楽しい。
適温だから、ついつい長湯してしまう。さっき払ったばかりの「アワアワ」は、1分足らずで再びびっしり。いやはや、面白い湯じゃないですか。
温泉分析書を拝見すると、溶存ガス成分の遊離二酸化炭素が652.5mgある。敷地内で汲み上げているナトリウム−炭酸水素塩泉(成分総計3.150g/kg)は、浴槽内の湯にダイレクトに注がれているだけに、温泉分析書のデータに近い、いい状態の湯を味わえるのだろう。
海宿の楽しみ
夏の観光シーズンが過ぎ、フツーの泊まり客は2組のみ。そのほか釣り人と思われる数人の常連客が泊まっているらしく、食堂でスタッフと親しげに話していた。


宿は釣り舟を所有しており、希望者は無料で乗せてくれるそうだ(事前要相談)。
宿の目の前に日本海と砂浜が広がる。こうした海宿を思いっ切り楽しむコツって、やっぱり夏場にやって来て、海で水遊びしたり、夕食後に砂浜で花火したり、翌朝早くから釣り船で沖に出たり・・・こんな感じかしら。
季節外れのシーズンオフの場合、泊まり客が少ないゆえに、アワアワの気泡湯を貸し切り状態でじっくり味わえる点が嬉しい。でも食事が・・・などとチラリ脳裏を掠めたが、かろうじて福沢諭吉1枚でおつりが出るから、ノーサイドにしよう。「お湯が良ければすべて良し」くらいの大きな心を持ちたい。

指定した18時30分から、1階食堂とは別会場となる食事処で。後出しメニューあり。
・瓶ビール(中瓶)500円
・生ビール500円
・冷酒(国士無双300ml)700円
・熱燗(多聞1合)500円
・焼酎ボトル2,000円
・酎ハイ(レモン、ライム)500円
・ソフトドリンク各種200円

温泉分析書 平成11年3月9日
・源泉名 シララ温泉
・湧出地 積丹町大字西河町14番2
・泉温44.2度 毎分204リットル(動力揚湯) pH6.3
・知覚的試験
→湧出地 無色澄明 無味 微弱硫化水素臭
→試験室 淡黄色 澄明褐色の沈殿物有り 無味無臭
・蒸発残留物 1.624g/kg
・溶存物質 2.497g/kg
・成分総計 3.150g/kg
・ナトリウム−炭酸水素塩泉(旧・重曹泉)
・低張性中性高温泉
宿によれば、湯に手を加えていない。
宿泊客は夜中も入浴OK。あさ8時から清掃タイム。
日帰り入浴700円(13〜20時)。
冬期間は宿泊を休業するので、日帰り入浴をやっているかどうか事前要確認を。
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