札幌から行く 『温泉宿』

    温泉宿 「宿泊」 好きな札幌人。風呂、食事、部屋、もてなし・・・ 「湯宿をめぐる冒険記」 & 「雑多な温泉話」

     最近、道内で発売された「HO Vol.8」(財界さっぽろ刊)に「日帰り入浴無料パスポート」という、道内32施設の日帰り入浴が無料(有効期限は9月15日~11月10日)になるという企画があります。全国販売している自遊人(カラット刊)の後追い企画と言えますが、何はともあれ、道内読者は大歓迎。
     
     HO、の無料企画は「平日のみOK」が多い中、定山渓グランドホテル(日帰り800円)は日曜でも無料とあって、こんな機会に入ってみようか、と、雑誌を持参。
     
     可楽で昼食した後、定山渓物産館・和風カフェでアイスコーヒー250円を頼むと、以前のように紙コップではなく、グラスで提供してくれました。などと、考えている中、ちょっと歩き疲れたので、わざわざ遠くの塩素風呂に行くよりも、近くのナイスな湯使いの宿に行こうと、札幌市ライラック荘へ。450円。10時~17時、第1・3日曜は休業。

    外観玄関内
    風呂前男性脱衣所
     お客は1~2人。リンスインシャンプー、固形せっけん完備で、散歩で汗をかいた身体を洗い、透明な湯に浸かり、ああ、幸せ。
     豊平川河川敷の自然湧出の湯は73,2度。含ひ素-含ほう酸-食塩泉。蒸発残留物3.202g/kg。

    掲示詳しい湯使いを解説
     ここの宿、脱衣所に「加水」「加温」「循環ろ過」「塩素消毒・入浴剤」の有無について、以前から独自の掲示をしているのに加え、置いてあるパンフレット「ライラック荘の温泉について お客様に詳しくお知らせいたします」のタイトルで、湯使いについて4ページ(表紙含む)で紹介していました。

     「加水」は、朝8~10時の湯を抜いた掃除の際、新たに湯を注ぎ10時の日帰りに間に合うよう、熱い湯に対し水を1~2割注ぐものの、その後は熱交換するので加えないと説明。掃除方法(使用している薬剤名)や、加水以外の熱交換の仕組みを、写真入りで詳しく解説しています。
     
     こんな資料を用意している湯宿、個人的には初めてです。他に例があるのでしょうか。前回宿泊した時はなかったですね

     14時06分、バス停「定山渓湯の町」から、じょうてつバスに乗り、帰宅しました。
     この店は、むかし「るるぶ情報版 北海道」で紹介されていたことがあり、それで知って何度か訪れていました。昨年あたりの「じゃらん北海道発」で、この店を推薦する読者が感想文を寄せていました。

    外観醤油ラーメン650円
     古い佇まいの外装・内装。しょう油ラーメン650円は、チャーシュー、しなちく、ねぎのシンプル具材、あっさり味。11時~23時、不定休。
     
    熱湯がほとばしり、湯気も立った
     前に、ある個人宅前へ訪れ、温泉が出てくる蛇口を軽くひねった際、朝日新聞記事のような「約70度のお湯が湯気を立ててほとばしる」は、経験できませんでした。
     で、今回、蛇口を全開にして30秒ほど待つと、熱湯が出てきました。これ、本当に熱いです、やけどしそう。持参した500ミリリットルペットボトルに入れて、1人ご満悦。
     多分、飲用許可は得ていないと思うので、じゃあ、何に使おうか、と思うのですが、妙案が浮かびません。
     ポリタンクをいくつも自家用車で持ち込んでもらっていく行為は、このお宅に申し出た方が良いと私感です。

    アーチ三笠山荘
    冬はスキー場らしい客はあまりいない
     5月下旬から10月下旬まで、三笠緑地パークゴルフ場を開設。コース利用時間は7時~日没までですが、用具貸し出し時間は9時~17時まで。冬は初心者用ゲレンデとして、スキー場になるようです。
     三笠山荘付近は環境的に静かなのですが、スピーカーからAMラジオが流れ、今時の歌やDJの嬌声が耳に残りました。

