札幌から行く 『温泉宿』

    温泉宿 「宿泊」 好きな札幌人。風呂、食事、部屋、もてなし・・・ 「湯宿をめぐる冒険記」 & 「雑多な温泉話」

     札幌・定山渓温泉は、「湯のにぎわいフェア」を8月1日(火)~7日(月)まで開くそうです。定山渓観光協会ホームページで、概要を記した1枚刷のチラシをPDFにてチェックできます。
     この時期、かっぱまつりは毎年実施していて、私は昨年楽しんだのですが、こんな名称での開催は初めてではないでしょうか。

     期間中、これまでにない企画が盛り込まれ、毎日12~21時に定山源泉公園でビアガーデンを催し、毎日20時からコンサートを開きます。5日(土)16時にこの公園でジャズコンサート、翌6日(日)16時からは定山渓太鼓演奏を開催するそう。
     恒例のかっぱまつりは1~4日に山渓苑前のスポーツ公園で。5~6日に定山渓ホテルの前でも何かやるみたい。

    ビアガーデン会場となる定山源泉公園

     このほか、体験教室と銘打ち、陶芸、木彫り、グラスアート、乗馬を、定山渓や小金湯方面の工房・施設で有料開催。朝日岳・夕日岳登山や散策路での撮影会ツアー、NHK札幌前からバスで行く美山定山(定山渓の開祖)の足跡を訪ねる日帰りツアー、さらに1日には定山渓小学校で人形劇を開くそう。
     
     頑張っているな、定山渓、と温泉好きの札幌市民として思います。登別温泉でも今年から地獄谷をライトアップして夜でも散歩できるようにし、金・土は鬼花火と称してイベントを始めましたし。

     会社員の私としては、平日に定山渓へ行けないので、5日(土)に宿泊し、ジャズコンサート&ビアガーデンを楽しむ、というコースかな。でも、この先、しばらくどこにも宿泊しないと決めたので、来年以降、行けたら良いな。
     自遊人8月号別冊「温泉図鑑」(カラット発刊)を買いました。今回のテーマは『連泊最前線』。表紙では「もっと気軽に温泉へ行きません?」の副題を掲げ、「源泉かけ流しで宿が清潔で料金もシンプル。こんな温泉、待っていた。プチ湯治の時代到来!」と読者に問いかけています。

    780円

     表紙をめくると今回の編集方針が記されており、「独断で思いっきり要約」すれば、

     『1泊ウン万円する高級な温泉旅館でみられる、食べきれない量の料理、過剰なアメニティー、だだっぴろい部屋は、本当に必要か。価格に見合った価値があるか、そう考える日本人が増えてきた。
     では、そもそも温泉旅館の価格を決める基準は何だろう。料理、建築、調度品、接客・・・ 美味しい料理は料理屋に行った方が良い。宿泊費に5万、7万出しても思い出に残る美味料理に出会うことはまずない。旅館と料理屋では”美味しい”のレベルがまったく違う。また、建築や調度品を眺めたければ、博物館や美術館に行けば安上がりだ。
     温泉旅館本来の価値はずばり「温泉」。しかし、その価値はかなり安く放置され、貸切風呂や部屋付露天風呂に目が向けられがち。かけ流し温泉の肌触り、湯心地、温泉の歴史や物語は長年無視されてきた』

     こんなふうに問題提起しつつ、今こそ「本物の温泉」にスポットを当てて宿探しすれば、1泊2食5,250円や素泊まり1,575円という安い宿もあると紹介し、さらに連泊すれば料金割引の宿も増えてきたので、長期休暇に連泊したり、別荘代わりに毎週末泊まったり、退職後に宿を転々と泊まり歩くのはいかが、と提言。
     その代わり、こうした宿は食事は質素で部屋は自宅より貧相、接客も必要最低限ながら、それでも価値はありますよ、と締めくくり、全国のお勧め宿を分かりやすく紹介しています。

     10泊20食付56,100円~、10泊素泊まり15,750円~といった連泊の宿の記事や、東鳴子温泉3泊4日プチ湯治レポ(登場する旅館大沼は宿泊経験あり笑顔)等を読みふけり、こんなに安くて、しかも風呂や建物の雰囲気も歴史が感じられ、紹介されている本州の温泉宿は良いなあ、と思いました。
     情報誌として宿選びに必要な情報を詳細に示しつつ、主義主張が押し付けがましくない程度に筋の通った編集で、「ご自由に宿を選び、楽しんでください」と感じられるスタンスに、「大人の雑誌だなあ」と感じます。旅慣れた人ほど、こういう情報をうまく活用して、お仕着せではないオンリーワンの旅を楽しむのでしょうね。

