札幌から行く 『温泉宿』

    温泉宿 「宿泊」 好きな札幌人。風呂、食事、部屋、もてなし・・・ 「湯宿をめぐる冒険記」 & 「雑多な温泉話」

    天ぷらそば370円
    天ぷらそば370円
     生そば、天ぷらに具材はあったかな。

    駅そば1
     営業時間9~15時まで。各種うどんあり。

    ・天ぷらそば370円
    ・月見そば320円
    ・きつねそば320円
    ・かけそば270円
    ・おにぎり100円
    ・ゆでたまご100円
    ・容器30円

    網走駅
    網走駅1


    特急オホーツク号
    特急
    特急1

    手書き看板 東京から2時間足らずの湯河原温泉にあって、「木造の鄙びた風情」「自家源泉の細工なし湯」を味わえる、貴重な湯宿ではなかろうか。


    築50年の木造宿を味わう

     湯元通りを経て、車が通れない細い路地をまっすぐ歩くと、中屋旅館は佇んでいた。うっそうとした木々に囲まれ、鄙びたオーラを感じる。
     車で来る客は、どこに停めれば良いか、いま思えば謎だ。

    渋い外観
     「ウチはね、明治時代の創業なの。本館は昭和30年代に建てたの」。
     荷を下ろし、茶をすする当方に、女将は説明してくれた。

    玄関前夕暮れの玄関玄関内廊下
    へや 重要文化財のような重厚な造りではなく、さりげない木造の本館(8室)は、庶民的で落ち着く。廊下や客室は手が行き届いている。ただし、共同トイレの状態はアレだった。
     「いい風情だな」の一方、木造だけに「うーん、肌寒い」だったのも事実。客室天井のエアコンから温風が出ているが、北海道の暖房器具のように強力ではないので、温かさが客室の上部に溜まり、下部まで温まらない。これも味わいと受け止めよう。

     ちなみに併設している新館(10室)は鉄筋造りで、よくある風情なのだが、こちらは管理されていない模様。客を泊めるのは本館に限定しているらしい。
     

     

    自家源泉の湯がしみる

    裏庭の源泉井戸から湯気もくもく
     裏庭から、湯気がもくもく。これが源泉井戸だ。旧泉質名「含石膏-弱食塩泉」は69.6度と高温だが、まったく加水しないという。

     22時で風呂を閉め、湯抜きする。再び湯を注ぎ、夜中に放置しておく。「そうするとね、朝になると、ちょうど良い湯加減なの」(女将)。7時過ぎに入浴すると、適温よりちょいと熱い感じ。いわゆる「溜め湯」の状態なのだが、夕方に入浴した際は、湯船壁面の穴から熱々の湯が噴出しており、温度&湯量を調節していた。無色透明の湯が肌にしみる。
     湯量は豊富らしく、宿では炊事に活用しているそう。




    土曜に客2人 静かな宿

    夕食
     観光客はほとんど来ず、なじみ客やビジネス客が主流な家族経営の宿。予約時の電話応対は、一見客に対する警戒心が垣間見れたが、札幌から泊まりに行くというのだから、そう思われても仕方ない。
     宿泊料は客室の違いで7,000円台、8,000円台の2パターン。高い方を選び、ビール1本や入湯税込みで9,552円。
     
     泊まり客は当方と、もう1人の男性客の2組だけ。テレビ(1時間100円)は、ケチって見なかった。家庭的な夕食を味わい、風呂は22時でおしまい。何もすることがないので布団にもぐり込む。

     静かな宿だ。これ以上、何も望むまい。

    朝食
     宿指定の8時00分過ぎ、客室で。

    ・白米
    ・わかめ味噌汁
    ・しみ豆腐
    ・わさびのなんか
    ・佃煮(小魚、カシューナッツ)
    ・あじ干物
    ・温泉玉子

     飲み物は、取り替えてもらったばかりのポットの湯で入れた緑茶。

    夕食全景
     宿指定の18時から、客室で。一気出し。

     大瓶ビール550円。館内に自販機なし。
     ついでに言えば、客室にも廊下にも冷蔵庫は見当たらず。

    湯は飲めるらしい
    温泉分析書 平成14年5月27日

    ・源泉名「湯河原 第59号」
    ・ナトリウム・カルシウム-塩化物・硫酸塩泉 (旧 含石膏-弱食塩泉)
    ・69.6度
    ・pH8.60
    ・蒸発残留物1.349g/kg
    ・成分総計1.61g/kg

     温泉分析書とともに掲示してあった「成分に影響を与える項目の掲示事項」によれば、

    ・加水→行っていません
    ・加水→行っていません
    ・循環装置等の使用→なし
    ・入浴剤の使用→なし
    ・消毒処理→行っていません

     極めて明快な表示だ。

    敷地内に自家源泉
     何も手を加えていない自家源泉の湯に浸かろう。

     宿泊客の入浴時間は、22時まで。湯を抜き、再び溜めて、翌朝7時から湯浴みできる。

     日帰りは500円らしい。時間帯はノーチェック。

    玄関前
     木造な佇まい。

    玄関内
     「ごめんください」。しばらくすると、奥から女将が出てきた。
     「あの、予約していた、札幌の・・・」「どうぞどうぞ」。

    2階廊下
     女将の後を追いかけ、ぎしぎし音を立てる階段を上り、今宵の客室へ通された。

     北海道に住んでいると、熱海温泉(静岡県)と湯河原温泉(神奈川県)の距離感が分からない。実際に足を運ぶと、熱海→湯河原はJRでお隣同士の駅(5.5キロメートル)、乗車時間5分、180円。県境を挟んだ、ご近所さんなのだな。

