札幌から行く 『温泉宿』

    温泉宿 「宿泊」 好きな札幌人。風呂、食事、部屋、もてなし・・・ 「湯宿をめぐる冒険記」 & 「雑多な温泉話」

     熱海駅から伊豆半島の東海岸に沿って、JR下田線(17km)と伊豆急行線(46km)が延びる。沿線のアチコチに温泉が湧き、椰子(やし)の木、みかんの木が南国ムードを大いに高めよう。

     東京から電車1本で足を運べる、ナイスな観光地を歩いた。



    伊東駅

     熱海駅11時34分発の鈍行電車に乗り、JR下田線を南下しつつ、伊東駅11時56分着で下車する。320円。

    ハトヤ
     伊東駅の改札を抜けると、温泉宿の名前入りの幟(のぼり)を持った宿スタッフが、客を出迎えてくれる。なんだかデジャヴュ(既視感)と思いつつ、ああそうか、熱海駅も同じ光景だったな、と。

    伊東駅
    駅そば
     伊東駅は観光客で賑わっている。駅そばに心ひかれた。




    伊東駅前を散策

     下調べせず、行き当たりばったり歩いた。

    14〜21時30分。月曜定休。250円(家族風呂350円)
     駅前に「子持ち湯」という大衆浴場を発見。怪しい風情でちょっと気が引ける。

    湯の花通り
    手湯(恵比寿)
     駅前に商店街が広がり、手湯が点在している。

    みかん
     道端でさりげなく「みかん」がなっている。

    小川温泉(休業)
     共同浴場「小川布袋の湯」は「2月1日より休業中」のビラが貼ってあった(2012年2月11日時点)。




    昭和遺産の温泉ホテル

    大箱ホテル
     ああ、これが「ハトヤ」と「じゅらく」か。昭和のあの頃、ビッグな温泉ホテルとして全国に名を轟かせた。

     東京駅7時26分発の東海道新幹線こだま635号(名古屋行き)に乗り、
     熱海駅8時11分に着いた。片道(自由席)3,570円。

     2月中旬の熱海温泉(静岡県)は、あたみ桜が3分咲き、梅が5分咲き。これって例年より3〜4週間くらい遅いそうだ。確かに2年前の今頃訪れた際、あたみ桜は既に散り始めていた。

    糸川沿いのアタミ桜
    八重寒紅(やえかんこう)
    日向ぼっこするネコたち
     肌寒くてコートとマフラーを付けたまま散策したが、日差しが柔らかい。アパートメントの前で、ネコたちが日向ぼっこしていた。

    かんきつ類
    俯瞰
     ちょうど同じ日に「さっぽろ雪まつり」が開かれている。やっぱり熱海は早春めいていて気分がイイ。

     熱海でランチした上で、今宵の湯宿がある伊豆方面へ。

    2010.02.13 熱海温泉とは
    2010.02.13 和風レストラン たしろ (熱海市
    2010.02.13 日帰り→福島屋旅館 (熱海温泉
    2010.02.13 アタミザクラ

    2007.04.01 鯛めし(熱海駅)
    2007.04.01 龍宮閣・雑感
    2007.03.31 囲炉茶屋 (熱海市田原本町2-6)
    2007.03.31 湯前神社まで歩く
    2007.03.31 龍宮閣・風呂
    2007.03.31 龍宮閣・ハード
    2007.03.31 お宮の松
    2007.03.31 熱海サンビーチ
    2007.03.31 裏路地経由、海岸行き
    2007.03.31 改めて、熱海駅前
    2007.03.31 熱海 まぐろや (熱海市田原本町9-1)
    2007.03.31 品川→熱海

     福島市の街中から16キロメートルの土湯温泉は、1,000年の歴史を誇り、江戸時代は宿場町として繁栄した。

    土湯温泉街
    顔ハメ 温泉街の中央を流れる荒川沿いに湯宿と商店が立ち並ぶ。湯宿の数は10軒ほど。周辺の1軒宿を含めた「土湯峠温泉郷」としては20軒くらい。
     湯宿の軒数を「ほど」「くらい」でお茶を濁す理由は、東日本大震災以降、廃業・休館が散見されるからだ。

    観山荘は自己破産14億円(4月28日付)
     国道115号から地震で壊れた湯宿を拝見。改修費をねん出できず、客足も落ちて自己破産したという。

    向瀧は鋭意復興中
     こちらの湯宿は、復活を目指し改修するそう。東北のあちこちで復興に向けた工事が盛んだけに、建設会社にオーダーしても、なかなか来てくれないらしい。

     しかしながら、廃業&休業中の湯宿は少数であって、多くの湯宿は頑張っている。連休中の昼時、温泉街に客の姿があまりないのが気になったが、そう言えば、定山渓や登別も同じだったりするなあ。
     ただし、「つけめんまさはる」というラーメン屋は賑わっており、よっぽど暖簾をくぐろうかと迷った。