     ちなみに、この8月号別冊には、自遊人名物の「日帰り温泉無料パスポート」はついていません。7月26日発売の自遊人9月号に80軒分つけるそうです。
     以前に記した「定山渓に住む」という構想を再度考えました。そのきっかけは、リゾートマンション「ノースピア定山渓」が、ある不動産総合情報サイトで売りに出されていたからです(6月5日現在の情報)。

    右がノースピア定山渓

     築17年のRC造9階建て延べ4,530平方メートル、59戸。南向きで日当たりが良い間取りは、1SLDK64.45平方メートル。部屋はLDK19.5畳、和室6畳、納戸4.3畳。設備としてはオートロック、プロパンガス、シャンプードレッサー、カウンターキッチン、ウォシュレットトイレ、バルコニーに加え、各戸に窓付の岩風呂温泉浴室(1坪強)、さらに共同の温泉大浴場が完備で、価格は580万円。
     
     月々の諸経費は、管理費20,730円、修繕積立金4,350円、そして温泉料8,450円。キャッシュで購入すれば、月々34,000円弱で住めるということになります。

     湯の使い方は、札幌市保健所ホームページをみる限り、温泉法施行規則に基づいた「加水」「加温」「循環」「入浴剤または消毒」実施に、このマンションは該当しないと明記。つまり、共同の大浴場も各戸の浴槽も、源泉をそのまま活用しているよう(4月1日現在)。

     朝日新聞北海道版記事を読むと、ここはリゾートマンションだけに、常時居住している世帯は、そんなにいないみたい。多分静かなのでしょうね。
     
     580万円・・・ 体の丈夫なうちにキャッシュで購入して、札幌市街地で働きながらここに住むと仮定します。それで、非常に不勉強で勘違いしていたら恐縮と前置きして記せば、マンションの寿命って、30年とか50年と聞いたことがあるのを考慮すれば、築17年プラスあと10~20年経てば、改修または建て替えという問題にぶち当たるでしょう。
     その時は到底、修繕積立金だけではまかなえ切れなさそうと私感なので、まとまったお金が必要になることを考えれば、思い切ってただでも良いから手放せば良いと考えます。

     もし購入後、20年で手放すとすれば、20年間にこのマンションに注ぐお金は、月々34,000円×240ヵ月=816万円。これにキャッシュで購入した580万円を足せば1,396万円。この額を月々で割れば、月58,000円強という計算です。

     こうやって考えると、「月58,000円ならば、非常に現実的に購入できるな」と感じてしまいます。それでいて毎日温泉三昧です。あっ、私は不動産屋さんの回し者ではありません、念のため(笑)

     冬の積雪で、札幌市街地へ続く国道230号をはじめとする大渋滞がなければなあ。会社に駐車場がないので、公共交通(定山渓からバス)で通わねばならない状況を考えれば、やっぱり通勤事情がネック。夏ならばまだOKなのに。私がお金持ちだったら、週末だけ訪れるセカンドハウスとして購入したい物件ですね(苦笑)
     2005年(平成17年)6月に宿泊した定山渓の公共宿「札幌市老人休養ホームライラック荘」は、同時期にいずれ廃止する方向で札幌市は考えている旨の報道がありました。
     そんな中、財界さっぽろ8月号に「市の施設に民間独走・・・ 定山渓の福祉施設計画で札幌市"警戒感"」という見出しでライラック荘に関する記事が載っていたのです。

    廃止問題が浮上しているライラック荘

     記事を読むと、同宿は老朽化が進み年間1億円の赤字を抱え、札幌市は廃止してもよい、という考え方もある中、函館市の某医療法人が市に対し、ライラック荘の建物を活用して一般客の日帰り入浴は継続しつつ、隣接地に有料老人ホームを建てて、温泉リハビリを取り入れた福祉施設構想を持ちかけている、という内容。
     年内にも市に内諾を得て、来年度から早速有料老人ホームを建設したい、と申し込んでおり、手稲区の某市議会議員が仲介役といいます。