    湯河原駅
     湯河原駅前から、山間の温泉街までは路線バスで10分ほど。5~10分ごとにバスが出ているらしい。

    藤木橋から千歳川を望む
    バス停「藤木橋」 バス停「藤木橋」で降りた。220円。千歳川沿いの県道75号(湯河原箱根仙石原線)を中心に、温泉宿が連なる。
     湯河原温泉旅館協同組合によれば、加盟宿は82施設。このうち、20室以下は8割強を占め、最大規模を誇る宿でも57室だ。ちなみに宿泊料10,000円以下の宿は全体の4割ほど、20,000円以上は2割弱だった。

     このデータから言えることは、こじんまりした中小宿が多く、価格帯は安価な宿から高級宿まで、さまざま網羅されているということかしら。

     当方、土曜に1人で泊めてもらえる10,000円以下の温泉宿をチョイスした。
     さあ、歩こう。

     ちなみに、湯河原町は人口26,700人。万葉集(7~8世紀)に詠まれたという歴史ある湯に、夏目漱石、国木田独歩、島崎藤村、芥川龍之介・・・ 文豪と呼ばれる方々が、温泉宿に長逗留して執筆なり静養していたようだ。

     私的には、つげ義春の漫画「懐かしいひと」(昭和48年)の舞台として注目している。エッセイと併せて読むと、より面白い。

     静岡県熱海市は人口41,000人余。東京駅から東海道新幹線こだまに乗れば、1時間足らずで到着する。

    ・熱海温泉
    ・伊豆山温泉
    ・伊豆湯河原温泉
    ・南熱海温泉

     上記4つの温泉地で構成されており、温泉宿は100施設以上、温泉利用の公衆浴場は127ヵ所(観光客へ開放しているところは、ほんのわずか)だそう。スゴイ数だな。

    熱海駅の外観
     熱海駅の改札を抜けると、そこはもう「熱海温泉」。ありふれた地方都市の様相ながら、ビルや商店の合間に、ひょっこり温泉宿が佇んでいる点が熱海らしい。海辺へ出れば、大型温泉ホテルの連なりも拝めるが、街並みに統一感はなく、朽ち果てた建物も散見され「新婚旅行は熱海」だった往時の繁栄を知る人にとっては、いささか寂しい街並みなのかもしれない。

     ただし、1250年余の歴史を有する「湯」は健在だ。小冊子「温泉万歳」(発刊・熱海市観光経済部観光課)によれば、市内の源泉数500強から毎分16,000リットル、平均泉温63度の湯が湧き出ており、泉質は塩化物泉60%、硫酸塩泉28%、単純泉12%、弱アルカリ性(pH7.5~8.4)が77%を占めている。

    裏路地温泉民宿 路地裏に熱々の源泉が垂れ流され湯煙りを上げていたり、古びた温泉民宿を発見すれば、まるで宝探しする冒険者のような気分になり面白い。

     そうそう、これだけ湯量豊富なのだから、当然、自宅に温泉を引いている家庭もある。
     街を歩き、温泉付住宅を調べてみた。

    【本日のランチ】500円
    本日のランチ500円
     本日のランチ「若鶏の衣揚げ、ご飯、味噌汁付」。ご主人が目の前で揚げてくれた熱々の鶏肉をいただく。

    地下1階の飲食店街
     熱海駅前第1ビル地下に、飲食店が4軒並ぶ。3年ほど前、その中の1軒である「熱海 まぐろや」で、500円のまぐろ丼を食した。今回も食べたかったが、店の外で並んでいる人がいるほど繁盛していたので、どこか空いている店で食べよう。

    店前のメニュー
     それで、500円という値段に惹かれ、和食レストランたしろの、のれんをくぐった次第だ。

    渋い
     店構えも良い感じ。客層から地元客に支持されていると見た。

    玄関横にアロエ
    温泉分析表 (平成18年2月27日)
    ・ナトリウム・カルシウム-塩化物泉
    ・泉温 65.2度
    ・pH 8.04
    ・無色透明 弱塩味 微苦味 無臭
    ・濾過装置 無し
    ・循環装置 無し

    チラシ
     日帰り、絶賛受付中。

     東京に住む人は、ウラヤマシイ。ロングシートの通勤電車に揺られ、たった1時間半で熱海へ遊びに行けるからだ。

     品川09時24分発、15両編成の快速アクティーは、JR東海道本線を98キロメートルほどひた走り、熱海10時52分着。1,890円なり。

    糸川遊歩道沿いの「アタミザクラ」
    散った花びら 熱海市ホームページによれば、アタミザクラ(寒桜)は、例年1月に開花し、1ヵ月は咲き乱れているらしい。沖縄と並び、わが国で最も早く咲く桜だそう。

     川沿いに桜並木を拝める、糸川遊歩道(熱海駅から徒歩10分圏内)へ勇んで行くと、小雨降りしきる中、既に散り始めていた。

     札幌はちょうど雪まつりが終わったばかり。同じ日本でも気候はまったく違うなあ、としみじみ思う。都心から通勤圏内で、気候温暖なリゾート地の熱海は、私的に好んでいる。やっぱり東京の人はウラヤマシイ。

     体が冷えてきた。熱海の湯に浸かろう。


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