札幌から行く 『温泉宿』

    温泉宿 「宿泊」 好きな札幌人。風呂、食事、部屋、もてなし・・・ 「湯宿をめぐる冒険記」 & 「雑多な温泉話」

    ジューシィー
     肉が柔らかくて、美味かったです。

     帯広駅からのアクセスに優れ、「湯」と「メシ」が良い、そんな湯宿はないかなあ。しかも、1万円以内で。うんうん考えた結果、たぶん、ここではないかしらと、直感で決めた湯宿が十勝川温泉の「橘香苑」でした。


    湯使い抜群 モール泉

    紅茶色
     この色合い、たまりませんね。自家源泉で湯に一切の細工をしていないそう。そのため、少しぬるめに感じるかも知れません。以前は、温度を維持するため、水を加熱して足していたらしいですが、今はやってないですよ、と女将さん。
     湯に浸かり、肌を撫ぜると、どことなくツルンとし、近郊の温泉ホテルボストン幕別温泉パークホテル悠湯館で体感した、いわゆる「あわあわ」はつきません。口に含むと葉っぱの苦味をほんのり感じます。


    美味い 手づくり料理

    夕食
     既製品に頼らず、料理人手作りの食事って、やはり美味いですね。全体的に品の良さを感じる、和テイストな夕食でした。


    古いので安い?

    年季の入ったホテル外観
     建物は昭和の観光ホテル風情で「古い」です。外観といい、内装といい、「華やかさ」「温泉情緒」は感じません。

     橘香苑は「湯」と「食事」に特化した湯宿と捉えれば、土曜宿泊、1人9,000円という宿泊代は、安価で満足できるでしょう。そう私感です。

    男性露天
     露天風呂は冬季休業。湯は満たされていますが、冷たいですし、藻や葉っぱだらけでした。

     脱衣所に掲示していた2000年(平成12年)10月の温泉分析書によると、

    ・源泉名「十勝川温泉」
    ・泉質「単純温泉」
    ・泉温44.0度
    ・湧出量毎分140リットル(動力揚湯)
    ・ph8.1
    ・成分総計  0.532g/kg
    ・蒸発残留物 0.374g/kg

     自家源泉で、加温、加水、循環、塩素殺菌のいずれも、やっていないそう。
     いわゆる「モール泉」で、紅茶色しています。

    休憩室
     男女脱衣所前に休憩室があります。

     日帰り350円。12~21時まで。

    朝食
    ・シャケ焼
    ・ほうれんそうおひたし
    ・切干大根
    ・ベーコンエッグ(固形鍋)
    ・たらこ
    ・カップ納豆
    ・漬物
    ・白米
    ・味噌汁

     飲み物は、牛乳、オレンジジュース(果汁100%ではない)、お茶、落としたコーヒー。

    食事会場
     当方指定の7時30分から、夕食と同じ1階レストランで。空いている席へ勝手に座ります。

    コーヒーと地元夕刊紙「十勝毎日新聞=勝毎=かちまい」
     お代わりしたコーヒーを手に持ち、ロビーへ移動して一服しました。

    夕食
     当方指定の18時から、1階レストランで。

    テーブル
     こんなテーブル席で食します。

     土曜1泊2食9,000円の夕食はどんな感じでしょうか。

    外観
     音更町・十勝川温泉に佇む湯宿。3階建て30室程度。
     帯広駅バスターミナルから路線バスで30分くらい。乗車賃500円。

    フロント&ロビー
     赤じゅうたんが目にまぶしいかしら。いや、照明がなくちょいと暗い感じ。

    客室前廊下
     スタッフに誘導され、今宵の客室へ。

    客室のドアを開ける
     さて、どんな客室かな。

    本店
     帯広市街、店舗が連なるど真ん中にある中、ここだけちょっと文化的な雰囲気がします。

    サクサクパイ(左)、雪コンチーズ
     サクサクパイ140円(左)は、文字通り「さくさく」な食感のパイ&カスタードクリームが美味。このさくさく感を味わうため、購入後3時間以内に食べてほしいとのこと。

