札幌から行く 『温泉宿』

    温泉宿 「宿泊」 好きな札幌人。風呂、食事、部屋、もてなし・・・ 「湯宿をめぐる冒険記」 & 「雑多な温泉話」

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    高級宿が「超破格プラン」

     「あー、あのニシン御殿ね」
     「めったやたらに宿泊料が高いでしょう」
     「高級すぎて落ちつかない感じ」
     「金持ち御用達の宿だろう」
     「そんなところに泊まるって、いいご身分ですな」

     JR札幌駅から快速電車に揺られ30分、観光都市・小樽の高台に佇む銀鱗荘の印象を周囲に問えば、こんな答えが返ってくる。本館和室1人40,000円超だけに、未曾有の経済不況と言われる昨今、「だれがそんな高級宿へ泊まるか」と嫉妬めいた気持ちも芽生えがち。
     いわゆる「高嶺の花」な温泉宿と言えよう。

    手入れの行き届いた中庭
     当方は昨夏、清水の舞台からバンジージャンプする覚悟で初めて泊まった。温泉宿への宿泊を生きがいとする札幌市民にとって、まずは近場の高級宿で何かしら学びたいと思ったからだ。そして、感動した。大枚はたいて悔いなし、と。
     しかし、宿泊料がネックとなり、もう足を運ぶことはないな。そう思っていたら、つれが突然言う。「銀鱗荘、今年も予約したよ」。話を聞けば、銀鱗荘は今年から「隠し部屋 超破格プラン」(1日限定1室)を企画。1人25,000円って、通常の40%オフとなるみたい。
     このプラン、「客室に難あり」のようだが、食事やもてなしは、普通の料金と変わらないと謳う。



    客室に「難なし」

    テラス
     これが隠し部屋だ。和室15畳にテラスもあり、客室から「日本海が見えない」「トイレと洗面所がない」という点は、気にならない。40,000円で泊まった本館和室と、そん色ない造りと思う。「大浴場に近いので湿度が高いですよ。宜しければ、寝るときは唯一空いている本館洋室を自由に使ってもらっても構いませんから」(スタッフ談)。
     わざわざ、本館洋室まで連れて行ってもらい、その客室を拝見したが、ビジネスホテルプラスアルファな広さをみて、やんわり辞退。隠し部屋には除湿機のほか、クーラーまであって、空調は快適だったと言っておく。客室に「難なし」。




    フレンチも美味し

    レストランを望む
     グリル銀鱗荘で食すフレンチな夕食、2時間余かけて、1品ずつ運ばれてくる。ああ、これはスバラシイ。今宵泊まった17組くらいの客のうち、フレンチを食したのは、当方1組のみ。他の2組は夕食のみ食べに来た外来客だった。
     客室または別室個室で食す和食も、いい感じだったりする。




    実は混浴

    0であい
     男女別に露天風呂があるが、男性露天風呂は、「混浴」の仕掛けがある。夫婦やカップルで泊まるのであれば、これは嬉しい。
     ナトリウム-硫酸塩・塩化物泉、泉温51.3度、pH7.3という湯は、内風呂は循環&塩素殺菌、露天は塩素殺菌のみだったりする。事前に塩素投入の情報を仕入れたため、強く信じることで肌がむず痒くなってくるケースもあるのかも知れない(これもプラセボ効果と言って良いのかな)。ただし、内風呂の湯をすくって匂いを嗅いでも塩素臭は感じないだけに、そんなに通ぶらず、気にしなくても良いかな、と私感。
     銀鱗荘に「ホンモノの湯」が注がれていれば、これはスバラシイことながら、湯宿を人間に置き換えれば、家柄、人柄、経歴、職業、収入、そしてイケメンかどうか・・・ すべて揃う人間は滅多にいないから、湯宿に対してもパーフェクトを求めるのはキツイかな、なんて思ったりする今日この頃だ。
     ちなみに、新館の客室には温泉風呂が併設されているため、大浴場は空いている。貸し切り気分を味わえた。




    敷居の低い湯宿

    ステンドグラス
     この湯宿に「女将」はいない。着物を着こなした仲居さんが大勢いるのと、受付担当な洋装の女性スタッフがいる。そして男性スタッフ、支配人の陣容だ。オーナーは東京の出版社社長という。
     通常であれば、1人40,000円超、温泉風呂付の新館だったら50,000円以上で、10万円という客室もあるというから、ホントに高級宿だ。
     これまで、この宿へ安く泊まる裏技として、本館洋室(ツイン)1泊朝食付21,150円+グリル銀鱗荘フレンチディナー3,675円=24,835円という手もあった。でも、これでは客室は狭く夕食の品数が少ない。
     今回、当方が泊まった「隠し部屋 超破格プラン」25,000円は、要するに「日本海が望めない」「トイレと洗面所がない」という15畳の広い和室に通されるだけであって、食事は40,000円の客室となんら変わらない。うん、これはお得だな。