     記事では、福祉に貢献する良い話ながら、指定管理者制度の下、以前から運営委託を受けている某社会福祉法人が本年度から4年間の期限付で運営しているため、こうした打診は4年後に検討されるのが筋とした上で、市有地を民間に利用させるだけに、市はコンペをかけて手を挙げた複数の医療法人・企業の計画を精査した上で決めたい、と慎重な対応をしているもよう、と締めくくっていました。

     この内容をみれば、確かに記事見出しは間違いではない感じ。勉強になります(笑)

     少なくとも2009年度(平成21年度)までは現行のまま宿は営業するかな、と個人的に感じましたが果たしてどうなるのでしょうか。宿泊好きの私としては、ライラック荘は客室数の少ない(17室)宿泊施設として、定山渓では貴重な宿だけに、なんらかの形で存続したら良いなあと私感ですね。

     定山渓「翠山亭」を中核に支笏湖、ニセコ、そして今月から富良野でも企業保養所を改装してホテル経営を始めた第一寶亭留グループあたりが、個人客をターゲットにしたこじんまり宿として将来リニューアルオープンして欲しい、と勝手に思う今日この頃。定山渓の朝日荘(朝日生命の保養所)を「Spa&Esthetique翠蝶館」として生まれ変わらせた実績があるため、同じ定山渓で新たな事業展開もあり得えるのでは、と、お見込みしました。

     いま、ライラック荘に宿泊しても、安い(去年宿泊時で6,300円)からこそ納得できる宿、と感じています。機会があれば、再訪したいですね。まあ、遠方から宿だけを目当てに泊まるのであれば、また評価は変わってくると思いますが。
     前日の金曜昼に宿電話予約。「小金湯のバス停まで送迎しましょうか。バスに乗る前に電話くれれば迎えに行きますよ」と感じ良く言われましたが、徒歩5分程度なので結局歩いて宿へ。
     あと電話口で「土曜は日帰りのお客様で混雑するのですが・・・」とお断りあり。

    早朝の露天風呂

     さっぽろ文庫「定山渓温泉」によると、この宿はそもそも昭和19年(1944年)に札幌の割烹経営者が別荘として建て、昭和32年(1957年)から現在の経営者家族により営業。昭和39年(1964年)に火災で焼失しましたが、すぐに建て直したそうです。
     平成10年(1998年)に全面改築しているみたい。

     この宿、札幌市街から定山渓より近い立地条件。日帰り500円(2時間)で9~23時30分まで受け入れており、終了時間ぎりぎりまで老若男女の客足が絶えなかったですね。朝は9時ちょっと前から日帰り客が訪れていましたし。予約時に宿の方がそう言っていた通り(笑)
     日帰り終了後の夜中2時とか朝6時に風呂へ行くと、当然宿泊客しか入浴していないので、貸切感覚で入浴できました。

     施設もきれいで露天風呂から豊平川と迫りくる山々を眺められ、自家源泉で白っぽい単純硫黄泉は手ですくって嗅ぐと、加温で循環ろ過塩素殺菌(加水なし)とは言え硫黄のぷーんとする臭いを感じます。以前宿泊した小金湯温泉旅館では、湯船の湯は、あまり硫黄臭はしませんでした。源泉が違うから(それとも湯の使い方が違うから)でしょうか。

    客室から見た朝もや

     玄関に入りすぐのフロントを挟み、左に風呂と食事を出す休憩処があります。そして右に行くと2階建て宿泊棟が10室あり、風呂の賑やかさとはうって変わって静かなものです。客室からの眺めは、豊平川の水の音と山々がいい感じ。

     宿の正式名は「旬の御宿 まつの湯」。出てきた夕食・朝食は、つれとともに私的に満足しました。

    お土産の箸置き

     夕食を食べ終え、スタッフにさげてもらう時、「良かったら箸置きもらって下さい。当宿からのおみやげです」。この経験、つたない温泉宿宿泊経験上初めてです。

     土曜に宿泊した私は、上記通り前日の金曜に予約しました。当日は宿泊満杯。スタッフに聞くと「きょう(土曜)、宿泊を申し込んできた方が半数」とのこと。
     札幌市民が「急にのんびりしたいな」、または日帰り客が「部屋が空いているのだったら、泊まりたい」などのケースもあるそう。食事内容により宿泊料が変わるようで、最低料金10,650円をチョイス。平日はもう少し安いもよう

