札幌から行く 『温泉宿』

    温泉宿 「宿泊」 好きな札幌人。風呂、食事、部屋、もてなし・・・ 「湯宿をめぐる冒険記」 & 「雑多な温泉話」

    こういうセンス、やっぱり白老らしい
     虎杖浜で一番広い休憩室は、客もまばら。遠慮なくごろり横になった。温泉床暖で背中があたたかく、ウトウトしてしまう。このまま周辺の温泉民宿に泊まろうか。夕闇迫り、そんな気分になったが、雇われの身ゆえ、勝手きままな行動は許されない。後ろ髪をひかれつつ、白老にサヨナラした。

    オープンハウス2

                       ↓↓↓↓↓
    オープンハウス1
     「はぎの」「2LDK」「土地51坪」・・・たぶん同じ物件と思われ。

     注文を受けてからコーヒー豆を挽く、1977年創業の老舗カフェ。食事メニューも充実しており、冬期限定メニューながら、地元牛を使用した煮込みハンバーグの人気が高い。

    【白老牛煮込みハンバーグ 1,200円】

    美味い
    ・熱々の煮込みハンバーグの下に、トロトロの玉葱と人参が隠れている。
    ・白米 (パンも可)
    ・玉子スープ
    ・サラダ
    ・コーヒーゼリー

     アイスコーヒーをセットで頼んだら、150円だった(単品で頼めば450円)。

     過去の様子。

    呉竹荘の近く
     売りに出されている温泉付中古住宅を覗くと、不動産会社スタッフと客が室内で商談中だった。

    登別温泉
     ガイドブックで見かける光景を、今回はじめて拝見した。

    たまたまやっていなかったみたい
     旅館鯉川へ名称変更されていた。「日帰り入浴」をアピールする旗があるものの、門は閉じられている。管理している隣の旅館で聞き込みしようと思ったが、放し飼いしている複数の番犬に恫喝され、撤収した。閉鎖したわけではなく、たまたまやっていなかった模様。以上。

     この湯宿を取り巻く詳細はこちらのコメント欄を参照。

    手書き加減が味わい深い

    温泉分析書 (平成17年7月22日)
    ・蟠渓温泉 (H2泉源、組合泉源、国有泉源、河川泉源の混合)
    ・67.2度
    ・pH7.5
    ・成分総計1.017g/kg
    ・蒸発残留物0.987g/kg
    ・ナトリウム・カルシウム-塩化物・硫酸塩泉

     近所の蟠岳荘とまったく同じ温泉分析書だった。

     日帰り入浴400円。9~21時受付終了。

    きれい
     壮瞥町にて。レンタカーを停めて、思わずパチリ。

    売り地看板
     もう随分前に、登別市が開発した温泉分譲地。温泉宿2施設のほか、そば屋、寺、別荘が点在している。

     かつて、6つの国立大学に温泉医学の研究機関があった。
     北海道大(登別)、東北大(鳴子)、群馬大(草津)、岡山大(三朝)、九州大(別府)、鹿児島大(霧島)のうち、岡山大以外は統廃合されている。国の財政悪化を受け、エビデンス(根拠)が低い温泉医学にこれ以上国費は投入できない、というお上の意向らしい。

    現存している看板
     北大の場合、1936年(昭和11年)に病院として「登別分院」をオープン。1956年(昭和31年)から「温泉治療研究施設」を併設し、温泉気候医学やリハビリなどを追究。阿岸祐幸氏(北大名誉教授)、大塚吉則氏(北大教育学研究院教授)など、著名な温泉医学研究者(医師)を輩出している。
     温泉治療研究施設は1994年(平成6年)、登別分院は1996年(平成8年)に、それぞれ廃止された。

     そう言えば、登別温泉街にそんな施設あったかしらと、1984年(昭和58年)のゼンリン地図を広げてみたら、ありました、登別駅にほど近い温泉宿「いずみヴィラ」の隣接地に。てっきり温泉街にあったと勘違いしていた。温泉街にあったのは国立登別病院(平成14年度廃止)だったはず。

