札幌から行く 『温泉宿』

    温泉宿 「宿泊」 好きな札幌人。風呂、食事、部屋、もてなし・・・ 「湯宿をめぐる冒険記」 & 「雑多な温泉話」

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    析出物だらけ

     浴室の扉を開けて開口一番、「すげえ」って。なんなんでしょう、この大量の析出物は。湯舟と床にびっしりだ。

    析出物だらけ
     ドバドバ注ぐ湯は「マグネシウム・ナトリウム―炭酸水素塩泉」(旧泉質 含土類-重曹泉)。析出物の要因は、成分総計5.573mgという湯の濃さもさることながら、「カルシウムイオン」197mgと「炭酸水素イオン」2.760mgが結びついて織りなす自然のゲージツか。
     「遊離炭酸」792mgなものの、泉温が51度と高温のため炭酸が抜けてしまい、長湯温泉が謳う「ラムネ湯」は期待できない。緑色したにごり湯は「鉄(Ⅱ)イオン」3.7mgが影響しているのだな、きっと。

     温泉分析書とにらめっこしながら思いを馳せた・・・などとツウぶる時間がモッタイナイ。「うはあ、いいねいいね」って、スバヤク身体を清めてから無邪気にざぶん。ちょっぴり熱めの湯も次第に慣れてくる。炭酸特有のエグ味、どことなく土っぽい匂い。炭酸のせいか湯上がり後に清涼感があるって、気のせいかしら。

    余った湯が川へ流れ、析出物をたっぷり形成
     湯舟に付着した析出物は、強めに触るとボロボロ崩れる。入浴しているこの瞬間、リアルタイムに析出物が築かれているのだなあ、と感動しきりだ。
     早朝の湯舟には、温泉成分が固まって薄氷のように膜を張っている、というウワサを聞いたが、お目にかかれず。寒暖の激しい季節は天井から水滴が落ちて、膜ができないケースもままあるそう。

    地味に美味い

    美味い夕食
    朝食
     地のもの、九州のものにこだわったご主人手製の食事が食卓に並ぶ。器も見た目に美しい。品数も派手さも控えめながら、夕食は後出しで分厚い牛肉焼きを提供してくれ、満腹満足。朝食を含め地味に美味い。


    手間かけて守る湯

    母屋
    民宿
     北海道で言えば「登別伊達時代村」のような風情の建物が、敷地内に点在する。母屋の面構えに古き良きニッポンを見た。盆や正月に「本家」へ来ましたって感じ。
     客室は民宿チック。楽天トラベルでこの客室は「湯治・民宿コース」として提供しているから、宿は正直だ。

    花
     創業40年余で家族経営のこじんまり湯宿。2代目のご主人と話すと、湯に対するこだわりをひしひしと感じる。
     あの尋常ならぬ析出物のおかげで、温泉パイプがすぐに詰まってしまう。だから管理するため毎月3~4日間は休業を余儀なくされるという。それってスゴイ重労働と敬意を表するとともに、ああそうか、日帰り入浴が「要事前連絡」とアピールするのは、せっかく訪ねてきた客をがっかりさせぬ気遣いなのだな。
     「1人旅も気軽に受け入れる。ひと晩で数組しか泊めないから(客室は5室)、ウチの湯をゆっくりじっくり味わってほしい」。湯話に花を咲かせて盛り上がる。それにしても、なんてアツい人なんだ。ファンも全国に少なくないはず。なんだか頼れる「アニキ」って感じ。

     湯と食事にご主人の誠実さがにじみ出る。手間ひまかけて守る湯が「何よりのごちそう」という嗜好の旅人にとって、1人8,650円は穴場の湯宿だ。



     9時00分チェックアウト。レンタカーにて40キロ先の由布院駅へ到着。せっかくだから周辺をドライブして10時30分にレンタカーを返す。全国区の観光地ならではの「とりあえず客は来るし、まあいいか」な喫茶店で記憶に残らないコーヒーを飲み、帰路に就く。

    【高速バス】由布院駅前バスターミナル11時15分→福岡空港第2ターミナル12時55分
    【JAL】福岡空港14時30分→新千歳空港17時00分

     春先に味わった5泊6日九州旅行は、やっとオシマイ。
     隣の芝生は青かった。
     次は北海道内を攻めよう。

    こんにちは~
    凄い析出物ですね
    北海道のホロカ温泉を思い出しました
    休業中と聞いていますが
    その後どうなっているんでしょう?

