札幌から行く 『温泉宿』

    温泉宿 「宿泊」 好きな札幌人。風呂、食事、部屋、もてなし・・・ 「湯宿をめぐる冒険記」 & 「雑多な温泉話」

    テーブル
     当方指定の18時から、1階レストランで。

    夕食2
     和風にアレンジしたフレンチが、1品づつ提供される。お品書き付。

     ドリンクメニューは、ワイン、ビール、焼酎、ソフトドリンク。フルボトル15,000円というワインもあったりするが、ちゃんと手が届く価格帯も用意していた。注文したのは2種類。

    ・スパークリングワイン→ヴィニデルサ ドゥーシェ シュバリエ(375ml)2,200円
    ・白ワイン→ウンドラーガ ソーヴィニヨン ブラン(375ml)1,200円

     十勝ワインのトカップ(720ml、赤、白、ロゼ)2,200円、エビスビール(小瓶)600円、グラスワイン840円、清里焼酎(シングルグラス)各種650円~、コーラ420円などがお手頃プライス。

    男性露天風呂

    温泉分析書 平成18年12月19日

    ・源泉名 知床第一ホテル清里温泉
    ・湧出地 斜里町字上斜里815-8
    ・ナトリウム-塩化物強温泉
    ・72.4度
    ・pH7.8
    ・毎分480リットル(動力揚湯)
    ・無色澄明、強カン味、無臭
    ・成分総計16.49g/kg
    ・蒸発残留物16.21g/kg

     道立保健所シールによると、一切手を加えていない湯。

    外観
     道道摩周湖斜里線沿いに、宿が見える。13室。

    玄関前
     駐車場に車を入れようとしたら、スタッフが飛んできて誘導&荷物を持って玄関まで案内してくれた。

    玄関内
    お茶
     玄関で靴を脱ぎ、スリッパに履き替え、ロビーに座ったままでチェックイン手続き。ブルーベリーティーとパウンドケーキを供された。

    1階廊下
     支配人が運搬用カートで荷物を運んでくれつつ、今宵の客室までいざなってくれた。

    湯口
     惜しみなく湯が注がれる。

    温泉分析書 平成17年9月14日
    ・湧出地 弟子屈町川湯温泉3-1-7
    ・酸性・含鉄(Ⅱ)・硫黄-ナトリウム-硫酸塩・塩化物泉(硫化水素型)
    ・泉温44.2度
    ・毎分156リットル(自噴)
    ・無色澄明 強酸味 硫化水素臭
    ・ph1.8
    ・成分総計4.134g/kg
    ・蒸発残留物3.921g/kg

     湯に一切手を加えていない。

     営業時間8~20時(5~10月末まで)、冬期間の営業時間は異なるらしい。250円。

    屈斜路湖
     道道102号(網走川湯線)から、屈斜路湖が見えた。キタキツネは妙に人慣れしている。

    もことやま山荘
     展望露天風呂の噂を聞く、もことやま山荘(大空町)。

    留守
     宿主不在だった。残念。

    鳥居だけがピンク色
     トイレの出入り口もシャッターが降りたままだった。

    美しい
     チャレンジしよう。

    玄関に貼ってあったチラシ
     現在、日帰りは受け付けていないようだ。玄関にかぎが掛かっている。

    道道102号(網走川湯線)沿いの看板
     「湯だまり荘」の看板が気になる。

     オホーツク海沿岸を走るJR釧網(せんもう)線の4つの駅に、それぞれ飲食店が入居している。

    北浜駅にて
    ・藻琴駅(トロッコ) 流氷ラーメン
    ・北浜駅(停車場) オホーツクラーメン、ホタテカレー
    ・浜小清水駅(汽車ポッポ) 汽車ポッポパフェ、海賊カレーうどん
    ・止別駅(えきばしゃ) ツーラーメン

