札幌から行く 『温泉宿』

    温泉宿 「宿泊」 好きな札幌人。風呂、食事、部屋、もてなし・・・ 「湯宿をめぐる冒険記」 & 「雑多な温泉話」

    絵に描いた日本旅館

    勇ましい松の木
     網元の別荘を活用した数寄屋造りな建物と、玄関前の勇ましい松の木に、北海道らしからぬ風情を思う。番頭が出迎えてくれ、客室で仲居が淹れた茶を飲みつつ、窓外の日本庭園を望む。まるで絵に描いたような日本旅館だ。


    しぶとい源泉パワー

    聚楽の湯 露天風呂 こざっぱりした湯船に注ぐ、ナトリウム・カルシウム-塩化物泉の透明な湯は、加水、循環ろ過、塩素殺菌しているものの、塩素臭はしない。しょっぱさと苦味をほんのり感じ、湯上がり後はポッカポカ。湯に手が加えられても、源泉パワーはしぶとく生き残っていた。湯口周囲にこびりつく白い塊が、成分の濃さを物語る。

     9本の源泉をブレンドした湯は函館市が管理。湯の川温泉のさまざまな宿泊施設に加え、公衆浴場(大盛湯、山内温泉、根崎湯)、医療機関、一般住宅、そして熱帯植物園のサルが入浴する「さる山温泉」まで幅広く分湯されているらしい。そうか、サルくんたちと同じ湯を味わっているのだなあ。なんてしみじみ。


    正統派の旅館料理

    夕食キンキの唐揚
     毛ガニ、いかソーメン、うに鍋といった北海道らしい食材メニューが並ぶ。自慢の名物料理は、後出しで供される「キンキの唐揚」だ。アツアツのサクサクでパクパク食べちゃった。
     夕食朝食も部屋出しだけに、気兼ねなくくつろげるから嬉しい。奇をてらわない正統派の旅館料理という印象を持つ。


    あれから9年

    川のほとりに佇む一乃松
     「ケイさん、いるかな」。2002年(平成14年)に泊まった際、担当してくれた仲居さんの名前だ。目鼻立ちがはっきりとした女性で、年は40代だろうか。夕食の食前酒が美味しかったのでいろいろ質問したところ、板場まで何度も足を運んで調べてくれ、市販品ではないと分かると、実費で譲ってもらえるよう板場に掛け合ってくれたのだ。

     こんなに手を尽くしてくれて嬉しかったのと、日本旅館の雰囲気に後押しされ、生まれて初めて「心付け」を手渡した。固辞されたが半ば強引に。チェックアウトの際、女将と一緒に改めてお礼を受け、「ああ、ちゃんと心付けを女将に報告している」と好印象のまま、現在に至っている。

     結論から言えば、ケイさんはいなかった。「もうずいぶん前に辞めて、しばらくは近くの別の会社で働いていたようですが、いまは姿を見ませんね」(スタッフ)。あれから9年。「一期一会」ということわざが身に染みる。一生に一度きりの出会いだからこそ、ケイさんに最高のもてなしを受けたのだな。

     そんな思い出話はさておき、「北海道でしっとりとした和を感じる湯宿に泊まりたい」と言うならば、候補に挙げたい湯宿である。通常料金15,000円は納得プライスだ。

     お得に泊まりたかったら、インターネット経由の予約プランをチェックすべし。楽天トラベル「祝開通【楽天限定】東北新幹線青森延伸記念 これはお得 冬の特選大謝恩祭♪」は、なんと11,980円。この価格で泊まれたのだから嬉し過ぎる。

    いっちさんは9年前ですか
    私は7年前に利用しています 純和風宿緊張感と共に宿泊したと記憶しています、いっちさん利用の角部屋ではないですが… お徳プランですね一万ちょいとは驚きです。 
    宿自慢の「キンキのから揚げ」も変わらずですね 仲居さんの接客も変わらずですか、また利用したいですね。

    7年前利用時はまだまだ若く今では信じられない行動力 早朝に「西ききょう」で朝湯 親戚回り済ませ一乃松チェックイン、宿を飛び出し市電に乗って「谷地頭」へ戻って「長生湯」「大盛湯」「日の出湯」「根崎湯」を廻ってるこのパワー何処に行ったのだろう(爆)
    http://art35.photozou.jp/pub/732/247732/photo/76528651_org.v1303565464.jpg

    2011.04.23 22:32 URL | いわ #GYDvwQPg [ 編集 ]

    秘湯系で無い「絵に描いた日本旅館」でそれなりな満足を得るというのは意外にハードルが高いと思います。
    そういう意味で貴重な一軒かと思いました。ご紹介、ありがとうございました。
    道南もそろそろ行かねば・・。

    いっち様はGWは何処へお出かけでしょうか(^^)?