     5月中旬の花見の時期は、桜300本が花開き、いい感じの景色になるらしいです。
    ダム記念碑&噴水
     平成元年(1989年)完成の定山渓ダムに到着。温泉街からは2.8キロメートル。ここはあくまで「下園地」だけに、水がめの「さっぽろ湖」を拝みたいならば、道道1号「小樽定山渓線」沿いを車で行けば展望台あります。

    ダム見学通廊ダム内
    行き止まり10度
     ダム見学通廊は、中に入るとひんやり。10メートルくらいの廊下にダムを説明するパネルや写真が展示されており、突き当たりは行き止まり。温度計を見ると10度。寒いはずです。

    ダム資料館資料館内
     高台にある定山渓ダム資料館の開館時間は、9時30分~16時00分、5月上旬~11月上旬。無料ですが、窓口で受け付け手続きします。

    ピクニック広場定山渓ダム全景
     あまり人の気配はしません。整備された芝生は「ピクニック広場」と称され、日陰で1組が弁当を広げてのんびりしていました。今日のように日差しが強い日は、直射日光はちょっときついかもしれません。


    定山渓ダムへ物騒
     錦橋→時雨橋を過ぎ、定山渓ダム下園地へ向かいます。温泉街から歩けば2.8キロメートルと言いますから、錦橋からならば2キロメートルくらいかな。

    紅葉橋
     また、橋がありました。紅葉橋と言います。

    上記写真・橋の左、いい感じ上記写真・橋の右、川
    (左)小樽内川が激しく流れています。
    (右)川の真ん中にひょろ長い木が倒れていました。

    入り口看板
     紅葉橋からしばらく歩くと、定山渓ダム下園地の入り口がありました。

    渓流橋
     またまた、橋が。その名も渓流橋。

    写真上・橋の左写真上・橋の右
     ダムが見えます。
     最近「運動不足」を痛切に感じています。日々の仕事は車、電車、バスを利用し、昼食は「あそこが美味い・不味い」と外食の日々。夜は居酒屋や自宅で晩酌を楽しんでおり、摂取カロリーに対し、消費が追いついていないと私感。
     そんな昨今、日曜朝に起きて窓を開けると、札幌はいい感じの快晴。ならば、散歩して運動しましょうと、地下鉄真駒内駅9時50分発のじょうてつバスに乗り、定山渓へ。バス停「定山渓中学校前」で下車しました。

    国道230号方面を望む錦橋
     錦橋から見る豊平川は、紅葉スポットとしてその筋で有名。

    上記写真・橋の左の景色、電線がじゃまかな上記写真・橋の右の景色、歩道から安心して望める
    (左)舞鶴の瀞(とろ)を望みます。奥の方で「白井川と小樽内川が合流した川」と「豊平川」が合流しているよう。
    (右)こっちがメジャーな紅葉スポット。昨秋撮影しました

    時雨橋
     錦橋から1キロ歩いたでしょうか。時雨(しぐれ)橋からの眺めも注目です。

    上記写真・橋の左の景色、白井川が流れる上記写真・橋の右の景色
    (左)白井川が流れています。
    (右)白井川と小樽内川が合流するらしい。

     世間では3連休だった今回、土曜出勤し日曜と月曜は休めることとなったため、土曜夜にどこか宿泊できないかと思案。

     白老町虎杖浜の民宿赤富士荘(民宿500マイル向かい側)に電話し2食付を申し出ると、女将さんらしき人は「うちはいろんな泊まり方があるよ。向かいの店は天丼が美味しいね。民宿の料理はありきたりになっちゃうからね」と、どうも食事提供に抵抗を示していると私は感じ、「またの機会に」と辞退。
     次いで、近場で良いかな、と、札幌市南区定山渓の渓流荘(札幌市職員共済組合)に電話すれば「満員です、3連休ですから。でも空いていれば1人旅でも宿泊費据え置きでOKですよ」。
     なんだかんだで最終的に楽天トラベルでネット予約したのが、旅館 昇月でした。7,150円。