    北浜駅
     海辺に1番近い北浜駅の停車場で、コーヒーを飲もう。

    北浜駅舎内
     駅舎内は、旅人たちが貼り付けた名刺でいっぱい。共同トイレもある。

    鉄道の香りがする
     昔の列車の座席などを活用している店内。

    ドリンク・ケーキセット650円
    ・アイスコーヒー450円

     ドリンクの種類は豊富。食べ物も、ラーメン、カレー、リゾット、ピラフ、スパゲティー、定食、軽食、パフェ、フランス料理(17時~ 要予約)とたくさん。

     火曜定休。営業時間11~20時。

     湯が良いという噂を耳にした。木のぬくもりを感じる浴室の写真を拝見し、美しいと思った。宿主は湯使いのみならず、浴室の造りもこだわっているな。そんな美意識は、客をもてなすココロにも反映されていそう。

    派手な看板
     ひょっとしたら、掘り出し物の温泉宿ではなかろうか。2食付1人5,500円。この価格ならば、湯さえよければ納得できよう。勇んで足を運んだ。



    濃い食塩泉を楽しむ

    湯力を感じる
     グリーンな湯面にざぶり身を沈めると、ぴりり熱くて濃厚な湯を味わえる。湯上がり後、汗が引かない。成分総計13g/kgのナトリウム-塩化物泉は、しょっぱくてあったまりの湯である。ちなみに、ヘルニアやリウマチが軽快したという話は枚挙にいとまがないそうだ。
     ざんざかあふれる湯を、夜中、早朝も楽しめるのだから、噂に違わずスバラシイ。
     浴室に用いられている木材はカラマツだそう。



    メシ、美味し
    あさめし
     女将さん曰く、「ウチは既製品を一切使いません。家庭の料理で見栄えも悪く、申し訳ありません」って。額面通りに「申し訳ありません」のセリフを受け止めれば、野暮である。

     斜里町ウトロの漁師から、新鮮な魚介類を格安で仕入れているそう。オホーツク海で今が旬の「毛ガニ」はプラス500円で食せた。どこかの温泉ホテルで既製品だらけの食事を強いられるくらいならば、稲富荘の夕食&朝食は、すべて女将さんの手作りでクオリティーが高い。ああ、美味し。久々だなあ、こんなメシ宿は。



    静かに過ごしたい宿
    おにぎり
     自宅のような風情だが、掃除は行き届いている。そして旦那さんと女将さんの歓待が嬉しかった。よもやま話に花を咲かせた次第。

     帰り際、女将さんが「よろしかったら」と、当方が残した白米で作ってくれた握り飯をいただいた。なお、すべての客にいつもこのようなサービスは行っていない点を強調しておく。たまたま、客数が少なく、たくさん白米を残した上、包み紙が余っていたから、という複合的な理由が重なった上での心配りらしい。

     こじんまりした控えめな温泉宿で、身もココロもあったまる。いやはや稲富荘は掘り出し物の「当たり宿」だった。久々にクリーンヒットを打った気分だ。これだから、湯宿巡りはやめられない。

     少人数で静かに過ごしたいオトナにオススメしたい。グループで盛り上がりたいならば、他の宿へ行こう。

    朝食
    ・焼いた鮭
    ・ほうれん草おひたし、カニの子、たこ
    ・湯豆腐
    ・煮豆
    ・漬物
    ・白米(おひつ)
    ・味噌汁(熱々)

    朝食会場
     当方指定の8時から食堂で。食後に女将さんがお茶を淹れてくれた。

    湯口

    温泉分析書 平成12年8月9日
    ・源泉名 オホーツク稲富温泉(網走市稲富478-2)
    ・ナトリウム-塩化物泉
    ・泉温51.9度
    ・毎分135リットル(動力揚湯)
    ・成分総計13.78g/kg
    ・蒸発残留物13.07g/kg

