札幌から行く 『温泉宿』

    温泉宿 「宿泊」 好きな札幌人。風呂、食事、部屋、もてなし・・・ 「湯宿をめぐる冒険記」 & 「雑多な温泉話」

     大通公園の木々が色づき始め、暮れなずむ街路に伸びる影法師がめっきり長くなった。朝晩の肌寒さに身震いしながら「ああ、湯が恋しい」とひとりごちる。そんな季節だ。

     10月の3連休、2日間は休みが取れそう。札幌から近くて、湯と食が良い静かなこじんまり温泉宿はないかしら。そうだ、久しぶりに行ってみようと、休みが差し迫った3日前に旅館四季へ電話したら運良く空いていた。

     JRで札幌→登別(65分)、そこからバスで登別→登別温泉(13分)、さらに乗り換えて登別温泉→ポロシリ(10分)。新登別温泉で通年営業している唯一の湯宿へ到着する。車で移動しないってあちこち寄り道できないから不便だけども、のんびり公共交通の旅は、近場でも旅情感が増すので嬉しい。



    美しい内風呂

    男性内風呂
     家族経営を貫く旅館四季の何がお気に入りかと言えば、こじんまりした風呂を置いて他にない。「奥の湯」から引いた灰色の湯が注ぎ、光の加減でほの白く、そして青白く見えるイリュージョンにしばし酔いしれる。

     浴槽にヒバを用い、床一面もスノコを敷き詰めている。やっぱり木材を多用した浴室は美しい。壁に貼り付けた鉄平石もアクセントとして味わい深く、浴室は全体的に品を感じる。もちろん、高級宿やデザイナーズ旅館が放つゴージャスな品とは異なる。宿主の慎ましいこだわりを感じる品と言えよう。

    露天(男性側)
     露天風呂は男女の境を板で仕切っている。以前はよしずだったし、もっと昔は仕切りすらなかったはず。これも時代の流れか。何はともあれ、小ぶりの露天風呂で長風呂も気持ち良い。



    出汁が美味い料理

    夕食 昆布とカツオできっちり出汁をとった料理の数々が並ぶ。関西から移住してきたご主人によるいわゆる関西仕込みの料理であり、器、盛り付けともに美しい。
     朝食時の味噌汁が、薄味なのに出汁の風味が舌に広がり、しょっぱい味付けに慣れた北国の人間にとって新鮮さを感じた。

     こういう食事、北海道内の温泉宿では珍しい。家族経営の一気出しゆえに、天ぷらなど少々冷めている点はご愛敬だ。

     夕食朝食ともに部屋食なので、好みのアルコール飲料を持ち込んでの宴もこれまた楽しい。もっとも夕食スタートから50分後に女将が唐突にデザートを持ってきて、さらに10分後に後片付けと相成った。宴は2次会へ続くのだった。



    通年営業は「旅館四季」のみ

     全国的に有名な登別温泉からバスで10分強。新登別温泉は閑静な温泉付分譲地として、登別市が昭和40年代に開発した。複数の湯宿が営業していたが、山紅葉が閉館し、いわたも2009年(平成21年)から休業中。新登別温泉荘は7~8月の期間限定営業で、ここ数年は「来年もやれたら良いね」な雰囲気だ。

    バス停「ポロシリ」
     通年営業しているのは、旅館四季だけになってしまった。

     4キロメートル先の「奥の湯」から引く単純硫黄泉が味わえるのは、旅館四季のほか知る限り、登別温泉の滝乃家客室風呂望楼NOGUCHI登別・・・。朝8時から日帰り入浴を受け入れている旅館四季がなくなってしまえば、奥の湯を通年楽しむ術(すべ)は、登別温泉の高級宿に泊まるしかないということになるかしら。

    ゆうじくん
     それはちょっとアレだな、と言うことで、旅館四季にエールを送りたい。跡継ぎのご子息っぽい方の応対が快活で感じ良いので、今後に期待できるだろう。

     休前日10,500円+入湯税150円。これに13時チェックイン1室1,000円だった。客室などハードの風情は民宿チックだけに、福沢諭吉1枚でおつりが来る平日9,450円だったら、大きなお得感を覚えるかも知れない。

     バス停ポロシリに停まった9時51分のバスで登別温泉へ。そこから乗り継ぎ、登別駅で降りた。ちょっとだけレンタカーを借り、虎杖浜方面を巡る。

    いっちさん今晩は
    オロフレなんか出るからそっちかと思ったら新登別でしたか失礼しました(笑い) オロフレに宿泊時の立ち寄りしようかと前を通りましたが車が一杯で断念 新登別温泉荘も素通りしちゃいました。

    露天の木?の棒何でしょうね 私が訪れた時には無かったはず? 湯と人恋しい時期ですね 料理も美味しそう!
    再訪を一押しする記事ありがとう。

    2010.11.08 22:08 URL | いわ #GYDvwQPg [ 編集 ]

    こんにちは~
    SLランチBOXを食べながら行かれたのがココの温泉だったんですね~
    登別温泉は何度も行ってますが新登別温泉というのは行ったことないです
    個人で泊まるにはなかなかよさそうな温泉宿ですね
    こじんまりした湯船もいい感じで
    特に露天風呂が気持ちよさそうです♪
    料理は関西風ですか
    きっと薄口の上品な味なんでしょう
    なんと言っても日本食は素材と出汁ですから
    たまにはこういったところでのんびりしてみたいですね~♪

    2010.11.09 12:39 URL | 和友 #12BGKAFY [ 編集 ]

    いわさん、おはようございます。
    そうなのです、今回は新登別でした(笑顔) 日中から夕方にかけて日帰り客が結構多くて人気のようでした。宿泊も満室でしたが、大騒ぎするグループはおらず、客室で夕食に舌鼓を打ちつつ静かに過ごせました。
    露天の木は手すりかな、と思いました。いじったら抜けそうな感じだったので、ひょっとしたら湯を抜く栓なのかも???です。

    2010.11.10 08:09 URL | いっち #- [ 編集 ]

    和友さん、コメントありがとうです。SLランチBOXは2人で1個を分け合って食べたので、宿に着いた頃には、お腹が空いて仕方ありませんでした(笑)
    おっしゃるように、小さな湯宿ですので、小グループで訪れ、いい感じの湯を味わい、やわらかな出汁を感じる食事を部屋食で楽しむ・・・ 登別温泉のにぎやかさも好きですが、山間の静かなロケーションにある新登別も素敵でした(笑顔) おススメです~

    2010.11.10 08:10 URL | いっち #- [ 編集 ]












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