札幌から行く 『温泉宿』

    温泉宿 「宿泊」 好きな札幌人。風呂、食事、部屋、もてなし・・・ 「湯宿をめぐる冒険記」 & 「雑多な温泉話」

    バス停 前泊した鳴子温泉(宮城県大崎市)を去り、きょうは羽根沢温泉(山形県鮭川村)へ向かう。

    ・鳴子温泉駅10:05→新庄駅11:08

     ここから羽根沢温泉まで距離にして20キロメートル強。村営バスは「県立病院⇔羽根沢温泉」の1日1本しかなく、鮭川村に住む高齢者が新庄市内の県立病院へ早朝行って、夕方戻ってくるダイヤ編成のようだ。県立病院から夕方のバスに乗れば、羽根沢温泉に着く。タクシーは片道5,500円かかる。

     公共交通で旅する者にとって、羽根沢温泉は近くて遠い。そこで電話予約時に宿へ送迎を頼み、当日は携帯電話でご主人とやり取りしながら、新庄駅まで迎えに来てもらった。

     新庄市街を抜けた辺りで送迎車の窓外に目をやると、そこは鮭川村だった。人口5,000人で村名のように「鮭」が遡上する自然環境に恵まれ、きのこ栽培が有名だそう。きのこ生産量が全国3位の山形県にあって、鮭川村は県内生産量の6割を占めている(鮭川村観光案内リーフレット)。

     雪で一面真っ白の田んぼが広がり、きのこ工場が点在している。最上川の支流「鮭川」を越え、細い雪道をくねくね進んだ先に、温泉街が見えてきた。

    温泉街中心部
    共同浴場
     むかし経営していたであろう宿、土産屋、商店は、のれんを下ろしたまま。現在、宿3軒と食堂1軒が営業しているほか、無人の共同浴場が1ヵ所あり、静かな湯治場の風情だ。

     羽根沢温泉の歴史は大正8年(1919年)に始まる。当時の日本石油株式会社が、石油目当てに試掘したところ、お湯が出ちゃったそう。天然ガスも吹き出ている。北海道で言えば、豊富温泉長万部温泉と同じ経緯である。

     源泉小屋から各宿と共同浴場に分配されている湯の泉質はナトリウム-炭酸水素塩・塩化物温泉。昔でいう「含食塩重曹泉」で、ツルツルする肌触りながら、塩分で身体もあったまる湯と聞く。

    看板
     重曹泉は「美人の湯」と誉れ高いだけに、羽根沢温泉では「美神の湯」と銘打ってアピールする。源泉が間欠泉で1~2秒単位で数メートル噴き上がることに着目し、観光客が見学できるよう整備する計画も浮上。かつて利用していた天然ガスを再び活用できないか模索もしている。

     こじんまりした閑静な環境で、湯に特徴があって共同浴場もある。最寄駅の新庄駅は山形新幹線の終着駅だから、首都圏からのアクセスも良い。なにかをきっかけにブレイクする可能性を秘めた穴場の温泉地かも知れないな。掘り出し物を探し当てたような、わくわく気分になってきた。












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