札幌から行く 『温泉宿』

    温泉宿 「宿泊」 好きな札幌人。風呂、食事、部屋、もてなし・・・ 「湯宿をめぐる冒険記」 & 「雑多な温泉話」

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    さよなら桜島

    帰りのバス
    さよなら、桜島
    鹿児島港
    さくらじま
     雄大なる桜島にさよなら。九州新幹線の乗車時間まで2時間余。どうやら鹿児島市街地には、日帰り温泉施設が点在しているようなので、温泉ファンオススメのところへ。



    鹿児島中央駅から九州新幹線

    鹿児島中央駅
    さくら554号
    シート
     博多駅までおよそ1時間半。このまま新大阪まで乗っていきたい気分になる。

    スポンサーサイト
    ゆぶね
    温泉分析書 平成16年12月24日
    ・源泉名 甲突川左岸8号
    ・所在地 鹿児島市城山町286-2
    ・単純温泉
    ・43.2度
    ・弱黄褐色透明 無味無臭
    ・pH8.5
    ・蒸発残留物0.232g/kg
    ・溶存物質0.304g/kg
    ・成分総計0.304g/kg
     →1番多いのは遊離成分のメタケイ酸0.135g/kg

     営業時間7時00分~21時00分。火曜定休。500円。

     鹿児島県のシンボル「桜島」は、ちょいちょい噴煙を上げる火山島。いわゆる火山灰が鹿児島市内に降り注ぐニュースを拝見し、こうした自然と共存している皆様に頭が下がるばかり。

     一方、温泉ファンの視点で言えば、「だったら、アツアツの温泉に恵まれているんじゃない」って。探したらありました。桜島シーサイドホテル。盆休み真っただ中なのに、1人旅OKの懐の深さに、まずは胸キュンした次第である。


    絶景 にごり湯

    早朝
    夕暮れ
     ああ、これはスゴイ絶景だ。宿自慢の混浴露天風呂は、鹿児島湾(鈴江湾)を一望できる。昼、夜、朝・・・自然が織りなす光のグラデーションが美しい。

     眺望自慢の温泉宿は全国でいっぱいある。ただし、この湯宿は湯もスゴイ。塩化物泉の源泉が湯船を満たし、空気に触れて緑がかった湯が美しい。苦味、塩分、土臭さが感じられる濁り湯だった。塩素を入れてるって表示が内風呂脱衣所に掲示してあったが、ワタシは内風呂、混浴露天ともにぜんぜん感じなかった。鈍感なのだろうか。

     いずれにしても「塩素」という情報の独り歩きに振り回されない姿勢が楽しみ上手なオトナだ。混浴露天風呂は、持参した湯浴み着OK(おそらく女性のみ)。


    にごり湯


    朝食です
    ・白米(おひつで)
    ・味噌汁
    ・しゃけ焼、さつま揚げ、海藻のり
    ・生卵
    ・味付のり
    ・きんぴら
    ・漬物
    ・お茶

    朝食会場
     レストランで。

    夕食
     18時過ぎから、客室で一気出し。

    部屋食


    ダイナミック
     温泉分析書 平成21年1月5日

    【古里15号】
    ・源泉所在地 鹿児島市古里町1076番16
    ・塩化物泉(ナトリウム-塩化物温泉) 低張性・中性・高温泉
    ・46.6度
    ・知覚的試験
     湧出地→無色澄明 塩味 金気味 微金気臭
     試験室→赤褐色 微濁 塩味 金気味 微金気臭
    ・pH6.1
    ・蒸発残留物3.629g/kg
    ・溶存物質3.816g/kg
    ・成分総計4.212g/kg

    【古里16号】
    ・源泉所在地 鹿児島市古里町1076番16
    ・塩化物泉(ナトリウム-塩化物温泉) 低張性・中性・高温泉
    ・48.0度
    ・知覚的試験
     湧出地→無色澄明 塩味 金気味 微金気臭
     試験室→赤褐色 微濁 塩味 金気味 微金気臭
    pH6.0
    ・蒸発残留物3.574g/kg
    ・溶存物質3.759g/kg
    ・成分総計4.102g/kg

     内風呂の脱衣所に湯使いが掲示している。
     加水、加温、循環・ろ過、入浴剤は「なし」ながら、
     消毒は「衛生管理のため、塩素系薬剤を使用しています」とのこと。
     実際に入浴してみると、塩素の臭いは感じなかった。