    右隣は、最近浴室をリニューアルした四国屋
     宿に着き、女将さんに客室へ通された際、「夕食は食堂で宜しいですか」と訊ねられ、「あれっ、部屋食ではないのですか」と。楽天トラベルの宿詳細を見た際、「夕食は客室」をチェックして決めたのですから。「部屋にお持ちします、すみません」とのやり取りがありました。
     後で知りましたが、この日の宿泊客は私と、20時前にやってきたもう1組(2人)だけみたい。空いていました。女将さんとスタッフ1人で対応しており、部屋に食事を持ってくるより、厨房の隣の食堂で食事提供した方が効率的ですものね。
     でも、全体的に感じ良い対応なので、特に気になりません。

     感じ良いと言えば、こんなやり取りが。夕食後、布団を敷きに来たスタッフに「宿に缶サワーはないか」と聞けば、コンビニ(一番近くて徒歩5分強)で買ってきましょうか。ちょっと感動し、お願いしました。「お金は後で実費をもらいます」と言われましたが、1,000円渡し「おつりは差し上げますよ」。買ってきてもらった後、「女将さんがおつりを渡しなさい、と・・・」。500円余を私に差し出しましたが、「みなさんでお茶でも」と固辞。大人の対応と自画自賛。
     
     夕食は、前浜で獲れた魚介類が中心で女将さんが調理。いまの時期は鮭、ほっきが旬のようで、特にほっきフライはちょっと感動。「大きいほっきでないと、フライは上手に揚げられない」そう。これからは噴火湾のほたてが美味いと言います。
     
     長万部温泉の湯は、組合管理の下、どの宿に泊まっても同じですが、ちょっと黄色い湯でなめるとしょっぱく、湯に細工をしていないので好きですね。
     
     7,000円ちょっとで、かけ流しの湯、鮮度の良い魚介類の食事、そして何より空いていて貸切な感じが良かったです。21時前からぐっすり寝て夜中2時に目覚め湯浴みを堪能、雑誌を読んで4時過ぎにまた眠りました。

     私、長万部温泉は湯使いが良いので穴場な温泉街だな、と思っており、8つの温泉宿が結束して街並み統一化など、多少の工夫があればブレイクするのではないか、と秘かに思っている次第。

     あさ、雨が降っていたので、タクシーを呼んでもらい長万部駅まで530円。9時43分のスーパー北斗3号で札幌へ帰りました。

    朝食全景
     当方指定の8時に1階食堂で。

    ・白米
    ・味噌汁
    ・さんま焼 梅干
    ・中華くらげ
    ・味付のり
    ・たくわん
    ・生卵

    食堂の雰囲気
     飲み物はテーブル上に冷たい麦茶のポット。食後にコーヒーも提供されました。

    夕食全景
     当方指定の18時00分から客室で。一気出し。

    毛がに半身刺身
    (左)毛がに半身
    (右)うに、ほっき、まぐろ

    ほっきフライ陶板焼き
    (左)ほっきフライ、付け合わせ→きゃべつ千切り、ミニトマト、枝豆、マカロニサラダ
    (右)鮭ちゃんちゃん焼→鮭、キャベツ、たまねぎ

