札幌から行く 『温泉宿』

    温泉宿 「宿泊」 好きな札幌人。風呂、食事、部屋、もてなし・・・ 「湯宿をめぐる冒険記」 & 「雑多な温泉話」

    駅そば屋
     駅弁を製造販売している旭川駅立売株式会社は、旭川駅ホームで立ち食いスタイルの駅そば屋を経営している。営業時間9~17時くらい。

    【醤油ラーメン700円】
    醤油ラーメン700円
     旭川市内のラーメン屋「あさめし前田本舗」の醤油ラーメン(限定販売)が、ここで食せる。立ち食いラーメンである。昔々、函館駅ホームの駅そば屋で、塩ラーメンを食べたことを思い出した。
     麺を茹で、電気ポットに入っているスープを注ぎ、2分半かけて提供される。
     半年前に初めて食べた時は「おおっ、ちゃんとしたラーメンだ」と大いに感動。2回目の今回は「ラーメンは座って食べたいな」なんて、贅沢を求めてしまった。
     
    【そば300円+天ぷら100円】
    そば300円+てんぷら00円
     そば300円に、トッピングの天ぷら100円をチョイス。生そば&野菜の入ったかき揚げが良い。
     玉子50円、山菜150円も加えれば「天ぷら山菜玉子そば」600円というスペシャルな駅そばが誕生する。腹を空かせて、いつの日かチャレンジしたい。

    3食付 お得なプラン?

    看板
     「ひょっとしたら、スゴイお得かも」。天人閣の「1泊2日+イタリアン昼食付プラン」に、ココロが揺れ動く。

    ・12時チェックイン、最大22時間滞在OK
    ・イタリアンランチ付
    ・夕食朝食バイキング
    ・旭川駅⇔宿は無料送迎バス(要予約)

     これで土曜1人8,000円というではないか。

     思い立ったら吉日。ネット予約し、さっそく足を運んだ。



    11:30 旭川駅前から無料送迎バス

     無料送迎バスは、旭川駅隣接の「旭川エスタ」前から、11時30分、17時30分にそれぞれ出発する。乗車時間は1時間ほど。旭川電気軌道のバスに乗れば、片道1,180円×往復=2,360円かかるから、非常にお得と思う。

    送迎バス
     11時30分の出発時間に間に合うよう、事前にJRを手配した。札幌9時30分→旭川10時50分。着いてから駅前でコーヒーを飲んで、無料送迎バスへ乗ろう。

     ところが、そんな段取りは瞬く間に吹き飛んだ。出発当日の朝7時30分過ぎ、テレビニュースで深川でのJR脱線事故を知る。札幌発の特急は滝川でおしまい。そこから旭川までバスによる代替輸送だそう。しかも札幌駅へ確認の電話をすれば、バスは高速道路ではなく「下道」を2時間かけて走るという。

     11時30分の無料送迎バスに間に合うため、JRをあきらめて高速バスにしよう。そう判断して札幌駅バスターミナルに着くと、既に9時00分出発の遠軽行き(旭川経由)高速バスの前に多くの人が並んでおり、しばらくすると後ろにも人が長蛇の列をなした。

     なんとか高速バスに乗り込めた。札幌→旭川の高速バスは、片道2時間25分(夏は2時間20分)。9時00分出発で11時25分着だから、11時30分発の天人閣無料送迎バスに間に合うかどうか、冬道だけに微妙な感じ。それが気がかりでバス車内は落ち着かなかったものの、ちょいと早めの11時20分に到着し、うまくコトが運んだのだから、良しとしよう。

     公共交通が大雪や事故で乱れれば、旅そのものの計画に支障が生じる。こればかりは仕方ない。むしろハプニングを楽しむだけの、ココロの余裕を持ちたい。ドキドキ焦りまくったので、強く思う。

     無料送迎バス内は客2組+従業員1人。途中、東川町の道の駅で、シニアグループをピックアップする。

    朝食
     7~9時まで、朝食バイキング。落としたコーヒーあり。

    グリルバー「羽衣」出入り口
     5階グリルバー「羽衣」にて。

     宿指定の17時30分から、昼食レストランと同じ3階花水木で。バイキングだった。

    夕食
     生ビール630円。

    デザート


    花水木出入口


    花水木レストラン内


    布団


    湯面が緑色

    温泉分析書 平成9年9月10日
    ・源泉名「天人峡第2号泉」
    ・ナトリウム・カルシウム・マグネシウム-硫酸塩・炭酸水素塩・塩化物泉
     (旧泉質名 含土類・食塩-芒硝泉)
    ・泉温53.2度 自然湧出
    ・pH6.3
    ・成分総計3.141g/kg
    ・蒸発残留物2.458g/kg