     日帰り入浴時間6時00分~9時00分、11時30分~20時00分。500円。
     宿泊客の入浴時間も、日帰りに準じる(うろ覚え)。

    桜島シーサイドホテル
     鹿児島市の桜島に佇む温泉宿。15室。

    玄関周り
    客室前廊下
    ドアを開ける


     九州5泊6日旅の5日目。鹿児島県内を移動する。妙見温泉(霧島市)から、桜島(鹿児島市)へ。妙見温泉からバスがある。「国分駅」か「隼人駅」行き。どっちへ行っても桜島までのアクセスに大差ない。ただし、どちらも便数が少ない。
     10時前に田島本館をチェックアウトし、「国分駅」行きバスは11時18分。あらら、1時間以上待たねばならない。それだったら、バスの進行方向に歩き、いろいろ見学しつつ、途中のバス停から乗り込もう。

    国道223号
    白い小屋と水田
    青い小屋と国道223号
    絶賛営業中
     歩いた国道223号沿いは、歩道がない2車線なので、車が通るたびに怖い。
     それはドライバーにとっても同じ気持ちのはず。恐縮です。
     ホテル秋桜は「天然温泉」を謳う。もちろん、絶賛営業中だ。
     この辺りはどこを掘っても温泉が出るもよう。

    バス停「並石」
     ホテル秋桜の向かいにバス停「並石」があった。

     バスが来るまで、30分以上ある。もうちょっと南下したところに、
     日帰り施設「かれい川の湯」があった。

    かれい川の湯
     8月の鹿児島を歩き、汗ダラダラなので、ひとっ風呂浴びようと飛び込んだが、かれい川の湯は、家族風呂(貸し切り湯)専門。1,000円以上する。
     掃除機をかけていた女性スタッフは「ごめんなさいね、うちは貸し切り湯だから、1人で来られると高いですよね」。ワタシは、館内でジュースを買うので、ちょっと椅子に座らせてもらって、休んでもイイですか、と聞けば、「どうぞどうぞ。川沿いにチェアがありますので、くつろいでください」。

    清流沿いにチェア
     天降川沿いの休憩スペースでまったり。そよ風が気持ち良い。帰り際、最初に応対してくれた女性スタッフと話し「北海道からですか。それはそれは」。施設のリーフレットを手渡ししてくれ「また来ることがあれば、ぜひ(ウチに来てね)」と。あったかい歓待を受けながら、バス停「並石」へ。

     バス停目の前に野草を販売している店があって、そこのご主人と立ち話。「北海道かい。いい旅を」。

    バスがきた
     11時21分、国分駅行きのバスが来た。

     妙見温泉(鹿児島県)で130年の歴史を重ねる田島本館は、2食付で6,650円。とにかく温泉自慢の湯治宿らしい。安い宿泊料なので、ハードや食事は期待せず「お湯が良ければすべて良し」の心構えで立ち向かった。



    新旧混じる風情

    新旧
     真夏の日差しから逃れるように宿へ着くと、こじゃれたウッディーな建物が目を引く。女性スタッフに声をかければ、ここが帳場&食堂とのこと。劣化した湯治棟とのコラボレーションは、新旧入り混じった独特の風情だ。同じ妙見温泉の地に離れ家形式の宿「忘れの里 雅叙苑」を経営しているとあって、そのセンスが反映されているよう。

    畳
     新館は川沿いに面し、客室の窓を開け放つと、天降川のせせらぎと涼風が舞い込んでくる。経年劣化しているものの、掃除が行き届いている。冷蔵庫もあるし、冷房(エアコン)完備も嬉しい。バスタオルや歯ブラシもあって過不足ない。



    濁った湯、木造の風情

    あきらめないで~(真矢みき風に)
    ろてん湯治場風情
     噂の温泉は神経痛とリウマチに効くとアピールしている。泉質は重炭酸土類泉。笹のように濁った湯で、口に含むと鉄サビっぽい味わい。ちょっぴりぬるいから、長めに入浴できた。内湯は天井に梁が通された木造の湯小屋。露天風呂は床が赤茶色の析出物で染まる。お湯良し、風情良し。




    家庭料理を客室で

    美味しい夕食
     部屋だしの夕食は家庭料理なのだが、刺身は鮮度が良く、生春巻をエスニック風なピリ辛ソースにつけて食べる1品もあったりして、工夫されていた。ゴーヤの漬物にご当地の食文化を感じる。これまた部屋だしの朝食を含めて、お値段以上のクオリティーだ。