     今回、私的には「仕事が昼間で終わった後、近場の宿でゆったりしよう」の感覚で宿泊しました。日帰りで混むのは重々承知の上、風呂は食事前1回、夜中2時に1回、そして早朝6時に1回に入浴。
     チェックイン14時、アウト11時とのんびりできますし、前日予約で予約することも高率で可能な宿とお見受けしました。
     温泉を楽しむというより、風呂はおまけで、宿でのんびりするのが第1目的でしょうか。そんな私感です。札幌からこんなに近くでのんびりできるんですね。

     朝食後、天気も良いので玄関を出て左へ曲がり、第2駐車場方面に散歩しました。

    客室棟豊平川に沿ってベンチがあるが、草木が川の眺めをさえぎる
    豊平川沿いに建つ客室棟、丸太ベンチを拝見。

    バーベキューコーナー宿スタッフ宿泊棟前から、宿方面を望む
    バーベキューコーナーもありました。第2駐車場は元硬式テニスコートで、その奥に多分宿スタッフ宿泊棟が。

    ちょっと怖い?
    多分宿スタッフ宿泊棟の横のけもの道を通ると、なにやら祠(ほこら)めいたものが見えます。

    かっぱいもこかんばん
    小金湯大明神「かっぱいもこ」と、由来が記されている看板。

    豊平川の眺め1豊平川の眺め2
    豊平川の眺め3豊平川の眺め4
    さらに奥へ進むと、豊平川の河川敷のようなスペースに到着。景色がいい感じでした。
     当方指定08時00分、夕食同様に部屋で。

    朝食全景

    ・冷奴
    ・大根煮物
    ・きんちゃく(春雨、きのこ、にんじん、ふき)
    ・シャケ焼、のり、山わさび
    ・春菊おひたし
    ・温泉卵
    ・つくだ煮
    ・漬物
    ・白米、味噌汁

    飲み物は、ポットに入った熱々の番茶。

    こんな感じで朝食

     布団を敷いたまま、空いた空間で食しました。食事後は再び布団でごろごろ。

    ◆この日の男性風呂→露天浴槽と内風呂浴槽が各1つ、その造りが2ヵ所に分かれています。

    『浴室1』
    露天角度を変えた露天
    内風呂角度を変えた内風呂

    『浴室2』
    露天角度を変えた露天
    内風呂角度を変えた内風呂


    ◆この日の女性風呂→露天風呂浴槽は1つ、内風呂浴槽は同じ空間に2つ。

    露天角度を変えた露天
    内風呂は1つの空間に2浴槽角度を変えた内風呂


     夕食18時30分スタートの当方指定でOKをもらったのに対し、押入れから掛け布団を出しうたた寝していた18時00分にスタッフがやってきて、「先にお膳を置かせてもらってよろしいか」「きょうのお客の夕食スタートは18時30分に集中していまして・・・」「すみません」とやってきました。

     拒む理由はないので寝ぼけ頭ながら承諾し、並べてもらいました。「あっ、お客様横になったままで良いですよ」と言われましたが、スタッフが部屋で配膳している空間で、だらしなく寝ているわけにもいかないなあと、起きていすに座る私。幼少時にしつけられた賜物でしょうか(笑)

    夕食全景

     風呂から帰ってきたつれが「もう来たんだ」と、まずはビール&ワインでかんぱい。

    前菜いろいろ
    (左)いかピリ辛漬、まぐろ角煮、カニの大根・大葉巻にみそだれ
    (右)つぶ煮、ゆでえび、はもと豆腐を加工したもの、うなぎたまご巻、笹だんご(白あん)

    小鉢茶碗蒸し
    (左)たまご豆腐うにのせ
    (右)茶碗蒸し

    刺身焼魚
    (左)刺身→ボタン海老、はまち、サーモン、そい
    (右)銀だらみそ焼、くるみ

    固形燃料で熱する
    陶板焼→牛肉、たまねぎ、かぼちゃ、きのこ、ピーマン

    ◆後出しメニュー
    天ぷら白米&おすまし&漬物
    (左)天ぷら→海老大葉巻、かに、きのこ、白魚、ししとう、すり身
    (右)おひつできた白米、鯛やきのこの入ったおすまし、漬物

