札幌から行く 『温泉宿』

    温泉宿 「宿泊」 好きな札幌人。風呂、食事、部屋、もてなし・・・ 「湯宿をめぐる冒険記」 & 「雑多な温泉話」

     函館駅からJRで札幌へ帰る前、小1時間ほど時間があったので、函館朝市のどんぶり横町市場を覗く。15時30分くらいだと、閉店ガラガラの店が少なくない中、茶夢(営業時間7~15時)が営業時間を過ぎても開いていたのでのれんをくぐる。

    ちゃむ
    メニュー



     函館市桔梗町の国道5号沿いに家族風呂専門の日帰り入浴施設がある。もちろん温泉だ。
     部屋数は全26室。

    花家族
    たぬき
    フロント&ロビー
    券売機廊下




    ケーキセット830円 アイスブレンド(20g)550円

    飲み物
    水花月茶寮
     自家焙煎を味わえる。禁煙。駐車場完備。

    恵山

    恵山
    活火山
     標高618メートルの活火山。温泉の源でもある。広々とした駐車場に車を停めて、火口付近を散策した。




    恵山モンテローザ跡地

    仏様
     恵山温泉旅館の近くにある。景気が良過ぎた1980年代後半に整備されたリゾート施設は、廃墟と化していた。詳細はコチラが詳しい。未だ佇む菩薩像に合掌。


    つつじ
     道端のツツジがきれい。




    戸井線コンクリートアーチ

    戸井線のコンクリートアーチ
     海沿いの国道278号を走っていたら発見。日中戦争が始まった1937年(昭和12年)に建設スタートした鉄路「戸井線」は、資材不足を背景に工事がストップ。未完成のまま放置されている。

     戦争とかバブルとか、そういう時代に思いを馳せながら、函館市街地へ向かう。

    風邪ひかぬ 湯に力

     お湯がイイ。そんな評判を耳にする恵山温泉旅館。厳冬期は休業するという点に、秘境めいた風情を感じる。「温泉宿は、湯が命」なので、泊まってじっくり味わった。

    道南唯一
    男性浴室
     男女ともコンクリート製の湯船がぽつり1つだけ。ぬるめで酸っぱい。誤って眼をこすれば、きっとジュワジュワ染みるはず。ぬるいから、ついつい長湯になってしまう。湯上がり後、肌はさっぱりした感じになる。

     「源泉は恵山の火口付近にあって、そこから湯をパイプで引っ張ってるんですよ。距離にして2~3キロかしら」。ここで生まれ育ったという女将に話を聞く。
     昔々は「木管」だったから湯は冷めにくかったが、今は「塩ビ(ポリ塩化ビニル)管」なので、湯船に到達するまでぬるくなってしまう。技術の進歩で湯温が下がりにくいパイプがあるものの、試しに見積もりを出したら、2,000万円だった。「とてもとても(手が出ません)・・・」。寒さ厳しい冬は、湯がぬるくなり過ぎるので、休業するそうだ。

     酸性の湯なので、石鹸は役に立たない。「でも(石鹸は)いらないんです。湯で洗うだけで体がきれいになりますよ。私も孫たちも風邪ひとつひきません」。温泉の力ってスバラシイ。湯力を感じずにいられない。


    家庭的な雰囲気

    宿
    津軽海峡
     津軽海峡を見渡す山麓に佇む、こじんまりした1軒宿のロケーション。ご主人と女将に加え、若女将と子どもたち(女子小学生)が歓待してくれる。みなさん感じ良く、かわいらしい子どもたちが夕食や朝食後のコーヒーを運んでくれ、その働きぶりに感心する。玄関周りや廊下がなんとなく取っ散らかった印象なものの、それを含めて家庭的な雰囲気と受けたい。旅館というより民宿だ。


    山海の味に舌鼓

    ゆうしょく
     お泊まりしたら、宿の夕食も楽しみの一つ。魚介類をベースに、行者ニンニクやナツハゼの実といった付近で採った山の幸もイイ。山海とりまぜた内容でボリュームが適量な点も好ましい。ぺロリ平らげた。朝食は可も不可もなく。

     これで2食8,550円。「酸っぱい湯」「魚づくしの夕食」「こじんまり」「家族経営」というキーワードが琴線に触れつつ、建物がピカピカじゃないのも味わいと感じる人に薦めたい。