    春巻
    美味しい朝食




    「すべて良し」の湯治宿

    天降川沿いの宿
     天降川のせせらぎが心地良い自然豊かな立地ながら、鹿児島空港から車でわずか15分。イン13時、アウト11時とのんびり滞在できて、ほったらかし感あふれるもてなし。部屋だしの夕食と朝食が付いて6,650円の宿泊料は「お湯を含めて、すべて良し」と手放しで喜べる湯治宿と言えそう。近場に住んでいたら常宿になること間違いなしだ。

    朝食
    ・白米
    ・大根味噌汁
    ・焼き魚
    ・野菜サラダ
    ・ひじき
    ・納豆
    ・生たまご
    ・漬物

     宿指定の8時00分から、客室で一気出し。

    夕食
    一気出し
     宿指定の18時00分から、客室で一気出し。

     せっかくなので、日帰り入浴を。

    看板
    秀水湯・外観
    湯銭入れ
    ・ナトリウム・カルシウム・マグネシウム-炭酸水素塩泉(低張性・中性・高温泉)
    ・43.7度
    ・無色澄明 清涼味 無臭

     日帰り入浴200円。

    いいゆ
    古い分析書
    ・源泉名 妙見田島温泉うたせ湯
    ・純重炭酸土類泉
    ・49.1度
    ・無色透明 清涼味 中性反応
    ・pH6.7

     客室の壁に貼ってあった案内に「摂氏39度とややぬるい温度」「沸かすこともなく、薄めることもなく、源泉のお湯そのままをお届け」と記していた。

     日帰り入浴250円。

    風呂場へ
     新館廊下からサンダルに履き替え、「露天風呂」と「内湯」へ。

    宿全景
    旅館部・自炊部
    田島本館
     鹿児島県霧島市・妙見温泉の温泉宿。
     旅館、新館、旧館で構成しており、自炊湯治もOK。

    管理棟&食堂
    意欲的
     ウッディーな管理棟でチェックイン手続き。鍵を渡され、今宵の客室へ。

    玄関
    食堂
    食堂メニュー
     管理棟は食堂も兼ねており、素泊まりして軽食を食べるという手もあり。


    客室前廊下に炊事場
    客室ドア


    路線バス25分 鹿児島空港から

     鹿児島空港から路線バスに揺られて25分。木々に囲まれた山あいの妙見温泉(鹿児島県霧島市)は、天降川と国道223号に沿うような形で、温泉宿、商店、民家が並ぶ。

    妙見温泉案内図
     旅館は10施設ほど。各宿が自家源泉を有し、泉質は「ナトリウム・カルシウム・マグネシウム-炭酸水素塩泉」(旧・重炭酸土類泉)。おしゃれな女性誌の温泉特集でも拝見する「雅叙苑」や「妙見石原荘」、日本秘湯を守る会の「おりはし旅館」が著名なので、洗練された温泉宿が立ち並ぶと思いきや、その他は庶民的な旅館や湯治宿だったりする。

    妙見石原荘
    安楽温泉郷
     妙見温泉に隣接する形で、国道223号沿いに「安楽温泉」もあって、家庭的そうな温泉宿を何軒か見かけた。鹿児島空港からこんなに近距離(車だったら15分)なのに、湯治宿、旅館、日本秘湯を守る会加盟宿、高級宿が居並ぶ温泉郷は、面白い存在だ。



    街並み 昭和のまま

    バス停「妙見温泉」
    妙見ホテル(右)と天狗食堂
    鄙び
    素泊まり3,800円より
     バス停「妙見温泉」で降りる客はワタシ1人。そもそも乗客は少ない。8月の鹿児島らしい暑さに包まれながら眺める街並みは、昭和のまま。言い方を変えれば、寂れている。コンビニは見当たらず、なぜかしらココロが落ち着くのはワタシだけか。