     加水、加温、循環、塩素殺菌は一切していない。

     日帰り入浴営業時間10~20時(受付締切19時45分)まで。月曜定休。500円。

    夕食全景
    1階会場
     当方指定の18時から、1階広間で。缶ビール300円。

    外観
     道道102号(網走川湯線)を大空町(旧・東藻琴村)方面へ走っていると、右手にオレンジ色の派手な看板が見えた。

    玄関
    廊下
     客室は2階に5~6室。



    客室
    客室
     6畳間。

    こじんまり
     すでに布団が敷いてあった。

    タオル&バスタオル浴衣&丹前
     タオル&バスタオルは申し出たら準備してくれた。歯ブラシは見当たらない。

    客室からの景色


     網走刑務所の歴史は1890年(明治23年)に始まる。人口600人余の漁村に、囚人1,200人が内地から送られ、農地、道路、鉱山の開発に従事。囚人は北海道開拓の労働力として活用されたわけだ。

     当時の刑務所に関連するさまざまな施設を、移築・復元した博物館「網走監獄」は、網走駅から4キロメートル離れた山の中に位置する。東京ドーム3.5個分の敷地内に、複数の展示施設が点在している。

     囚人にとって唯一の楽しみと言える「風呂」「メシ」「寝る」に注目しつつ、見学した。



    風呂
    監視付
    彩り鮮やかな囚人もいる
     入浴は月5回程度、時間は15分だけだったそう。現在は週2~3回は湯浴みできるらしい。
     
    農場風呂
    いい湯だな
     敷地内に浴場は2ヵ所ある。当時としては珍しいコンクリート製の湯船が特色だ。

    JR北海道の特急の中で、一番老朽化している感じ
     ゴールデンウィーク初日の特急オホーツク1号は、そんなに混んでいない。

    見た目はなんとなくしょぼいグリーン席
     札幌→網走の乗車時間は5時間25分。これだけ長時間乗っていると、普通の指定席では座り疲れてしまう経験を何度となくしているので、グリーン席をチョイス。座席と足回りスペースがゆったりしていて、確かに疲れにくかった。
     グリーン往復割引きっぷ(グリーン&グリーンきっぷ)1人22,000円。

    網走駅
     JRレンタカーオプション券3,000円×2人分=6,000円。これに超過1日分6,820円を加え、3日間のレンタカー代は1台12,820円。

     オホーツク界隈の温泉宿を巡る3泊4日の旅へ。

     湯畑を中心に100軒以上の宿がひしめき合う群馬県・草津温泉。日本に生まれ育っていれば、誰もが名前を知っているほどのブランド力を持つものの、極北に住む当方にとって、まるで土地勘がない「アウェイ」な温泉地だけに、どの宿を選べば良いか、皆目見当がつかない。

     土曜に1人で泊まれて2食付1万円以下の宿はないかしら。草津温泉旅館協同組合ホームページで調べたら、飯島館に出会った。湯畑へ徒歩3分ほどの好立地で、宿ホームページからネット予約できる気軽さから、ここに決めた次第。



    こたつのある風景

    こたつのある風景
     4月上旬の草津は、まだまだ冷える中、「こたつ」に出会えて嬉しい。暖房がしっかりした北海道の湯宿では、とんとお目にかからないからだ。こたつに根を生やしつつ本を読んだ。




    湯畑の湯を家族風呂で

    玄関脇の家族風呂。女将さんによると、この浴室のみ「白旗の湯」らしい。確かに他の浴室とは異なり、湯花が豊富。ただし、脱衣所の掲示表は「湯畑」
     草津温泉のシンボル「湯畑」から引き湯し、湯船に注ぐ。男女別内風呂(窓なし)と、家族風呂が2ヵ所(窓あり)あり、男性内風呂よりも玄関脇の家族風呂が宿で一番広かった。
     いずれの浴室もこじんまり。酸っぱくてほの白い湯は、夜中も楽しめる。



    家族総出で食事だし

    夕食
     夕食・朝食ともに、客室で食す。こういう食事を「ホンモノの家庭料理」と評するのかも知れない。揚げたてのフライドチキンは美味だった。
     スタッフの一部は、宿の子供たちのよう。高校生風情の男子が朝食を運んでくれた。思春期の多感な年頃ゆえに愛想を求めてはイケナイ。



