札幌から行く 『温泉宿』

    温泉宿 「宿泊」 好きな札幌人。風呂、食事、部屋、もてなし・・・ 「湯宿をめぐる冒険記」 & 「雑多な温泉話」

    登山口の1軒宿

     宿へ向かう途中、キタキツネと鹿の歓迎を受けた。「ああ、北海道らしい」と興奮しつつ、さらに車を走らせると、行き止まりの標高1,030メートルの地に、湯宿がぽつり見える。

    愛山渓ドライブイン系列の看板は、ナイスデザインが多い
     道路脇で見かけた看板のセンスが、派手でけばけばしい感じなので「地元客の宴会で賑わう湯宿かな」と、ちらり思ったのだが、さにあらず。

    ユースホステルのような外観
    2階から望むロビー
     大雪山系の山々へ続く登山口に佇む1軒宿(9室)として、その筋ではメジャーだ。宿の周囲に、同宿が管理している素泊まりのヒュッテ(定員50人・1泊2,300円~)しかない。外観、内装から受ける印象は「ユースホステルのような公共チックな造り」。
     前身は、上川町営愛山渓青少年の家というから、合点がいく。昭和56年(1981年)に新築されたそう。現在は愛山渓ドライブインが町の委託を受けて運営しているという。
     


    自家発電 ロビーにランプ

     山の中だけに、電気が通っていない。従って自家発電で対応しているそうだ。客室に冷蔵庫はなく、持ち込んだ缶チューハイ2本とチビワイン1本は、スタッフに頼んで食堂の冷蔵庫で冷やしてもらう。脱衣所にドライヤーが置いておらず、持ち込んでの使用もNG。客室にテレビもない(ロビーにあり)。

    夕方のロビー
     日が沈む頃、ロビーにランプが灯る。スタッフが1つ1つ火を入れていた。頃合を見て、やがてスタッフが消してしまう。
     共同トイレや風呂、客室の照明は真夜中も輝いていたので一安心。ちなみに、携帯電話は圏外だった。



    背中がじんわりあたたかい

    男性湯口
     男女内風呂のみのこじんまり浴室は、天井が高い。きょうは当方1組以外、宿泊客がいないから、湯船から湯が掛け流されている床へトドのように寝転び、「ああ、背中がじんわりあったかい」と、至福のひとときを味わう。
     飲泉可能な湯は、一晩経つと湯花が目立ってくるため、入浴は早朝7時で終了となり、掃除していた。

     宿の外にある湯船(昔はボロボロの湯小屋で、その後、露天風呂になり、それから足湯に・・・)は、湯が止められ野ざらしになっている。スタッフに聞けば、ここの源泉は宿で使用しているものとは異なり、「湯花の量が多すぎて、日々の掃除に手が回らない」ため、閉鎖したそうだ。

     宿泊料は1人6,800円(2食付)。領収書を拝見すると、室料4,150円、夕食1,500円、朝食1,000円、入湯税150円の内訳だった。
     もし、また泊まるのであれば、夕食は食堂メニューにあった「道産牛焼肉1,200円」「山菜天ぷら盛合せ800円」を肴に、ビールを飲みたい。ジンギスカンもあるそうだ。宿の都合もあるだろうから、予約時の電話で交渉しよう。



    冬期間は休業

     温泉自体は、明治40年(1907年)頃に発見され、大正元年(1912年)に宿がオープン。経営者の名を冠し「直井温泉」と呼んでいた。
     その後、経営者が交代し「愛山渓温泉」へ改称。今と変わらぬこじんまり宿だった昭和12年(1937年)当時、定員200人規模のホテル建設の話があったそうだ。
     計画が達成されたどうか分からぬが、いまの様子を見る限り、この地は俗化を免れた。11~4月は雪に閉ざされ休業となる厳しい環境は、昨日泊まった大雪高原山荘も同様だった。北海道の冬って、やはり侮れないと改めて痛感する。
     5年ほど前までは、冬期間も管理人が常駐しており、事情を知る常連客が下界から19キロメートルの道のりを、スノーモービルなどを利用して泊まりに行っていたそうだから、素直に驚く。

     小話として、この湯宿は映画「風花」(相米慎二監督・2001年)のロケ地。ちょっと気になって宿泊する前にDVDを借りて拝見した。岩内・朝日温泉宿泊前には、飢餓海峡を観たなあ。
     風花では、小泉今日子、浅野忠信、柄本明といった俳優が、この宿でいきいきと演じており、浅野忠信がカランの前で体をざぶり洗っている入浴シーンが印象的だ。
     なぜ、この宿がロケ地に選ばれたか。それはロケハンが、愛山渓ドライブインに立ち寄り、「映画の舞台となる、山奥の一軒宿はないですか」と訊ねたのがきっかけだそう。

     何はともあれ、図らずも貸し切りで宿泊できた愛山渓倶楽部。俗世を離れ、のんびり出来たのは言うまでもない。

    いっちさん 今晩は
    愛山渓倶楽部 山小屋風ではなくて完全に山小屋ですね。笑い
    以前こちらから、中岳温泉に行ったこと有です
    露天・足湯は閉鎖してましたか残念ですね、かなり古いですが2004年8月に訪れた時の露天 頭上にランプがありいい雰囲気でした
    今回 大雪山の「はぐれ湯宿」のご紹介ご苦労さま

    今頃シルバーウィークの計画もたった頃でしょうか? 笑顔
    私は、休めないかもしれません 涙・・・
    http://art13.photozou.jp/pub/732/247732/photo/25926646_org.v1252417416.jpg

    2009.09.08 23:00 URL | いわ #GYDvwQPg [ 編集 ]

    いわさん、どうもです。ご指摘のように山小屋でした(笑顔) 確かにはぐれてはいますが、客(登山客)の心はしっかり掴んでいると感じました!
    ここから中岳温泉も行けるのですね、野湯に疎いので勉強になります。
    今月の連休、お疲れ様です・・・ 私は激安宿へ2泊ほどチャレンジしてきます~

    愛山系倶楽部の露天の写真、ありがとうございました。ここに入浴できれば、嬉しかったです。
    http://art14.photozou.jp/pub/790/248790/photo/25960210.v1252495079.jpg

    2009.09.09 20:27 URL | いっち #- [ 編集 ]












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