札幌から行く 『温泉宿』

温泉宿 「宿泊」 好きな札幌人。風呂、食事、部屋、もてなし・・・ 「湯宿をめぐる冒険記」 & 「雑多な温泉話」

 仙台市青葉区・作並温泉の湯は、1,300年前の奈良時代に発見されたそう。
 一方、鎌倉幕府を開いた源頼朝さんが800年前の奥州合戦の時、作並で傷ついた鷹が湯浴みするシーンを見て、温泉を発見したとも言われているみたい。
 どちらにしても、あくまで伝説の域を出ません。

 鷹泉閣 岩松旅館は、200年以上前の江戸時代にオープン。作並温泉旅館組合の加盟7施設の中で、もっとも老舗宿です。

送迎バス客室数102室の鉄筋ホテル到着時、玄関に続くスロープ両サイドに女性スタッフがずらり並んでいた赤じゅうたんなロビーの一角
 JR作並駅で降りると、宿の旗を持った「番頭さん」風情な男性が歓迎してくれ、マイクロバスで宿へ移動。

 客室数102室で6階&4階の鉄筋ホテル前で降りるや否や、「お疲れ様でした〜 いらっしゃいませ!」。玄関までのスロープ両サイドに並ぶ着物姿の女性スタッフが出迎えてくれ、吹き抜けのロビーは、赤じゅうたんが目に染みますね。
 館内はレストラン、ティーラウンジ、居酒屋、貸切パーティールームがあり、大中小の各種宴会場、ゲームコーナー、お土産処、温泉プールがあります。

 年末だから宴会場で地元企業が忘年会フィーバー真っ盛り。

 内風呂は「加水」&「ごみなどの除去及び温度を均一にするため循環をしております」。広瀬川が増水した際は、この川沿いの源泉がぬるくなるので加温するそう。湯そのものに塩素は投入しておらず、浴室清掃時に塩素消毒している、と脱衣所に掲示してました。

 こんな状況を目の当たりにした私は、「ははーん、この老舗宿は高度経済成長期またはバブル期に、銀行に言われるがままに融資を受けて、どかーんと増築した大ホテルだな」なんて、なんとなくマイナスイメージを抱いていたのですね。

看板
 そんな私は、この宿の「混浴露天風呂」に足を踏み入れたとたん、「ああ、早合点でした」と反省しきり。老舗宿として、渓流沿いに湯煙を上げる自然湧出の温泉場風情を守り続けている姿勢に、感服しました。渋い木造の階段廊下をずんずん降りていく感覚もいいですね。
 
 大型ホテル=駄目な宿、なんて方程式はないんですね。宿って、そんなに簡単に論じられないなと、痛感した次第。

 この宿は、混浴露天風呂の風情がナイスですね。そして朝食バイキングは仙台の食材にこだわった美味な内容で、メニューも豊富。スタッフも廊下で会えば、「こんにちわ」「ごゆっくり」とあいさつしてくれ、良い感じ。

 びっくりしたのは、作並駅に発着する電車の時間に合わせ、宿マイクロバスが必ず行き来している点。最終列車で同駅へ到着しても、迎えのバスが待ってますし、早朝の電車で旅立つ際もバスで駅まで送迎してくれます。これって予約は要らないんです。
 いやはや「まめ」なサービスですね。仙台市街で夜飲んだ後、電車でやってきて宿へスムーズに行けますね。出張族のみなさん、ここに泊まるのもいいかも知れません。

伊達政宗公の鎧兜が飾ってある芦屋雁之助氏が歌う「作並絶唱」(テイチクレコード)
 当方はヤフートラベルを介し、12月21日(金)にネット予約。1人泊11,150円。仙台界隈で1人で泊めてくれる湯宿を探した結果、ここしかないので決めました。そのため、この宿には多大な期待をせずに宿泊しましたので、思いもよらぬ、温泉へのこだわりに、感動しました。

豊富なおかずの中から、「食べ切れる量だけ」と厳選した(笑)朝食
 1階コンベンションホール「折鶴」で、7〜9時まで自由な時間に足を運び、バイキングを楽しみます。

会場レイアウトコンベンションホール「折鶴」は、広くて天井も高い
オリジナルヨーグルト バイキングコーナーは、「和食」「洋食」「ごはん・かゆ・味噌汁」「ドリンク」「パン・玉子料理」の5ブースに分かれており、「和食」コーナーでは、仙台伝統野菜を活用したおかずが並び、「ドリンク」コーナーには宿オリジナルヨーグルトがありました。
男性内風呂は広い
 男女別に「不二の湯」という内風呂があります。

湯煙もくもくの浴室
 混浴露天風呂は、「石鹸やシャンプーによる体洗い禁止」なので、そういうのはこの内風呂で済ませましょう。
 
男性脱衣所の玄関から望む
 広い脱衣所。

 源泉名「不二の湯」は、単純温泉で50.0度、溶存物質総量883.6mg/kg、蒸発残留物869.3mg/kg。

なぜか千社札が貼ってある渋い
結構長い階段廊下
 男女別内風呂「不二の湯」とは別にある混浴露天風呂は、広瀬川沿いにあるため、エレベータで地下1階に降り、そこから木造の階段廊下を100段近く、くねくね下っていきます。当方の客室から歩いて片道5分強はかかるでしょう。その途中に、休憩室と女性専用清流風呂「香華の湯」があります。

休憩室男女脱衣所前
警告文
 「混浴露天風呂を守るためのお願い」と題した警告文が掲示されていました。「異性を好奇の目で見るな」&「撮影禁止」です。
 18時30分過ぎという、他客が夕食真っ盛りだけに、誰も入浴客がいません。しかし、「撮影禁止」。この状況って、歩行者の私が、赤信号なのに車がさっぱり通っていない状況で、さてどうしたものかと似た感覚かしら。
 当方は、なんだかんだで青信号まで待つタイプ。そこで、湯の管理をしていた男性スタッフに、「誰も入浴客がいない今、記念に撮影したい」旨を申し出てOKをもらい、素早く撮影しました。

 夜通し入浴OK、女性専用タイムあり。19時30分〜21時00分、5時30分〜7時00分。
 日帰りは日祭日11〜13時、平日11〜14時。1,500円(タオル、バスタオル付)。

夕食全景
 当方指定の18時から、客室で。一気出し。お品書き付。ウーロン茶1本は「遠いところから来た」という理由で無料サービス。ビール、日本酒のチョイスも可。食前酒(梅酒)で、まずは乾杯。