札幌から行く 『温泉宿』

    温泉宿 「宿泊」 好きな札幌人。風呂、食事、部屋、もてなし・・・ 「湯宿をめぐる冒険記」 & 「雑多な温泉話」

    秘湯スタンプ狙いで再訪

     5年ぶり、2度目の宿泊でした。

     前回を振り返れば、2003年(平成15年)7月の土曜日、支笏湖を望める「湖側客室」で、1人16,000円と、決して安くない価格。
     支笏湖畔に佇む1軒宿で「日本秘湯を守る会」加盟宿で、客室数50室ちょいの鉄筋宿と聞き、「湖畔の静かなリゾート宿」を勝手にイメージしていた当方は、宿前の駐車場に停めてある、おびただしい数の車にびっくり。観光シーズンど真ん中の休前日ですし、札幌や新千歳空港に近い立地とあって、人気なのでしょう。

    提灯
     支笏湖を望む景色、岩風呂、湯質といった「自然」は、期待を裏切りませんでした。しかし、食事は既製品が散見され、ちょっとアレだなあ。
     これはすぐ近くの「いとう温泉」に軍配が上がると勝手に判断し、足が遠のいていた昨今でした。

     ところが、昨年末に湧駒荘へ連泊したのを契機に、日本秘湯を守る会のスタンプを集める決心をしたため、札幌から1番近い丸駒温泉旅館に久々に泊まってみようか、な気分に。

     2月末はシーズンオフで混んでなさそうですし、札幌から無料送迎バスに乗れば、往復交通費(JR&バス)は1人3,000円くらい浮きます。1人12,800円(山側客室)から、得した交通費を引けば、1万円弱で宿泊できる計算です。




    やっぱり自然は裏切らない

    男性の天然露天風呂から
    夜明けの支笏湖
     支笏湖の景色は、いいですね。

    男性の天然露天風呂
     野趣あふれる天然露天岩風呂は、足下自噴。

     ちなみに2月末の土曜、丸駒温泉旅館は混んでいましたね。「秘湯ツアー」の団体客をはじめ、大学のゼミ御一行、学生グループ、家族連れ、夫婦、カップルなど。
     名古屋から1泊2日でやって来た方は、この湯宿に泊まって湯を楽しみ、新千歳空港では、今をトキメク花畑牧場のホエー豚亭で豚丼を食し、並ばずに生キャラメルを購入するなど、楽しそうに話していました。

     客室で食す夕食は、料理長の名前入り献立表が用意され、和食会席を謳っているのですが、やっぱり既製品が散見されました。袋から取り出して並べたと思しめき前菜、洋皿の「魚介のマリネ風」って、冷凍品の魚介にドレッシングをかけただけな様相です。目玉となる1品も見当たらず、これで12,800円は高いなあ。
     ただし、囲炉裏会席「初太郎物語」は、値段もアップするので、ひょっとしたら良いかも、と淡い期待を込めて記しておきます。

     「湖畔の静かなリゾート宿」という勝手なイメージを払拭した上で、湯、景色といった自然の豊かさに意識を集中させれば、当方は満足できるな。

    無料送迎バス そんなふうに感じつつ、宿をチェックアウトしようとしたら、昨晩お世話になった仲居さん(女優の沢田雅美氏似)がロビーに立っていて、笑顔であいさつし合いました。

     千歳経由札幌行き無料送迎バスに乗車し出発を待っていたら、フロントマンの青年男性スタッフ(ブラックマヨネーズの小杉隆一氏がスマートになった感じ)がやって来て、「○○様~」と点呼を取りはじめ、修学旅行みたいと笑顔。
     男性スタッフは最後に「みなさま、このたびはご宿泊いただきありがとうございます。まだまだ寒さの厳しい折、風邪などひかぬよう、お気をつけて旅をお楽しみください」旨をあいさつ。とてもさわやか&快活で、心が洗われるようでした。
     「ぱちぱちぱち」。車内の客みんなで拍手しました。うん、スタッフはいい感じだな。

    天然露天風呂 (男性)

    看板
    朝の様子
     天然露天風呂と支笏湖はつながっていて、支笏湖の水位アップに伴い、湯船を満たす湯は深くなるそう。この日は70センチ程度でした。湯は無色透明ですね。

     脱衣所に掲示してあった天然露天風呂の水位変動(年間グラフ、2005~2008年)を拝見すると、水位は3~4月に下がり、5月から上がる傾向にあるみたい。浅いと40センチ、深い記録では150センチとなっており、入浴スタイルは浅ければ寝そべり、深いと立ったまま、ということになります。

    ナイスなロケーション
     砂利が敷かれた足元から自噴している湯は、支笏湖に流れていきます。




    天然露天風呂 (女性)

    廊下
     男性同様、内風呂&展望露天風呂の脱衣所から、長い廊下を歩いた先に、お目当ての風呂が。

    雪見風呂
     女性の方は、湯船が小ぶりかも知れません。

    岩を組んである


    朝食バイキング
     焼きたてパンと、料理人が目の前で作ってくれるオムレツは、なかなかでした。落としたコーヒーあり。

    会場看板 支笏湖を望める2階レストラン駒草で、朝食バイキングは7~9時。


    展望露天風呂 (男性)

    展望露天
     対岸に、支笏湖温泉街の明かりが望めました。

    丸駒温泉2号井を注ぐ湯船
    【丸駒温泉2号井】平成7年の温泉分析書
    ・ナトリウム・カルシウム-塩化物・炭酸水素塩・硫酸塩泉(旧 含土類・石膏-食塩泉)
    ・泉温53.2度
    ・毎分170リットル(動力揚湯)
    ・ph6.4
    ・蒸発残留物1.500g/kg




    内風呂 (男性)

    内風呂は丸駒温泉1号井
     内風呂はこんな様子。湯船3つ、洗い場は1つずつ仕切りあり。

    【丸駒温泉1号井】昭和63年の温泉分析書
    ・泉質は2号井と同じ
    ・泉温51.0度
    ・毎分220リットル(動力揚湯)
    ・ph6.5
    ・蒸発残留物1.347g/kg

     道立保健所シールを見れば、加水、加温、循環ろ過、消毒処理いずれも「該当しないことを確認しました」。支笏湖の湖水を活用した熱交換器で湯を冷まし湯船に注いでいるそう。

     内風呂、展望露天風呂ともに、入浴時間は23時まで。翌朝4時から再開。

    全景
     18時30分から客室で。後出しあり。1人1枚お品書きあり。土曜2人泊で1人12,800円の夕食はこんな感じ。