札幌から行く 『温泉宿』

    温泉宿 「宿泊」 好きな札幌人。風呂、食事、部屋、もてなし・・・ 「湯宿をめぐる冒険記」 & 「雑多な温泉話」

     仙台市青葉区・作並温泉の湯は、1,300年前の奈良時代に発見されたそう。
     一方、鎌倉幕府を開いた源頼朝さんが800年前の奥州合戦の時、作並で傷ついた鷹が湯浴みするシーンを見て、温泉を発見したとも言われているみたい。
     どちらにしても、あくまで伝説の域を出ません。

     鷹泉閣 岩松旅館は、200年以上前の江戸時代にオープン。作並温泉旅館組合の加盟7施設の中で、もっとも老舗宿です。

    送迎バス客室数102室の鉄筋ホテル到着時、玄関に続くスロープ両サイドに女性スタッフがずらり並んでいた赤じゅうたんなロビーの一角
     JR作並駅で降りると、宿の旗を持った「番頭さん」風情な男性が歓迎してくれ、マイクロバスで宿へ移動。

     客室数102室で6階&4階の鉄筋ホテル前で降りるや否や、「お疲れ様でした~ いらっしゃいませ!」。玄関までのスロープ両サイドに並ぶ着物姿の女性スタッフが出迎えてくれ、吹き抜けのロビーは、赤じゅうたんが目に染みますね。
     館内はレストラン、ティーラウンジ、居酒屋、貸切パーティールームがあり、大中小の各種宴会場、ゲームコーナー、お土産処、温泉プールがあります。

     年末だから宴会場で地元企業が忘年会フィーバー真っ盛り。

     内風呂は「加水」&「ごみなどの除去及び温度を均一にするため循環をしております」。広瀬川が増水した際は、この川沿いの源泉がぬるくなるので加温するそう。湯そのものに塩素は投入しておらず、浴室清掃時に塩素消毒している、と脱衣所に掲示してました。

     こんな状況を目の当たりにした私は、「ははーん、この老舗宿は高度経済成長期またはバブル期に、銀行に言われるがままに融資を受けて、どかーんと増築した大ホテルだな」なんて、なんとなくマイナスイメージを抱いていたのですね。

    看板
     そんな私は、この宿の「混浴露天風呂」に足を踏み入れたとたん、「ああ、早合点でした」と反省しきり。老舗宿として、渓流沿いに湯煙を上げる自然湧出の温泉場風情を守り続けている姿勢に、感服しました。渋い木造の階段廊下をずんずん降りていく感覚もいいですね。
     
     大型ホテル=駄目な宿、なんて方程式はないんですね。宿って、そんなに簡単に論じられないなと、痛感した次第。

     この宿は、混浴露天風呂の風情がナイスですね。そして朝食バイキングは仙台の食材にこだわった美味な内容で、メニューも豊富。スタッフも廊下で会えば、「こんにちわ」「ごゆっくり」とあいさつしてくれ、良い感じ。

     びっくりしたのは、作並駅に発着する電車の時間に合わせ、宿マイクロバスが必ず行き来している点。最終列車で同駅へ到着しても、迎えのバスが待ってますし、早朝の電車で旅立つ際もバスで駅まで送迎してくれます。これって予約は要らないんです。
     いやはや「まめ」なサービスですね。仙台市街で夜飲んだ後、電車でやってきて宿へスムーズに行けますね。出張族のみなさん、ここに泊まるのもいいかも知れません。

    伊達政宗公の鎧兜が飾ってある芦屋雁之助氏が歌う「作並絶唱」(テイチクレコード)
     当方はヤフートラベルを介し、12月21日(金)にネット予約。1人泊11,150円。仙台界隈で1人で泊めてくれる湯宿を探した結果、ここしかないので決めました。そのため、この宿には多大な期待をせずに宿泊しましたので、思いもよらぬ、温泉へのこだわりに、感動しました。

    豊富なおかずの中から、「食べ切れる量だけ」と厳選した(笑)朝食
     1階コンベンションホール「折鶴」で、7~9時まで自由な時間に足を運び、バイキングを楽しみます。

    会場レイアウトコンベンションホール「折鶴」は、広くて天井も高い
    オリジナルヨーグルト バイキングコーナーは、「和食」「洋食」「ごはん・かゆ・味噌汁」「ドリンク」「パン・玉子料理」の5ブースに分かれており、「和食」コーナーでは、仙台伝統野菜を活用したおかずが並び、「ドリンク」コーナーには宿オリジナルヨーグルトがありました。
    男性内風呂は広い
     男女別に「不二の湯」という内風呂があります。

