札幌から行く 『温泉宿』

    温泉宿 「宿泊」 好きな札幌人。風呂、食事、部屋、もてなし・・・ 「湯宿をめぐる冒険記」 & 「雑多な温泉話」

    ◆「おしまい」の湯宿へ

     8月のお盆過ぎ、新聞広告で10月末閉館を知りました。

    庭
     
     当方は、2004年(平成16年)12月26日(日曜)、オープンから8ヵ月経った頃に1泊経験あり。

     その時、感じた印象は、気取らないフランス料理は素直に美味しいし、意外に湯使いが良いという点。子ども連れ&男性のみの宿泊はお断りという「紳士淑女のオトナ宿」という姿勢も悪くないなあと思い、これで2人で泊まって1人13,590円は「また行きたいな」。
     しかし、あくまでこの値段は日曜・平日価格であり、土曜・休前日は2人泊で1人16,740円・・・ 「その値段だと、微妙だな」。夕食時にレストランでアルコールを頼めば、なんだかんだで宿泊代の合計は1人20,000円にはなりますし。

     土曜・休前日に安く泊まる方法はあったのです。宿ホームページを通じ「早割プラン」で申し込めば、日曜・平日価格でOKでした。予約しようかどうか、時々思うこともありました。
     ただ、当方の場合、土曜日曜に休めるかどうか、見えてくるのがいつもぎりぎりなため、なかなか早割プランを活用できず。

     そうこうしているうちに閉館が決まってしまったのですから、「いつまでも、あると思うな、親と湯宿」を痛感した次第。

     電話予約し、2回目の宿泊となりました。

    ◆「1号乙泉」注ぐ露天風呂で紅葉狩り

    ふろ 露天風呂のロケーションが良いですね。まさか、こんなに紅葉もナイスとは思いもよらず、得した気分。

     地獄谷から引湯している「1号乙泉」で満たされた湯面は、なんとなく青っぽい感じ。口に含むと酸っぱいな。

     この湯宿の客は、女性8割、男性2割だそう。確かに女性グループが多く、いわゆるカップルは数組だけ。前回も今回も男性風呂は貸切状態で、湯浴みできたのが嬉しいですね。





    ◆もっと食したかった美味な夕食

    朝食 こんなふうに朝食を提供されれば、おかゆもしゃれて見えますね。

     4年前に泊まった時と、朝食メニューにまったく変更はありませんでした。美味しいですよ。

     で、夕食なのですが、「美味しい」「洗練されている」と賞賛します。これが湯宿で味わえるのですから、さすが、「モリエール」「マッカリーナ」を統括する有名シェフによるプロデュースだなあ。
     一方、ボリュームが控えめに感じた点が最後まで尾を引きました。食事の多い少ないは、個人差や当日の体調・気分に大きく左右されると前置きしつつ、あくまで私感として、記します。

     今回の夕食メニューは、

     ①大皿に盛ってもらった前菜8品
     ②後出し前菜2品
     ③焼きたてパン
     ④コーヒーカップ大の器に、きのこを蒸した料理
     ⑤小ぶりのコロッケ←これがメイン料理
     ⑥デザート第1弾は少量ずつ5品
     ⑦デザート第2弾も少量ずつ5品

     すべての料理が少量ずつ提供され、がつんと腹にたまる料理が皆無でした。アルコールをたしなむ者にとって、10品もデザートはいらないなあ。それならば、酒の肴が欲しいところです。

     4年前の夕食は満ち足りたのです。

     ①小さな器にそれぞれ盛っている前菜6品
     ②焼きたてパン
     ③コーヒーカップ大の器に、ゆり根のフラン(スープ)
     ④クラッシュアイスの上に、厚岸産牡蠣4個、つぶ貝3個(2人分)
     ⑤ニセコ産男爵芋のサラダ(2人分)
     ⑥白菜のロースト 早来豚のタプナード←これがメイン料理
     ⑦デザート2品

     品数だけで言うと、今回の方がバラエティーに富んでいるでしょう。
     少なく感じる理由は、食事の提供方法かも知れません。前菜を大皿で提供されるのと、1品ずつ小鉢に盛り付けて出されるのとでは、当方は後者の方が食い応えがあるように「錯覚」しそう。夕食に占めるデザートの割合が高い点も、「食事少ないな」の印象に、拍車をかけたのかな。
     繰り返しますが、「すべての料理が少量ずつ提供され、がつんと腹にたまる料理が皆無」だったのも要因と思います。前回は、ニセコ産男爵芋のサラダ(2人分)と、白菜のロースト 早来豚のタプナードが食い応えありました。