    確かにこれだけの析出物だと清掃が大変でしょうね
    素朴な湯治場という感じがしますが
    時間があれば何日か逗留してみたい湯宿ですね

    春の九州旅行の記事ご苦労様でした!
    隣の芝生は青かったですか!
    でもこの後また九州に行かれたんですよね?(笑)

    2012.11.05 17:08 URL | 和友 #12BGKAFY [ 編集 ]

    和友さんへ

    こんばんはです!
    確かにホロカ温泉も析出物で床がデコボコでしたね。
    歩くと足裏が痛い・・・酒の飲み過ぎで内臓が弱っているのかも知れません(苦笑)
    郷の湯の場合、デコボコが柔らかいのが特色と感じました。
    いまこの瞬間、デコボコが形成されている状況で、
    ガチガチに固まっていなかったです。
    ですから、ちょっと力を加えるとボロボロ剥がれて・・・
    そうそう、ホロカ温泉は休業というより廃業っぽいと人伝えに聞きました。
    いつまでも あると思うな 親と湯宿
    久々に持ちネタの一句を思い出しました。

    ねぎらいの御言葉、恐縮する限りです。
    性懲りもなく、再び九州に上陸しましたし、
    地味に群馬界隈も訪ねました。
    北海道内も泊まりにいきましたので、
    取り急ぎ、次は道内の湯宿の感想をまとめたく思っています。
    隣の芝生が青く見えた反動で、
    やっぱり足元の湯宿も、ステキだな、と(笑顔)

    2012.11.06 20:35 URL | いっち #- [ 編集 ]

    こんにちは。
    すごいですね~、この析出物は。
    もはや湯船の原型をとどめていない感じで。
    点在する建物もいいですね~。いつか行ってみたいです。

    北海道の温泉宿情報も楽しみにしています!

    2012.11.07 08:09 URL | りきりき #- [ 編集 ]

    りきりきさんへ

    こんばんはです。
    やっぱり個性的な湯や湯舟を味わえる宿は、
    泊まりがいがありますね~
    もしも福岡市に住んでいれば、
    定期的に通いたいな、と夢想しております。
    今度は定山渓をアップ予定です!

    2012.11.07 18:56 URL | いっち #- [ 編集 ]

    読み応え満点の九州レポ、お疲れ様でした。

    旅の〆が「郷の湯」。
    毎回、いっち様の眼力には頭が下がる思いでございますm(__)m。
    「ご主人独特のこだわりの数々」、ここいら辺が実はお客を選ぶのではないか?と思うのですが、ご満足いただけたでしょうか(^^♪。

    付近には温泉の見所いっぱいの長湯でございます。是非再発見のため、またいらっしゃってくださいませ。

    2012.11.09 22:16 URL | 駅前旅館 #.vjKhiP6 [ 編集 ]

    駅前旅館さんへ

    こんばんは~
    5泊6日の九州旅、最後は「湯」の良い宿で〆たいとチョイスした結果、
    郷の湯さんでした(笑顔)
    やはり、こだわりがある湯宿は、それだけご主人の個性が強く反映されているだけに、
    客の個性が強いと、化学反応を起こしてしまい、
    宿も客も消化不良という事態も、一般論として考えられると感じてます。
    ワタシは無個性なので(笑)、すんなり馴染めたと振り返ります。
    宿を楽しむならば、相手の懐に飛び込んで、身をゆだねるくらいのバランス感覚が
    いるのかなあ、と改めた考えました。
    九州、いいですね~ ホントまた行きたいです!

    2012.11.11 00:12 URL | いっち #- [ 編集 ]












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