    観光協会前
    滝川屋でいただいた炊き込みごはん
    ご当地の水
     でも、昨日泊まった滝川屋でいただいた炊き込みご飯が魅力的なので、温泉街に設置されたパラソルの下で、ランチタイムとしゃれこんだ。

    こんにゃくアイス
    有名らしい
     デザートは地元の名産品「こんにゃくアイス」で。

     今宵の湯宿を目指す。

     山形県の内陸部(最上地方)にある羽根沢温泉(鮭川村)から送迎車で新庄駅へ。3泊4日東北1人旅の最終日は、同じ県内で日本海に面した庄内地方の温海(あつみ)温泉を目指す。乗り継ぎの待ち時間は、見知らぬ街を散策して過ごした。

    ・新庄駅10:14→余目駅11:01
    ・余目駅12:26→鶴岡駅12:42
    ・鶴岡駅13:40→温海温泉駅14:17

    バスのりば
     海沿いの温海温泉駅に着き、ここから山の中の温泉街へ。ちょうど良い時刻のバスがなかったため、タクシーに乗った。およそ1,000円。

    飲泉所
     温海川に沿って温泉街が形成されている。湯之里橋のど真ん中に飲泉所があり、口に含むと塩気を感じた。

    温泉街
    あんべ湯
     湯宿は10軒あり、大型ホテルもあれば、こじんまり宿までさまざま。足湯も整備されていた。 

    朝市
     温海温泉の名物と言えば、朝市に他ならない。270年余の歴史を誇るから、ああ、江戸時代から続くのか。4月1日〜12月5日の期間限定開催ながら、地元の方々が漬物、山菜、海産物などを売っている。「少しまけてくれない」などと値引き交渉しながら、浴衣姿で買い物も楽しい。

     そう言えば、温海温泉は開湯1,000年以上と言われており、鎌倉時代には湯治場として既に盛り上がっていたらしい。共同浴場は3ヵ所あるそうだ。

     今宵の湯宿は、どんな感じだろう。

    バス停 前泊した鳴子温泉(宮城県大崎市)を去り、きょうは羽根沢温泉(山形県鮭川村)へ向かう。

    ・鳴子温泉駅10:05→新庄駅11:08

     ここから羽根沢温泉まで距離にして20キロメートル強。村営バスは「県立病院⇔羽根沢温泉」の1日1本しかなく、鮭川村に住む高齢者が新庄市内の県立病院へ早朝行って、夕方戻ってくるダイヤ編成のようだ。県立病院から夕方のバスに乗れば、羽根沢温泉に着く。タクシーは片道5,500円かかる。

     公共交通で旅する者にとって、羽根沢温泉は近くて遠い。そこで電話予約時に宿へ送迎を頼み、当日は携帯電話でご主人とやり取りしながら、新庄駅まで迎えに来てもらった。

     新庄市街を抜けた辺りで送迎車の窓外に目をやると、そこは鮭川村だった。人口5,000人で村名のように「鮭」が遡上する自然環境に恵まれ、きのこ栽培が有名だそう。きのこ生産量が全国3位の山形県にあって、鮭川村は県内生産量の6割を占めている(鮭川村観光案内リーフレット)。

     雪で一面真っ白の田んぼが広がり、きのこ工場が点在している。最上川の支流「鮭川」を越え、細い雪道をくねくね進んだ先に、温泉街が見えてきた。

    温泉街中心部
    共同浴場
     むかし経営していたであろう宿、土産屋、商店は、のれんを下ろしたまま。現在、宿3軒と食堂1軒が営業しているほか、無人の共同浴場が1ヵ所あり、静かな湯治場の風情だ。

     羽根沢温泉の歴史は大正8年(1919年)に始まる。当時の日本石油株式会社が、石油目当てに試掘したところ、お湯が出ちゃったそう。天然ガスも吹き出ている。北海道で言えば、豊富温泉長万部温泉と同じ経緯である。

     源泉小屋から各宿と共同浴場に分配されている湯の泉質はナトリウム−炭酸水素塩・塩化物温泉。昔でいう「含食塩重曹泉」で、ツルツルする肌触りながら、塩分で身体もあったまる湯と聞く。

    看板
     重曹泉は「美人の湯」と誉れ高いだけに、羽根沢温泉では「美神の湯」と銘打ってアピールする。源泉が間欠泉で1〜2秒単位で数メートル噴き上がることに着目し、観光客が見学できるよう整備する計画も浮上。かつて利用していた天然ガスを再び活用できないか模索もしている。

     こじんまりした閑静な環境で、湯に特徴があって共同浴場もある。最寄駅の新庄駅は山形新幹線の終着駅だから、首都圏からのアクセスも良い。なにかをきっかけにブレイクする可能性を秘めた穴場の温泉地かも知れないな。掘り出し物を探し当てたような、わくわく気分になってきた。