札幌から行く 『温泉宿』

    温泉宿 「宿泊」 好きな札幌人。風呂、食事、部屋、もてなし・・・ 「湯宿をめぐる冒険記」 & 「雑多な温泉話」

     森の中に佇むペンションは、まるで隠れ家のよう。出迎えてくれた奥様が「きょうは他にお客さんがいませんので、内風呂もお二人でご一緒にどうぞ」。

    ニューウェーブペンション(新しい流れの洋風民宿?)
     基本は洋室ながら、全7室のうち1室だけ和室がある。予約時に選んでおいた和室に通され、旅装を解いた。


    森の中の露天風呂

    温泉成分が堆積
     まずは内湯を味わう。無色透明のナトリウム-炭酸水素塩泉(重曹泉)は、大きな特徴を感じなかったが、内湯の床に温泉成分の堆積が広がる。

     湯量豊富の温泉は、館内の暖房にも活用。廊下もレストランも床があったかく素足で歩く。客室の温風ヒーターも温泉の熱だったりして、なんてエコなのでしょう。

    ここに来る手前に廃車や粗大ごみが点在しているのは目をつぶろう
     宿の玄関を出て50メートル歩くと、白樺林に囲まれたご主人手作りの貸切露天風呂がある。味噌の蔵元から譲り受けた「味噌樽」を加工して、湯船と脱衣所をこしらえた。染みついた味噌の臭いを取り去るために、水を入れては抜くという作業を3年かけて繰り返したという。

     緑に囲まれた味噌樽の風呂に浸かっていると、鳥のさえずりが聞こえてきた。静寂な空気と透き通った湯が、疲れた気持ちをまろやかに熟成させてくれそう。


    屈斜路湖畔で開業19年

     レストランでの夕食は、温和そうなご主人がずっとカウンターに立ち、料理を適時配膳してくれる。客はわれわれしかいないから、いつしかご主人と四方山話に。
     十勝から移り住み、夫婦二人三脚によるペンション経営は「ちょうど昨日(4月29日)でね、開業19年を迎えました」。宿名の由来、源泉の使用状況、周辺の自然環境・・・会話のリードは私たちで、ご主人がニコニコしながら語ってくれる。出しゃばらない控えめな感じが好ましい。

    家庭料理
     和洋折衷の家庭料理は、後出ししてくれるのに感心したが、料理自体は出来たてホヤホヤ、ではなく、既に作って置いたものを温かくして提供してくれるっぽい。

     ふと思う。ペンションって何だろう。国語辞典に「民宿風の小ホテル」と記されているが、ガストホフぱぴりおに泊まってみて、個人的には「洋風の民宿」の思いを強くした。御夫婦による付かず離れずの家庭的なもてなしを受け、静かに湯浴みする。民宿にこれ以上、何かを求めるのは野暮だろう。

     ハイシーズン料金(GW、夏休み)で11,750円だった。通常シーズンであれば平日も休前日も関係なく9,750円になる。1万円を切れば納得できるかも知れない。

     それにしても、宿泊前に予約金(1人3,000円)を振り込んだのは生まれて初めての経験だった。ドタキャンする客が絶えないのだろうか。
     あと、チェックアウト時に奥様が「お客さんの写真撮っても良いですか。記録用なので」と、われわれをパチリと撮影した。顧客管理用に使うのかしら。いやはや、いろんな個性の湯宿があるな。

    興味深く拝見しました。

    料理ですが 何とも面白い組み合わせですね
    勝手にフレンチのイメージをしてたので 意外でした。

    露天風呂は基本 貸切で使うタイプでしょうか?

    先日 糠平の中村屋に宿泊しましたが 此方の方が落ち着ける雰囲気に感じますね

    冬にでも行ってみたいと思います。

    2011.06.06 13:36 URL | ゆうすけ #VRJBrFSc [ 編集 ]

    ここには8年前に初めて訪れて以来5回宿泊しましたが、年々クオリティが下がってきてるような感じがします。マスターが高齢になってきているのが原因でしょうか。価格と価値のバランスも明らかに乖離が見られます。予約金の前納は最近始まったようですね。恒例の写真撮影ですがまだやっていたんですね(笑)。
    ところでにここから来る年賀状はなかなか良いですよ。

    2011.06.06 15:24 URL | がーこ #- [ 編集 ]

    ゆうすけさん、こんばんはです!
    私も料理はシェフ自慢のフレンチなのかなと根拠なく思い込んでいました(笑)
    実際は奥様手製の家庭料理といった感じです。
    館外の森の中にある味噌樽の露天風呂は貸し切りで使います。
    館内の内湯・外湯は他の客と共用でした。

    中村屋・・・リニューアル後は、日帰り入浴しか経験ないですが、
    ぱぴりおは狭いのに対し、中村屋はそこそこ開放的ゆえに、
    後者の方が落ち着くかも知れないとオモイマシタ。
    あくまで洋風民宿という点を念頭に置けば「ありだな」と感じました。
    雪に囲まれた季節は、絵になるペンションかも知れませんね!