    湯煙もくもくの浴室
     混浴露天風呂は、「石鹸やシャンプーによる体洗い禁止」なので、そういうのはこの内風呂で済ませましょう。
     
    男性脱衣所の玄関から望む
     広い脱衣所。

     源泉名「不二の湯」は、単純温泉で50.0度、溶存物質総量883.6mg/kg、蒸発残留物869.3mg/kg。

    なぜか千社札が貼ってある渋い
    結構長い階段廊下
     男女別内風呂「不二の湯」とは別にある混浴露天風呂は、広瀬川沿いにあるため、エレベータで地下1階に降り、そこから木造の階段廊下を100段近く、くねくね下っていきます。当方の客室から歩いて片道5分強はかかるでしょう。その途中に、休憩室と女性専用清流風呂「香華の湯」があります。

    休憩室男女脱衣所前
    警告文
     「混浴露天風呂を守るためのお願い」と題した警告文が掲示されていました。「異性を好奇の目で見るな」&「撮影禁止」です。
     18時30分過ぎという、他客が夕食真っ盛りだけに、誰も入浴客がいません。しかし、「撮影禁止」。この状況って、歩行者の私が、赤信号なのに車がさっぱり通っていない状況で、さてどうしたものかと似た感覚かしら。
     当方は、なんだかんだで青信号まで待つタイプ。そこで、湯の管理をしていた男性スタッフに、「誰も入浴客がいない今、記念に撮影したい」旨を申し出てOKをもらい、素早く撮影しました。

     夜通し入浴OK、女性専用タイムあり。19時30分~21時00分、5時30分~7時00分。
     日帰りは日祭日11~13時、平日11~14時。1,500円(タオル、バスタオル付)。

    夕食全景
     当方指定の18時から、客室で。一気出し。お品書き付。ウーロン茶1本は「遠いところから来た」という理由で無料サービス。ビール、日本酒のチョイスも可。食前酒(梅酒)で、まずは乾杯。

    外観
     仙台・作並温泉に佇み、客室102室、550人収容の宿。東館6階建て、西館4階建てで構成しています。

    作並駅からの送迎バスは、ここで停車。降りると男性スタッフが「いらっしゃいませ」玄関に続くスロープの両サイドに、女性スタッフが4~5人並び「いらっしゃいませ」
    ロビーは大きく、派手な色使い
     ロビーは吹き抜け。おみやげ処(7~21時)のほか、河北新報、日本農業新聞などの新聞も設置。

    客室前廊下客室ドア
     フロントで個人情報を記入後、受付で着物を着た女性スタッフに客室まで案内してもらいました。ドアを開けると、玄関になっているので、靴を脱ぎます。

    客室は7.5畳+縁側
     ふすまを開けると、客室は7.5畳と縁側。女性スタッフにお茶を淹れてもらい、館内の説明を受け、疑問点を質問するなど、実り多きひとときを過ごしました。

    客室ユニットバス
     客室にバス・ウォシュレットトイレ付。資生堂の洗顔フォーム、化粧水等も置いてありました。

    茶菓子からっぽの冷蔵庫
    浴衣、ビニル袋、宿ネーム入りバスタオル&タオル、足袋客室の鍵
     とりあえず、手ぶらで来てもOKなアメニティー充実振り。浴衣はM、Lの2枚。丹前、T字カミソリも。

    景色
     窓外には自然の景色が拝めます。

    仙台空港に直結している「仙台空港駅」
     所用で仙台に。「仙台の奥座敷」と言えば、作並温泉と秋保温泉が挙げられますが、私は作並温泉で1泊しました。

     2007年(平成19年)3月に、仙台空港アクセス線(愛称)という鉄道路線が開通したため、仙台空港→仙台駅→作並駅まで、電車で行けるようになりました。

     仙台空港駅→仙台駅まで快速17分(普通28分)、630円。そこからJR仙山線に乗り換え、仙台駅→作並駅まで快速33分(普通40分)、480円。
     
    作並駅です作並温泉まで3㎞
     札幌から飛行機を使えば、かなり簡単にアクセスできますね。

     年末差し迫ったきょうこの頃。振り返れば、ことし温泉宿への宿泊は30泊くらい。6,000円くらいの安い宿もあれば、4万円を超える高級宿も。
     これら体験から思うことは、値段が高いほど、ハード、食事、もてなしの質は当然良くなりますが、必ずしも個人的な満足度がアップするわけではない点です。

