札幌から行く 『温泉宿』

    温泉宿 「宿泊」 好きな札幌人。風呂、食事、部屋、もてなし・・・ 「湯宿をめぐる冒険記」 & 「雑多な温泉話」

    思わぬ掘り出し宿

    1軒宿
     「雪深い山奥の一軒宿でのんびりしたい」。なんとなくカミホロ荘を選んだのだが、初めて泊まってみて「かなり頑張っているな、思わぬ掘り出し宿では」と感じた。風呂は木のぬくもりにあふれ、食事も美味しい、かゆいところに手が届くサービスの数々もいい感じ。これで福沢諭吉1枚程度の価格設定は、いやはや安い。思わず嬉し涙が出ちゃう。



    四方八方、木のぬくもり

    内風呂露天
     内風呂はオンコ、露天風呂はヒバ&ヒノキを用いている。湯船、床、壁、天井・・・四方八方、木のぬくもりだらけの浴室だ。酸性-アルミニウム・カルシウム-硫酸塩温泉の透明な湯に浸かると、どことなく木の香りが漂い、湯をなめると酸っぱさを味わえる。内風呂のオンコは張り替えてから1年ほど経つが、まだまだ真新しい。年月を重ねれば、渋みが増すかも知れない。

     露天風呂でまったりしていたら、髪の毛が瞬く間に凍ってしまう。突風でパウダースノーが舞うと、視界ゼロのブリザード状態となり、さらさらした細かい雪が気管に入り込んで息苦しく、思わず咳き込む。標高1,200メートルに佇む真冬の山宿ならではの体験だ。



    ふらの和牛+創作料理を味わう

    ふらの和牛洋皿炒め物
     レストランでの夕食は、宿泊料の高い順に「ふらの和牛」「かみふらの地養豚」「ふらの旬祭鍋」の3コースを用意しており、予約時に選ぶ。およそ1,000円刻みの価格設定となっており、「ふらの和牛」をチョイスした。
     「この和牛はね、地元産でね、キロ8,000円するんですよ」(スタッフ)。霜降りの肉が1人当たり3切れ提供され、ありがたくいただいた。少し物足りないくらいの量が美味さを引き立たせる。しみじみうんまい。

     他のメニューは、家庭的な味わいながら工夫が随所にみられる創作料理な感じ。お品書きには「魚介類はオホーツク産、野菜・肉は上富良野産、山菜やきのこはスタッフ自ら採取など、近郊の旬な食材提供を心掛けている」旨の記述あり。
     既にセッティングしていた3品を食べていると、5品+ごはん・吸物+デザートを後出ししてくれた。「温かいものは温かく提供する」という姿勢がスバラシイ。ただし、後出しのペースが夕食スタート後、30分間で5品が続々供されたため、「温かいうちに食べなきゃ」とあせってしまった。アルコールを飲みながらチビチビ食べている身にとっては、後出しのペースが遅い方が助かるのだが、この湯宿はフルコースの高級宿ではないので、贅沢を言ってはイケナイ。食事のペースは自分自身で保たなければ。



    かゆいところに手が届く

     予約時に、蒲団を「スタッフが敷く」「自ら敷く」の二者択一を求められ、後者をチョイスしたところ、チェックイン時にドリンク交換券をもらった。夕食の際に提示したら、発泡酒を2本プレゼント。これは嬉しい。進んでセルフサービスしたくなる仕掛けと思う。

    ドリンク交換券麦とホップ
    日刊富良野シャンプー
     廊下には製氷機や電子レンジがある。本棚に客が置いていった本が並び、日刊富良野という郷土紙をみて旅情を感じる。風呂場のリンスインシャンプー、液体&固形せっけんも品質の良いものを置いていた。

    送迎車
     冬場については、旭川と札幌から無料送迎(要予約)も企画している。えっ、札幌? テレビ塔前を13時スタート、カミホロ荘へ16時20分に着くという。送迎は毎日実施しておらず隔日なので注意が必要だ。帰りに旭川駅まで1時間半かけて送迎してもらい、1人当たり町営バス代500円+JR代810円=1,310円も得した。

     こんなふうに、さりげないサービスが散見され、かゆいところに手が届くなあ。これで「クリスマスカップルプラン」1人7,500円は破格値と言えよう。ちなみにこの宿、夏場のトップシーズンと冬場のオフシーズンで宿泊料が異なる。じゃらんnetを通じ、さまざまなプランが用意されているので、よりお得なプランを見逃さぬよう注意したい。冬場の土曜に、ふらの和牛プランで10,000円、12~1月限定の夕食が質素なプランならば6,000円で泊まれる。ちなみにプランが多いと選ぶのに疲れるという悩みは、贅沢過ぎるかしら。