    飾らない宿

    朝食とこたつ
     宿が飾らないから、何も気兼ねする必要はない。こたつを拠点にのんびりできた。

     女将が夕食時にあいさつに来て「何か御不便な点はございませんか」って。高級宿のそれとは異なり、気さくな感じだった。現在の宿主で3代目だそう。

     スタッフによれば、「家族で頑張る激安の宿」みたいなテーマで、TBSにて紹介されたという。その影響かどうかは分からぬが、大学生の男女グループ、小さな子供を連れたファミリー、20人以上の団体客までいて、賑やかだった。

     土曜2食付(1人泊)8,000円+ビール600円(奉仕料60円)に、消費税433円、入湯税150円を合わせ、計9,243円。

     複数人で泊まれば、もっともっと安くなる。素泊まり、朝食付などの希望にも応じるそう。夜は温泉街に繰り出して、居酒屋辺りで食すのも楽しい。

    湯畑
     新宿⇔草津温泉は、高速バス(JRバス関東)が1日9往復も走っており、片道2,500円(前日まで予約・乗車時間4時間)だったりする。飯島館のような安めの湯宿をセレクトし、温泉街に繰り出し、無料共同浴場をハシゴすれば、リーズナブルに楽しめる。
     早朝、温泉街を歩けば、車中泊している方々も散見され、県外ナンバーの車内から出てきた女性が、朝6時に無料共同浴場へ吸い込まれていく。「激安で1泊2日の温泉旅を楽しもう」みたいなテレビ企画が、草津温泉では十分成り立つ。

     もちろん、20,000円以上の高級宿もあるので、そういう好みにも対応できる「オールマイティーな温泉地」なのかな。観光客で賑わうため、静かなところが良いというのであれば、近場の川原湯温泉が良いかもしれない。

     などと思いつつ、なんだかんだで9時間かけて札幌へ帰った。

    朝食
    ・きのこ煮物
    ・きんぴら
    ・もやし、ほうれん草
    ・ハム、キャベツ千切り
    ・たらこふりかけ
    ・パック入り納豆
    ・漬物、梅干
    ・オレンジ、いちご
    ・白米(小さなおひつで)
    ・なめこ味噌汁
    ・牛乳(コップ1杯)

     チェックイン時に用意してあったポットの湯(朝はちょっぴりぬるめに)で、緑茶を飲んだ。

     宿指定の8時から、客室で。
     食べ終わったら、フロントに電話して下げてもらう。

    三色詰合せ500円
     三色詰合せ500円。6個入り。

    パッケージ
     消費期限は5日間。

     温泉街の路地をぼんやり歩いていたら、キャリアを重ねた女性スタッフ2人が目の前に現れ、「さあさあ、これ食べて」と、まんじゅうと湯呑茶碗を差し出す。「はあ、どうもです」と、反射的に受け取り、まんじゅうを口にほうばると、熱すぎてやけどしそう。あわてて湯呑茶碗のお茶を飲む。「店の中でゆっくりしてってね」。
     湯呑茶碗を返すため、必然的に店内に入らなければならない。で、入店すると、「うちはね、他の店よりずっと安いよ」などと、セールストークが始まった。

     ダイナミックなセールススタイルである。ゴキブリホイホイ、という言葉が脳裏をかすめる。

     感心した。

     500円で6個入り三色詰合せは、安いかな、と思ったので、納得の上、購入した次第。

     ちなみに、当方以外にも同じ状況の客がいたが、その人は「ごちそうさま」と何も買わず帰って行った。それに対し、スタッフは「ありがとうね」と、感じが良かったと、付け加えておく。

     まんじゅうを受け取るか断るか、受け取っちゃた以上、買うか買わないか、すべて貴方次第。

    広い
     露天風呂は500平方メートル(151坪)だそう。

    平成15年6月24日

    ・源泉名「万代鉱」
    ・酸性-硫酸塩・塩化物温泉
    ・泉温96度
    ・pH1.46
    ・成分総計3.724g/kg
    ・蒸発残留物2.830g/kg