     見知らぬ湯街を歩いてみたい。

     泊まった川内白木温泉・旭屋旅館からJR出水駅までタクシーで移動。3,500円。
     話好きの運転手さんから地元の政治経済をレクチャーしてもらった。

    空港シャトルバス
     JR出水駅から鹿児島空港までのシャトルバスに乗る。1時間30分ほどで着いた。

    足湯
     鹿児島空港には足湯がある。これはビックリ。
     ナトリウム-炭酸水素塩泉。46.6度。pH7.6。蒸発残留物2.169g/kg。


    昼飯
     暑過ぎて食欲がないため、昼メシは軽く。

    妙見温泉へ
     バスで妙見温泉へ。きょうで5泊6日九州旅の4日目だ。


    4日目


    2食5,000円 真相は

     針葉樹が生い茂る鹿児島県北西部の山奥。JR出水駅から車で15分のずんどまりに、白木川内温泉が湯けむりを上げる。白木川内温泉山荘と旭屋旅館の2つの温泉宿が共同利用している岩風呂は、九州八十八湯めぐり(JR九州主催)に登録されている名湯だ。
     それにしても、旭屋旅館は2食付5,000円ポッキリ。なんて激安なのでしょう。「きっとなにか裏があるはず。この目で真相を確かめたい」と、ドキドキ気分でチョイスした。

    旭屋旅館までの道程は、木々が生い茂る
     13時30分過ぎに訪れると、もじゃもじゃ髪の若旦那が開口一番、こう叫ぶ。
     「えーっ、もう来ちゃったんですか!」。目を白黒させながら、うろたえている。
     「予約した楽天トラベルはチェックイン12時からOKで、ワタシは13時で申し込みましたが」
     若旦那はもじゃもじゃ髪を掻き毟りながら、壁にピン止めしていた予約表に目をやる。
     「ホントだあ。でも、ウチは16時からなんですよ。前にもあったなあ、なんでかな」
     「それは(楽天トラベルに)直してもらった方がイイですよ。出直しましょうか」
     「いやいやいやいや、とんでもない。ちょちょちょちょっと待っててね。5分、いや10分」
     そう言うなり、雑巾を片手に2階へ駆け上がっていった。
     一連の対応は嫌味な感じが一切しない。本当にびっくりしている様子だ。



    漂う生活臭

    とっ散らかった玄関周り
    ねこはメンコイ
     ぽつねんとして1人佇みながら、経年劣化した木造モルタル風情の玄関回りを改めて見渡すと、パイプ椅子、ポリタンク、ペットボトル、雑誌などが散らかっていて、生活臭が漂う。
     「ニャー」と猫があいさつにやってきたので、近づくと逃げていった。日帰り入浴を終えた地元民っぽいおじさまと目が合い、互いに会釈する。
     10分経たぬうちに「どうもどうも、支度が出来ましたよ。さあ、どうぞ」。ニッコリ笑顔の若旦那に、今宵の客室まで案内された。

    客室ドアを開ける
     通された客室の障子が少し破れており、障子戸の木枠は「猫が爪とぎしちゃって」(若旦那)と、ささくれ立っている。真夏なのでエアコンがあるのはありがたいものの、冷風がいささかカビ臭い。窓を開けると網戸がないから虫が入ってくる。これは客室にこもっている場合ではないと、自慢の風呂へ向かう。その前にトイレを覗くと、男女共同で「大」の方は汲み取り式だった。いわゆる「ポットン便所」が懐かしい。



    足元自噴の単純硫黄泉

    足元自噴
     浴室は一度玄関を出て、階段を下りた先に、2か所(それぞれ男女別)がある。どちらも狭くて家族風呂のよう。旭屋旅館併設の男性岩風呂は、窓から光が差し込み、岩の割れ目から足元自噴を楽しめる。単純硫黄泉の澄んだ湯は、こざっぱりしていて、口に含むとほのかに硫化水素の味わい。心なしか肌もスベスベした。一方、白木川内温泉山荘の玄関前の男性浴室は、昼間でも真っ暗で穴倉っぽい風情だった。


    山荘とは兄弟ではないです
     浴室を共同利用している2つの温泉宿の関係性について「山荘とは兄弟ではないです」とだけ、玄関前に放置された椅子の背もたれにマジック書きの上、アピールしていた。若旦那は親の跡を継ぎ、こちらの温泉宿を経営しているという。

     入浴を終えて玄関に戻ると、管理人室のドアを開けっ放しにして、若旦那がTシャツとハーフパンツ姿で床にゴロリとなり、扇風機の風に当たりながらスヤスヤ眠っていた。穏やかな寝顔に、夏の日の午後を感じる。ニッポンは平和だなって。