     いまになって思えば、ワゴンサービスの前菜は「おかわり」できたかも。スタッフにそういう説明は一切受けておらず、お品書きには「お好きなものをお選びください」としか記されていませんので、真相は藪の中ですが。
     メイン料理のコロッケを食べた時点でスタッフを呼び、「食事はこれだけですか?」と質問をぶつけ、「そうです」との回答を得て、「じゃあ、パンのおかわりください」とオーダーし、持ってきてもらいましたが、これは前回泊まった時、スタッフに「パンのおかわりはいかが」と薦められたのを覚えていたから。
     これが言えたのだから、なおさら「前菜もおかわりできるかも」という思いに至らなかった当方は、未熟者の宿泊客ですね。機転をきかせて「おかわりダメ? 美味しいからもっとちょうだいな」とずうずうしく質問すれば良かったな。後の祭りです。

     この件を簡単に言えば、「スタッフとのコミュニケーション不足」かしら。不満があったら、その場できっちり伝える。対応してもらえれば嬉しいし、難しいと拒まれれば、それはそれで宿の方針(ポリシー)なのだから仕方がないので、納得して諦める。

     ああ、ホント当方の対応、ダメだったな。一般論で言えば、スタッフの応対にぼんやりしつつ身をすべて任せていたら、本来受けられるべきサービスは享受できないのだから。スタッフからサービスを引っ張り出す「楽しみ上手なプロの客」になるためには、さらなる研鑽を積まねば。いろいろ勉強になりました(笑顔)




     強調しますが、「美味しかった」です。スバラシイです。前菜をおかわりし、ある程度、お腹を満たした上で、メイン料理のクリームコロッケ(アワビ、タラバガニ、ホタテ、エビ、ツブを贅沢に使用)を食せば、あまりの感激に、武者震いしながらむせび泣いていたはず。

     見方を変えれば、腹8分目くらいで夕食を終えたので、健康に良いでしょう。「食べ切れないくらい夕食を提供する」という、わが国の湯宿の伝統という名の悪習めいたものを打ち破る姿勢は、飽食な国ニッポンに求められるゴールデンスタンダードの先駆けなのかも。

     夕食後、速攻で「コンビニに買出し」へ。ついでなので、地獄谷の散策を楽しみました。帰り道、味の大王で地獄ラーメンを食べようかどうか迷ったのですが、1人で1杯食べるほど、お腹は空いていませんでした。結局、コンビニでカップラーメンを1個だけ買い、客室で2人分け合って食べたことを記しておきます。つれは汁を飲み干しました(笑)

     しかし、「ボリュームが少ない」と思う当方は、食い意地がはっていてハシタナイな(苦笑) フランス料理の真髄を分からぬ者が何を言うのか、お下品な「下々のみなさん」はあっちへ行って牛丼とかラーメンとか大盛りで食っていなさい、カップラーメンは400円で済みますよ、なんて声が永田町界隈や帝国ホテルのバーから聞こえてきそう。

     閑話休題。




    外観
     スタッフによれば、見えない部分の老朽化が進む建物を、閉館後に利活用する予定はなく、建て壊すもようです。

     登別温泉で、1軒の湯宿が幕を下ろしました。

    いっちさん、こんばんは。
    いやいや、いっちさんのコメントおっかしくってプププッと笑いながら読ませて頂きました。だって表現の仕方が面白過ぎるんですもん。
    私も ①お下品で②ガツガツと大喰らい③下々な… で立派な下の下の貧民(笑)でございます。
    でもぉ、貧しくったってハートは豊かである様心掛けてますよー!(って誰も聞いてなーい!って。←1人ツッコミ)
    やっぱりココは心穏やかに、ゆったりと語らいながら次の料理を待つ…と言った感じのフランス料理ならでは~の空気と時間を楽しむ場所だったんでしょうね?
    確かにいっちさんのおっしゃる様にガツガツ、モト取り根性、戦闘態勢(語弊がありましたら失礼します)で挑むバイキング(ブッフェ?)、はたまた部屋食若しくはお食事処?で食べるにせよ、お腹いっぱい、ゲフッ、お風呂しばらく入れなーい!的な料理が多いですね。だから余計にフレンチな ゆふらん と比較すると足りない?感覚に浸りやすいのかも?ですね?