    茶碗蒸し漬物&小鉢
    (左)茶碗蒸し
    (右)漬物、いかと海草和え

    白米&汁フルーツ
    (左)おひつに入った白米、溶き玉子汁
    (右)フルーツ→夕張メロン、ぶどう

    こんな感じで1人侘しく部屋食布団
     客室で食べた後、電話でフロントに報告すると、スタッフが後片付けにやってきて、素早く布団を敷いてくれます。

    男子風呂1男子風呂2
    湯口窓外
     男子浴場は清掃後に湯が注がれている途中で、半分の入り具合。加水、加温、循環、塩素混入のいずれも行っていないです。浴室・浴槽ともにこぢんまりサイズ。洗い場3つでリンスインシャンプー、固形せっけん完備。
     泉温49.6度で長万部温泉利用協同組合の湯は食塩泉。蒸発残留物9.140g/kg、ph7.86。夜中入浴OK。

    男女浴室入り口男子脱衣所
     日帰りは13~18時、400円。女子風呂は男子風呂の半分以下の広さ。ここは電話予約に限り、男女風呂を家族風呂として日帰り提供するそうで、1時間1,000円(2人まで)、1,500円(3人以上)

    悪くない外観玄関
    部屋1部屋2
     長万部温泉に佇む2階建て全13室のこじんまり宿。通された2階208号の部屋は8畳+たんす置き場で、10畳くらいの広さを感じます。部屋に水洗洋式トイレ、洗面台あり。テレビ、扇風機、熱湯入りポット、お茶セットあり。

    トイレ&洗面所アメニティー
    客室からの景色
     アメニティーは、バスタオル、宿ネーム入りタオル、歯ブラシ、浴衣。ガラス戸と網戸を開けて窓外を望むと、この宿の別棟が目の前にあります。

    2階客室前廊下共同の洗面所&冷蔵庫
     部屋に冷蔵庫はないですが、2階に共同トイレ、そして共同洗面所があり、共同冷蔵庫もあります。

    あやめ公園看板
     長万部川に架かる東橋を渡ると、河川敷沿いに「あやめ公園」があります。時期であれば、文字通り、花咲くあやめが拝めるのでしょう。私の目には、整備されたパークゴルフ場が映るばかりです。

    長万部町学習文化センター懐かしい雑誌たち
     長万部温泉街に向かって歩き、町学習文化センターに寄ると、「図書館フェスティバル」(9月12~17日)が企画され、昭和30~40年代の雑誌が展示されていました。表紙を眺めるだけで、うっとりな感じ。司書に声をかければ雑誌の閲覧も可能でした。

    コスモス写真中央より下の雲は、いわし雲かな
     道端を歩いていると、コスモスがあちこちで咲いていました。空を見上げると、いわし雲かな。例年にない暑さだった北海道にも、秋の気配が忍び寄っています。

    鳥居階段
    神社
     長万部駅から徒歩圏内の「飯生(いいなり)神社」は1773年(安永2年)に建てられ、例大祭は毎年8月11日とのこと。この時期に来れば、お祭りを楽しめるのですね。
     私が訪問した時は誰もおらず、静かな雰囲気。賽銭箱に10円入れてお参りしました。「幸せになれますように」って。でも、私が感じる幸せの最低基準を伝えなかったので、これでは言葉足らずかな。
     この神社は、京都伏見稲荷大社が大元のようですが、御祭神は、①天照大神(あまてらすおおかみ)→伊勢の神②大国主命(おおくにぬしのみこと)→出雲の神③倉稲魂命(うがのみたまのみこと)→稲荷の神、の3つ。つまり3つの神が祀られているそう。これら神のうち、どなたか私の願いを酌んでもらいたいですね、などと軽々しく言えば不謹慎でしょうか。

    跡地?記念碑
     飯生神社の隣接地に、「東蝦夷地ヲシャマンベ陣屋跡」があります。江戸幕府が南部藩(盛岡藩)に対し「蝦夷地の湾岸警備を強化しなさい」と命令したことを受け、1856年(安政3年)に長万部湾岸を警備する分屯所(支部)が設けられました。
     ところが、長万部沿岸は遠浅のため、外国船が近づけないだろうとの判断から、翌1857年12月には撤収したのです。今の時代に同じことはやったならば「ちゃんとリサーチして建てたのか! 税金の無駄遣いだろ」と市民に叩かれそうですが。