    望楼NOGUCHI登別の露天風呂
     結局、温泉宿に何を求めて泊まりに行くのか、その辺りの個々人の考え方次第で、宿の印象・宿泊感想はがらりと変わってきます。
     「新鮮な湯」を求めた人は、循環風呂だったら憤慨します。「北海道はカニだろう」と思っている旅人は、料理人の気合が入った会席料理よりも、朝市の食堂で食べた海鮮丼に感動するでしょう。快適な館内をイメージした人は、オンボロ旅館にがっかりしますし、コンビニ接客に慣れている人は、素っ気ない応対の女将に腹を立てるかもしれません。
     誰と泊まりに行ったか、そして宿泊した時期の心のありようにも左右されると思います。

     このように個々人の評価のモノサシが異なるだけに、温泉宿に対する感想というのは、極めて情緒的。「模範解答」というものは存在せず、十人十色ですね。
     だからこそ、あーでもない、こーでもないと語り合うことが楽しいのかも。

     こんなブログにご訪問いただいたすべての方に感謝します。
     来年も「湯宿をめぐる冒険」は続きます(笑顔)

    「オロフレ荘」の書体に、「大正ロマン」「モダン」な味わいを感じる
     登別駅や登別温泉街に近いカルルス温泉は、海抜350メートルに位置し、開湯は明治32年(1899年)。100年余の歴史があるのですね。
     湯宿は全部で6軒ある中、「湯元 オロフレ荘」は、昭和34年(1959年)に登別市が国民宿舎としてオープン。平成4年(1992年)から、代々湯元を守る「日野家=有限会社カルルス温泉」が経営を引き継いでいます。
     
    男性内風呂の湯口はこんな感じ
     同社が所有する源泉は、この宿の温泉分析書に記されてある源泉4本。スタッフに聞けば、湯がぬるくなった2本は現在使用しておらず、実質2本を使用しているとのこと。それでも他の湯宿、別荘、企業保養所等に湯を供給しており、湯量は豊富みたい。4本合計では毎分1,200リットルとも800リットルとも言われていますが、2本だといかほどでしょうか。「どのくらいだべなあ」と、スタッフ談。

    男性露天の湯口
     宿に着いてすぐ入浴した際、湯を手ですくって臭いを嗅いだのですが、どうも泥臭いですね。これって、さっきまで宿泊していた望楼NOGUCHI登別の「単純硫黄泉」の成分が、身体(手)に染み込んでいるからなんですね。何度か入浴したら、身体の臭いは取れました。温泉ってすごい、と改めて思った次第。

     カルルス温泉自体の湯は、無色透明、無味無臭の単純泉で、浴室内の寝湯のところに「芒硝性単純泉」と明記。ナトリウムイオン、硫酸イオンが多いですねえ、単純泉ながらこれら成分が融合してそよそよ肌を撫ぜますよ、なんて絶対感じるわけはなく、単なる表現方法の1つです。

     湯が放射性鉱石を通ってくるからなのか、ラジウムを含んだ温泉(温泉分析書には明記されていない)と言われているようですが、放射線測定器で浴室内の放射線濃度を測ったわけではないので、体感としては、よく分かりません。被爆を実感したらマズイですよね。
     ただ、湯気だらけの内風呂で、日帰り客が引けた21時過ぎに寝湯へ浸かり、貸し切り状態でぼーっとしていたら、なんだか心地良くなってきてゆったり。これは、実感しました。

    寝湯の近くにある招き猫。手の上に50円玉が乗っていた
     宿泊料は1人8,500円+客室への夕食配膳料500円=9,000円です。Yahoo!トラベルを通じ、じゃらんnetで12月12日(水)夜にネット予約しました。
     
     望楼NOGUCHI登別に1人43,050円で泊まった翌日、この宿へ投宿。両宿とも楽しかったですね。値段に見合った「適正価格」と言うのでしょうか。事前にリサーチして、求めていたものを味わえた、という感じ。
     この値段で、全館改修したばかりのきれいなトイレ・洗面所付の客室で、快適さはOK。風呂も食事もまずまず。静養できますね。これが求めていたものかな。
     登別駅や登別温泉街まで、送迎してくれるのも嬉しいです。