     源泉が熱々なので加水している。

    隣は大阪屋
     大阪屋の隣にある共同浴場。

    脱衣所
     狭いながらも快適な脱衣所。

    浴室ドアを開ける
    こじんまり
     こじんまりした浴室。

    ちっちゃい


     草津温泉の共同浴場を「独り占め」で入浴したい。ならば、早起きして足を運びましょう、と、早朝5時に起き、寝ぼけ眼で温泉街をうろちょろ徘徊した次第。昼間と比べ、さすがに人影はほとんどない。

    外観
    男性脱衣所

    温泉分析書 平成15年5月2日

    ・依頼者 草津温泉研究会 ○○○○
    ・源泉名 煮川源泉
    ・湧出地 草津町大字草津字滝下343
    ・泉温 49.9度 (自然湧出)
    ・pH2.1
    ・知覚的試験 無色透明 硫化水素臭有り
    ・酸性・含硫黄-アルミニウム-硫酸塩・塩化物温泉 (硫化水素型)
    ・成分総計1.55g/kg
    ・蒸発残留物 1.34g/kg

    これが浴室
    こじんまり
     なんか、床が白くてきれい。

    天井は高い
     ああ、この共同浴場が無料なのだから、毎日入浴できる町民はウラヤマシイ。もっとも、町民有志による清掃・メンテナンスがあってこその、貴重な共同浴場であるのは、言うまでもない。ありがたい限りだ。

     宿に、男女別内風呂のほか、家族風呂が2ヵ所ある。夜中入浴OK。
     各脱衣所に、温泉分析書から抜粋した情報を記したビラが貼ってあった。

    のれん

    温泉成分書 平成15年5月2日

    ・源泉名「湯畑」
    ・酸性・含硫黄-アルミニウム・硫酸塩・塩化物温泉
    ・泉温53.9度
    ・pH2.0
    ・成分総計1.74g/kg
    ・蒸発残留物1.50g/kg

    【湯使い】
    ・浴槽掃除後お湯を張る時のみ加水
    ・加温していない
    ・循環ろ過装置は使用していない
    ・入浴剤は入れていない
    ・消毒剤は入れていない

     客室に置いてあった平成6年5月27日付の温泉分析書を参照に補足すると、

    ・依頼者 草津町長
    ・源泉地 草津町大字草津字西町403-2
    ・知覚的試験 無色透明硫化水素臭有

    夕食
     宿指定では「18時くらい」に客室で。18時20分に配膳された。一気出し。中瓶ビール600円。

     草津の湯は熱い。加水せず冷ますため、昔々は「湯もみ」という技があったそうだ。湯もみ唄で調子を取りながら、木のヘラでリズム良く湯をもむ。

    湯もみ
     匠の技を、観光施設で見学することができる。いわゆる「湯もみショー」を連日公演している。

    飾らぬ外観
     群馬県草津温泉の湯畑から徒歩3~4分。坂道に佇む、25室(6畳14室、8畳2室、10畳8室、12畳1室)の湯宿。

    玄関
     「ごめんください」。何度か声を張り上げるとスタッフが出てきて、応対してくれた。玄関で脱いだ靴は手で持って、客室まで持っていくシステム。宿の奥に受付コーナーがあり、立ったまま個人情報を記入。その後、スタッフの誘導で今宵の客室へ。

    ロビー
    上毛新聞
     玄関ロビーに、群馬県の県紙「上毛(じょうもう)新聞」が置いてあった。ああ、この新聞の記者出身である横山秀夫氏が、小説「クライマーズ・ハイ」を書いたのだな。