     1階の食事処で。6時30分から自由にどうぞ。われわれは7時30分過ぎに行く。

    朝食
    ・ホッケ焼
    ・マスの子
    ・煮豆
    ・大根と三つ葉おひたし
    ・納豆
    ・昆布とキノコの甘煮
    ・梅干
    ・白米(おひつ)
    ・みそ汁

    おひつ落としたコーヒー
     食後のコーヒーは落としたて。

    食事処
    1階御食事処前


    夕食膳
     宿指定の18時から客室で。ほぼ一気出し。
     若女将とその子どもが配膳してくれた。

    湯口
    源泉名「恵山温泉」
    ・酸性・含鉄(Ⅱ)・アルミニウム-硫酸塩温泉(旧 酸性明ばん緑ばん泉)酸性低張性温泉
    ・41.5度(毎分120リットル)
    ・淡黄褐色澄明 酸収れん味 無臭
    ・pH2.2
    ・蒸発残留物4.976g/kg
    ・溶存物質4.923g/kg
    ・成分総計5.077g/kg
    ・温泉分析書 平成22年8月20日 申請者 恵山温泉旅館

    効きそうな予感
     道立保健所シールによると、湯に手を加えていない。

     日帰り入浴は6時00分~20時00分で終了。300円。
     宿泊客は夜通し入浴OK。

     活火山「恵山」のふもとに佇む1軒宿。12室。

    宿の前
    玄関
     玄関の扉を開け、「ごめんください」。ご主人と女将さんが出迎えてくれた。

    ストーブ
    階段
    2階廊下
     2階の廊下沿いに、客室が山側、海側の左右に配置されている。

    昭和な作風
     函館市・恵山岬のずんどまりにある、海沿いの無料露天風呂。50度の湯(ナトリウム塩化物・硫酸塩泉)が岩の割れ目から湧き出ている。湯船は満潮時に海中へ水没するから入れない。干潮時は湯船に海水が残っているだけの状態で入浴NGだ。満潮と干潮の狭間に訪れれば、海水と温泉がブレンドされてイイ湯加減になっているらしい。

     潮の満ち引き時刻が日々変わる中、オススメ入浴時間は、函館市椴法華支所ホームページで紹介されている。ちゃんと調べなかったので、足を運んだ際は干潮時のようだった。

    「取っていいのは写真だけ、持ち帰っていいのは思い出だけ」
    温泉案内


     ワタシ達は、西暦2013年に生きている。で、縄文時代って、イエスキリストが生まれたとされる翌年の西暦元年よりはるか彼方。今から3,000年前から1万6,500年前の期間だって。

     それで、道南の函館市(旧・南茅部町)辺りは、9,000年前から縄文人が住んでおり、いろいろ遺跡が発掘されている。竪穴住居に住みながら、クジラ、オットセイ、マグロ、ウニ、貝といった海の幸に加え、山の幸である鹿、木の実などを獲りつつ、自給自足の生活していたそうだ。「マグロやウニを食べていたなんて贅沢だね」「そうだね、この辺りに生活していた縄文人は痛風に罹った割合が高いのではないか」などと、どーでも良い会話がさておき。


    国宝「土偶」

    土偶
     縄文時代に造られたらしい神秘的な土偶は、界隈で農作業していた地元の主婦によって「偶然発見された」という。偶然、とさりげなくアピールする辺りが、たとえその通りであっても、お偉い考古学者たちのジェラシーをひしひしと感じるのは、うがった見方か。

     しかし思うのが、農作業中の主婦を含めたワタシ達シロウトが、こういうものを発見した場合、ひょっとしたら「まあ、お人形を捨てるなんてけしからん」と、そのままゴミとして捨ててしまう可能性はないだろうか。そう考えれば、ニッポン国内で、本当は歴史的に貴重なシロモノなのに、知らぬ間に葬られた「国宝級」はあるのではないか。国宝という「土偶」を目の当たりにしながら、そんな妄想で楽しんだ。


    解説
    函館市文化交流センター
     この「国宝」土偶は、2011年10月オープンの函館市文化交流センター(大人300円)に展示していた。土偶の近くに学芸員がいたので聞くと「土偶はバラバラの状態(6分割くらい)で見つかったので、補修して今の形になった」そう。