     「浴槽内はすべて天然温泉100%です。加水・加熱・循環濾過など一切行っておりません」と、宿によるアピール掲示あり。

     男女風呂は、夜中に入れ替えるので、宿泊客は両方味わえる。

     日帰り入浴12~17時、1,000円(タオル&フェイスタオル付)。

     3階「花水木」というレストランで昼食した。

    テーブル
     天人峡温泉で初めてと謳う「イタリアンランチセットメニュー」は1,500円。スタッフが1~2品ずつ後出ししてくれる。

    ・ベーコンと温泉卵のサラダ
    ・手作りパン

    ・パスタ (好きなものを1品、値段は単品オーダーの場合)
     →カニとエビのトマトクリーム1,100円
     →オルトナーラ(野菜のガーリックオイル)1,000円
     →ナスとベーコンのトマト900円
     →和風茸900円
     →たらこ850円
     →ナポリタン800円

    ・デザート

    ・ソフトドリンク (好きなものを1品、値段は単品オーダーの場合)
     →生ビール630円
     →瓶ビール630円
     →冷酒1,050円
     →グラスワイン(赤、白)500円
     →コーヒー・紅茶420円
     →コーラほかソフトドリンク400円

    外観
     天人峡温泉の一番奥に佇む湯宿は、102室(定員446人)。

    玄関前
    玄関内
     玄関をくぐり、エレベーターで2階ロビー&フロントへ。

    ロビー
    天然水
     ロビーには新聞のほか、近くで採取した天然水が置いてあり、自由に飲める。
     フロントで立ったまま、チェックイン手続き。シニアなフロントマンに荷物を持ってもらい、今宵の客室まで誘(いざな)ってもらう。

     ホテルグランティア知床斜里駅前で迎えた早朝、読売新聞1月23日付朝刊を読んでいたら、地方版にこんな記事を見かけた。

     「網走で流氷初日」。

     気象庁網走地方気象台が前日の22日に、そう発表したらしく、平年より2日遅れ、昨年より12日早いという。記事には流氷観光砕氷船「おーろら2」の乗客が、海面にひしめく流氷を見学している写真が紹介されている。

     冬のオホーツク海と言えば、やっぱり流氷だなあ。11時までホテルでゴロゴロしようと思っていたが、急きょ予定を変更しよう。朝刊を握り締めつつそう思い立ち、あさ8時前に、運航会社の道東観光開発へ電話をかけると、男性スタッフが応対してくれた。

    おーろら号
     「あの、すみません。予約していないのですけれど、きょう乗れますか」
     →ええ、きょうは大丈夫ですよ
     「出発時間はいつですか」
     →9時、11時、13時、15時です(補足・これは1月の時刻表)
     「乗船時間は何時間くらいですか」
     →1時間くらいですよ
     「教えていただき、ありがとうございました」
     →ああっ、よろしくお願いします。

     知床斜里駅8時34分発のJR普通列車に飛び乗り、網走駅9時18分着。810円。

    道の駅
     網走駅前のバス停から、10時出発のバスに乗り、おーろら号の発着基地となっている、道の駅「みなとオアシス」へ。ここ、別名で「みなと観光交流センター 流氷街道網走)と呼ぶらしい。10分足らずで到着。190円だった。

     さあ、流氷を見に行こう。

    世界遺産の街に、大手資本

     近年、全国展開するビジネスホテルチェーンの宿が、地方都市の繁華街に「雨後のたけのこ」のようにオープンしている。ドーミーイン、スーパーホテル、東横イン、アパホテル、ルートイン、リッチモンドホテルズ・・・ 当方も出張の際、世話になっている。

     ホントは仕事にかこつけて、地元の個人経営の「商人宿」へ泊まれば、渋い宿を体験できて「商人宿の事情通」になれると思うものの、これらビジネスホテルチェーンに1回泊まっちゃうと、ネットで楽々予約でき、ハードは新しくて快適、スタッフの対応も良い上に宿泊料は安価とあって、ついつい気持ちがなびいてしまう。仕事で泊まるのだから、「冒険」する気力もないし、何よりも疲れた体を快適な環境で癒したい気持ちが強い。だから足を運ぶ。