     1985年(昭和60年)に起きた日航機墜落事故(群馬県上野村に墜落)の取材経験をベースに、地方新聞社の内部をリアルに綴った名作。小説では、会社の意向に反して、カッコ良くおのれを貫いた主人公なのだが、さりとて辞める勇気もなかったため、草津支局に飛ばされた。でも、「どこに行っても記事は書ける」という仲間の応援を受け、のんびり「街ダネ」を拾いつつ、草津に家を建てた、という設定に、いやはや羨ましいライフスタイルですな、と思った次第。

    2階廊下。
    まんが共同トイレ
     それはさておき、宿2階フロアに、いろんな雑誌、漫画が置いてある。

     草津温泉に佇む18ヵ所の共同浴場は、すべて無料開放している。

    蛇口から、草津の湯がどばどば

     温泉分析書 平成15年5月2日

    ・依頼者 草津温泉研究会 ○○○○
    ・源泉名 湯畑
    ・湧出地 草津町大字草津字西町403-1・2
    ・泉温 53.9度 (自然湧出)
    ・pH2.0
    ・知覚的試験 無色透明 硫化水素臭有り
    ・酸性・含硫黄-アルミニウム-硫酸塩・塩化物温泉 (硫化水素型)
    ・成分総計1.74g/kg
    ・蒸発残留物 1.50g/kg

    【まいたけそば 900円】

    まいたけそば900円
     熱々のまいたけ天ぷらが3個入り。そばは手打ち。
     どうやら、草津界隈は「まいたけ」を使用したメニューが有名らしい。


    外観
     明治時代に創業した老舗。柏香亭(はっこうてい)と呼ぶ。11~18時、木曜定休。

     川原湯温泉駅から普通列車で1駅、長野原草津駅で下車し、路線バス(ジェイアールバス関東)へ乗り込む。12時20分→12時48分。およそ30分で、草津温泉バスターミナルに着いた。670円。

     草津町は人口7,000人強。草津温泉旅館協同組合ホームページには100強の宿が紹介されていた。バスターミナルの横は、草津町役場が佇み、周辺は飲食店と住宅に交じり、湯宿や共同浴場が点在している。地図を片手に坂道を下ると、街の中心地である湯畑が見えた。温泉がどばどば湧き出している湯元であり、湯煙を上げる広大な池みたい。

    これが湯畑
     開湯時期は諸説あるが、一番早くて古墳時代(300年)らしい。少なくとも室町時代(1400年)以降、さまざまな著名人による入湯記録が残されているようだ。江戸時代(1600年)は、当時流行っていた全国温泉番付で、草津温泉が「東の大関」と言われ、全国トップの評価だった。8代目徳川吉宗は、草津の湯を江戸まで運ばせた。ちなみに「西の大関」は、有馬温泉である。 

     なぜ一番良い温泉地の評価が「横綱」ではなく、「大関」なのか。当時はあくまで大関が最高位だったみたい。横綱という名称は、複数いる大関の一握りが名誉称号として与えられていたよう。いやはや、ウィキペディアは便利だな。

    THE 観光地
     湯畑を囲むように、湯宿や商店が建ち並ぶ。4月初旬の土曜日ながら、観光客がそぞろ歩き、賑わっていた。

    木の桶ずらり
     酸性・含硫黄-アルミニウム・硫酸塩・塩化物温泉の湯は、湯の花が豊富。そこで、湧き出た湯を木の桶に通し、湯花を採取する。2ヵ月おきに湯花を取り、販売しているそうだ。1回の採取で1,500~2,000個しか製造できない。

    どばどば
     湯畑の湧出量は毎分4,400リットルと聞く。草津町全体の泉源は100以上にのぼり、合わせて毎分3万7,000リットルは、わが国ナンバー1である。

    夜の湯畑
     観光客がひける夜の湯畑も、これまた良しな風情だな。

     そう言えば、草津町って、標高1,200メートルに位置することを初めて知った。冬はいっぱい雪が降るし(草津国際スキー場もあるし)、夏はそれなりに清々しい気候らしい。

    県道から歩行者用の通路を下る
     ちょっぴり分かりにくい場所にある共同浴場。探し出す行為が旅情を高める。

    渋い
     あれが湯小屋か。