    北大分院
     廃止から10年以上経つが、建物はそのままだった。

    格安ネットプランを物色

     金曜の登別温泉、オトコ1人で安く泊まりたい。出来れば2食つけたい。家族経営な安い温泉民宿って登別温泉街に皆無な中、客室数100室以上を誇るオオバコホテルのネットプランを物色した。

    どーんと11階建て、200室洋室セミダブルらしい
     その結果、登別万世閣(200室)が1番安い価格を提示していた。前回泊まった5月は、当日電話予約で夕食・朝食バイキング9,000円だったが、今回は「夕食に人気の地獄ラーメンを食す お手軽温泉プラン」を4日前にじゃらんnet予約し、6,450円なり。
     18時にチェックインし、前回とまったく同じ洋室シングルルームへ。



    1号乙泉 10年前より湯量アップ

    浴室ドアを開けて望む、男性内風呂
     どでかい風呂にざぶり。地獄谷から湧く源泉で、複数の宿が利用している「登別1号乙泉」の湯使いは悪くない。脱衣所掲示の温泉分析書を拝見したら、平成21年7月28日付の新しいものだった。平成19年施行の改正温泉法で10年ごとの再分析が求められたことを受け、新しいのに変えたのだな。
     10年前の平成11年8月6日付の温泉分析書と比べたら、結構数値が変わっているなあ。細字は10年前、太字が現在のデータ。


    酸性・含硫黄-(ナトリウム)-硫酸塩泉(硫化水素型)
     →酸性-含硫黄-アルミニウム-硫酸塩・塩化物温泉(硫化水素型)

    泉温69.3度→58.6度
    pH2.5→2.3
    毎分2,300リットル→2,720リットル
    成分総計0.973g/kg→1.065g/kg

     泉温が10度下がったが、湯量は毎分400リットル増え、心なしか成分総計は増した感じ。10年間で源泉の状態は変わる、というのを数値上目の当たりにしたが、実際入浴してみて10年前と何が変わったかと問われれば、よく分からない。毎日湯浴みしている地元の人や郡司勇氏(温泉研究家)ならば、変化をズバリ言えるのかしら。

     2009年9月からのリニューアルポイントは、こんな感じ。

    ・玄関の門構えを和風テイストに
    ・ロビーのソファーを新調、窓際にテーブル&イス設置
    ・大浴場改修、混浴露天風呂の敷居が撤去され男性専用に(宿泊者はこの限りにあらず)
    ・貸切風呂を新設
    ・露天風呂付客室も新設

     私的には「露天風呂付客室」が気になったので、9月上旬の段階で予約(1人28,000円)しOKをもらっていたのだが、実はこの客室に泊まることが出来なかった。10月初めに宿から電話があり、出来上がった露天風呂付客室の設計や使い勝手がイマイチなので、改修し直すことにしたため、宿泊をお断りします、と。

    トラブルから深まる愛もある
    錦秋の風景(ロビーから望む)
     過去6泊しており、互いに多少は見知っている間柄である。遠慮せず、もう少し詳しい諸事情を聞いてみたところ、この客室に寄せる思いを含め、ざっくばらんに話してくれたため、素直に納得した。包み隠さず説明するという姿勢に、宿(企業)としての清さを感じた次第。
     よろしければ別の客室を用意して、サービスしますよ、の誘いを受け、足を運んだ。

    貸切風呂から道新荘を俯瞰できる
     その結果、2間続きの大きな客室に通された、貸切風呂をお試し入浴させてもらった、などなどで、宿泊代は通常より少し割り引いてくれた。いやはや恐縮である。しかし、内心ラッキーだったりする。

     「このたびは申し訳ありませんでした」。女将さんをはじめ、スタッフに歓待され、いろいろ話すうちに、なんだか宿との距離が一段と近づいたような、そんな気がしてならない。今回のトラブルで、図らずもホテル山水に対する愛がいっそう深まったようだ。

