札幌から行く 『温泉宿』

    温泉宿 「宿泊」 好きな札幌人。風呂、食事、部屋、もてなし・・・ 「湯宿をめぐる冒険記」 & 「雑多な温泉話」

    若湯温泉、53.5度、無色透明、無味、無臭、pH8.2、成分総計2.276g/kg、ナトリウム-塩化物泉
     新登別温泉と登別温泉の濃い湯を味わった後、虎杖浜温泉界隈の透明な食塩泉は「仕上げ湯」にピッタリだ。
     草津における川原湯の関係と同じと思うものの、登別の仕上げ湯イコール虎杖浜って考え、聞いたことがない。とりあえず、個人的に主張しておく。

    源泉どぼどぼ
    こじんまり休憩室
     ごろ寝出来る休憩室で小1時間ばかり、うたた寝してしまった。気持ち良い。

    B級チックな外観
     入浴料は50円アップの250円に。営業時間はやや短縮し、6~19時30分(最終受付19時00分)。

     登別駅17時09分発のすずらん7号に乗り(北斗に比べ、すずらんは空いていて自由席に座りやすい)、札幌駅18時22分でフィニッシュ。その後、ススキノの「だるま」まで歩いて、少し並んでジンギスカンを食べた。

    合田踏切を過ぎた辺りで
     貸家で温泉って粋だな。おおっ、床暖はやはり温泉でやるのだろうか。さすが白老。

    掲示
     湯花の多さと、硫化水素の匂いがスゴすぎる。登別温泉の湯力を、改めて感じた次第。

     今度はぜひ泊まりたい。

    太平洋どどーん&小さくカモメが飛ぶ
     太平洋が目の前に迫る喫茶店に出会った。「ジェラートカフェ サンドグラス」がそれだ。

     大通公園の木々が色づき始め、暮れなずむ街路に伸びる影法師がめっきり長くなった。朝晩の肌寒さに身震いしながら「ああ、湯が恋しい」とひとりごちる。そんな季節だ。

     10月の3連休、2日間は休みが取れそう。札幌から近くて、湯と食が良い静かなこじんまり温泉宿はないかしら。そうだ、久しぶりに行ってみようと、休みが差し迫った3日前に旅館四季へ電話したら運良く空いていた。

     JRで札幌→登別(65分)、そこからバスで登別→登別温泉(13分)、さらに乗り換えて登別温泉→ポロシリ(10分)。新登別温泉で通年営業している唯一の湯宿へ到着する。車で移動しないってあちこち寄り道できないから不便だけども、のんびり公共交通の旅は、近場でも旅情感が増すので嬉しい。



    美しい内風呂

    男性内風呂
     家族経営を貫く旅館四季の何がお気に入りかと言えば、こじんまりした風呂を置いて他にない。「奥の湯」から引いた灰色の湯が注ぎ、光の加減でほの白く、そして青白く見えるイリュージョンにしばし酔いしれる。

     浴槽にヒバを用い、床一面もスノコを敷き詰めている。やっぱり木材を多用した浴室は美しい。壁に貼り付けた鉄平石もアクセントとして味わい深く、浴室は全体的に品を感じる。もちろん、高級宿やデザイナーズ旅館が放つゴージャスな品とは異なる。宿主の慎ましいこだわりを感じる品と言えよう。

    露天(男性側)
     露天風呂は男女の境を板で仕切っている。以前はよしずだったし、もっと昔は仕切りすらなかったはず。これも時代の流れか。何はともあれ、小ぶりの露天風呂で長風呂も気持ち良い。



    出汁が美味い料理

    夕食 昆布とカツオできっちり出汁をとった料理の数々が並ぶ。関西から移住してきたご主人によるいわゆる関西仕込みの料理であり、器、盛り付けともに美しい。
     朝食時の味噌汁が、薄味なのに出汁の風味が舌に広がり、しょっぱい味付けに慣れた北国の人間にとって新鮮さを感じた。