    デザート
    かぼちゃプリンは、フロントに「夕食終了」と電話をかけた後、スタッフが持ってきてくれるとともに、夕食膳を下げてくれ布団を敷いてくれます。

    こんな感じで夕食

     部屋食です。

    9日午前7時撮影の外観9日午前7時撮影の玄関前

     札幌市街で仕事を済ませた後、15時40分真駒内駅発定山渓行きじょうてつバスに1人乗車、16時20分頃にバス停小金湯へ到着しました。
     
    玄関からロビー前を9日午前6時に望む2階廊下。館内はじゅうたん敷き、素足で歩く

     歩いて5分も経てば、札幌市南区小金湯温泉の「まつの湯」着。日帰り客と同じように鍵つきシューズロッカーに靴を入れ、ここの宿はノースリッパゆえに素足のままフロントに声をかけ、2階部屋へ通してもらうと、一足先に14時過ぎチェックインしていたつれがのんびりしていました。宿での待ち合わせは新鮮で、ちょっとどきどきします(笑)

    客室1アメニティー

     客室は畳8畳+テーブル&イスを置いた板の間1.5畳。客室内にはウォシュレットトイレがあり、扉を開けると自動的に照明がつき用をたして出ると消えるほか、洗面台完備。クーラーあり、窓に網戸も。
     冷蔵庫はビールやワイン、日本酒、ジュースが普通に横たわっていますが、持ち込んだ飲み物はある程度入れることは可能。テレビ、熱湯入りポット、お茶菓子(温泉まんじゅう)、お茶セットあり。アメニティーはタオル、バスタオル、浴衣、丹前、歯ブラシ。

    客室窓からの景色。緑のかげに豊平川が早朝の客室窓から望む、もやがかった山々

     客室窓外には山と緑が間近に見え、豊平川の水が流れる音が「ざー」と聞こえます。早朝4時過ぎに景色を眺めると、山々にもやがかかっていました。

    白金羊羹は2本入り、ぶどう、くるみ各味

     白金温泉で宿泊した「温泉民宿 林道」は、おみやげ屋も営業しており、朝食後に買い求めた1品です。ぶどう、くるみの味が各1本で計2本。女将さんが「宿泊してもらった上、わざわざ買ってくれてありがとう」と、630円を600円にまけてくれました(笑顔)
     製造は羽衣矢野製菓(旭川市)。7月2日購入時点で賞味期限8月25日。
     仕事の状況をみて、直前になり土曜宿泊できそうな手応えを確認し、金曜電話予約で7,000円。

    日曜朝、客室から十勝岳を望む日曜朝の散歩途中、十勝岳を眺める

     白金温泉は、今を思い起こせば1990年代前半、湯元白金温泉ホテルに1泊した経験があります。でも、急な階段を降りたところにある混浴露天風呂だけしか記憶にありません(苦笑) 温泉という自然の恵みに関心がなかった頃ですね。
     その当時、十勝岳噴火による避難から復興して数年経った時期に泊まったはずですが、そんな事実に思いを馳せませんでした。

    お世話になった温泉民宿 林道

     バス停「白金温泉」を降りてすぐの温泉民宿 林道は、シンプルな宿でした。細工のない湯が家族風呂サイズ(足伸ばせます)の湯船に夜中もこんこんと注がれ、掃除の行き届いた部屋があり(布団敷きはセルフ)、食堂を経営している宿だけに夕食朝食は、あったかい家庭料理プラスアルファ。
     当日の宿泊客は、私のほかに登山目的らしき夫婦1組と観光バス運転手のみ。団体や若いカップルが「あはは、うふふ、えへへ」と泊まる雰囲気ではない感じ。明日に向かって体を休めようと、静けさを好む大人の宿かな(笑)

     ご主人と女将、大女将の3人が食事時に対応してくれ、1人旅の私に対し、さりげなく話しかけてきてくれ、楽しいひとときを過ごせました。ご主人によれば、これから夏期間、平日を含め「お客が途切れる時期がないんですよ」。
     夫婦1組は朝食の代わりにおにぎりを握ってもらい、朝7時過ぎにチェックアウト。7時30分に私と観光バス運転手で朝食をとり(テーブルは別々)、私は風呂に入って部屋でうたた寝し、ゆっくり10時にチェックアウト。

     アルコール類は食堂にビールと日本酒しかなく、自販機は外にジュースのみ。近くにある温泉街唯一の酒屋は20時には閉店するようで、アルコール自販機はないです。宿の部屋&共有スペースに冷蔵庫がないので、必然的にビールの買いだめはできませんし、ここの宿は、飲み明かす客を想定していない、そういう宿なのでしょう。なんといっても登山客やバス運転手ですから。
     