     それにしても、たった1年くらいの歴史なのですが、1974年(昭和49年)8月に国指定文化財(史跡)となっています。まあ、歴史は長ければ長いほど良い、というわけではないのですが。町パンフを読むと、この地域(渡島北部)唯一の近世史跡だそうです。
     で、陣屋跡とはいかに! と足を運ぶと、広々とした空き地があり、奥に進むと記念碑がありました。今でも当時の濠や土塁の跡が残っているそうですが、素人の目には、ただの草原しか映らないのでした。

    チキンカレー500円外観。土曜は休み
     「ラーメンとカレーの店 こだわり」は、昨年に続き2回目の訪問。前回はしょう油ラーメン500円(小ライス付)を食べたので、今回はチキンカレー500円(サラダ付)を食しました。
     骨付チキンはやわらかく煮込まれ、フォークで突くと簡単に崩れ、食べやすいです。
     土曜休み。営業時間は11時00分~14時00分、16時00分~その日による。
     
     前回はこちら。

     札幌駅10時37分発スーパー北斗10号へ乗車し、12時39分に長万部駅で下車。
     
    JR長万部駅は、函館本線・室蘭本線の要所
     2時間2分乗っていた電車内では、駅書店で購入した「漫画ナックルズGOLD VOL.1」(ミリオン出版)を読みました。「闇社会の生き様を追求する 本格実録ルポ漫画誌、誕生!!」と、うたい文句通りの内容です。実話ナックルズ(同)の漫画版と拝見。

    長万部食堂の跡地。道路が拡張されるそう(タクシー運転手談)在りし日の長万部食堂。2005年10月の撮影時、既に閉店していたらしい
     2005年(平成17年)10月以来、久々に訪れた長万部。前回と変わっている点は、まず駅に併設されていた商店が閉店していました。それに駅を出て、これまで目の前にあった「長万部食堂」は解体され、跡形もなかったです。いい感じの駅前食堂風情だったので、実はずっと気になっていました。
     むかし仕事で来た際、店の前で入ろうかどうか迷って、結局すぐ近くの「かなや」で、かにめし(駅弁)を購入した記憶があり、今となっては悔やまれます。

    定休日だった甘太郎食堂
     野菜たっぷりの味噌ラーメンが評判らしい甘太郎食堂は、閉まっていました。日曜は休みのよう。

    サンミート木村
     温泉好き作家・嵐山光三郎氏お薦めの塩ホルモンを売っているサンミート木村。営業していました。
     前日の金曜午前に宿へ電話予約。日帰りで2回訪れた際、湯船で会う常連さんからは「ここは定山渓で一番湯が良いよ」の声を聞きました。定山渓神社祭典では地元の主婦からも、「ああ、渓谷荘に泊まるのかい。あそこは湯が良いよね」。ここの宿の売りです。確かに定山渓の他宿の湯に比べ、肌触りがやわらかいな、と感じます。

    なんとも言えないセンスを感じる看板
     ただ、ハードを見てなんとなく感じるように建物は古いです。本格的な木造造りな建物がいい感じに鄙びていく・・・というわけではなく、例えて言えば、木造モルタル造り築40年のアパートが、特に改修も手入れもされずに、朽ち果てていく過程を見ているよう。風雪に耐え、よくぞこれまで生き残ってきましたね。平たく言えば「ぼろい」のです。
     このぼろさ、当ブログで記した宿の中ではダントツです。昔泊まった湯元虎杖荘(白老町)を思い出しました。

    キンチョール1階廊下
     客室には「カメムシキンチョール」とガムテープが置いてあり、これから秋の時期は、察して知るべし、でしょうか。しかし、これはこの宿に限らず、山間の宿は総じて同じと思います。
     通された2階客室は掃除がされており、綿ぼこりが舞っているとか、そういう不潔さはなく、布団カバーも清潔だったと私感。
     私が泊まった2階に比べ、1階はかびらしき臭いが少し気になります。1階廊下は日当たりも悪く不要物が積み重ねられ、歩いていると「廃墟探訪」の文字が脳裏をかすめました。もし1階客室に通されたならば、ちょっと落ち込んだかも知れません。
     