     こういう食事、北海道内の温泉宿では珍しい。家族経営の一気出しゆえに、天ぷらなど少々冷めている点はご愛敬だ。

     夕食朝食ともに部屋食なので、好みのアルコール飲料を持ち込んでの宴もこれまた楽しい。もっとも夕食スタートから50分後に女将が唐突にデザートを持ってきて、さらに10分後に後片付けと相成った。宴は2次会へ続くのだった。



    通年営業は「旅館四季」のみ

     全国的に有名な登別温泉からバスで10分強。新登別温泉は閑静な温泉付分譲地として、登別市が昭和40年代に開発した。複数の湯宿が営業していたが、山紅葉が閉館し、いわたも2009年(平成21年)から休業中。新登別温泉荘は7~8月の期間限定営業で、ここ数年は「来年もやれたら良いね」な雰囲気だ。

    バス停「ポロシリ」
     通年営業しているのは、旅館四季だけになってしまった。

     4キロメートル先の「奥の湯」から引く単純硫黄泉が味わえるのは、旅館四季のほか知る限り、登別温泉の滝乃家客室風呂望楼NOGUCHI登別・・・。朝8時から日帰り入浴を受け入れている旅館四季がなくなってしまえば、奥の湯を通年楽しむ術(すべ)は、登別温泉の高級宿に泊まるしかないということになるかしら。

    ゆうじくん
     それはちょっとアレだな、と言うことで、旅館四季にエールを送りたい。跡継ぎのご子息っぽい方の応対が快活で感じ良いので、今後に期待できるだろう。

     休前日10,500円+入湯税150円。これに13時チェックイン1室1,000円だった。客室などハードの風情は民宿チックだけに、福沢諭吉1枚でおつりが来る平日9,450円だったら、大きなお得感を覚えるかも知れない。

     バス停ポロシリに停まった9時51分のバスで登別温泉へ。そこから乗り継ぎ、登別駅で降りた。ちょっとだけレンタカーを借り、虎杖浜方面を巡る。

    朝食
    ・白米(おひつ)
    ・きのこ味噌汁
    ・しゃけ焼
    ・ほうれん草胡麻和え
    ・ふきのとうおひたし
    ・きんぴら
    ・煮物(高野豆腐、人参、さやえんどう、しめじ)
    ・漬物

     ほうじ茶付。

     宿指定の8時から、客室で。

    夕食全景
     宿指定は18時、客室にて。

    客室にて
     デザートを除き一気出し。

    女性露天
    温泉分析書 平成6年8月18日
    ・申請者「登別市長」
    ・源泉名「奥の湯」 登別市登別温泉町(国有林室蘭事業区398林班ヤ小班)
    ・泉温80.5度 毎分1,500リットル(自然湧出)
    ・知覚的試験 灰白色微濁、ほとんど無臭、硫化水素臭
    ・pH4.5
    ・蒸発残留物0.457g/kg
    ・成分総計0.558g/kg
    ・単純硫黄温泉(硫化水素型)

    木のぬくもりあふれる内風呂
     加水のみ。日帰り入浴は8~22時で終了。500円。

    外観
     1991年(平成3年)オープン。客室5室+宴会場を仕切って2室=7室。本来のチェックインは15時~だが、事前申し込みで1室1,000円を支払えば、13時~から宿でまったりできる。

    8畳
    こじんまり
     客室は8畳。

    冷蔵庫アメニティー


    景色


    880円
     正式名称は「北海道鉄道130周年記念弁当・SLランチBOX」。2010年9月18日~11月27日までの限定販売という。

    駅弁メニュー
     ボリュームは控えめながら、北海道産の食材にこだわった駅弁だった。

    スーパー北斗10号
     札幌駅10時37分発のスーパー北斗10号内で食し、登別駅11時42分下車。

    観光協会
     3連休の中日、登別温泉、カルルス温泉はとても賑わっているようだ。

     登別温泉ターミナルから、カルルス温泉行きの道南バス12時30分発に乗り込む。かなり早いが今宵の湯宿へ。

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