    2011.04.24 18:56 URL | 駅前旅館 #.vjKhiP6 [ 編集 ]

    いわさんも宿泊していましたか!(以前、話されていましたよね・笑顔) キンキの唐揚げ、美味いですよね~ この角部屋はチェックイン時に「広い部屋が空いているので、特別に用意しました」と通してくれました。想定外でラッキーでした。こういう日本旅館、北海道にあまりないので、嬉しいですよね。

    それにしましても、一乃松チェックイン後に、市電で谷地頭を往復&湯の川の温泉銭湯をはしご・・・ いくらなんでもスゴ過ぎです~(笑顔) 今でも十分にパワフルなのですから、当時のパワーはさぞかしスゴかったと敬服します!

    私は一乃松に泊まっても、市営植物園のさる山温泉を見学に行くくらいでした。いやはやインドアだなあ、と痛感する限りです(苦笑)

    追伸 大盛湯の御写真、最初はケータイストラップかと思いましたが、ロッカーの鍵のようですね(笑顔)

    2011.04.24 22:52 URL | いっち #- [ 編集 ]

    駅前旅館さん、ご指摘ありがとうございます。絵に描いた日本旅館って、北海道に住んでいるとそもそもあまり味わえませんから、本州の日本旅館を知らぬ私の感想ゆえに、見当違いでしたら恐縮する限りです。

    以前泊まった時は18,000円で満足しました。今回は部屋が広い上、11,980円でしたから、やっぱりお得でした!

    GWは道東を計画しています。宿選びが難航していて・・・ もうすぐなので、ちょっと急がないといけませんね(笑)
    駅前旅館さんの旅程も気になるところです。また教えてくださいませ。

    2011.04.24 22:54 URL | いっち #- [ 編集 ]


    こんにちは!
    こういった純日本風の湯宿は北海道では珍しいんでしょうね
    ボク好みの感じです
    料理もいいですね~
    キンキの唐揚げがめっちゃ旨そうです♪
    こちらのほうだと伊豆の修善寺にこんな風情の旅館が多いです
    以前ご紹介した「あさば」もそうでした
    他にもいろいろありますがけっこうお高いですね
    例えばこちらなんかは自腹ではとても行けません(笑)
    http://www.yagyu-no-sho.com/

    サルが入浴するところがあるんですね~
    以前行った信州の地獄谷温泉でも野苑公園でサルが入浴してました
    地獄谷の一軒宿「後楽館」に泊まったのですが
    ここの露天風呂にもサルが来ることがあるらしいです
    ボクが入った時には来ませんでしたけど
    実際にサルと混浴はちょっと怖いかもしれません(笑)
    http://www.mountaintrad.co.jp/~korakukan/

    2011.04.25 13:58 URL | 和友 #12BGKAFY [ 編集 ]

    和友さん、どうもどうもです!
    純日本風を知らぬ道民にとって、函館の一乃松は「登竜門」なのかな、なんて勝手に思っています(笑顔)

    修善寺!!! 札幌から土日1泊2日で行きたいと、脳内で旅程を組んだこともあります。お教えいただいた「あさば」のほかに、「柳生の庄」は、竹林が良いですね。ゴージャスな造りのホームページが、高級感を一層かもしだしているような、そんな印象を持ちました。

    長野の「後楽館」は、柳生の庄と対極にあるような鄙びた山宿という感じで、首都圏に住んでいると、いろんな味わいの湯宿を巡れていいなあ、と思った次第です(笑顔)

    2011.04.26 22:06 URL | いっち #- [ 編集 ]












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