    土偶ッキー
     ちなみに、道の駅「縄文ロマン 南かやべ」(国道278号沿い)に隣接しているので、軽食や御土産を買い求めることが出来る。

    縄文式住居
     ちょっと離れた函館市大船遺跡埋蔵文化財展示館(無料)の敷地内で、復元した竪穴住居を拝見出来た。

     北海道の温泉宿って、老舗の品格が漂う和風旅館が少ない。「ウチは歴史があります」と謳っていても、味もそっけもない大箱ホテルに変身しちゃって、ツマラナイケース、多々あり。

     ところがありました。道南の鹿部町に。


    老舗の品格

    和風
     一見すると「地元名士の自宅」っぽい風情。玄関先が濡れているなあ。これって「打ち水」じゃん。出迎えてくれた女将さんはスマートな文化人の雰囲気ながら、ニッコリ笑顔で歓待してくれる。ロビーは半円形のデザインでモダンな印象。黒光りする階段に歴史を感じる。

    玄関アート
    きれい廊下
    へや
     大正7年の創業で、20年前に改築した際、階段は昔のまま残したそうだ。館内に女将さんのセンスがさりげなく光り、気品という名のオーラを感じた。
     でも、決して高級ではないし堅苦しい雰囲気でもない。夕方は近所のおじいちゃんおばあちゃんがやって来て、入浴後にロビーでくつろぐ。ノンビリした空気が流れる。


    朝食
    ・しゃけ焼(焼き立て)
    ・温泉卵
    ・ほうれん草おひたし
    ・昆布佃煮
    ・たらこ
    ・焼きのり
    ・おしんこ
    ・白米(おひつ)
    ・みそ汁

    客室で食す
     配膳時間は8時00分or8時30分のどちらかと言われ、前者をチョイスした。客室にて。

    夕食膳
    部屋食
     指定した18時30分から、客室で。ほぼ一気出し。

    女性湯口
    源泉名「鹿の湯」
    ・湧出地 鹿部町字鹿部326番地
    ・ナトリウム-塩化物・硫酸塩泉(中性低張性高温泉)
    ・泉温77.5度(自噴)
    ・無色澄明、微弱カン味、無臭
    ・pH6.9
    ・蒸発残留物2.768g/kg
    ・溶存物質2.886g/kg
    ・成分総計2.961g/kg
    ・温泉分析書 平成20年11月27日 申請者 株式会社鹿の湯

     「敷地内に源泉3本」「毎分100リットル自噴」「高温のため、給湯や暖房など熱交換で温度を下げた上で地下水を加水」「毎日完全換水の清掃」旨を、脱衣所に掲示している。

     日帰り入浴500円(13~20時)。入浴回数券3,000円(8回分)。
     宿泊客は夜通し入浴OK。

    宿
     1918年(大正7年)創業。10室。

    玄関



    ロビー

    美しい
    ロビーセルフ珈琲


    2階客室 夕なぎ

    客室ドア前


    休業
     「1年以上前に休業しました。しばらく近所の常連客で管理運営してましたが、今は完全にやってません」(地元民)。

    休業理由は・・・
     8年前に一度だけ入湯した経験あり。

     しばし思い出話に花を咲かせたのち、今宵の湯宿へ。

    五稜郭
    待合室の一角に駅そば
     営業時間6時30分~18時30分。カウンターに座って食べるスタイル。ネギはセルフ。

    ・かけそば250円
    ・月見そば300円
    ・いか天そば、野菜天そば350円
    ・えび天そば、天玉そば400円
    ・海鮮かき揚げそば500円(1日限定20食)
    ・おにぎり100円
    ・いなり2個120円



    かけそば250円

    かけそば250円



    海鮮かき揚げそば500円

    海鮮かき揚げそば500円
     なぜ、五稜郭駅で降りたかと言えば、ニコニコレンタカー五稜郭公園店でレンタカーを借りるから。道南を2泊3日で回るため、52時間レンタルして13,545円なり。旅の計画を立てた10日前、既に函館駅前店では予約一杯で貸してくれなかったから、こちらで予約した次第。五稜郭駅からレンタカー屋(ガソリンスタンド)までタクシーで移動したが料金失念。1,000円強だったかと・・・。

     とにもかくにも、2013年ゴールデンウィーク2泊3日の道南温泉旅に繰り出した。

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