札幌から行く 『温泉宿』

    温泉宿 「宿泊」 好きな札幌人。風呂、食事、部屋、もてなし・・・ 「湯宿をめぐる冒険記」 & 「雑多な温泉話」

     山形県米沢市に「黄木」という老舗肉屋があり、1980年(昭和55年)に「すみれ荘」という湯宿を同市内に開業した。いまいち繁盛していなかった中、創業者の孫に当たる女性が跡を継ぎ、大幅リフォームした上で、2005年(平成17年)に「時の宿 すみれ」としてリニューアルオープン。その結果、人気宿として評判になっているらしい。
     
    ブラウン色の宿
     札幌からわざわざ行ってみたいと思った魅力は「米沢牛フルコースの夕食」だった。母体が肉屋なのだから、きっと美味しい米沢牛を頬張れるはず。A4以上の肉質を用意しているというから、期待も高まる。



    米沢牛フルコース

    前菜刺身スープ煮込み口直し握り
    漬焼酢味噌和えステーキ冷汁茶漬デザート
     夕食を全品振り返ると、やっぱり美味かった。米沢牛を活用した創作懐石料理で、フレンチの料理人が1品1品に「さりげなく米沢牛」を盛っている感じ。脂っぽくなく、口直しの品をところどころに挟み、最後まで飽きさせず食せる。連泊すれば「3泊までは夕食の内容をがらり変えて対応できます」(スタッフ)。連泊でしか味わえない部位やメニューもあり、常連に好評だそう。
     米沢牛フルコース=肉だらけ、とイメージすれば、「ぜんぜん肉のボリュームがないじゃん」と思うかも。がつがつ肉を食らいたければ、街中の「焼肉食べ放題」へ足を運ぼう。

     ロビー横の「酒蔵」に、地元産を中心とするワインや日本酒が置いてあり、気にいったものがあれば、夕食時にオーダーできる。フルコースだけあって、1品ずつ供される。しかも非常にタイミング良く。スタッフがちゃんと目配りしている証しだ。私とつれの器は、形が同じながら色や模様は異なっていて、遊び心というか粋を感じた。メインはステーキ、すき焼き、しゃぶしゃぶの中から、予約時に選べる。

     したたか酔い、ロビーに場所を移して、デザートとコーヒーでフィニッシュ。客室に戻ると21時を少し過ぎていた。18時スタートだから夕食に3時間もかけていたことになる。時間を忘れるほど、のんびり味わってしまった。有名レストランで「米沢牛フルコース20,000円」と言われたら納得してしまいそうな夕食内容はスゴイ。朝食も手を抜いておらず、これで休前日に泊まって1人22,200円は、お得感でいっぱいだった。



    自然湧出 こざっぱり

    森と風の湯
     裏山の中腹で沢水のようにこんこんと自然湧出していると謳う「林次郎源泉」は、創業者の名前を冠している。泉温26度の沸かし湯で、単純泉のござっぱりした浴感。循環塩素殺菌ながら、塩素臭は感じず入浴できた。
     貸切露天風呂は仕切りを挟んで左右対称の設計のため、隣に誰か入っていれば、会話が筒抜けゆえ、カップルでのラブリーな振る舞いもほどほどに。



    とんがった湯宿

     この湯宿、「おふたり様」専用という点も見逃せない。1人でも3人でもダメ。あくまで2人でしか泊まれない。男女ペアに限らず、男同士、女同士でもOK。泊まった日は満室だったが、10室×2人=20人がマックスだから、ロビーも風呂も空いている。おふたり様ばかりだけに、大騒ぎする人もいない。公然といちゃつくカップルも見当たらなかった。

    客室の生花
     チェックイン時にロビーのソファに座って手続きしていたら、グレー色のパンツスーツを着こなす「出来る女性」っぽい人があいさつにやってきた。「おおきです」と名乗るので、今思えば、ああ、この人が跡を継いでリニューアルした社長さんなのだな。「札幌から来られたそうで」と切り出してくれ、ちゃんと客のことを把握した上で話しかけてくれたのがちょっぴり嬉しい。

     フロントの応対は素っ気なく、ビジネスホテルのような事務的な感じだった。あれれ、予約の確認を電話でもらった際は、とても感じが良かったのだが。スタッフによってばらつきがあるっぽい。ピアスをしている男性スタッフもおり、接客業としていかがかと思ったが、この方は夕食時に配膳してくれ、こちらの質問に笑顔でいろいろ答えてくれ、いい接客と感じた。見た目で人を判断しちゃいけないと痛感する。

     米沢牛フルコース&おふたり様専用の湯宿は、客室にテレビも時計も置いていない。個性が強く、とんがっている。新鮮で素直に楽しい。

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    2011.02.28 12:40  | # [ 編集 ]

    鍵付コメントさん、ご訪問&コメントありがとうございます。

    こちらの湯宿は、米沢牛を少量ずつ食す感じでした。地元産の日本酒、ワインも取り揃えていますので、遠路はるばる山形までやってきて、地元を堪能できると思います。

    まったりし過ぎて、ついついラブリーな気分になるとかならないとか??? 実のところ、おふたり様=ラブラブカップルは、私たちを含めて皆無でした(笑) みなさん紳士淑女だったとお知らせします(笑顔)

    来年の記念日には、ぜひこちらの湯宿へどうぞ(笑顔)

    2011.02.28 21:32 URL | いっち #- [ 編集 ]












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