札幌から行く 『温泉宿』

    温泉宿 「宿泊」 好きな札幌人。風呂、食事、部屋、もてなし・・・ 「湯宿をめぐる冒険記」 & 「雑多な温泉話」

     朝食付5,300円。駐車代500円。
     帯広駅至近、周囲は飲食店だらけ、フレッシュなモール泉・・・ついついリピートしちゃう。


    ハード

    帯広駅北口の目の前
    ダブルルーム
     リニューアルして小ぎれいなダブルルーム。


    風呂

    モール泉
     琥珀色のモール泉は、ツルツルして気持ちイイ。駅前の立地ゆえ、温泉目当てではないビジネス客や観光客も少なくないから、浴室はそんなに混まない点も好ましい。日帰り入浴も行っていないし。


     国内唯一の「ばんえい競馬」を開催している帯広競馬場は、昭和の匂いが漂う鄙びた風情を感じる。地元シニア中心の客層に揉まれると、なんとも言えぬ非日常感を味わえよう。それでいて、観客席から離れた休憩スペースはなんとなくゆっくりした時間が流れ、一見の客人(まろうど)も優しく包み込む。

     JR北海道の特急に乗って札幌から帯広まで2時間30分余。帯広駅からタクシーで800円くらい(バスは190円)の帯広競馬場へ、やって来た。2011年(平成23年)と、2005年(平成17年)に訪れており、前回がとっても楽しかったので、3回目の訪問を決意した。今回の旅は「ばんえい競馬を楽しみつつ、ついでにモール泉を味わおう」がコンセプトだ。



    ばんえい競馬を楽しむ

    疾走する農耕馬たち
     第1レースが11時30分から始まった。つれは3連複(1~3着までに入賞する馬番号を3頭選ぶ。着順は関係なし)1-4-7を300円購入した。

    配当金
     ええっ、当たった! 配当金は購入額100円に対し520円。300円買っていたので1,560円に。ちなみに3連単(1、2、3着を着順通りに選ぶ)は4-1-7の順番で、3,490円の配当金だったから、これを300円で買っていれば1万470円もらえたはず。

     すっかり射幸心を煽られ、その後の2~3レースで予算はスッカラカン。どーんと当てたいからと1レースに1,000~2,000円かけるより、100~500円くらいにとどめて、いろんなパターンを購入した方が楽しめるな、と学びつつ、場内の食堂でランチする。


    豚丼650円
    豚丼650円


    カレーそば480円
    カレーそば480円
     飾らない空間で食べる食事は、味わいを感じる。

    ホテル
     帯広駅北口を出ると、目の前に魅惑的な看板が見える。自家源泉を有する「ふく井ホテル」にやってきた。



    客室

    6畳+縁側
    こじんまり客室ドアを開けると踏み込みあり
     102室のほとんどが洋室ながら、和室が3室だけある。「温泉宿と言えば、和室でしょ」と思い、チョイスした。

    ウォシュレットトイレ、バス客室に冷蔵庫あり
    お茶浴衣と女性用半纏
    客室から望む景色ふとんはスタッフが敷いてくれる




    風呂

    女性風呂
     浴室のドアを開けると、ほんのり玉子の臭いがする。夜中も注がれる湯は紅茶色で「あれっ、こんなにツルツルしたっけ」と改めて驚いた。じっくり浸かっていると、手足にちょっぴり泡がついた。

    温泉分析書 平成21年4月27日
    ・源泉名 帯広天然温泉ふく井ホテル(帯広市西1条西11丁目17番1)
    ・アルカリ性単純温泉
    ・45.8度、毎分200リットル(動力揚湯)
    ・弱黄褐色澄明、ほとんど無味、無臭
    ・成分総計0.672g/kg

    女性脱衣所 夜通し入浴OK。
     日帰り入浴はやっていない。




    夕食

    つぶ刺し1400円
    開ほっけ
     ホテルのスタッフに「周辺でどこかオススメの食事処はないか」と聞いて、「お食事と炉ばた かかし」を紹介された。地元客で賑わっており、食事も美味しい。北海道の旅話を楽しんだ。



    朝食

    朝がゆ定食
    朝がゆ定食


    洋定食
    洋定食



    生卵やシリアルジュース3種類、牛乳
    おとふけ納豆 ジュースやコーヒー、納豆などは、セルフサービスにて。

    2階レストラン
     おしゃれなレストランで食す。



    雑感

     「ああ、温泉宿でのんびりしたい」。そんな時は、山奥の一軒宿、海の見えるホテルといった大自然に囲まれた宿を思い浮かべる。

     でも、帯広駅徒歩2分の温泉付ビジネスホテルに泊まり、夜は街中に繰り出し、ご当地の肴に舌鼓を打つ。そんな楽しみ方も面白い。なんと言っても、湯使いバツグンのモール泉を堪能でき、朝食もこだわっている。和室をチョイスし朝食付1人6,500円は大満足だった。