     前述しましたが、ここは娯楽とか享楽とか一切ないシンプルな宿、と感じ、いいなあ、と私感。大女将さんが「天気が良くて散歩できて良かったね。でも雨が降ると、宿にこもっているしかないから」と言えば、ご主人が「だったら(私たちとの)会話があるじゃないか(笑)」と。いろいろ良くしてもらってありがとうございました。そう思いながら、バス停白金温泉10時22分発、旭川駅近くに11時45分に到着。12時00分のJR特急に乗り、13時20分に札幌駅へ着きました。札幌から近いですよね。
    朝食
     夕食と同じ食堂で、当方指定の7時30分から。

    ・煮物→ふき、ねまがり、油揚げ、こんにゃく
    ・ゆでアスパラ
    ・卵焼き、ソーセージ、いか焼
    ・漬物
    ・白米
    ・とうふ味噌汁

     飲み物はほうじ茶、冷水、落としたてコーヒー。

    夕食も朝食も、この食堂で

     夕食も朝食もこの食堂で。昼間は普通の食堂として営業しており、ラーメン類(600円~)、そば類(500円~)、ごはん類(カレーライス600円~)、でメニュー構成。

    全景

     宿指定の18時から1階食堂スペースで。

    天ぷら刺身

    (左)天ぷら
    (右)刺身

    焼魚酢の物

    (左)銀だら味噌焼
    (右)かに、きゅうり酢のもの

    固形鍋白米&味噌汁

    (左)豚鍋が煮えたら、生卵と一緒にすき焼きのように食す
    (右)白米、熱々味噌汁

    ブルーリバー橋白ひげの滝

     温泉民宿 林道のすぐ近く、美瑛川に架かるブルーリバー橋があり、橋の上から白ひげの滝を堪能。とても迫力あります。

    避難シェルターかんばん

     286段の階段を登ると、十勝岳火山砂防情報センターがあり、見学できます。北海道開発局旭川開発建設部が管理しているよう。

    十勝岳火山砂防情報センター展示物

     十勝岳は昭和63年(1988年)に噴火。パンフレットを見て詳細を知ったのですが、この時、白金温泉地区住民72人が126日間避難生活を送り、各宿は営業中止を余儀なくされました。噴火の記録が残る安政4年(1857年)以来、これまで5回噴火があったと言います。

     白金温泉地区は、十勝岳が噴火すれば泥流が押し寄せる危険性が最も高い地域だそう。このセンターは、十勝岳の様子を24時間体制で集中監視し、万が一の事態が発生した際、対策本部と一時避難場所の機能を果たすそうです。温泉街の真ん中を流れる尻無沢川は、泥流の流れをコントロールする流路工として整備されていました。

     ここの温泉は、火山という自然がもたらしてくれる恩恵なのでしょうか。
    男性風呂1男性風呂2

     男女別の浴室は、家庭用サイズ内風呂1つのみ。シャンプー&リンス、固形せっけんあり、夜中入浴OK、細工なしの湯が熱々で注がれています。

    男性風呂3男性風呂4

     塩化土類芒硝泉、泉温56.8度、pH6.8、成分総計4.484g/kg、蒸発残留物4.325g/kg。

    湯口男性脱衣所

     脱衣所もこじんまり。日帰りはやってません。
    温泉民宿 林道の外観

     ご主人の車で宿に到着。食堂&おみやげ屋&温泉民宿を営み、部屋数7室。

    部屋1部屋2

     通された部屋は2階角部屋。6畳+縁側。トイレ、洗面所共同、冷蔵庫なし。

    窓外の景色有料テレビ

     客室窓は網戸完備、遠くに十勝岳の噴煙が見えました。テレビは2時間100円、扇風機あり、アメニティーは浴衣のみ。

    2階廊下共同洗面所

     廊下はじゅうたん敷き、スリッパで歩きます。洗面所には1回200円の洗濯機あり、共同冷蔵庫はないです。
     美瑛の町営白樺荘を出て、首にタオルを巻きさっぱりした表情で?道路を歩いていると、私の目の前で車が停まり話しかけられました。「うちで入浴すれば良かったのに」「それって、どこの宿ですか」「林道だよ」。先ほど荷物を置いた、きょう泊まる宿のご主人でした、失礼しました(苦笑)
     「これから山菜取りに、ちょっとそこまで行くんだよ、どうだい?」。お言葉に甘え、車に同乗しました。