     一方、雪こんチーズ100円は、ベイクドチーズケーキをココアビスケットでサンド。「美味しい食感は購入後2時間」だそう。

    無料コーヒー&スタンド席
     早急に食した方が良いみたいなので、もっきり屋のように店内で立ったまま食せるコーナーで、食べちゃいましょう。無料のコーヒー(コロンビア豆を主体にブレンドしたオリジナルで、店頭で商品販売中)が飲み放題ですし。

     ちなみに、多めに買ったサクサクパイを10時間後に湯宿で食べたのですが、思いのほか「さくさく」だったと、私感を記しておきます。酔っていたので、当てにならない感想ですが(笑)

    バスターミナルの奥に「ふくいホテル」が見えるバス 帯広駅バスターミナルから、路線バスに乗り、今宵の湯宿へ。


    出入り口コーヒー
     昭和35年(1960年)創業。こはくブレンド・ハイグロウン450円。

    看板
     アーケード街の店舗の2階に佇む、老舗の雰囲気を感じる店内でした。

    のれん
     JR帯広駅から10~15分は歩いたでしょうか。東4条南7丁目の住宅地に佇むラーメン&中華のお店。

     メニュー表を見ると、「元祖 中華ちらし」と銘打っています。中華ちらしって、帯広特有の隠れた名物らしいのですが、はてさて。

    かっこいい
     札幌⇔帯広のJR往復切符(1人料金)は、こんな企画があります(3月21日時点)。

    ・得割きっぷ11,500円 (乗れる列車が限定だから安い)
    ・指定席往復割引きっぷ(Rきっぷ)12,600円

    ・得割グリーンきっぷ往復16,500円 (乗れる列車が限定だから安い)
    ・グリーン往復割引きっぷ18,400円

     20日(金曜)お昼に、JR北海道へ電話予約すれば、一番安い得割きっぷの場合、乗りたい時刻の指定席が満席でした。やっぱり3連休ですね。

     思い切って得割グリーンきっぷを買い求めました。図らずもグリーン車に乗れるのですね。

    革張り
     2列席。

    1人かけ
     1人用の席。

     以前乗ったグリーン車の様相とは異なり、席が青色の革張りになっていました。乗り心地は、良いですね。かっこ良さは、JR九州に軍配かな。

    無料のドリンク&おしぼり
     グリーン車専属らしいの客室乗務員による、ドリンク(コーヒー、ウーロン茶、緑茶をホット、コールドで提供)、おしぼり、ひざ掛け、雑誌の無料サービスあり。さすがグリーン車ですね。飛行機に乗った時みたいなもてなしです。

     いざ、帯広へ。

    湯、食事、もてなしの3拍子

    外観
     ビジネスホテル風の外観を見れば、こぎれいながら凡庸な湯宿に感じてしまいがち。これって、今回6泊目となる当方の視点で言えば、「能ある鷹は爪を隠す」のだなあ、とじわり実感しています。湯、食事、もてなしの3拍子が揃った、「中身で勝負」な湯宿でしょう。




    湯に妥協なし

    混浴
     緑っぽい自家源泉の湯は、一切手を加えておらず、肌に染み入ります。札幌市内でありながら、この湯を堪能できる私たちは、幸せの極みでしょう。
     混浴露天風呂は、4月の改修に伴い、混浴そのものが中止されるもよう。




    魚介類豊富な夕食

    めし
     宿のご主人が自ら腕を振るう食事は、魚介類豊富。車で60分ほどに佇む札幌市中央卸売市場へ買い付けに行っているそう。いわゆる創作料理と言われる和洋折衷のメニューは見られず、非常にスタンダードな印象を受けます。そう言えば、メニューに肉類は一切なかったような。




    さりげない もてなし

     朝食後、つれと風呂へ行き、混浴露天風呂でのんびりした後、当方は先に上がって、脱衣所前のソファで、つれが来るのを待っていました。その間、当方の客室担当の仲居さん、そしてご主人が通りがかり、あいさつを受けました。
     それにしても、つれは遅いなあ。5分以上待っているぞ、と思っていたら、女将さんがやって来ました。そして、当方に「これ新聞どうぞ。お部屋に持っていって、お読みになっても良いですよ」って。そして、女将さんは去っていきました。
     待ち人来ず、で手持ち無沙汰の当方の気持ちを察し、新聞を持ってきてくれた・・・ ちょっと、じーんときました。