     帯広駅北口、徒歩3分の繁華街に佇む、全国チェーンのホテル。正式名称を「天然温泉白樺の湯 ドーミーイン帯広」と謳っており、「美肌効果のあるモール温泉」が売りらしい。実態はどうなのか、泊まってみた。


    機能的な客室

    客室
     禁煙ダブルルーム(15平方メートル)は、トイレ、シャワーブース、洗面台がつく。デスク上のテレビは、CS放送が無料で視聴できるので、オトナ系の映像も見放題。テレビカード1,000円を買う必要はなく、出張族のオトーサンには嬉しいサービスだ。
     それはさておき、客室の設計は機能的で小ぎれい。館内着に着替え、シモンズ製のベッドでゆっくり眠ろう。熱くて寝苦しい夜は、クーラーがあるから大丈夫。



    湧出地は4キロメートル先

    モール泉
     2階大浴場の内風呂で、ざぶりモール泉に入浴する。紅茶色の湯は肌を撫ぜるとどことなくツルツルし、鼻をくんくんされれば、薬品というか入浴剤というか、なんとも言えない不自然な香りをちょっぴり感じる。

     入浴後、脱衣所に掲示されている温泉分析書を見れば、宿の住所は「帯広市西2条南9丁目」に対し、湯船に注がれている湯の湧出地は「音更町木野大通東11丁目」。アレレ? 地図を広げれば、湯はおよそ4キロメートル北に湧いており、おそらく車で湯を運んでくるのだろう。湯使いは加温・循環・塩素殺菌であることが分かった。

    露天風呂
     囲いに覆われまくっている露天風呂の湯は「真湯」。この日は柚子を浮かべていた。



    きれい 応対よし

    夜鳴きそば
     21~22時の間に限り、2階レストランで「夜鳴きそば」の無料サービスがあった。ドーミーイン系のホテルでは「おなじみ」のサービスであり、しょう油味のあっさりラーメンが特色だ。ボリュームは通常の3分の2くらいと控えめである。

     食べ終わった後、2階フロアにある大浴場で軽く入浴し(バスタオル・タオルは脱衣所に備え付け)、湯あがり状態で、自販機前にずらり並ぶマンガ本を物色し(結局、借りなかった)、製氷機の氷を少々いただいて、客室へ戻り、ごろり横になった。

    2階ロビー
     そうそう、朝食バイキングで提供された厚めの豚肉焼きは「豚丼」を意識しており、長いも焼き(川西産)も美味。帯広の地域性を感じるメニューや、小鉢で提供する食べ物も複数あって、下手な湯宿の朝食バイキングよりレベルが高い。過去に泊まったチェーン系ホテルで朝食の質を比べれば、ドーミーイン>>>>>ホテルグランティア>>>>>>>>>>スーパーホテルと私感。
     業務用の袋から取り出したポテトサラダなんて、食べたくない中、少なくともドーミーイン帯広は、手作り感がある。そこが嬉しいポイントだったりする。

     館内はきれいだし、スタッフの応対も良いし、朝日新聞配布や夜鳴きそばなどの無料サービスも充実。これならば出張族のオトーサンばかりではなく、北海道を1人旅する女性でも気軽に泊まれる。朝食付7,200円は納得プライスだ。

     ただし、やっぱり帯広駅界隈で湯にこだわるならば、自家源泉を有する地場経営の「ふく井ホテル」が良い。客室もリフォームしてきれいだし、朝食も美味いし。帯広駅周辺は「仁義なきホテル戦争」で、各ホテルはサービス合戦でしのぎを削っており、総じてレベルが高いように思う。

     ドーミーインを含めた全国チェーンホテルが地方都市で増え続ける中、安価できれいだからとついつい泊まってしまう。でも、10~20年先、老朽化が進み、デザイン的にも時代に合わず古臭くなった時、こういうホテルはどんな風に進化を遂げるのか、それとも衰退していくのか、ちょっぴり気になりつつ、なにはともあれ快適な夜を過ごせたドーミーイン帯広だった。

     2階レストランで、バイキング。テーブル席、カウンター席あり。

    朝食
    ・おかゆ
    ・大根みそ汁
    ・豚肉焼き、焼き野菜
    ・さば焼き、とうもろこし焼き、川西産長芋焼き
    ・サラダ
    ・いくら、とろろ
    ・たらこ、大根おろし
    ・おひたし
    ・漬物3種
    ・オレンジジュース

     ほかに、パン2種類、から揚げや焼きそばなど、さまざま。

     混雑を避けるため、ホテル側はチェックイン時に、希望する朝食時間を聞いてきた。「6時30分~7時30分」「7時30分~8時30分」「8時30分~9時30分」のうち、一番早い時間帯を選ぶ。