     改修工事が進む、こだわりの露天風呂付客室は、いつ完成するか未定という。「予約を受け付けるようになったら電話ください。泊まりに行きますから」と告げてある。連絡が来る日を心待ちにしよう。

    朝食
    ・サンマ開き、梅干
    ・温泉玉子
    ・冷奴 (定山渓 手づくりとうふ工房 おおむら製)
    ・きくらげ和え物
    ・煮物 (大根、人参、オクラ、こんにゃく、練り物)
    ・野菜サラダ
    ・焼き海苔
    ・香の物
    ・おひつで白米
    ・海草味噌汁
    ・乳酸飲料

     当方指定の7時30分から、客室で。

     前回の朝食。

    夕食
     当方指定の18時30分から、客室で。食前酒(梅酒)で乾杯。

     前回の夕食。

    青森産ヒバの匂いがする
     貸切風呂、はじめました。

    窓外に露天風呂

    温泉分析書 (平成15年10月)

    ・源泉名「ホテル山水」
    ・ナトリウム-塩化物泉 (旧・弱食塩泉)
    ・泉温65.0度
    ・pH6.6
    ・成分総計3.299g/kg
    ・蒸発残留物2.862g/kg
    ・毎分76.5リットル (自然湧出)

     改修前と、どう変わったのだろうか。

    ちょっと風格が出た
     ホテル山水は、玄関口や大浴場の改修工事を終え、9月からリニューアルオープン。

    玄関ロビー
     ロビーのソファーも一新。


    客室
    2間続きの客室
     通された客室は2間続きだった。通常は6人部屋として、ファミリーや団体に提供しているそう。

     客室トイレ&洗面台
     快適。

     サイフォンで落としたブレンドコーヒー430円と、カツカレー850円、カツサンド650円が評判の喫茶店。1974年創業の老舗だ。

    ハーブ入りパウンドケーキ(コーヒーセット)630円
     ハーブ入りパウンドケーキ(コーヒーセット)630円。ケーキ単体は300円。

    フランセ
     久しぶりに訪れたら、ケーキが登場していた。コーヒーは変わらぬ美味さだ。
     営業時間10時半~20時、日曜休。

     過去の様子。

    弐番館
     1LDK、320万円なり。

    湯使いは・・・
     相場的にみて、安い? 高い? どっち?

     石臼引粉を7対3で配合した自家製麺。

    もりそば500円
     もりそば500円。

    かけそば500円
     かけそば500円。

     湯宿での夕食をベストコンディションで味わうため、昼食は控えめに。

     過去の様子。 

     ここのメニューのうち、なべやきカレーうどん(冬期限定)800円が気になるな。残りスープにごはんを入れて「おじや」にする食べ方を勧めている。
     天ざるそば1,000円は、今時期に限り、店主が釣り上げたイワナの天婦羅が添えられるそう。地元テレビ局がちょうど取材していた。