    窓外にバス
     私が宿泊した日は、バス乗務員が大勢泊まっており、もちろん1階にも客がいました。夜半までバス乗務員の男女複数グループが酒を飲んで盛り上がり、宴会会場となった部屋の隣の部屋ではないのに、嬌声が間近に聞こえました。宿が古かろうかなんだろうが、一緒に来た人と楽しめれば、それはそれで良いのですよね。
     
     6,300円という宿泊費は、同じ定山渓ではライラック荘豊林荘が似たような値段であり、こちらの方が数段上質ですが、1人で直前宿泊するならば、ホテル渓谷荘が予約を取りやすそう。
     札幌在住者が「俗世間を離れ、1人で湯に浸かりぼーっとしたい。湯以外は求めない」と思うのであれば、ここの宿も選択肢の1つではないでしょうか。ゆっくりできます。
     でも「ぼろい」のが嫌であれば、やめましょう。親や奥さん、彼女を招待してもてなす、というところではありませんね。食事内容をみても質素な家庭料理ですし。
     
    ラッキー
     玄関前に、犬のラッキー氏がいます。あまり人懐っこくないです。

    バス停「定山渓湯の町」
     帰り際、2階大広間で仕事をしているオーナーに「お世話になりました。鍵はフロントに置いておきます」とあいさつすれば、わざわざ1階玄関まで見送りしてくれました。オーナーは中島公園付近の宿も経営しており、足りないスタッフの人手を補うために「定山渓との往復で大変」と笑っていました。

     ふる川前のバス停「定山渓湯の町」から9時09分、じょうてつバスに乗り、帰路につきました。

    朝食全景
     当方指定の7時30分から夕食時と同じ2階大広間で。

    半熟目玉焼き、ソーセージ焼、キャベツ千切り、プチトマト
    さば焼
    冷奴
    こんにゃく和え
    ナス漬
    カップ納豆
    味付のり
    白米
    きのこ味噌汁


     ホテル渓谷荘客室の布団の上でうたた寝していると、17時に「どーん どーん」と花火の音がして目が覚めました。定山渓神社祭典スタートの合図と思われます。きょうは宵宮祭、あすは本祭とのこと。

    神殿坂本一魔スーパーマジックショー
     夕食後、国道230号沿いの神社までゆっくり歩いて10分かかりません。鳥居をくぐり、坂道沿いに金魚すくい、クレープ、お面屋さん等の出店が4~5軒並び、登り切ったところに町内会の方々でやっている焼き鳥やビールを売る屋台があります。その奥に神殿が。
     温泉街の宿泊客が浴衣で来ている姿はなく、地元の方々が大勢楽しんでいるよう。親公認で夜遊び出来るとあって、小学生が走り回って遊ぶ姿があちこちに見られました。

     ステージでは「坂本一魔スーパーマジックショー」が催され、生ビール400円とフランクフルト100円を買い求め、後ろの方で立ったまま眺めていましたが、マジシャンから数十メートル離れているだけに、手の中から鳩や炎を出されても遠くでちょこちょこやっている感じがして、迫力というものを感じませんでした。
     テレビで見るマジックはカメラで手元をアップされた状況を観賞できるので「おおっ」と感じるのでしょう。そういうのを見慣れているから、こんなふうに思うのでしょうね。まあ、だったらもっと前に出て見学しなさいよ、ですね。

     20時から演歌歌手の歌謡ショー、21時からはお楽しみ大抽選会(出店・屋台で200円購入するごとに抽選券を1枚もらえる)があり、ペア宿泊券などが当たるそうですが、なにせ1人で足を運んだだけに、ふとトーンダウンし、帰路に着きました。