     派手な装飾は一切なく、館内は掃除が行き届き、安心して泊まれる安全な湯宿。奇をてらわず、極めてシンプル、そして湯、食事、もてなしの基本に忠実な湯宿ではないでしょうか。

     イマドキの湯宿は、気の利いた宿公式ホームページを持っているようですが、それがないのが「ホテル山水」です。口コミで休前日は予約でいっぱいなケースも多いそう。その理由、分かる気がします。


    【前回宿泊】

    ・2006年(平成18年)4月9日(日) ホテル山水・雑感

    全景
    ・ふき煮
    ・煮物(大根、にんじん、しいたけ、高野豆腐、さやえんどう)
    ・海草のしょうが味
    ・しゃけ焼、梅干、大根おろし
    ・温泉玉子
    ・冷奴
    ・焼海苔
    ・白米&味噌汁&漬物
    ・乳製品乳酸菌飲料エリー(北海道保証牛乳製造、本社・小樽市)

     当方指定の7時30分から、客室で。

     食後にコーヒー無料サービスあり。フロント前に、コーヒーメーカーも置いてあり、自由に飲めます。


    【前回宿泊】

    ・2006年(平成18年)4月8日(土曜) ホテル山水・朝食

    全景
     当方指定の18時頃から、客室で。食前酒の梅酒(氷入り)で乾杯。12,750円です。

    男性内風呂の湯口は「裸婦像」
     脱衣所に掲示していた一部手書きの温泉分析書(平成15年)などによると、

    ・源泉名「ホテル山水」(定山渓39号源泉)
    ・ナトリウム-塩化物泉(弱食塩泉)
    ・泉温65度
    ・毎分76.5リットル(自噴)
    ・成分総計3.299g/kg

     自家源泉の湯は、温度が高めながら、宿ご主人手製の熱交換器により、加水せず湯船に注ぎ、そのまま投げ捨てています。塩素殺菌もありません。

     緑っぽい湯の色、塩分を感じる味わいが特徴。シャワーも温泉です。

     夜中入浴OK、朝9時まで。
     日帰り入浴は12~15時(休前日)、平日は19時まで。600円。


    【前回宿泊】

    ・2006年(平成18年)4月8日(土曜) ホテル山水・風呂

    看板
     国道230号沿いの湯宿は、4階建て23室。

    フロント&ロビー
     フロントで立ったまま受付。ロビーに新聞各紙あり。

    客室出入り口
     スタッフが客室まで先導してくれました。ドアを開け、中へ入ります。

    1998年(平成10年)全面改築でRC造7階建て。北海道市町村職員組合が運営
    立派なロビーレストラン出入り口
     ホテル新定山渓ゆらら(50室)の1階にあるレストランへ。昼食のみの利用OK。
     ランチタイム11時30分~14時(ラストオーダー13時30分)。

    秘湯スタンプ狙いで再訪

     5年ぶり、2度目の宿泊でした。

     前回を振り返れば、2003年(平成15年)7月の土曜日、支笏湖を望める「湖側客室」で、1人16,000円と、決して安くない価格。
     支笏湖畔に佇む1軒宿で「日本秘湯を守る会」加盟宿で、客室数50室ちょいの鉄筋宿と聞き、「湖畔の静かなリゾート宿」を勝手にイメージしていた当方は、宿前の駐車場に停めてある、おびただしい数の車にびっくり。観光シーズンど真ん中の休前日ですし、札幌や新千歳空港に近い立地とあって、人気なのでしょう。

    提灯
     支笏湖を望む景色、岩風呂、湯質といった「自然」は、期待を裏切りませんでした。しかし、食事は既製品が散見され、ちょっとアレだなあ。
     これはすぐ近くの「いとう温泉」に軍配が上がると勝手に判断し、足が遠のいていた昨今でした。