    ご主人は川に入り、ふきを採取する

     大自然の中、長靴を履いたご主人が小川に入り、ふきを取りに。茎が赤いのは成長し過ぎで×、青いのが食用に適しているよう。めまがり、というたけのこに似た食材も豊富でした。

    十勝岳連峰1

     私が写真を撮るのが好きとみたご主人は、途中で車を停めてくれ、お勧めの十勝岳撮影スポットで撮影できました。

    白金模範牧場から望む十勝岳白金模範牧場は、育成牧場の位置づけ

     さらに車で、白金模範牧場近くへ連れて行ってもらい、「ここから望む十勝岳をはじめとする山々は、また違った姿なのだよ」。

     こんな山の中に広大な牧場が広がっているとは思いませんでした。
    町営白樺荘町営白樺荘の玄関

     美瑛町・白ひげの滝展望台へ足を運び、汗だくになったので、国民保養センター隣の町営白樺荘へ。受付で日帰り400円をスタッフに手渡し、名前と居住市町村名を名簿に書きます。素泊まりをやっており、宿泊費は3,000円ちょっとだそう。

    男女風呂入り口男性脱衣所
    男性浴槽1男性浴槽2

     浴槽はユニットバスの素材で、浴槽壁面から湯が出ており、浴槽底から湯面に伸びた配管にオーバーフローされた湯が注がれる仕組み。洗い場4つで石鹸とか一切ありません。
     塩化土類芒硝泉の混合泉で泉温46.5度、pH6.6、成分総計5.272g/kg、蒸発残留物4.888g/kg。掲示によれば、一切手を加えていない湯。

    ロビー無料休憩室

     自販機で定価の緑茶を買い、玄関ロビーソファでタバコを吸いながらのんびり。無料休憩室もありますが、ここは禁煙です。
     日帰り10~20時、無料休憩室は15時で開放終了。
    白金温泉

     昭和26年(1951年)開湯の白金温泉は、美瑛町の市街地から車で20分強の距離に位置し、十勝岳をはじめとする山々を望む標高600メートルくらいの山の中、徒歩圏に7つの宿(美瑛町観光協会ホームページ)があります。

     美瑛町と言えば「丘のまち美瑛」として、北の国から&ラベンダーで著名な近場の富良野市と並ぶ観光地。そこから近い白金温泉は、まったくノーマークな温泉地でした。

    温泉民宿 林道美瑛町観光センター

     きょうお世話になる温泉民宿 林道に出向き荷物を置かせてもらい、部屋の準備が整うまで散歩することに。
     ここの温泉地、あまりリサーチしてこなかったので、美瑛町観光センターで下調べ。日帰り入浴リストをもらい、ぶらり歩きました。

    白金神社1白金神社2

     白金神社は温泉民宿 林道のご主人が総代として管理。きれいに手入れされていました。年末年始は参拝客に対応しているそうです。

    国民保養センター前を左折白ひげの滝展望台の入り口
    丸太橋を渡ります案内に沿って歩きます
    これが展望台目をこらすと、確かに滝が・・・

     国立大雪青少年交流の家(国立大雪青年の家から名称変更)に向かってとぼとぼ歩くと、国民保養センター前に「白ひげの滝展望台」看板をみかけ、行ってみることにしました。坂を下り、川を渡り、今度は坂を登って、やっと到着した展望台は、木々が生い茂り、肝心の滝は見えづらいです。それにかなり遠くに滝があるので、迫力を感じませんでした。
     札幌から旭川までJR特急乗車時間は、1時間20分or1時間30分。昼間帯は30分に1本走っています。

    白金温泉行き道北バス

     今回、美瑛町の白金温泉に行こうと、旭川駅前11時20分発(土日祝ダイヤ)白金温泉行き(終点は国立大雪青少年交流の家)道北バスに乗車。片道1,100円で往復割引切符はありませんが、「バスカード」というプリペードカードを1,000円で買えば、100円おまけの1,100円分ゲットできるので、2枚買えば往復で200円お得に。

    白金温泉バス停

     美瑛駅前を経由して白金温泉12時37分着。旭川から1時間20分足らずで標高600メートルの温泉街に身を置くことができます。
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