札幌から行く 『温泉宿』

    温泉宿 「宿泊」 好きな札幌人。風呂、食事、部屋、もてなし・・・ 「湯宿をめぐる冒険記」 & 「雑多な温泉話」

     12時40分の昼下がり。路線バスに揺られて青森県・風間浦村の下風呂温泉へ着いたものの、今宵の温泉宿のチェックインは15時から。2時間も持て余してしまう。温泉好きならば、公衆浴場(大湯新湯)など、湯めぐり三昧するところだが、8月の夏真っ盛りだけに、暑くて温泉という気分になれない自分がいる。

     2年前のように、あてもなく、最果ての温泉街をぶらつく。

    温泉街と海
    旅館群
    道路
    案内図


    広島インテリジェントホテルアネックス
    ホテル前を市電が走る
     広島駅南口から徒歩8分(1キロ弱)の距離にあるホテル。土地勘がない&疲れた&荷物が多い&雨が降っていたため、駅前で客待ちしているタクシーに乗ったら、運転手が不機嫌なオーラを発しまくり、恐縮してしまった。近距離でタクシーを利用する際は、走行中のタクシーを拾うべきと痛感する。

    ホテル
    ロビー
    洋室
    ユニットバス
     広島インテリジェントホテルアネックスは、客室数225室。13平方メートルの客室はダブルベッド。5,130円×2人=10,260円。

     島根県大田(おおだ)市の温泉津(ゆのつ)温泉は、1300年前からこんこんと湧き出る含土類食塩泉の「温泉」と、船着き場を意味する「津」を組み合わせた地名。そう、温泉街は温泉津湾の目と鼻の先であり、石見銀山で採掘された銀を国内外へ運び出す積出港として栄えた歴史がある。温泉街を含めて2007年にユネスコ世界遺産「石見銀山遺跡とその文化的景観」の登録を受けている。

    温泉津湾
     それより前の2004年、温泉街は国の重要伝統的建造物群保存地区に選ばれた。木造建築の修理にかかる補助金に加え、相続税と固定資産税に優遇策が講じられるだけに、歴史が醸し出す温泉街の空気感が維持されるよう期待したい。

    渋い
    薬師湯
     現地でゲットした温泉津温泉旅館組合リーフレットによると、加盟宿は「ますや」「のがわや」「輝雲荘」「後楽」「なかのや」「廣島屋」「山県屋」「もりもと旅館」「高見屋」「清水大師」の10軒。「さわのや旅館」と「あさぎ屋」はボールペンでバツ印がついているから、廃業したのだろう。客室数が一番多くても14室(輝雲荘)だから、いずれもこじんまり宿だ。細い路地に温泉宿、商店、住居が密集する温泉津温泉の特色が見て取れよう。
     これ以外にも宿坊という名の宿泊施設(温泉浴室はないらしい)が散見されるようだ。宿で温泉に入れなくても、温泉街に公衆浴場が2軒(元湯、薬師湯)がある。

    龍御前神社
     温泉街にある「龍御前(たつのごぜん)神社」では、伝統芸能「石見神楽」を定期的に開催している。渋い街並みと濃厚な湯にあふれる文化的な温泉街に期待が高まってきた。

     島根県雲南市の「湯乃上館」でチェックアウト時、ご主人に質問された。「今日はどちらへ?」と。ワタシは答える。「(同じ県内の)温泉津温泉で1泊します。レンタカーで温泉津温泉へ行くには、(地図上で見れば)、近道の山道をくねくね運転するor遠回りの高速道路の、どちらがイイ感じですか」。
     ご主人曰く、「高速道路の方が快適」であると。さらに、温泉津温泉に近い石見銀山は、やっぱり見ておいた方がイイと。

     素直に従う。10時00分に出発し、松江自動車道と山陰自動車道を走り、国道9号へ。11時10分から道の駅「キララ多伎(たき)」で30~40分休憩の上、大田市の石見銀山世界遺産センター駐車場に着いたのは12時10分。走行距離83キロ、走行時間1時間30分のドライブだった。


    駐車場→バス乗車→現地へ

     ところで、石見銀山って何? 西暦1500年代の戦国時代から1600年代の江戸時代まで、世界有数の銀産出地としてその名を轟かせた。当時は世界で採れる銀の3分の1が石見銀山と言われたほど。その遺跡と周辺の景観が、2007年に世界遺産に登録されている。

     車で現地を訪れたいが、駐車場が手狭という。そのため、現地からそこそこ離れた世界遺産センター付近に駐車場400台を整備。そこからバスに5分間乗り、現地入りするのが一般的だ。満員のバスに揺られ、バス停「大森」下車200円。平日は30分、土日祝日は15分に1本ペースでピストン輸送している。

    バス
     

     出雲空港から出雲大社までの直通バスは、一の鳥居「宇迦橋(うがばし)の大鳥居」をくぐり、出雲大社駅前へ12時30分に着く。乗車時間は40分だった。駅の中のコインロッカーに重たい荷物を預け、いざ出雲大社(読み方は「たいしゃ」or「おおやしろ」)に参拝へ。

    出雲大社駅前


    神門通り
    門前町
     出雲大社に向かって伸びる神門通りは、飲食店や土産屋が連なる商店街で、観光地の匂いがする。350メートル歩くと、鳥居が見えてきた。

    鳥居が見えた


    二の鳥居 「勢溜の大鳥居」
    鳥居
     勢溜は「せいだまり」と読む。ここから先が境内だ。