    客室3
     人口12,800人の斜里町は、ユネスコが2005年(平成17年)に世界遺産へ認定した知床にある。その玄関口であるJR知床斜里駅の目の前にどどーんと佇む「ホテルグランティア知床斜里駅前」は、「ルートイン」というビジネスホテルを全国200施設展開しているルートインジャパン(非上場)が、2007年(平成19年)オープン。ビジネス客というよりも観光客をターゲットにしたホテルのようで、実際「ホテルグランティア」のブランド名は、ルートインジャパンの中では観光ホテルの位置付けだ。

     どうやら温泉が湧いているようで、湯も良さげらしい。そこで、冬のオホーツク海まで足を運び、プライベート宿泊してみた。

     客室をはじめ、ハード面は真新しくて良いな。



    穴場過ぎるモール泉

    湯口
     ホテル周辺の斜里町市街地では、以前から温泉付の宿が点在している。グリーンホテル(15室)、斜里温泉湯元館(20室)、山本館(14室)は、いずれも「モール泉」らしい。
     そして大手資本のルートインジャパンが敷地内でボーリングしたら、同様のモール泉が湧き出てきた。「塩素系薬剤を使用」の掲示をみると、アレレ、な感じなのだが、実際に入浴してみると、塩素臭はまったく感じず、むしろモール泉特有の芳香を感じる。湯を手ですくって鼻を近づけると、まるで樽で熟成させたウイスキーのかぐわしい香り。ああっ、これはわざわざ足を運んで良かったな、と思わせる良質の温泉に、気分上々。泊まらないと入浴できないのだから、ある意味「秘湯」な感じがする。



    夜は斜里の街へ繰り出そう

    ざるそば750円
     ホテルで夕食は提供していない。したがって、夕食は外食または持ち込みして食すしかない。ホテルの向かい側に飲食店テナントが複数あり、当方は「知床そば処えん」に足を運び、知床地鶏焼、10割そば、生ビール、サワーなど計4,000円強を堪能した。マスターとの四方山話も、これまた楽しい。
     店を出て、すぐそばのセイコーマートへ寄って、缶サワーやおつまみを買い、ホテル客室で2次会した。

     ちなみにホテルでは、近隣の飲食店をいろいろ紹介している。居酒屋、すし屋・・・ 近くのカフェではピザのテイクアウトも行っているそう。それに当方が食した「知床そば処えん」から出前もOKだった。ただし、出前そばを客室で食べるのはNGで、朝食会場のレストランで食すのがルールらしい。朝食のクオリティーは、スーパーホテルよりは品数も多く味も良好と私感。

     何はともあれ、朝食付5,400円で、きれいな客室、かぐわしいモール泉、それなりなスタッフ応対を味わえるのだから、文句のつけようがない。

     一方、世界遺産バブルがはじけた今日この頃、客入り動向はどうなのか、ちょっと気になった。通りすがりの宿泊客の分際なのに、大変失礼。

    朝食 
     朝食はバイキングだった。落としたコーヒーあり。

    レストラン内
     朝食時間7~9時まで。1階花茶屋にて。

    レストラン出入り口


    ふろ1

    温泉分析書 平成19年6月21日付
    ・知床の湯 (斜里町港町16番14)
    ・ナトリウム-塩化物泉
    ・泉温56.7度 毎分88リットル(動力揚湯)
    ・弱黄色澄明、弱カン味、ほとんど無臭
    ・pH8.0
    ・成分総計5.533g/kg
    ・蒸発残留物5.190g/kg

     腐植質2.4mg/kgが特徴の、いわゆるモール泉。

     ボーリングした自家源泉の湯使いは「衛生管理の為、塩素系薬剤を使用しています」。

     日帰りは受け付けていない。

    ホテル
     105室・210人収容のホテルは、2007年(平成19年)オープン。「ルートイン」というビジネスホテルを全国でおよそ200施設運営している、ルートインジャパン(本社・東京、長野)が開設した。

    ロビー
     フロントでチェックイン手続きし、宿泊料を前払い。朝食付5,400円。

    廊下
     カードキーを手渡され、自力で客室へ。

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