札幌から行く 『温泉宿』

温泉宿 「宿泊」 好きな札幌人。風呂、食事、部屋、もてなし・・・ 「湯宿をめぐる冒険記」 & 「雑多な温泉話」

◆ほんのり鼻突く、湯の匂い

味わいある看板
 車から降りると、ほんのり「ゆでたまご」の匂いが鼻腔を突き、「ああ、山奥の温泉場へはるばるやってきたなあ」と実感。なんとなく旅情が高まります。
 足寄町・雌阿寒温泉(湯宿3施設)に佇む2食付6,500円の温泉民宿へ投宿です。



◆「限りなく白色に近いブルー」な湯面

美しい
 事実上の混浴露天風呂は、開放感あふれる広さ、そして湯面は青と白が混在した美しい色合いで、「限りなく白色に近いブルー」と感じました。
 泉温41.1度を手を加えず利用していますから、春先ゆえにいささかぬるかったものの、これが夏ならば、気持ち良いでしょうね。
 ただし、夏は「アブ」さんをはじめとする、自然界の重鎮の洗礼を受ける機会は高まるかも、とも聞きます。その辺は「出たとこ勝負」でしょうか(笑)



◆足元湧出の男性内風呂、床、壁、天井、縁すべて木材

渋すぎる内風呂
 この湯宿の内風呂は、床、壁、天井、そして浴槽の縁すべては木材で出来ており、男性湯船の玉砂利の下から、源泉がじゅわじゅわにじみ出てくる「足元湧出泉」でした。ただし、女性の湯船では直接足元から湯が湧き出てくる体験を味わえません。
 木のぬくもりあふれる内風呂は古きよき湯治場といった風情。昨今の浴室はタイルが主流な中、ここは素晴らしいですね。最も、雌阿寒温泉の他の2施設も、同様なのですから、良い感じの温泉地ですね。

夜の露天風呂
 夜、露天風呂で湯浴みしていると、山の方から「がさがざっ」という音が聞こえました。どうやら鹿が遊んでいるようです。



◆意外に美味な家庭料理

別室個室
 通常、夕食朝食ともに広間で食すそうですが、当方しか宿泊客がいなかったため、別の客室でいただきました。ご主人手製の家庭料理は、夕食も朝食もなかなかどうして結構美味しいと感じ、私は思わず「ご主人、食事美味しかったです」と告げました。
 もちろん、6,500円という宿泊料を念頭に置きつつ「家庭料理」として、そう評したわけであり、この宿は会席料理ではありませんし、カニも出ませんよ。食材の中に「カニかま」はありましたが。

朝食全景
・ハムエッグ(レタス、きゅうり添)
・いわし煮漬
・昆布巻、たくわん
・味付のり、梅干
・小鉢→白菜おひたし
・小鉢→長芋とろろ
・白米(おひつ)、みそ汁

 7時30分から。お茶、インスタントコーヒーあり。

夕食全景
 18時から。1泊6,500円の夕食です。
 瓶ビール(中)500円、日本酒(カップ)350円、焼酎(カップ)300円のほか、自販機に缶ビールあり。

湯口
 露天風呂の湯は、内風呂と同じ源泉。
 内風呂の湯は透明に対し、露天風呂は空気に触れて美しい青白色となっているのが特徴です。

 もっとも、早朝4〜6時に湯抜き掃除した直後は、露天風呂の湯も透明でした。

湯抜き掃除した直後の湯口。湯は透明


湯がとめどなく流れ出る(男性内風呂)
 男女別の内風呂があります。

 泉質(新)→含硫黄−マグネシウム・カルシウム・ナトリウム−硫酸塩・塩化物泉(硫化水素型)
 泉質(旧)→含食塩・石膏−正苦味硫化水素泉

 成分総計4.256g/kg、蒸発残留物3.633g/kg。

 泉温41.1度、pH5.6の弱酸性低張性温泉は、自然湧出で毎分450リットルでした(昭和62年5月の温泉分析書参照)。道立保健所シールによると、湯に細工なし。
 
 日帰り可能時間10〜20時、300円。