札幌から行く 『温泉宿』

    温泉宿 「宿泊」 好きな札幌人。風呂、食事、部屋、もてなし・・・ 「湯宿をめぐる冒険記」 & 「雑多な温泉話」

     函館市・湯の川温泉の老舗宿「湯元入川」が2014年10月末で閉館していた。
     玄関前に鎮座する源泉は、ドクドク湯が噴出している。誰にも止められない。

    閉館チラシ
    源泉
    外観
     2014年3月につれと1泊しているほか、2007年4月に1人で泊まった。3月に泊まった時の感想は「イマイチぱっとしない風情ながら、湯元のフレッシュな湯を味わえ、食事内容も底力を感じる。穴場の温泉宿というものは、案外、こういうタイプを指すのかも知れない。外見より中身という意味で」。
     いかにも知ったかぶりなコメントを記述しているが、3月当時でスタッフの元気は感じられず、「斜陽」のイメージを抱いたのも事実だ。今さら何をなのだが。
     総括すれば、湯元入川はイイ感じだったから、なんだかんだで2回泊まっている。だから誰か継いでほしい。同じ湯の川温泉・大黒屋旅館を買収したホテルテトラグループはいかがでしょうか。

    恵山

    恵山
    活火山
     標高618メートルの活火山。温泉の源でもある。広々とした駐車場に車を停めて、火口付近を散策した。




    恵山モンテローザ跡地

    仏様
     恵山温泉旅館の近くにある。景気が良過ぎた1980年代後半に整備されたリゾート施設は、廃墟と化していた。詳細はコチラが詳しい。未だ佇む菩薩像に合掌。


    つつじ
     道端のツツジがきれい。




    戸井線コンクリートアーチ

    戸井線のコンクリートアーチ
     海沿いの国道278号を走っていたら発見。日中戦争が始まった1937年(昭和12年)に建設スタートした鉄路「戸井線」は、資材不足を背景に工事がストップ。未完成のまま放置されている。

     戦争とかバブルとか、そういう時代に思いを馳せながら、函館市街地へ向かう。

     ワタシ達は、西暦2013年に生きている。で、縄文時代って、イエスキリストが生まれたとされる翌年の西暦元年よりはるか彼方。今から3,000年前から1万6,500年前の期間だって。

     それで、道南の函館市(旧・南茅部町)辺りは、9,000年前から縄文人が住んでおり、いろいろ遺跡が発掘されている。竪穴住居に住みながら、クジラ、オットセイ、マグロ、ウニ、貝といった海の幸に加え、山の幸である鹿、木の実などを獲りつつ、自給自足の生活していたそうだ。「マグロやウニを食べていたなんて贅沢だね」「そうだね、この辺りに生活していた縄文人は痛風に罹った割合が高いのではないか」などと、どーでも良い会話がさておき。


    国宝「土偶」

    土偶
     縄文時代に造られたらしい神秘的な土偶は、界隈で農作業していた地元の主婦によって「偶然発見された」という。偶然、とさりげなくアピールする辺りが、たとえその通りであっても、お偉い考古学者たちのジェラシーをひしひしと感じるのは、うがった見方か。

     しかし思うのが、農作業中の主婦を含めたワタシ達シロウトが、こういうものを発見した場合、ひょっとしたら「まあ、お人形を捨てるなんてけしからん」と、そのままゴミとして捨ててしまう可能性はないだろうか。そう考えれば、ニッポン国内で、本当は歴史的に貴重なシロモノなのに、知らぬ間に葬られた「国宝級」はあるのではないか。国宝という「土偶」を目の当たりにしながら、そんな妄想で楽しんだ。


    解説
    函館市文化交流センター
     この「国宝」土偶は、2011年10月オープンの函館市文化交流センター(大人300円)に展示していた。土偶の近くに学芸員がいたので聞くと「土偶はバラバラの状態(6分割くらい)で見つかったので、補修して今の形になった」そう。

    土偶ッキー
     ちなみに、道の駅「縄文ロマン 南かやべ」(国道278号沿い)に隣接しているので、軽食や御土産を買い求めることが出来る。

    縄文式住居
     ちょっと離れた函館市大船遺跡埋蔵文化財展示館(無料)の敷地内で、復元した竪穴住居を拝見出来た。

     函館の激熱温泉銭湯が12月28日で閉店していた。それって昨日のことじゃないですか。

    日乃出湯
    閉店を告げるビラ
    常連客のコメント
    ・11月から急に湯量が減少。少し掘削したものの、新たな湯脈は得られず地下水や泥が混じってしまい、営業を断念した
    ・湯量減少と湯温低下が原因。ここは熱い湯が売りだから。どのくらいぬるくなったかは知らないが。ボーリング実施や設備更新に経費がかかるため、閉店を決断したんじゃないかい。
    ・函館市内はたくさん温泉施設があって競合相手が多い。日乃出湯は熱いのが売りだが、函館市民みんなが熱い湯が好きというわけではない。むしろ好事家は少数派。経営も楽じゃなかったのだろう。

     残った回数券を返金してもらおうと複数の常連客が駆け付けており、急な閉店だったことが伺えた。

     読売新聞12月30日付の報道も概ね同じ内容だった。

    函館市熱帯植物園 入園料300円
     ナトリウム・カルシウム-塩化物泉の緑っぽい湯に、のんびり浸かるサルくんたち。函館の冬の風物詩だ。