    ちょうしょく
    ・しゃけ焼、大根おろし
    ・カップ入り納豆
    ・梅干
    ・味付のり
    ・白米
    ・味噌汁

     7時30分から客室で。

    ゆうしょく
    部屋食
     18時00分から客室で。一気出し。

    飲泉
    温泉分析書 平成18年11月8日
    ・源泉名 白木川内-1号泉
    ・源泉所在地 出水市上大川内5000番地
    ・単純硫黄温泉(低張性、アルカリ性、高温泉)
    ・42.0度
    ・無色透明、硫化水素味、微硫化水素臭
    ・pH9.2
    ・ラドン含有量 0.4(百億分の一キューリ一単位)
    ・蒸発残留物0.284g/kg
    ・溶存物質0.357g/kg
    ・成分総計0.357g/kg

    温泉分析書 昭和60年9月5日
    ・泉源名 白木川内温泉(2号泉)
    ・単純硫黄泉(低張性、アルカリ性、高温泉)
    ・44度
    ・無色透明、無味無臭。弱硫化水素臭
    ・成分総計0.304g/kg

    料金表
     浴室は2ヵ所ある。日帰り入浴は6~21時まで。150円。
     シャワー、シャンプー、石鹸類は一切ない。
     日帰り終了後、掃除するので浴室は閉鎖。宿泊客も日帰り客と同じ時間帯に入浴する。

    建物
     客室5室。ずんどまりの白木川内温泉に佇む温泉宿だ。

    玄関
    2階階段周り。漫画あり


    日奈久温泉→出水

    くまもん
    くまもん列車
     肥薩おれんじ鉄道の日奈久温泉駅(熊本県八代市)から乗り、出水駅(鹿児島県出水市)まで。八代海沿いをひた走る。


    海沿いを走る
    肥薩出水駅
     水俣を通り過ぎ、乗車時間1時間ちょっとで、出水駅へ着く。

    JR出水駅
     併設のJR出水駅は、九州新幹線が停まる駅だ。

    3日目


     「北海道からですか、お気をつけて、お待ちしております」。電話予約の際、対応してくれた女性の声が心なしか弾んでいるように感じる。九州の温泉地をさっぱり分からない中、鉄路でアクセスできる熊本県八代市・日奈久温泉のホームページを拝見し、なぜかしら「ピン」ときてチョイスした。後は野となれ山となれ。



    清潔感 漂う木造宿

     およそ90年前の大正14年(1925年)に開業した宿は、木造3階建てのレトロ感漂う風情。「いらっしゃい」と、大女将が迎えてくれた。館内は時間が泊まった空気が漂う。これは平成の世にあって、ありそうでない。

    建物
    歴史を感じる
    格子
    統一感
     掃除が行き届き、全体的に清潔感が漂う。これは「当たり宿」の予感を感じさせる。



    まっさらな湯

    浴槽
    この雰囲気
     浴室と脱衣所の一体型は、いぜん別府を巡った時にいくつか拝見した。北海道でこの設計はとんと見かけぬデザイン。やっぱり寒さが関係しているのだろうか。
     この湯に入る際、大女将に一声かけるのがルール。すると大女将が湯船にかぶせている板(ボード)を取り払い、「はい、どうぞ」って。
     真夏ながら低めの温度で、ダラダラ浸かっていられる。なんで湯船を板で防御しているかと尋ねれば「虫とか入っちゃいますので」(大女将)。頻繁に入浴すれば、その都度、大女将に負担をかけることになるから、こちらも遠慮しちゃう。さすがに夜中に入浴するケースは、客自ら板をめくれば良いのかしら。

    美味しい朝食
    ・しゃけ焼 大根おろし
    ・蓮根きんぴら
    ・茄子おひたし
    ・冷やっこ
    ・とろろ
    ・漬物、梅干
    ・白米(木製おひつで)
    ・味噌汁(豆腐)

    食後のコーヒー
     食後に落としたコーヒー。

    朝食も寂しい?
     指定した7時30分から、部屋食。

    夕食全景
    やっぱり寂しい?
     当方指定の18時00分から。客室で一気出し。
     瓶ビール(中)600円。

    湯口
    温泉分析書 平成10年6月8日

    ・源泉名 日奈久温泉旅館協同組合(混合泉)
    ・湧出地 熊本県八代市日奈久中町温泉追早377-3
    ・43.9度
    ・殆ど無色澄明 無臭 微塩味
    ・pH8.03
    ・蒸発残留物770mg/kg
    ・溶存物質909.2mg/kg
    ・総成分量913.6mg/kg
    ・単純温泉

