札幌から行く 『温泉宿』

    温泉宿 「宿泊」 好きな札幌人。風呂、食事、部屋、もてなし・・・ 「湯宿をめぐる冒険記」 & 「雑多な温泉話」

    安すぎる宿泊料

     こんなご時世だから「安い」という売り文句に魅かれる。でも、1泊2食で最低料金5,400円を謳う鈴木旅館って、ちょっと安すぎじゃないかしら。「安かろう、悪かろう」と邪推しつつ、静かな山宿で湯三昧できればそれで良し、と腹をくくって投宿した。

    玄関
     宿に着いて玄関を開けると、玄関に整然と並ぶスリッパが目に飛び込んできた。なんか清々しいな、いいもてなしだな。館内は適度にリフォームされ、共同トイレを含めピカピカに掃除が行き届いている。
     青畳に変えている客室でお茶をすすりながら思う。「北海道らしからぬ懐かしい木造旅館の風情を残しつつ、とっても清潔で快適だな」。安すぎる宿泊料ながら、早くも好印象だ。


    ちゃんとした旅館料理

    夕食
     懸念材料だった食事は、良い意味で期待を裏切られた。夕食は湯治食のような定食をイメージしていたが、ちゃんとした旅館料理。品数は少なめで膝を打つような味ではないものの、器がきれいで見た目にも美しい。安すぎる宿泊料ながら頑張っており、温泉1泊旅行という「ハレの日」にかろうじて水を差さない内容だろう。朝食も決して悪くない。


    霊験あらたかな泉

    女性風呂
     夜通し入浴できる風呂は、床が木製、湯船の縁がレンガチックな風情。厳か(おごそか)で神聖な雰囲気を感じる。透き通る単純泉は「霊験あらたかな泉」のように思え、穏やかな気持ちになってくる。


    ありそうでない温泉卓球

    団体の大学生に占拠され、遊ぶタイミングを失ってしまった
    歴史を感じる看板 卓球と言えば、温泉旅館に付き物のイメージがあるものの、実際はありそうでない。だから卓球台を目の当たりにすると嬉しくなる。

     古き良き温泉旅館のぬくもりに包まれ、1泊2食5,400円は驚きの納得プライス。「安かろう、悪かろう」だなんてトンデモナイ誤りだ。疑ってゴメンナサイ。

     ただし、たまたま泊まった日は、静かな山宿ではなかった。そこそこのキャパシティー(31室)で宴会場も完備している上、やっぱり安いということで、思いのほか賑やか。
     北海道大学の男女テニスサークル御一行(20人強)が宴会場を飛び出し、廊下や風呂で青春を謳歌しまくっていたほか、シニア男性グループ、茶髪の若いカップル、そしてシニア女性の湯治客(おひとり様)まで、さまざまな客層が集う。
     館内は広く宴会場と通された客室は思いっ切り離れていたので、嬌声は聞こえずスヤスヤ眠ったが、宴会場に近い客室のシニア男性グループはちゃんと快眠できたかな。

     血気盛んな団体客に遭遇さえしなければ、静かな山宿で湯三昧を満喫できるだろう。
    中庭
    和名・ミシシッピアカミミガメ。2007年10月1日午前、若女将が旅館裏手でキノコ採りの最中に発見・保護
     鈴木亀吉くんに癒される。

    朝食
    ・酢の物
    ・煮物
    ・ホッケ焼
    ・ほうれんそうおひたし
    ・白米(おひつで)
    ・味噌汁
    ・漬物
    ・カップ納豆(セルフサービス)
    ・味付のり(セルフサービス)

     冷水、ほうじ茶。コーヒーは300円。

    レストラン「ふきのとう」
     宿指定の8時から、夕食と同じ1階レストラン「ふきのとう」で。

    夕食
     宿指定の18時、1階レストラン「ふきのとう」で。一気出し。
     瓶ビール(中瓶)635円。

    男女脱衣所前

    温泉分析書 平成17年3月29日
    ・申請者 株式会社鈴木旅館
    ・利用施設名 カルルス温泉 鈴木旅館
    ・44.4度(浴場内浴槽) 加水有り
    ・無色 澄明 無味 無臭
    ・pH7.0
    ・蒸発残留物0.605g/kg
    ・溶存物質0.668g/kg
    ・成分総計0.676g/kg
    ・単純温泉(低張性中性高温泉)

     湯元オロフレ荘が管理している湯を引いている。
     掲示していた源泉の使用状況を見ると、基本的に加水のみ。
     福の湯(うたせ湯)のみ、気泡湯で使用した湯を循環して利用している。

     日帰り入浴13〜20時00分で終了。500円。

     宿泊客は夜通し入浴可能。9時から清掃。

    外観
     カルルス温泉開湯の1899年(明治32年)に創業した寿館が前身。31室。

    ロビー
    ジュース、アルコール、たばこの自販機右手に鈴木亀吉の水槽あり
    マンガや本が置いてある客室のドアを開ける
     客室に通される。