     一見すると高級でセレブ御用達の湯宿のように感じるが、ニコニコ感じの良いもてなしから、実は敷居が低いと感じている。高級宿ほど「客を選ばない」「客の顔を見て対応を変えない」と思う次第だ。駐車場は「わ」ナンバーが目立ったし。定山渓や登別の同様な高額宿に泊まるより、130年を超える木造建築物、良質なもてなし、美味な食事を味わえるとあって、一度はチャレンジすると「勉強した」という気分が味わえよう。

     そして、銀鱗荘に泊まってみて思う。10,000円以下の湯宿が、いかに頑張っていて、リーズナブルに宿泊を楽しめるかを。

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    朝食
     メニューはデジャヴ(仏・既視感)? 本当は昨夏に経験あり。

    朝食デザート
     ごちそうさまでした。

    レストラン
     この湯宿、客室または別室個室で、「和食」をいただけるのだが、昨年泊まった時と今年のメニューは、がらり変わった内容ではないらしいので、予約時に「フレンチ」を頼んだ。
     チェックイン前にお茶した「グリル銀鱗荘」にて。1品ずつ供され、アルコールを飲みながら、なんだかんだで2時間強、夕食を楽しんだ。お品書き付。

     グリル銀鱗荘でティータイムを味わった後、スタッフの誘導で廊下づたいに宿へ移動。勝手口から宿へ侵入した気分になった。表玄関で客をもてなす着物姿のスタッフによる歓待は受けなかったものの、廊下を歩く当方に、フロントスタッフが駆け寄ってきて、対応してもらう。

    銀鱗荘マーク
     銀鱗荘はお高い。本館和室で1人42,150円なのだ。昨夏、背伸びして投宿し、ゴージャス気分を味わったが、もう泊まることはないと思っていた。
     ところが、客室限定で40%引との宿企画を拝見。後先考えず飛びついたわけだ。

    ◆「いつかは銀鱗荘」

    看板も重厚
     「いつかは銀鱗荘だなあ」。札幌に住む温泉宿・宿泊好きの当方にとって、小樽・平磯岬の高台に佇む1軒宿を、そう感じていました。本館和室1人1泊42,150円の「高級温泉宿」は、車で言えば「いつかはクラウン」クラスでしょうか。

    北海道文化財100選の1つ
     ことし(2008年)、築135年というニシン御殿は、北海道の温泉宿でなかなか味わえない木造建築の重厚さがあります。庭の草木の手入れも行き届き、美しいなあ。

    タツノオトシゴ
     館内の意匠1つとっても、当時の職人技がそこかしこに。

    大広間
     75畳の大広間に、大神棚と囲炉裏。ニシンの大漁と漁師たちの安全を祈願していたのでしょう。
     グループで泊まった際、ここで夕食を提供することもあるそう。


    ◆本館客室はリニューアルでこぎれいに

    中庭
     古き良き佇まいをきちんと維持している一方、2006~2007年(平成18~19年)にかけて、耐震補強工事に伴う大規模なリニューアルを行いました。

     その結果、本館にエレベーターが設置され、2階客室(和室3室、洋室2室)は現代風にこぎれいに変身。以前は客室になかったというトイレ・洗面所・冷蔵庫を完備していました。とっても快適なのですが、当方は古めかしい風情の客室を想像していたため、いささか拍子抜け。

     スタッフに聞けば、本館1階の客室4室は手を加えておらず、昔のままの渋い風情を楽しめるみたい。しかし、普段は夕食の別室個室として活用(満室の際は、部屋食対応)しているとのこと。予約時に相談してみるのも良いかも知れません。

    本館和室2階「朝里」から望む小樽の夜景
     ただし、小樽の街並みと海を一望できる客室は、本館2階和室または新館からでないと難しいよう。あと、本館洋室は写真の方角の景色を拝めません。

     さっき知ったのですが、本館特別室2室(温泉内風呂付・105,150円)があると、宿ホームページで拝見。どこにあったのかな。ぜんぜん気づきませんでした(笑)

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