    錦橋
     ホントは色づきがイマイチだった。

     2年前の様子。

    蔵を改造しているよう
     蔵を改修した休憩施設で、その中に喫茶コーナーもある。

    店内
     天井が高く開放的。

    コーヒー
    スイーツ
     ブレンドコーヒー400円、アイスコーヒー450円、チーズスフレ270円。

     200円以上のケーキとドリンクをセットで注文すると、コーヒー・紅茶は100円引、ソフトドリンクは50円引なのが嬉しい。

     営業時間9~17時、不定休。

     どしゃぶりの雨の中、国道227号をひた走り、大沼公園駅からJRで帰札した。

    門構え
     横山家に併設しているそば屋。門構えの良さに思わずのれんをくぐる。

    にしんそば900円
     メニューは「にしんそば」のみ。清い。900円。

    店内
     日曜の正午、貸切で食した。

     松前藩の所領として、江戸時代にニシン漁と交易で栄えた江差町。古い建造物を生かしつつ、近年、町は街並みを整備し、「いにしえ街道」と銘打ち、観光をアピールしている。

    時代劇みたい
     その街道のランドマークともいえる横山家の建物は、築160年ほど。現在8代目が住んでいるそう。300円払うと、見学できる。

    いい感じ
     網元&商家を営んでいた頃の生活用品が多数展示されている。

     開館時間9~17時、4月下旬~11月まで無休。冬期間の見学は予約が必要。

    なんだか落ち着く。ああ、日本人だなあ
     北海道で最も古い神社。どうやら1447年に建立され、1644年に現在地へ。562年の歴史はすごいな。

     フリーペーパー「By way vol.01」(発刊・北海道ドライブ観光推進コンソーシアム)を参照に、開陽丸青少年センター駐車場へレンタカーを停め、市街地を散策した。ただ、あいにくの雨降りで途中断念せざるを得なかった。

     「道南の仙境」と謳う、八雲町の銀婚湯を悪く言う人は少ない。100人泊まれば、90人が満足し、7人が感激しすぎて思考不能となり、残り3人はあまのじゃくゆえ、瑣末な粗相をあげつらうだろう。
     もちろん、厳密に言えば、自分の感性に響かない客もいるだろうし、許しがたい不手際に遭遇するケースも無きにしも非ず。完璧な湯宿は存在しないのが、世の定めだ。

     それにしても、銀婚湯のどこが素晴らしいのか。建物、風呂、食事、もてなしばかり注目してきたのだけれど、3回目の宿泊で、その答えは宿を囲む「森」にあるような気がしてきた。これまで「木を見て森を見ず」だったのかしら。


    アートな森 年月かけて整備

    桂の森
     山の中の宿だから、森があって当然。そんなふうに思っていたが、どうやら違うらしい。

     生い茂っている木々の多くは、宿主が植樹してじっくり育ててきたという。散策路に沿ってまっすぐ伸びる桂の木々は、苗を植えてから40年かけてここまで生長させた。

     人の手で築き上げられた森なのに人工的なものを感じさせず、「昔からそこにあった」と思わせる自然な風情は、まるでアートのようだ。


    点在する野天風呂

    トチニ奥の湯どんぐりもみじかつら そして、森の中に点在している野天風呂の数々。薪を積み上げた「薪垣」でプライバシーを保ち、安心して湯浴みできる配慮が嬉しい。川岸に湯船があるので、普通は落下防止の柵を設けるし、「危険」と警告する案内板があってもおかしくないのだが、それらは見当たらない。湯船が自然にとけこんでいる。

     この森自体が芸術作品と私感。なんて美しいのでしょう。

     宿主の美学が、地の物にこだわった食事や磨き上げられた廊下にも反映されている。このように年月を経て熟成されたもてなしの心が、宿泊客の琴線(きんせん)に触れ、人気が高まっているのかも知れない。

    渓流の湯・湯口
     これで旧館2人泊、1人10,650円なのだから、いやはや恐れ入る。西館・東館14,850円、西館・東館の一部と新館15,900円の価格設定でもお得な感じ。特別新館20,100円で、値段相応か。こればかりは泊まってみないとなんとも言えないのだが、いずれにしても、値ごろ感のある湯宿だろう。

     前回の雑感。

    朝食
    ・御飯 (今金町産ほしのゆめ)
    ・みみのりの味噌汁
    ・玉子焼き (松永農場のたまご使用)
    ・根室産 サンマの塩焼き、三つ葉おろし和え
    ・海老のゆば巻き
    ・きんぴらごぼう
    ・黒豆の蜂蜜煮
    ・生野菜サラダ
    ・ほうれん草おひたし
    ・乳酸飲料

     お茶、落としたコーヒー。

     1階食事会場のテーブル席で、7~9時。お品書き付。

     前回の様子。

    夕食
     宿指定の18時00分から、部屋食。食前酒「まるめろ酒」で乾杯。お品書き付。

     前回の様子。

    岩をくりぬいた湯船
    かつらの湯出入り口
     4ヵ所ある野天風呂のうち、唯一つり橋を渡らずに入浴できる。ツリーハウスのような風呂で、桂の森を散策している他客に覗かれずに済むのが嬉しい造り。

     前回の様子。