    月見橋から鹿の湯方面を望む夜景定山源泉公園内・美泉の滝
     普段の宿泊時、夕食を食べた後と言えば部屋でごろごろしており、温泉街に飛び出すことはないので、こんな夜景を眺めるのは新鮮です。

    ホテル渓谷荘玄関
     ホテル渓谷荘の玄関の明かりをみて、なんだかほっとしました。
    夕食全景(味噌汁除く)
     2階大広間で18時10分スタート。

    小鉢1小鉢2
    (左)いかとねぎ味噌和え
    (右)玉子とうふ

    小鉢3焼魚
    (左)たけのこ和え物
    (右)焼魚

    刺身揚げ物
    (左)刺身
    (右)エビフライ、クリームコロッケ、キャベツ千切り、きゅうり

    陶板焼き白米&味噌汁
    (左)陶板焼き→豚肉、たまねぎ、もやし、なす、ピーマン、しめじ、えのき
    (右)おひつに入った白米、わかめ味噌汁

    デザート
    バナナ

    昼間は日帰り客がくつろぐ大広間
     部屋別に席が決まっています。大画面テレビではナイターが放映されていました。
    左がサウナ、真ん中奥が主浴槽、右手前が水風呂主浴槽
    洗い場サウナ入り口
    脱衣所男女浴室入り口
     男性浴室はこじんまりした空間。主浴槽、水風呂、低温サウナあり。昔あった離れ風呂はなくなり、窓から残骸を望めます。洗い場は固形せっけんのみ完備。シャワーは水の出が悪いこともあります。
     宿リーフレットや昔のじゃらん北海道発の広告によれば、女性風呂はもっと大きいはずです。

    外観玄関からフロントを望む
     昔は電電公社の保養所でしたが、今は民間運営。現オーナーは「私が4代目か5代目かな」と言います。宿泊料前払いで2食付6,300円。

    入り口から望む客室ドアを開けるとすぐ客室
     通された客室は2階203号で6畳+縁側。既に布団が敷いてありました。トイレ、洗面所は共同。テレビ、金庫、鏡台あり。お茶セット(ティーバック)があるものの、ポットはありません。頼めばくれるのかな。ティッシュなし。

    目張りしてあり開かない窓アメニティー
     窓はガムテープで目張りがしてあり、開くことができません。バスタオル、タオル、浴衣は置いてありますが、歯ブラシやシャンプーは持参しましょう。

    2階廊下に共同冷蔵庫あり
     共同冷蔵庫が廊下にあり。

     「喫茶&軽食 フランセ」で昼食の後、定山渓の街中を歩きました。

    足つぼの湯裏手の山々から、蝉の声が道端に落ちていたどんぐり
     例年になく暑かった札幌もようやく少し涼しくなったと思っていたら、岩戸観音堂&足つぼの湯の背後の山々から蝉の声が聞こえてきました。そうかと思えば、道端にどんぐりが落ちていたりします。夏→秋の端境期なのでしょう。

    温泉蛇口
     かんのん坂を登り、定山渓第一寶亭留・翠山亭を通り過ぎた辺りの、ある個人宅の車庫前に蛇口があります。これ、温泉が出るそう。

     定山渓観光協会発刊の少し古いパンフレット「開湯130周年記念特集 あらためて面白い定山渓温泉」を見て、何年か前に知りました。パンフでは「持ち帰りができる温泉」と題し、個人宅前なのでマナーを守ろう、と写真入りで紹介しています。

     で、通りすがるたびに蛇口をひねるのですが、以前は何も出なかったり、出てもぬるくて「ただの水かな」と思っていました。蛇口に装着されているホースはうす汚くて、水を口に含むこともなかったです。古いパンフの情報ですから、今はもうやめたのだろうと、勝手に解釈していました。

