札幌から行く 『温泉宿』

    温泉宿 「宿泊」 好きな札幌人。風呂、食事、部屋、もてなし・・・ 「湯宿をめぐる冒険記」 & 「雑多な温泉話」

     白老町・石山萩の里町内会は認可地縁団体として法人化の上、温泉付住宅を販売してきた旭化成ホームズから泉源を譲り受け、住宅への温泉供給管理や住民交流に力を注ぐ。

     町内会には約240世帯あるものの、別荘として所有する人が多く、定住者は半分程度。定住者の高齢化が進み、65歳以上が90%を占めるという。限界集落の定義は50%以上だから、「超限界集落」と全国でも注目されるかも知れない一方、そもそも限界集落とは、高齢化によって住民同士が支え合って生きていくことが困難になっている集落を指すため、活気がある石山萩の里町内会は、まだまだ大丈夫だろう。

    萩野
     住宅に温泉を引く場合、温泉代は月1,300円(冬期1,700円)。使用しただけ下水が増えるため、上下水道料はかさむものの、月4,000円が平均らしい。

     温泉は配湯管を通じ、町内会一帯をぐるり駆け巡る。使用されずに戻って来た温泉を活用し、2010年8月から足湯を設けた。町内会館の敷地内にあり、利用する時は管理人にひと声かけよう。

    モール
     美しいモール泉だ。腐植質0.1mg/kg。
     しかも、匂いが強い。さわやかな木々の香りに、うっとり気分。
     色彩に加え、匂いが素晴らしい。
     こんなモール泉は、他にあるのだろうか。
     モール泉を謳うところは、
     確かに色合いは紅茶色しているものの、香りはあまり感じないケースがある。
     だから、ここは足湯ながら、リピートしたい気持ちでいっぱいだ。
     この湯を引く住宅で暮らしてみたい。強く思う。

    パンとお菓子「マルコーブ」。富士の湯温泉ホテル界隈
     おめでとうございます。

     源泉だらけの白老町は、「犬も歩けば温泉に当たる」と言ってもオーバーじゃない。温泉宿や日帰り入浴施設はもちろん、食堂、ゴルフ場、牧場、個人宅、アパートにも湯が注ぐ。そして、町内アチコチで造成された温泉付別荘地でも味わえるだけに、正真正銘の温泉パラダイスなのだ。白老町というところは。

    赤い廃車&ホテル王将
     歴史を紐解けば、そもそも白老町は湯処ではなかった。それが昭和40年代の温泉ボーリングラッシュで、源泉数は瞬く間に140を数え、温泉を活用した観光ビジネスに加え、温泉付別荘地が急速に開発される。白老町に降ってわいた「温泉バブル景気」であろう。しかし、昭和50年代に温泉掘削が規制され、開発は一段落してしまった。月日は流れ、減価償却はとっくに済んだ建物が、昭和の原型をとどめる形で、アチコチに点在している。これは非常に味わい深い街並みだ。

    求む!
     温泉付別荘地の住民は、高齢化で世代交代が進む。だから、白老町を歩いていると、不動産会社が物件を「求む!」の看板に出くわす。そして、売り物件の案内看板も見かける。発見するたびにワクワク気分が高まっていく。

     久しぶりに歩いた。

    2008.04.12 白老の温泉付住宅 「概論」

    虎杖浜温泉 源泉かけ流し宣言

     白老町・虎杖浜温泉で温泉宿・施設を営む15施設が結集し「源泉かけ流し」を宣言した。9月上旬の出来事だ。勝手に名乗ったというのではなく、日本源泉かけ流し温泉協会のルールに乗っ取った形のよう。
     同協会が定めるさまざまな定義を引用(抜粋)して以下に記す。

    源泉
    ・温泉法で定められた温泉である
    ・所有する自家源泉、または共同源泉からの引き湯を使用している

    かけ流し
    ・新しい湯を常に浴槽に注いでいる
    ・注がれた分だけの湯が浴槽の外にあふれている
    ・あふれた湯は決して浴槽に戻さない
    ・湯量の不足を補うために、浴槽内で循環ろ過させない

    源泉かけ流し
    ・湧き出したままの成分を損なわない源泉が、新鮮な状態のままで浴槽を満たしている
    ・基本は「源泉100%」だが、入浴に適した温度にするため、最低限の加水・加温は認める
    ・湯量不足を補うための水増し加水は認めない

    源泉かけ流しの証し(アヨロ温泉前にて)
     シンプルにまとめれば「温泉をそのまま湯船に入れて、あふれた温泉はそのまま捨てる。湯量不足による循環ろ過は一切ない(一定の湯温を保つ理由であれば可、と読める)。少々の加水加温はOK」。

     そうかそうかと思う一方、なんか引っかかる。塩素に代表される「消毒」の有無に一切触れられていないことを。

     閉館したホテルビュラメールを、ぬくもりの宿ふる川などを運営している定山渓パークホテルが買収。改修工事を進めており「こころのリゾート 海の別邸ふる川」として9月1日オープンらしい。

    ビュラメール

    ・客室数30、うち2室は犬の同伴OK
    ・内装は道産材をふんだんに使用
    ・ロビーに囲炉裏を置く
    ・源泉100%かけ流し、毎分100リットル
    ・エステも受けられる岩盤浴を新設
    ・前庭に足湯を設ける
    ・食事は前浜の魚介類を中心に、山菜、白老牛といった地元の幸をいかす
    ・宿泊料は15,000~20,000円

     苫小牧民報6月3日付で紹介していた。

     ホテルビュラメール時代の湯使いは、塩素投入&循環だった。「源泉100%かけ流し」の記事表現では、加水していないことと、湯船から湯をあふれさせていることは分かるが、塩素投入の有無、循環併用か否か、その辺りの真相は読み取れない。

     そうそう、ホテルビュラメールの売却を巡っては、最初に手を挙げた企業が撤退。その後、入札で定山渓パークホテルが落札している。ちなみに最初に手を挙げた企業は、今春からホテルいずみの営業権を得て、運営している(室蘭民報4月7日付)。

     話が脱線してしまったが、白老町に待望の「ちゃんとしたホテル」が出来そうな予感。人気が高まりそうで休前日に予約取れるかな。

     【追記】 実際に泊まってみました