札幌から行く 『温泉宿』

    温泉宿 「宿泊」 好きな札幌人。風呂、食事、部屋、もてなし・・・ 「湯宿をめぐる冒険記」 & 「雑多な温泉話」

    創業100年 清潔と気品

    建物
    フロント
     海抜500メートルの山中で湯煙をあげる新見温泉は、広島県から入植してきた新見一族が開拓した。新見本館の開業は1912年(明治45年)というから、創業は100年を超え、3代目当主が家族で切り盛りしている。
     建物は古いが決してボロではない。清潔でどことなく気品を感じる印象だ。

    秘湯を守る
     


    ついつい長湯

    露天
    第一浴場
     「ウチはお湯だけが自慢で」と相好を崩す当主。自慢の混浴露天風呂へ入浴すると「熱からず温からず」な感じ。澄んだ湯が染みてきて体がトロトロ溶け出し、やがて湯と混じり合い、その結果、ついつい長湯してしまう。
     そんな魔力を秘めた湯は「42度は熱い、41度も微妙かな」と、ジャスト40度の設定に苦心している当主が生み出していた。

     夕食後に朝食のスタート時間を尋ねられ、7時30分を選択。食堂にて。

    朝食
    ・白米(おひつ)
    ・みそ汁
    ・煮豆
    ・塩辛
    ・ホッケ焼
    ・フキ煮
    ・湯豆腐(固形燃料で温める)
    ・落葉キノコ
    ・温泉たまご
    ・タクワン漬、梅干
    ・バナナ

    食事処
    食堂
    hoshizaki.jpg
     コーヒーあり。

    夕食
    別室
     土日祝日料金(2人以上)は9,000円、11,000円、13,000円の3種類あるうち、11,000円以上は「別室」という名の個室で夕食となる。

     若女将さんが客室まで迎えに来て、当方指定の18時00分から。白米(おひつ)、お吸もの、デザートを除き一気出し。

     浴場は2ヵ所。日帰り入浴500円(8時00分~21時00分で終了)。
     宿泊客は夜通し入浴OK。

    ・第一浴場 内湯(男女別)→1号泉
    ・第二浴場 内湯(男女別)、露天風呂(混浴)→2号泉

    第一浴場の飲料泉(男女ともあり)。さっぱりしたのど越し、ほんのり塩味

    【温泉分析書】平成18年7月20日

    1号泉

    ・申請者 株式会社新見観光
    ・源泉名 ニセコ新見温泉(1号泉) 北海道磯谷郡蘭越町新見2番地
    ・泉温64.4度(毎分135リットル・自然湧出) ph7.3
    ・無色澄明無味無臭
    ・蒸発残留物1.524g/kg
    ・溶存物質 1.567g/kg
    ・成分総計 1.584g/kg
    ・泉質 カルシウム・ナトリウム-硫酸塩泉(低張性中性高温泉)

    2号泉

    ・申請者 株式会社新見観光
    ・源泉名 ニセコ新見温泉(2号泉) 北海道磯谷郡蘭越町新見2番地
    ・泉温65.1度(毎分68リットル・自然湧出) ph7.3
    ・無色澄明無味無臭
    ・蒸発残留物1.513g/kg
    ・溶存物質 1.538g/kg
    ・成分総計 1.542g/kg
    ・泉質 カルシウム・ナトリウム-硫酸塩泉(低張性中性高温泉)

    新見本館
    玄関前
     蘭越駅から送迎車に揺られ、山道をくねくね走り、20分ほどで到着。玄関前で若女将さんが出迎えてくれた。

    提灯
    フロント
     フロントで立ったままチェックイン手続き。

    ロビー
    客室前廊下
     客室まで案内してくれた。

    あんない図
     2階を合わせて23室らしい。浴室は2ヵ所あり。

    スタンプ求めて 近場宿へ

     日本秘湯を守る会のスタンプを、あと1つ押してもらったら10個になる。そうしたら、過去に泊まってスタンプを押してもらった湯宿のいずれかに無料で泊めてもらえるのだ。平日限定だけれども。

     9個貯まったワタシたちのスタンプ帳は、12月下旬で有効期限を過ぎてしまう。そう、スタンプ帳は最初に押してもらった日から3年間のみ有効。ただし、有効期限内に10個押してもらえれば、3年の期限が切れたとしても、それ以降、半年以内は無料で泊まれる。「せっかくだから、あと1つ、押してもらいたい」の気持ちが高ぶり、北海道内でまだ泊まっていない会員宿を挙げたところ、「新見本館」と「知内温泉旅館」だった。

    小樽→長万部
     札幌から近場のニセコ界隈で、良宿のウワサを耳にしている「新見本館」をチョイス。木曜に電話予約で2日後の土曜に足を運んだ。

    ・札幌駅11時30分発(いしかりライナー)
    ・小樽駅12時09分着
    ・小樽駅12時20分発
    ・蘭越駅14時15分着

     こうやって乗車時間を改めて記すと、札幌からニセコ界隈までのJR移動は、3時間弱かかる。特急はない(冬場の期間限定で特急ニセコエクスプレスがあるけれど)。鈍行列車でトロトロ進むので、もどかしい気持ちになる(これをノンビリ楽しむという姿勢が求められる)。車で中山峠をビューンと走れば、もっと早く着くのだが、冬道を運転するだけの技術も度胸もないので、おとなしくJRに身を任せるしかないのだった。

     札幌から小樽までの電車は、地元民&観光客で乗車率100%以上。なんとか2席を確保した。小樽到着後、2両編成の長万部行きディーゼルカーは、11分後に発車する。つれに席を確保してもらいつつ、ワタシは一旦改札をくぐり、キオスクで駅弁を買い求めた。

    車内
     車内は思いのほか空いている。4人掛けボックス席を遠慮なく2人で座った。過去の経験上、地元の高校生とか住民とかで賑わっているのだが、この日に限って静かだ。



    おたる散策の小路 980円

    包み
    駅弁
     ニセコへ向かう鈍行列車へ土曜昼間に乗り、客がまばらでのんびり駅弁を食せるって、個人的にはホント珍しい。
     駅弁が「籠」に入っており、その籠を捨てるのがモッタイナイと思い、自宅へ持ち帰った。



    送迎車で湯宿へ

    蘭越駅
     小樽駅から倶知安、ひらふ、ニセコの各駅を通り過ぎ、およそ2時間で蘭越駅に着いた。

    看板
    送迎車
     蘭越駅を降りたら、電話予約時にお願いした通り、送迎車が出迎えてくれた。師走を迎えた駅前は、札幌以上に雪だらけ。

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