札幌から行く 『温泉宿』

    温泉宿 「宿泊」 好きな札幌人。風呂、食事、部屋、もてなし・・・ 「湯宿をめぐる冒険記」 & 「雑多な温泉話」

     前回、みうらや温泉旅館に泊まったのは、2002年(平成14年)の盛夏だったから、かれこれ11年前になる。こじんまりしていて、湯が良い、食事が美味い、人が心地良い、そして福沢諭吉1枚でおつりが来るとあって、密かにリピートを企てていた。

     ところが「土曜に泊まりたい」と何度か予約の電話を入れるものの、すべて断られた。電話口の女将さん曰く、平日の客層は長期滞在する仕事関係者がメーン。土日に一時帰宅するのだが、荷物をそのまま置いていくので、客室が空かないのだ。

     ただし、年がら年中、仕事関係者で賑わっているわけではなく、客入りの波が激しいという。これまで縁がなかったのは、たまたまと思う。もはや閑散期と言って良い3月下旬、ようやく縁あって、雷電温泉にやってきた。

    ホワイトハウス


    山中にポツリ 民家風情

     何が良いって、そのロケーション。日本海を見下ろす山中に、民家風情な白亜の建物がポツリ。ワタシは密かに「ホワイトハウス」と名付けている。周囲は寂しくなっちゃうくらい何もない。

    日本海
     「バス停から歩いてきたの? 大変だったでしょう」。出迎えてくれた女将さんは、変わらぬ元気さだ。奥からご主人がひょっこり現れ、2階の客室までいざなってくれる。「なんもないですが、ゆっくりどうぞ」。さあさあ、お風呂へ行こう。


    池っぽい混浴露天風呂

    池のような露天風呂
     ご主人手製の混浴露天風呂は、何も手を加えていないカルシウム-硫酸塩泉(石膏泉)の透明な湯で満たされる。どことなくスベスベする湯触りで適温なので、ついつい長湯してしまう。日帰り入浴で訪れた作家の椎名誠は、この露天風呂を「全体に風呂というよりも『池』というかんじである」(新宿赤マント・週刊文春)と評した。さすがプロの表現は的を得ており、思わず膝を打つ。
     内風呂も小さく湯はやや熱め。湯船が男女つながっているため、もしも、見知らぬ男女がそれぞれ入浴していたら、照れてしまいそう。


    夕暮れ
     夕焼けが西の空に広がり、そろそろ宴の時間を迎える。そう言えば、日帰り客の姿は散見されるが、宿泊客は見当たらない。どうやら泊まるのはわれわれ2人だけのようだ。おおっ、貸し切りとは嬉しいな。


    海の幸を手製で

    宴の始まり
     いやはや、この夕食は参った。もちろん、イイ意味で。毛ガニは冷凍ものではない。「ちょうど良いのが入ったから。いつも出しているわけじゃないよ」(女将さん)。フキノトウは裏山で獲れたもの。寿司は女将さんが握ったという。 

    箸袋
     箸袋をよくよく見ると「はま鍋」の文字だらけ。ここの名物であり、海と山の幸が満載だ。10年前に泊まった時も、はま鍋が供されたことを思い出す。

    あさごはん
     夕食、朝食ともに手作りの食事で満足度が高かった。

     宿の歴史は60年ほど。雷電温泉が開湯した1963年(昭和38年)より前から営業していることになり、継承したご主人と女将さんで守る。「もうね、昔と違って儲からないのよ、宿って。夫婦でやっているからアレだけど、人を雇って経営していたら、とてもとても(経営は無理)」。お二人とも元気そうだが、跡継ぎはいないというから、ゆくゆくはひっそり歴史に幕を閉じる運命と言える。

     3月の土曜日、偶然にも宿泊客はワタシたちだけ。そのため、一番広い客室に通され、夕食と朝食ともに大広間ではなく部屋食のサービスを受けた。好きな時に好きなだけ家族風呂のように貸し切りで湯浴みを楽しめ、これで1人7,400円+暖房料1室800円。親戚の家に遊びに来たようなアットホームさを好む方へオススメだ。

     ホテル八一が休業した中、雷電温泉で唯一の温泉宿となった。灯を消さぬよう季節を変えて泊まりに来よう。話好きの女将さんと朴訥ながら頼もしいご主人に会いに。そして2匹の猫と庭で戯れに。

    ちょん(オス)は人懐っこい
    はなこ(メス)はヒトを警戒しまくる
    バス停「雷電温泉入口」9時44分着、岩内ターミナル行き
     バス停「雷電温泉入口」で待っていると、9時44分に岩内バスターミナル行きのバスが滑り込む。いい温泉宿にのんびり1泊するって、ホント楽しいな。

    連投恐縮ですm(__)m。

    未湯な雷電。
    今年こそ道南と絡めてなんとかしたいです。
    夏の露天は虻さんとの戦いの予感が・・ですが^^;。

    GW、南の方へ行ってきました。
    半分は再訪エリアでしたが、新たな発見や再会に満ちた珍道中でありました(笑)。
    ご報告はまた改めて・・。

    2013.05.10 21:16 URL | 駅前旅館 #.vjKhiP6 [ 編集 ]

    駅前旅館さんへ

    連投ありがとうございます~
    アブ・・・露天で遭遇すると、思わず湯の中に潜りがちです(怖)
    みうらや温泉旅館は、穴場っぽい宿なので、日帰りよりも宿泊をオススメします!

    南の方・・・九州でしょうか? いつの日かお話を伺うご縁がありますように。
    昨夏ご指導いただいた九州旅を思い出します。
    まだブログにまとめておらずご報告が遅れて恐縮ですm(_)m
    今年の夏も九州行きたいです(笑)

    2013.05.11 07:35 URL | いっち #- [ 編集 ]

    雷電温泉には、まだ湯宿があったのですね。全て閉鎖されたとばかり思っていました。不勉強でした。「かとう」や「雷電」には何度か宿泊したことがありました。どの宿も手ごろな価格で美味しい食事がいただけた、なかなか良い温泉地だったイメージがあります。

    こういった場所の温泉宿はなんとか長く営業していて欲しいですね。

    2013.05.12 22:54 URL | じゅん #MvSKUjhA [ 編集 ]

    じゅんさんへ

    おはようございます。
    みうらや温泉旅館は、
    刀掛岩がどーんと見える一等席の観光かとうから
    ずいぶん離れていますが、
    アットホームな民宿風情の宿でした。

    消え入りそうな雷電温泉を味わい、
    「いつまでも あると思うな、親と湯宿」
    そう感じました。
    いつ行くの?いまでしょ、な感じでしょうか(笑顔)

    2013.05.13 06:40 URL | いっち #- [ 編集 ]

    こんにちは。
    日帰りで2度程利用していますが宿泊したことがありません。
    いっちさんの宿泊体験記を見たら急に泊まってみたくなりました。

    2013.05.18 19:11 URL | 温泉マン #nlnTgiQk [ 編集 ]

    温泉マンさんへ

    こんにちはです。
    こじんまりした温泉宿は、日帰り入浴も楽しいですが、
    泊まった方がもっと楽しいかもしれませんね(笑顔)
    メシが美味かったですし、静かでしたし・・・
    札幌から近いですし、ぜひぜひお泊まりを!
    ご主人と女将さんが喜ぶと思いますよ~

    2013.05.19 16:58 URL | いっち #- [ 編集 ]












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