     ただ、2006年3月7日付朝日新聞北海道版「定山渓-奥座敷ビフォーアフター⑪」の記事中、「あまり知られていないが、定山渓には温泉の湯を無料で分けてもらえる場所がある。蛇口をひねると、源泉からくみ上げた約70度のお湯が湯気を立ててほとばしる」と記され、この個人宅の主が取り組む事業(温泉玉子製造)が紹介されています。

     では、現在どうなっているのだろうと久しぶりに行くと、ホースが新しくなっています。蛇口をひねると出てきますが、水のようなぬるさですね。しかし口に含むと、ちょっと甘味や苦味を感じ、やっぱり温泉なのかなと感じました。
     しかし、朝日新聞記事にあるような「約70度のお湯が湯気を立ててほとばしる」という表現の状態は体験しませんでした。それとも、蛇口全開で出しっぱなしにすれば、いずれ熱い湯が出てくるのでしょうか。次回、試したいです。

    渓山荘の前に、血筋のよさそうな猫
     渓山荘(北海道警察職員互助会保養所)前の道路で、ねこに遭遇。

    定山渓病院前の電信柱に広告看板
     定山渓病院前の電信柱に、道新荘ぶんぶんの湯の広告を発見。この宿の駐車場に看板が新設されていました。
     国道230号沿いの喫茶店。営業時間は10時30分~20時00分(日曜休)。

    外観いい雰囲気の店内
     サイフォンで落したコーヒーが美味。さりげなくジャズが流れる中、店内は落ち着いた雰囲気で、新聞や雑誌もある程度置いてあります。店名のようにフランス人が経営・・・していません。

    カツカレー850円
     先客3人で私の後に2人やってきました。これまでコーヒーを飲むだけでしたが、今回はじめて昼食用に軽食を注文。カツカレー850円は10分後に出てきました。ちゃんと揚げたてであつあつのカツを食せます。喫茶店の味です。
     食後にアイスコーヒー430円を頼みましたが、食事した人はコーヒー類100円引き。
     
     札幌・地下鉄真駒内駅11時10分発じょうてつバスに乗り、2ヵ月振りに定山渓へ足を運びました。

    定山渓神社
     12時前に、バス停「定山渓神社前」で降り、神社を見学すると、どうやら今日明日は神社の祭典が行われるようで、出店やみこしを準備中でした。これは夜に来なければ。

    章月グランドホテル
     定山渓温泉観光案内所をのぞき、各種パンフレットを入手したり、博物館という名のギャラリーの展示写真が以前と少し変わったな、と見学した後、昼食をとろうと章月グランドホテル内「味処麺亭」へ。1年2ヵ月振りに章月特製ねぎラーメンを食べたいな。

    7月末で閉店
     あれっ、閉まっています。フロントで聞けば「7月末で休業しました」。あのラーメンはどこか別のところで食べられないのでしょうか、例えば章月がラーメン屋を出店するとか・・・「それはありませんね」。申し訳ありません、といった実直な態度で回答してくれました。

     ことし1月に章月へ泊まった際、夜中0時過ぎに腹が減ったので店に行くと、ラストオーダー0時45分(客室のテレビ表に館内各店舗の営業時間が明記してあった)のはずですが、客がいないせいか既に店じまい準備をしていたので遠慮したことを思い出し、「強引に注文して食べるべきだったな」。後の祭りです。
     札幌市定山渓温泉の「定山渓第一寶亭留・翠山亭」は、かなり人気の宿のよう。土曜に泊まりたいと直前予約ではぜんぜん無理、と複数回経験。で、以前から気になっていたので、7月初旬に宿へ直接電話予約し8月26日(土曜)に予約していました。
     7階客室露天風呂付(部屋食)へ、2人で泊まって1人28,875円(値段の高い部屋は満杯で安い部屋に)。でも、絶対譲れない出来事があってキャンセルしました。
     いつの日か、つれと泊まりたいですね。

    定山渓第一寶亭留・翠山亭

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