     ところが、昨年末に湧駒荘へ連泊したのを契機に、日本秘湯を守る会のスタンプを集める決心をしたため、札幌から1番近い丸駒温泉旅館に久々に泊まってみようか、な気分に。

     2月末はシーズンオフで混んでなさそうですし、札幌から無料送迎バスに乗れば、往復交通費(JR&バス)は1人3,000円くらい浮きます。1人12,800円(山側客室)から、得した交通費を引けば、1万円弱で宿泊できる計算です。




    やっぱり自然は裏切らない

    男性の天然露天風呂から
    夜明けの支笏湖
     支笏湖の景色は、いいですね。

    男性の天然露天風呂
     野趣あふれる天然露天岩風呂は、足下自噴。

     ちなみに2月末の土曜、丸駒温泉旅館は混んでいましたね。「秘湯ツアー」の団体客をはじめ、大学のゼミ御一行、学生グループ、家族連れ、夫婦、カップルなど。
     名古屋から1泊2日でやって来た方は、この湯宿に泊まって湯を楽しみ、新千歳空港では、今をトキメク花畑牧場のホエー豚亭で豚丼を食し、並ばずに生キャラメルを購入するなど、楽しそうに話していました。

     客室で食す夕食は、料理長の名前入り献立表が用意され、和食会席を謳っているのですが、やっぱり既製品が散見されました。袋から取り出して並べたと思しめき前菜、洋皿の「魚介のマリネ風」って、冷凍品の魚介にドレッシングをかけただけな様相です。目玉となる1品も見当たらず、これで12,800円は高いなあ。
     ただし、囲炉裏会席「初太郎物語」は、値段もアップするので、ひょっとしたら良いかも、と淡い期待を込めて記しておきます。

     「湖畔の静かなリゾート宿」という勝手なイメージを払拭した上で、湯、景色といった自然の豊かさに意識を集中させれば、当方は満足できるな。

    無料送迎バス そんなふうに感じつつ、宿をチェックアウトしようとしたら、昨晩お世話になった仲居さん(女優の沢田雅美氏似)がロビーに立っていて、笑顔であいさつし合いました。

     千歳経由札幌行き無料送迎バスに乗車し出発を待っていたら、フロントマンの青年男性スタッフ(ブラックマヨネーズの小杉隆一氏がスマートになった感じ)がやって来て、「○○様~」と点呼を取りはじめ、修学旅行みたいと笑顔。
     男性スタッフは最後に「みなさま、このたびはご宿泊いただきありがとうございます。まだまだ寒さの厳しい折、風邪などひかぬよう、お気をつけて旅をお楽しみください」旨をあいさつ。とてもさわやか&快活で、心が洗われるようでした。
     「ぱちぱちぱち」。車内の客みんなで拍手しました。うん、スタッフはいい感じだな。

    天然露天風呂 (男性)

    看板
    朝の様子
     天然露天風呂と支笏湖はつながっていて、支笏湖の水位アップに伴い、湯船を満たす湯は深くなるそう。この日は70センチ程度でした。湯は無色透明ですね。

     脱衣所に掲示してあった天然露天風呂の水位変動(年間グラフ、2005~2008年)を拝見すると、水位は3~4月に下がり、5月から上がる傾向にあるみたい。浅いと40センチ、深い記録では150センチとなっており、入浴スタイルは浅ければ寝そべり、深いと立ったまま、ということになります。

    ナイスなロケーション
     砂利が敷かれた足元から自噴している湯は、支笏湖に流れていきます。




    天然露天風呂 (女性)

    廊下
     男性同様、内風呂&展望露天風呂の脱衣所から、長い廊下を歩いた先に、お目当ての風呂が。

    雪見風呂
     女性の方は、湯船が小ぶりかも知れません。

    岩を組んである


    朝食バイキング
     焼きたてパンと、料理人が目の前で作ってくれるオムレツは、なかなかでした。落としたコーヒーあり。

    会場看板 支笏湖を望める2階レストラン駒草で、朝食バイキングは7~9時。


    | ホーム |