    朝食
    ・焼魚
    ・目玉焼 焼ソーセージ サラダ
    ・こんにゃく 焼たらこ和え
    ・カップ納豆
    ・パスタサラダ
    ・味付のり
    ・漬物
    ・白米
    ・みそ汁

     飲物は冷水、番茶をセルフサービスで。

    食堂内
     朝食は8時から、1階食事処白樺で。畳敷きに低めのテーブルとイスが置いてあるのが特徴。

    食堂出入り口食堂は禁煙
     禁煙だそうです。

    ◆男性内風呂

    男湯のれん男性脱衣所
     地下1階に男女別の風呂があります。

    露天風呂、女性風呂方面を見る脱衣所出入り口方面を望む
     男性風呂は、天井が高く広々とした空間で、湯気が漂います。洗い場7つで、リンスインシャンプー、ボディーソープあり。

    42~44度の浴槽43~44度の浴槽こちらも43~44度の浴槽寝湯は41~42度。「先客万来」の招き猫が気になる42~43度 湯温の異なる浴槽が5つ。好みに合わせて湯めぐりを楽しめますね。








    ◆男性露天風呂

    小ぶりな男性露天風呂湯がこんこんと注がれている
     小さい浴槽が1つ。柵の向こうは女性露天風呂。


    ◆女性内風呂

    女湯のれん女性脱衣所

    全部で浴槽4つの女性内風呂
     女性内風呂には浴槽4つだそう。


    ◆女性露天風呂

    こじんまりした女性露天
     小ぶりな浴槽。

    夕食全景
     この宿の夕食、通常は食堂で食しますが、配膳料を1人500円払い、客室で部屋食にしました。

    外観
     2007年(平成19年)春に全館リニューアルした全12室の宿。

    フロント&ロビー
     フロントで所定用紙に個人情報を明記した上で鍵をもらい、エレベーターで3階客室へ。

    廊下から客室内をみるドアを開け、靴を脱いで客室へ
    こざっぱりした客室
     客室は8畳+縁側+タンス置き場。

    シンプルな客室浴衣&丹前&宿ネーム入りタオル&バスタオル
    冷蔵庫はからっぽ茶菓子
    ウォシュレットトイレ&洗面台洗面台に歯ブラシ、ドライヤー、カミソリ、固形せっけん
     手ぶらで宿泊しても、一通りのアメニティーは完備。ウォシュレットトイレ、洗面台もあるほか、客室玄関の照明は、ドアに近づくと自動的に点灯する仕組み。

    客室から望む景色。左手に鈴木旅館
     客室の窓からこんな景色が望めます。

    美味しそうな食品サンプル玄関コーヒー420円
     登別温泉街にある、数少ない喫茶店。コーヒーが落としたてゆえに、リピートしています。

    窓外に閻魔堂が見える
     この店で1席だけ、窓に面した「特等席」があります。タイミングが合えば、ここから閻魔堂の「エンマ大王からくり」が動く様子を見物できましょう。

    クリスマスをイメージした飾り
     店内の内装はちょっぴりスナックを思わせますが、スタッフは優しい感じで、客層は地元の方が中心みたい。

     今回の2泊3日温泉旅(12月22、23日)で、初日のチェックイン前と、2日目のチェックアウト後の2回、ここで過ごしました。当方にとって、ここは登別温泉めぐりの際、前線基地の位置づけです。

    錆びた看板は、もちろん演出?
     ことし2月以来、2回目の宿泊で、12月上旬に宿ホームページを通じネット予約。前回はジュニアスイートに28,500円、今回は期間限定宿泊プラン「Christmas Stay」を選び、スイートで43,050円。これ、2人宿泊時の1人料金(2食付)です。
     前回の雑感は、(上)(下)


    ◆赤富士荘ならば14泊!