    それにしてもいっちさん、今後悔(コウカイ)した事をブログ上で公開(コウカイ)しても確かに後の祭り~ですが…前菜…悔しい思いしましたね。
    私も後から何であの時言わなかったの?何故、気が付かなかったの?と思う事はしょっちゅうです(大笑い)鈍くさい奴なんです、全く。しかも学習能力無いですし(爆笑、涙目、開き直り?)

    でも本当これなら苦しくなるまで食べちゃいたいかも、です。おかゆもドレスアップ(?)したら、こんなんなっちゃいました!な状態になるんですね。器と盛り方で付加価値↑↑↑アップ、アップしちゃうんですね。いやはや…(←おじいちゃんみたいな私)

    惜しいなぁ…行けはしなかったけど、目の付けどころは間違って無かったと思うんだけどなぁ。勿体ないなぁ。って、いっちさん情報でしみじみ浸ってしまいました。(暗~い)

    チョッピリ、しんみりなドラあきでした。
    うーん、経営となると難しいのね。( φ(..)メモメモ …っと。ココ、大事な箇所ね。)

    それでは又~ (^o^)丿 バイナラ←お気に入りのフレーズ

    2008.11.06 22:25 URL | ドラあき #- [ 編集 ]

    いっちさん 今晩は 温泉オーベルジュのラストレポートありがとう。
    まほろばグループとしては、アンテナショップの様な感じだったのでしょうね。
    テスト期間も終わり、今後の参考になれば利用者も色んな選択ができて
    楽しくなります。 

    キャパが少し大きいですよね、あっても10室以下でしょうか?
    そうなると価格が気になりますが 笑い
    写真きれいで、うっとりです 何時になったらいっちさんレベルにイケルノヤラ

    未だに、ガッツン系から抜けられない いわでした。

    2008.11.06 23:45 URL | いわ #GYDvwQPg [ 編集 ]

    はじめまして。いつも楽しく拝見しております。
    「ゆふらん」は閉館するのですね。温泉+フレンチ というのはなかなか面白い組み合わせだと思っていました。が、オーベルジュを名乗るには鉄筋コンクリート高層建の温泉旅館の外観と部屋数はいただけなかったのかもしれませんね。
    お酒の値段も良心的だった思いますし、料亭を基にした旅館もあることですし、洋風の趣のあるこじんまりした旅館もあったらイイナとは思いますね。
    また、いろいろとレポート楽しみにしています!!

    2008.11.07 12:44 URL | じゅん #MvSKUjhA [ 編集 ]

    ドラあきさん、どうもどうもです。

    そうですね、普段はお腹いっぱいな食事に慣れているせいか、ゆふらんでは物足りなさを感じたのでしょうね、ご指摘通りと思いました(苦笑)

    心に引っ掛かる点は速攻で確認した方が、結局のところ、自分も相手もハッピーだなあと、今回改めて痛感した次第です~ これって、湯宿での話にとどまらず、日ごろの生活上、当てはまるな、きっと。

    無くなってしまった湯宿に「お疲れ様!」の拍手を送りつつ、新たなスバラシキ湯宿を探しに、あちらこちらと出かける所存です(笑顔)

    2008.11.07 19:49 URL | いっち #- [ 編集 ]

    いわさん、ゆふらんは「アンテナショップ」って、目から鱗なご指摘、ありがとうございます!

    オーベルジュ=こじんまり湯宿・・・ 感覚的にはきっとそうだな、と思っている次第です。
    ガッツン系、私も好きですね。ただし、宿泊は1人旅の時に限りますが(笑)

    2008.11.07 19:50 URL | いっち #- [ 編集 ]

    じゅんさん、いつもご訪問いただき、ありがとうございます!

    JRの保養所を活用した湯宿だけに、外観の風情はイマイチですよね(笑) 温泉地にフレンチを求めるニーズを妄想すれば、32室は多すぎたのでしょうし、だからこそ閉館になったと私感です。
    でも、フレンチの湯宿、あったら良いですね(笑顔) 今後とも宜しくお願いします。

    2008.11.07 19:51 URL | いっち #- [ 編集 ]












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