    2011.06.06 21:44 URL | いっち #- [ 編集 ]

    がーこさん、初めまして。コメントありがとうございます。
    5回も泊まられている常連さんのご指摘を、興味深く拝見しました。
    正直に言えば、可も不可もない印象の中、GW料金の1万円超でアレレ、と思っており、
    雑感を前向きにまとめるのが大変でした(笑)
    がーこさんのご意見を聞き、やっぱりそうなのかな、と思いつつ、
    高齢ご夫妻による民宿と思えば、納得と思ってます。

    予約金&写真撮影の状況、お教えいただきありがとうございます。
    またの御来訪、お待ち申しあげます。

    2011.06.06 21:45 URL | いっち #- [ 編集 ]

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    2011.06.07 15:15  | # [ 編集 ]

    鍵付コメントさん、コメントありがとうございます。
    ペンションブームも過ぎ去り、お知り合いの方が大変というのも分かるような気がします。
    ペンションと聞くと、八ケ岳の清里高原あたりでメルヘンチックな風情というイメージで
    どうも苦手なのですが、今回は3泊だったので、1泊くらい毛色の違う宿を、と思い、チョイスしました(笑顔)
    泊まってみて「なんだ、民宿の洋風バージョンだな」と思いました。1室しかない和室でくつろげたのもグッドでした。

    2011.06.08 20:49 URL | いっち #- [ 編集 ]

    自分は予想外の内湯の析出と適温で肌に馴染む浴感が好印象でした。
    男湯のミルク缶風呂は壊れてしまったのでしょうか?

    お食事はまあこんなもんかと・・(^^)

    チェックアウト時、エゾリスがずっと近くで遊んでいるのを観察していたのも良い思いです。

    2011.06.08 22:48 URL | 駅前旅館 #.vjKhiP6 [ 編集 ]

    ココの味噌樽の露天風呂、懐かしいなぁ~

    今はどうかチョイ不明っすが、σ(^^)がそっちグルグルしてた頃は
    オフシーズンで宿泊の方が居ない時は、日帰りOKしてくれるコトもあったんですよ。
    ・・・正直オーナーの気まぐれで入れて頂けるって言った方がイイかなフフフ

    当時、内湯湯口のトゲトゲ堆積物でごはん3杯行けるぐらいイイ感じでしたが
    内湯湯縁の堆積物も着実にイイ感じで育ってるっすねぇ。

    この辺の個人経営の湯宿もボチボチ高齢化進んで休館もでてるみたいですから
    あるウチに入っておきたいと切実に思うっすよ。

    そういえば、いっちさんも記事UPしてる定山渓の湯宿
    最近、日帰り受入開始したっすよ。
    観光協会の公式サイト見て、マジ?とビックリして行ってきたっす。
    昭和的なニオイ全開の湯殿がアノ湯に負けない
    非常にリーズナブルなお値段で利用出来るっす。
    貸切銘石露天風呂は料金上乗せも無く、空いていれば、どうぞという太っ腹。
    いっちさんが入った頃より、ちょっと廃墟チックになってますけどσ(^◇^;)
    もちろん、内鍵とあの「にゅうよくちゅうです」の札健在っす(笑)

    大型ホテルも曜日指定で日帰り半額にしてたり
    近場もイロイロやってるっすなぁ~

    2011.06.10 16:17 URL | KOBAN2 #vkcXtX9g [ 編集 ]

    駅前旅館さん、こんにちはです。
    そうそう、内湯の析出・・・私もびっくりしました! ご主人も気に入っているようでした(笑顔)
    男湯の外風呂は、新しいミルク缶に交換するそうですよ。
    食堂バルコニーで餌付けをやっていて、朝、小鳥がたくさんやってきて楽しかったです。エゾリスも見たかったです~
    私の場合、GW料金で1万円超だったせいか、食事を含めて悪くないのですが、どこかにもやもや感があったのかな、とオモッテマス。

    2011.06.12 18:37 URL | いっち #- [ 編集 ]

    KOBAN2さん、どうもどうもです。
    おおっ、入湯されてましたか! これはKOBAN2さんの人徳がなせる業とオモッテマス。
    私を含めた一般の方々は、玉砕する予感大です(笑)
    内湯の堆積物の成長ぶりは、こんご私も注目していきたいです~

    屈斜路湖、弟子屈市街地の小ぶりな湯宿の数々は、気になりますね~
    道東へまた行こうと思う原動力になってきました!

    定山渓・・・経営者が変わってから、宿泊の方は素泊まりや朝食付が誕生し、
    さらなる激安路線になってきたので、
    さくっと泊まって、怪しげな風情の湯を味わうのも楽しいな、と思っていたら、
    いつの間にか日帰りOKだったのですね(笑)
    なにも変わっていない姿もいい感じ!
    定山渓では、渓谷荘、秘宝館といったTHE・昭和が消えていったので、
    あそこは長生きしてほしいなあ(笑顔)
    情報ありがとうです!

    2011.06.12 18:39 URL | いっち #- [ 編集 ]












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