     43,050円あれば、湯宿だいいち(20,100円)へ2泊、鯉川温泉旅館(9,600円)へ4泊、新登別温泉荘(6,000円)へ7泊できます。アヨロ温泉旅館(朝食のみ4,000円)は10泊、民宿赤富士荘(素泊まり3,000円)は実に14泊! 2週間滞在OKですね。
     高い=悪、安い=善、と言うつもりはありません。安かろう悪かろうではアレですし。適正価格かどうかが重要と思います。
     「それだけ身銭を切って、満足できましたか」。そう問われれば、「はい」と答えます。それが望楼NOGUCHI登別に2回泊まった感想です。


    ◆デザインに美意識 全室温泉付 「大人の勝負宿」

     何が良いかと私感を言えば、館内や客室の造り、そしてこれらを取り巻く食器や小物のセンスですね。落ち着いたデザインに美意識やこだわりを感じ、こうした空間でくつろげば、高い宿泊料を払っただけの価値を見出すことができました。

    ぐっすり眠れたベッドルーム
     でも、それだけだったら、東京や札幌の高級ホテルに泊まれば、それで十分かも知れません。

     しかし、望楼NOGUCHI登別には温泉があります。だから足を運ぶのです。すべての客室に温泉内風呂が付き、好きな時に好きなだけ入浴できる上、湯使いも悪くないですし。みなさん客室内風呂を利用するせいか、大浴場は空いているという現状も嬉しいですね。

    貸切状態の露天風呂
     食事は季節によって変わるそうですが、前回と今回では、大きく変わった様子は感じられませんでした。食前酒や前菜から始まるメニューは、ある程度のパターン化は仕方ありませんし、美味しいものを定番メニューとして食す(マチルダのバター煮等)のは嬉しいと前置きした上で、夕食はともかく、朝食は似たり寄ったりかな。特に朝食の洋食はまるで同じだったため、もし次泊まる機会があれば、2人とも和食をチョイスしようと心に決めている次第です。

     そんなこんなでこの宿は、デザイン性+温泉=大人の勝負宿、と勝手に思いました。夫婦、カップルの記念日にぴったりかも。

     ちなみに、期間限定宿泊プラン「Christmas Stay」は、客室がスイートで、夕食時にシャンパン1杯、クリスマスケーキ、フルーツ盛り合わせが付きました。要するにスイートに、ケーキとかのサービスを付加した内容です。
     この日の宿泊料は、ジュニアスイート31,500円、スイート39,900円、ラグジュアリースイート43,050円、エグゼクティブスイート50,400円。
     食べ切れなかったケーキなんて、いらなかったなあ。その分、ラグジュアリースイートに泊まれば良かった・・・後の祭りでした。


    ◆本当に適正価格?

     それにしても、4万円を超える宿泊は、生まれて初めてです。過去最高は蔵群(小樽市)で35,000円、後は由布院の某宿で20,000円台前半かな。
     高い宿はほとんど経験がないだけに、果たして望楼NOGUCHI登別が本当に「適正価格」なのか、実のところ、よく分かっていないのではないかと、自分自身で疑心暗鬼。満足した気持ちに偽りありませんが、全国のいろいろな高級ホテルを泊まり歩けば、もっと違う見解になるのかも知れません。

     なお、43,050円×2人分の資金は、我が家の一般会計では捻出できず、貯金箱という名の特別会計から出費しました。禁煙を始めた際に1日300円とか500円とか、タバコを買ったつもりで貯めておいたんですね。
     また貯金して、ここへ泊まりに来たいものです(笑)

    2人分の朝食全景(和食&洋食)
     当方が指定した8時から、夕食と同じ2階食事処の個室で。
     夕食終了時の段階で、和食、洋食をそれぞれ頼みました。テーブルの上には、それなりの皿が並びます。

     前回の朝食はこちら

    石水亭の裏にて
     登別温泉にも、猫がたくさん。ざっと見、9匹でした。寒い冬を、温泉管の周辺でしのいでいるよう。

     定山渓の状況は、こんな感じ

    湯
     冬の早朝だけに、誰もいませんでした。湯煙もくもくながら、湯はぬるいですね。

     初秋の様子はこれ

    食事処の前。スリッパを脱いで上がる掘りごたつ形式の食事処
    お品書き&ふきん
     2階ワンフロアが食事処。それぞれ個室になっており、お皿が適時運ばれてきます。

     前回はこちら


    ◆男性内風呂

    内風呂は浴槽1つ
     これが内風呂。右手奥にサウナ&水風呂あり。

    床が成分で茶色くなってきた 
     この宿、すべての客室に内風呂がついています。もちろん温泉です。

     2004年(平成16年)12月の温泉分析書では、申請者「登別奥の湯温泉株式会社」、源泉名「奥の湯」、泉温68.6度の単純硫黄泉で、成分総計0.866g/kg、蒸発残留物0.763g/kg、pH3.5。

