札幌から行く 『温泉宿』

温泉宿 「宿泊」 好きな札幌人。風呂、食事、部屋、もてなし・・・ 「湯宿をめぐる冒険記」 & 「雑多な温泉話」

◆標高1,000メートルの湯宿 新源泉でリニューアル

標高1,000メートル
 標高1,000メートルの地に宿があるものの、下界のJR上富良野駅前から町営バス(片道500円)に乗り、25分で到着しました。

 この宿は、町内に住む登山家の開業医が、1984年(昭和59年)9月オープン。2002年(平成14年)に一時休館したものの、翌年に開業医のご令嬢夫婦が跡を継ぎ、2006年(平成18年)には新しい源泉を掘り当てて、露天風呂を追加するなど宿をリニューアルし、今があるよう。(読売新聞北海道版2007年11月30日付を参照)

 2月3日(日曜)にじゃらんnetを通じ、ネット予約。この湯宿は、部屋のタイプによって値段が異なっており、当方の2階「白鳥」は和室8畳、2人で泊まって2食付1人5,875円。宿ホームページを見る限り、どうやら1番安いよう。

 これって、安いなあ。でも、それなりの理由があるはず。

 そんなふうに思うのは、万が一とんでもない事態に遭遇しても、あまりがっかりせずに済むためです。知らぬ間に身に付いた「処世術」と言えましょう。過度に期待していた湯宿で、「こんな宿だとは思いもしなかった」と傷ついた経験が、そうさせているのでしょうか、きっと(笑)


◆山荘に2人泊 1人2食5,875円の理由は「窓外の景色」か

夜の外観赤々と燃える暖炉 客室数15室で山荘チックな風情は、いかにも「山の宿に来ました!」と気分が高まりますし、夜の佇まいもいい感じ。

 館内もこぎれいでロビーに暖炉もあるのですから、十勝岳に挑む登山家や山スキーヤーが仲間と語らう姿が様になるでしょう。

 そして2階客室「白鳥」は、掃除も行き届いており、こざっぱりした様子。窓外の景色は、隣の建物が間近に迫り、どことなく圧迫感が・・・ これが、安い理由の一つかも知れません。
 宿周辺の景色を眺められる客室じゃなきゃ嫌だ、という方は、宿へ電話してその辺を確認した上で、もっと値段の高い客室を予約しましょう。

 ちなみに、同料金で2段ベッドの「リンドウ」「コマクサ」という客室があり、「リンドウ」のドアが開いていたので覗くと、2段ベッド+2〜3畳分のスペースがあるだけの、狭い空間でした。
 それに比べれば、「白鳥」は和室8畳ですし、角部屋で隣は物置になっているので、隣室を気にせずくつろげる点が、「お得」と私感です。


◆やわらかい「ふらの和牛」は1人前2,625円

 レストランで味わった夕食は、おかず4品に加え、白米、おすまし、漬物、松前漬、デザート。一般的な湯宿の料理と比べれば、ちょっと物足りない品数かも知れません。これも宿泊料が安価な理由かな。
 でも、1品1品が味わい深いなあ。ふらの和牛たたきは美味ですし、天ぷらは熱々の揚げたてを食せましたし。

事前に注文していたふらの和牛
 加えて、事前に「ふらの和牛」2,625円を1人前だけ注文。すきやきで食すんですね。「富良野岳の麓、谷口ファームで飼育された牛は、新鮮で安全な霜降り肉」だそう。確かに、やわらかい! ふらの和牛を頼んだため、宿泊料は1人分だけ8,500円にアップしましたが、当方は納得です。
 シェフや配膳係が客の食事ペースを目配りし、タイミング良く後出ししてくる点も好印象でした。


◆小ぶりな浴槽に満たされるにごり湯

広い方の内風呂の湯口
 湯は茶色く濁っており、写真では緑色にも見えますね。カルシウム・マグネシウム−硫酸塩・塩化物泉の湯は、口に含むと鉄分の味がし、加温した湯は適温に感じます。循環・塩素殺菌はせず、朝9〜11時まで掃除に励んでいるようです。
 原油価格が高騰している中、夜中も入浴できるのは嬉しい限り。日中は日帰り客で賑わっておりましたが、さすがに夜中は貸切状態。浴室・浴槽は小ぶりでした。


◆総括

 安い宿泊料だから、あまり期待せずに泊まった結果、特段の不満を持たず、むしろハード、食事、風呂について、いずれも良い点に目が行きました。若いご主人と女将さんは、飾らない雰囲気でてきぱき応対してくれますし、のんびり過ごした湯宿です。

 これで5,875円はお得感高いなあと私感。もう少し部屋のグレードをアップして、その分、宿泊料も高くなった際、どう感じるかは分かりません。

 こういう湯宿が当方が住む札幌の定山渓にあれば、近いのでリピートしやすいなあ・・・ などと夢想しつつ、帰り支度しました。

 浴室は2つ、広さが異なります。23時に男女入れ替え、0〜1時に清掃後、朝9時まで入浴OK。
 日帰り受け入れ時間は11〜19時まで、500円。

 新たにボーリングした湯は、平成17年10月の温泉分析書によると、カルシウム・マグネシウム−硫酸塩・塩化物泉の小玉1号泉で、泉温36.9度、pH6.5、成分総計2.247g/kg、蒸発残留物2.197g/kg。毎分80リットルをポンプでくみ上げ、加温した上で湯船に注ぎ、そのままかけ流しているみたい。


◆広い方の内風呂

にごり湯
洗い場4つ



◆広い方の露天風呂

小ぶりの浴槽2つ
ふろ湯煙広い方の脱衣所


朝食
・白米
・あさりみそ汁
・焼き鮭、焼きナス、卵焼き
・煮物
・いか塩辛
・まぐろとろろかけ
・大根おろし&わらび漬
・味付のり
・黒豆納豆(パック)
・漬物(1皿に2人分)

黒豆納豆
 これが黒豆納豆。

 夕食と同じ1階レストランで。食後のコーヒー200円。

夕食基本膳。美味そうなすき焼き肉は、ふらの和牛2,625円
 宿指定の18時から、1階レストラン。テーブル席(4人掛け)にて、2人で食します。

 宿泊予約時に「ふらの和牛」1人前2,625円を、1人分だけ特別注文。ふらの和牛を選ばなければ、固形燃料で熱する豚サガリを提供されます。

ロッジのような外観
フロント&土産コーナー 上富良野駅前から町営バス(マイクロバス)に揺られ20分強、バス停「バーデンかみふらの前」を素通りされそうになり、あわてて運転手さんに「降ります!」と声を発し、下車しました。2階建ての山小屋風。客室数15室。


◆ロビー

ロビー
暖炉を囲んで語うこともできる フロント&土産コーナーに隣接してロビー、そして暖炉があります。「客室は禁煙」なので、吸いたい人は、ロビーで一服しましょう。
2階吹き抜けから望むロビー&土産コーナー
廊下 坂道で階段状の廊下奥に、風呂や客室があります。


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