    看板
     富良野からほど近く、夏の観光シーズンは混むかもしれないが、オフシーズンの冬場は静かで安い。築10年ほどの館内は小ぎれいだけに、老若男女問わず楽しめる。旅慣れた人ならば、コストパフォーマンスの高さを満喫できるだろう。

    こんにちは!予想が当たってちょっと嬉しいです(笑顔)
    こちらを初めて訪れたのは、4年ほど前の10月半ばでした
    本当は宿泊を検討していたのですが、バイクだったため時期柄降雪の恐れを考え断念、
    美瑛に連泊して白金温泉とこちらをハシゴしました
    実は有名なもう一件の宿にある露天を目的にしていたのですが
    当日朝に路面状況を伺いがてら電話したところ、なにやらトラブルがあり
    内湯のみの営業ということで、カミホロ荘へ
    まさにいっちさんが仰る通り掘り出し物のお風呂で、かなり長湯したのを覚えています
    日程さえ上手く合わせれば、送迎ルートも充実していますし
    湯治プランも驚くほど格安で提供されているようですね
    本を数冊持参しての長逗留…飽きたら路線バスを利用して他の宿へ湯巡り…妄想はつきません(笑)

    2011.01.15 17:13 URL | かのん #DeipKTKk [ 編集 ]

    近間故 日帰り中心になり貴重な宿泊レポートありがとうございます。オープン当初は二本の源泉があり今使われている透明湯の他ににごり湯もあり内風呂と露天で使い分けておりました。 
    その後現在のスタイルになり宿スタッフに伺ったところ「湧出量が減り使用を止めており、再掘削は岩盤が固く諦めた」と聞きました
    その時の分析表の一部分「カミホロ荘2号井」
    http://art12.photozou.jp/pub/732/247732/photo/64387675_org.v1295098989.jpg

    相変わらず「温泉キツネ」は出没してるのでしょうか? 

    2011.01.15 23:02 URL | いわ #GYDvwQPg [ 編集 ]

    いっち様

    わたくしも、2010年/2006年/2003年の3回宿泊させていただきておりますが、その都度、充分なお得感を感じておりました。
    2006年冬には翌朝車が完全に雪に埋もれてしまい早朝から発掘作業をやったり、薬缶のお湯をもらって解凍したりと思いで深いお宿でございます。

    いわ様

    やはりお湯の利用方法が変わっておりましたか。2006年乃至2008年までは内湯の方は濁っていたと薄っすらと記憶しております。

    2011.01.16 00:14 URL | 駅前旅館 #.vjKhiP6 [ 編集 ]

    【かのんさんへ】こんばんはです。予想的中でした! プレゼントは特になくて恐縮です(笑)
    10月半ばの十勝岳界隈は、やっぱり雪が降る可能性大ですよね。何年か前の同時期、凌雲閣へ泊まりに行った際、吹雪で車が路肩から落ちて立ち往生していた光景を、町営バス車内から拝見した経験ありです。

    カミホロ荘に入湯されてましたか! ホント掘り出し物ですよね(笑顔)
    長逗留オススメですよ。連泊したら、近場の湯宿へ送迎プランもありますよ~
    ぜひぜひ、また北海道へ! 私も本州の湯宿を日々妄想しております。

    2011.01.17 23:11 URL | いっち #- [ 編集 ]

    【いわさんへ】ご近所だとなかなか泊まる機会ってないですよね。
    おおっ、以前はにごり湯もあったのですか! 大変貴重なお話&温泉分析書、ありがとうございます~ 使用中止の源泉温度も低めだったのですね。いまの源泉28度を含め、低いと沸かさないといけない中、重油が値上がりしている昨今、夜中1~4時の清掃を除き、風呂に入れる姿勢が頑張っているな、と感じております。

    「温泉キツネ」! 確かにいました(笑顔) 夕方と早朝、写真を撮りに外へ出た時、遠くでうろちょろしていたので、最初は「温泉犬」と勘違いしてしまいました。「温泉クマ」ではなくて良かったです(笑)

    2011.01.17 23:13 URL | いっち #- [ 編集 ]

    【駅前旅館さんへ】おおっ、3回も泊まられてましたか! やっぱりお得感ありますよね。
    駐車場に停めた車が一晩で雪に埋もれてしまう経験はとっても大変ですが、月日がたてば北海道らしい経験と前向きに受け止められそうですね(笑顔)

    いわさんご指摘のように、やはり以前は源泉2本でにごり湯もあったようで、その当時も入湯してみたかったと思いますが、今となっては・・・(笑) でも、昨年泊まられた駅前旅館さんもご存じのように湯は悪くなかったです~

    2011.01.17 23:14 URL | いっち #- [ 編集 ]












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