     加水しています。源泉が「奥の湯」って、新登別温泉と同じですね。


     館内の共用スペースは次の通り。詳しい説明は、前回参照を。


    ◆のぐち文庫

    DVDも借りることができる。現在180枚くらい


    ◆ラウンジ「KOMOREBI」

    ジュースやコーヒー無料飲み放題


    ◆バーZERO

    未利用。楽天トラベルの宿泊者感想を読むと、最近は閉鎖している模様


    ◆セレクトショップDO

    客室や食事処に置いてあるモノがオリジナル商品として販売

     これらはすべて1階です。3階には、岩盤浴やエステを楽しむリラクゼーションフロアCouplesがあるそう。当方は未利用です。

    ◆スイート

    廊下。右手の奥まった位置に客室ドアで、プライベート感がある玄関。館内履きの草履、室内履きのスリッパあり
     全40室のこの宿で、最も客室数が多いスイート(16室・定員2人)に泊まりました。

    広い・・・
     リビングとベッドルームがワンフロア。

    紅葉館を全面リニューアルしたホテル
     全40室、すべての客室がスイートルームと謳う宿。客室の広さにより、値段が4段階に分かれています。

     安い順に言えば、①ジュニアスイート(5室)、②スイート(16室)、③ラグジュアリースイート(15室)、④エグゼクティブスイート(4室)。③のみ定員4人まで泊まれますが、後は2人まで。

     登別温泉街にある、こじんまりしたそば屋。
     ドアを開けるとワンフロアの店内を一望でき、まずは玄関で靴を脱ぎます。手前に座敷テーブル席4つ、奥にL字カウンター(堀コタツ形式)があるだけ。営業時間11時30分~14時、18時~22時30分。

    手打ちセイロ850円
     手打ちセイロ850円。刻みネギ、そば湯付。太めの麺で歯ごたえを感じます。

    かけそば750円
     かけそば750円。刻みネギ、刻み柚子付。機械打ちの麺で細いですね。

    登別温泉街にある店舗
     店内に丹前&浴衣を着た4人組中年男性グループがいました。浴衣に記されたネーミングから「登別グランドホテル」が見て取れ、ああ、連泊して昼食は温泉街に繰り出して、このそば屋にいるのだなあ、と思えば、なんだか旅情が高まります。

     札幌駅10時37分発のスーパー北斗10号に乗車。2泊3日の温泉旅へ出発です。

     朝食を食べていない私とつれは、「温泉地でぜひとも昼食をとりたい」を念頭に置き、札幌駅で駅弁を1つだけ購入、電車内で軽く食しました。

     購入した駅弁は、JR北海道・発足20周年記念企画「北海道の新・駅弁コンテスト2007」でグランプリを受賞した一品。今冬から期間限定で販売を始めました。

    中身
     箱を開けると、カップが3つ入っています。お品書きは次の通り。

    【フルーツ&スパ】★サラダスパゲティ(にんじん、タマネギ入り)★カットフルーツ(イチゴ、カキ、リンゴ、キウイ等)
    【シーフード&スシ】★鮭の押し寿司★ごま巻き(うに・かに・イクラ飾り)★マヨソース
    【ビーフ&ライス】★宗谷黒牛ごはんの卵包み★三色牛カツロール(ヤーコン・チーズ・アスパラ)★長いもごはん(ふっくりんこ)★白だるま(白玉、うずら)

    半透明な弁当パッケージ
     半透明のパッケージで、「プレゼントできる駅弁」がキャッチコピーだそう。

     11時42分、登別駅で降りました。バスで登別温泉へGOです。

     何気なく北海道新聞12月19日(水)朝刊を斜め読みしていたら、札幌圏版のトップ記事の見出しが目に飛び込んできました。

     「ライラック荘廃止 年間赤字1億円 10年3月末で 札幌市」

    廃止が濃厚なライラック荘
     札幌市の施設で、社会福祉法人が指定管理者として運営しているライラック荘は、定山渓温泉にある公共の温泉宿。高齢者や障害者を利用対象としていますが、空いていれば誰でも泊まれます。2食付で4,300円~6,300円と激安価格な上、夕食部屋食が魅力的。日帰り入浴もOK(450円、冬は暖房料150円追加)。
     湯使いは加水のみ夕食も値段の割に豪勢さを感じ、穴場な宿だなあ、と過去に2回だけ宿泊しているほか、この間(12月9日・日曜)に日帰り入浴してきたばかり。スタッフの対応も温和で丁寧、いい感じの湯宿です。