     冬季加温。塩素殺菌。毎日湯を抜いて清掃している。

     日帰り入浴は「事前に要予約」で対応。

    新湯旅館
     1925年(大正14年)創業。全6室の木造3階宿。

    渋い
    玄関
    階段
    客室前



    国道3号
     日奈久(ひなぐ)温泉駅から、温泉街の中心地まで徒歩10分。車の通りが多い国道3号線を避け「薩摩街道」という路地裏を歩く。薩摩藩が参勤交代で江戸へ行くために整備された道という。いったい何日かけて移動したのだろうか。


    あいさつニッコリ

    裏路地
     人の気配がしないなあと思いながら歩いていたら、背後から「こんにちは~」と明るい声が聞こえてきた。振り返ると、小学校低学年の女の子2人が自転車に乗っていて、ワタシの横をすり抜けていく。小さくなる背後に届くよう「こんにちは~!」と叫んだ。

    子どもたち
     見知らぬ街を歩いていて、地元の子どもたちにあいさつされるって、なんかニッコリ、ココロはホッコリ。その後、サッカーボールを蹴っている小学校高学年っぽい男の子も「こんにちは」と。

     なんだか嬉しくなって、泊まった湯宿の女将さんに「旅人のワタシを住民みんなでもてなしてくれる感じがして」と言えば、この街(熊本県八代市)は、あいさつ教育に力を入れているとのこと。教育の力ってスゴイ。

    笑顔DEあいさつ
    ヒナグみそ
    懐かしいポスト
     なまこ壁&赤ポストは定番ショットだ。


    シャッター通り。今は無き「マッサージクラブ」が怪しい感じ
    廃業した すみ田旅館
     シャッターが降りた商店、廃業した宿が散見される。


    温泉センター
     温泉センター(ばんぺいの湯)に到着。さらに温泉街を歩く。

     九州5泊6日1人旅の2日目は、二日市温泉(福岡県)から日奈久温泉(熊本県)を目指す。
     JR鹿児島本線、肥薩おれんじ鉄道で150キロの移動だ。計3,020円。

    二日市→荒木→熊本

    二日市駅
    大牟田行き(快速)
     JR鹿児島本線の快速電車(大牟田行き)に乗る。


    荒木駅
    乗換
     荒木駅(久留米市)で熊本行き普通電車へ乗り換え。
     しゃれたデザインの座席。このセンス、JR北海道にはない。


    カッコイイ
    熊本駅
     2時間弱で熊本駅に着いた。
     せっかく熊本市へ来たのだから、2時間ほど散策する。

     札幌から福岡へ飛行機でビューン。わずか3時間足らずで着いちゃう。1,400キロの距離をあっという間にワープした感じだ。でも、福岡空港への到着時間は16時30分。そんな夕方から、九州の著名温泉地へ移動すれば、着く頃には温泉街が寝静まっているかも知れない。

     福岡の街を味わったことがないから、市内のビジネスホテルに泊まって、名物の屋台を堪能するのも面白い。しかし、1人で街へ繰り出すのは、ちと寂しい。今回の九州5泊6日旅は、とにかく温泉宿を泊まり倒そうと思い、福岡空港から短時間でアクセスの良い温泉宿はないかしら。ドーミーインとかじゃなくて。
     で、じゃらんnetを通じ、さくっと予約。福岡県筑紫野市の二日市温泉・大観荘は「お得なシングル1泊朝食付宿泊プラン」で、6,975円だった。夕食はつかないものの、これから始まる旅に当たって、心身ともに準備するため「前の日入り」する感覚で投宿した。



    地元に愛され

    ホテル
     鉄筋造りな宿は69室の中規模宿。北海道から遠路はるばる足を運んだ者にとって、取り立てて「胸キュン」する風情ではない。だから「ダメ」って感想は、よっぽどの慌てん坊だ。

     夏休み中の当日、玄関に「サマーバイキング2012会場」の立て看板が鎮座し、近隣在住とおぼしめきファミリーで賑わった。普段も日帰り宴会プランが充実しており、地元に愛される経営姿勢が伺える。お盆、正月、法事、同窓会、忘年会、新年会などなど、集まった親族や仲間が「大観荘で宴会しようか」というニーズが多いのかと。市街地に佇む温泉宿は、シーズンによって変動が大き過ぎる観光客を受け入れつつ、定期的に利用してくれる地元客は、太い顧客なのだな、と夢想した。

    日本庭園
    いい
     館内のパブリックスペースから日本庭園を眺め、ニッポンの温泉宿らしい和室に通されると、値段の割にイイ仕事してますね、な気分になる。経年劣化がプラスに働いている、と勝手に思う。

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