     そんな公共宿が廃止・・・ 道新記事によれば、ライラック荘のあり方を話し合う市の「機能転換検討委員会」で、市側が2年3ヵ月後に廃止することを報告したそう。
     市の方針を受けて、大学教授らで構成している同委員会が、今後この施設をどう活用するか、1年後の2008年12月末までに、民間への売却を含め結論を出すみたい。
     最盛期の1991年度には年間利用者が38,000人だったのですが、2006年度は16,000人と半分以下に落ち込み、見出しのように市が年間1億円を赤字補填。33年前の1974年に建てられた老朽化した宿を改修すれば、4億円以上かかることから、市は廃止を決断したとのこと。

     ライラック荘問題については、過去にこんな話あんな話があったので、私の心の中では、「ついにそういうことになったのか」と、ある意味感慨深いです。
     
     そして結局のところ、「公共宿のお得感」は税金投入があってこそ、初めて成り立っている現実を再認識した次第。足を運んだ人だけ、恩恵にあずかれる、ということかな。

    昭和39年開業の保養所
     今夏宿泊した札幌・定山渓温泉の道警保養所へ、日帰り入浴にやってきました。
     受付で所定用紙に名前や住所を記入の上、入浴・食事が堪能できる「110番セット」800円をチョイス。入浴だけならば300円です。
     11時50分に行くと、「12時からなんです。いま掃除中です」と、ロビーで待ちつつ、食事時間は12時30分からと宿スタッフと打ち合わせして、まずは入浴しました。

    男性風呂の湯口
     ナトリウム-塩化物泉の湯は加水しており、適温な感じ。口に含むとほんのり塩気を感じます。
     風呂はこんな雰囲気

    カレー
     湯上り後、食堂で注文していたカツカレーをいただきました。他のメニューは、カツ丼、エビフライ定食、ジンギスカン定食。

     風呂に入って、カレー食べて、800円ですから、お得ですね。日曜昼に貸切だったので嬉しさも高まります。
     ここの宿、平日休みだったり、110番セットをやっていない日もあるので、注意が必要です。

    左の白い建物が定山渓ホテル
     札幌・定山渓の豊平川沿いに源泉が集中していますが、「どこか未管理の源泉が漏れていないかな」とあちこち眺めていたら、ほのかに湯気が見えたので近づきました。

    定山渓ホテルから廃湯がどぼどぼ
     どうやら定山渓ホテルの、使用済み「廃湯」のよう。手で触れると温いです。

    廃湯2
     腰を下ろして入浴気分を味わえそうなところがありましたが、緑色した藻が目に付くだけに、廃湯だから・・・ と、現場を後にしました。

    定山渓物産館前の自販機
     札幌の奥座敷、定山渓温泉の定山渓物産館前を通った際、見慣れぬ自販機を発見。新しく設置したのだなあと、近づきました。

    ラーメン(蒟蒻麺)、おでん、うどんの缶が300円均一で買える
     「ラーメン缶売ってます!!」と、醤油、味噌それぞれ1缶300円で販売。
     他に、おでん缶(牛すじ、がんも、つみれ)に加え、うどん缶(きつね、カレー)も各種300円とあって、どれにしようか惑います。

    名称は蒟蒻加工品(みそ味)
     自販機で購入したのは、「札幌らーめん缶味噌味」。いわゆるこんにゃく麺です。固形量90g、販売者は株式会社UMAI(東京都千代田区飯田橋)。缶を手に持った感触は「缶コーヒーの温かさ」と私感です。

    麺はこんにゃく
     見た目は、札幌ラーメンらしいちぢれ麺ですが、麺の素材は小麦粉ではなく、こんにゃくなんですね。
     一口、食してみて、「一般的なラーメンとは似て非なるもの」と痛感しました。

     その辺りを念頭に置き、あくまで「話のタネ」と思って、このらーめん缶に対峙した方が、精神衛生上よろしいのかも知れません。これは「ラーメン」じゃ、ありませんよって。スープの味はいけるかも。

     倶知安町に佇む、生そば自販機を思い出しました。こちらの方が美味と言い切った方が良いでしょう。