札幌から行く 『温泉宿』

    温泉宿 「宿泊」 好きな札幌人。風呂、食事、部屋、もてなし・・・ 「湯宿をめぐる冒険記」 & 「雑多な温泉話」

    上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
    新しい記事を書く事で広告が消せます。
    --.--.-- --:-- | スポンサー広告 | トラックバック(-) | コメント(-) |
     温泉宿に泊まって楽しむという視点で見れば、旭川以北は豊富温泉と朝倉温泉を除いてあまり興味が湧かない。いわゆる公共の宿が目立ち、建物や湯殿に風情を感じないからだ。
     とは言え、日本海側に湯が面白い宿が散見される。食わず嫌いは世界が広がらないので、札幌からオロロンラインで220キロ先、遠別町の旭温泉へ突っ走った。

     旭温泉を選んだポイントは「客室9室とこじんまり」「オレンジとブラックの湯」。そして、2食付6,460円という点。しかし、こんなに安いと、安かろう悪かろうの疑念が生じてしまう。

     はてさて、真相はいかに。




    外観イイ風情 中身は公共チック

     「昔の学校みたい」。山奥のずんどまりに佇む宿の外観をみて、そう思う。赤いトタン屋根と木板の外壁がイイ風情を醸し出す。玄関をくぐると、昭和の匂いを感じる公共チックな造りに、外観とのギャップを感じた。

    学校っぽい
     2階の客室もその流れを汲んでいるものの、決して小汚いわけではない。ただし、客室に置いた芳香剤の香りがキツくて、すぐに廊下へ出した。また、窓にクーラーを嵌めているので、窓はちょっとしか開けられない上、二重窓が曇りガラスなので結果として外の景色をあまり拝めず、開放感がない。

    窓
     まあ、2食6,460円だから「ご愛敬」と受け止めていたら、すぐ慣れちゃった。



    オレンジ&ブラック 色彩を愛でる

     新築された温泉棟は、垢ぬけた雰囲気で小ぎれい。一方、湯使いは、加水加温循環塩素殺菌のオンパレードである。湯に対し「おまえはもう死んでいる」(@ケンシロウ・北斗の拳)と思わず呟きたくなるが、ちょっと待ってほしい。

    湯口
     オレンジ色の湯は食塩泉で、舐めるとショッパイ。ダーク過ぎるブラックな湯は、誰も入浴していないと湯面にアワアワが現れ、静かに身を沈め、手で肌を撫ぜるとツルンツルンする。これぞ重曹泉だ。

    アワアワ
     湯はフレッシュとは言えないけれど、健気に生き延びているではないか。そして思う。源泉そのものは、これ以上にとてつもなく力強いはずだ、と。オレンジ色の湯は敷地内から湧いており、ブラックな湯は遠別町内からの運び湯と聞く。鮮やかな2種類の色彩を愛でながら、見果てぬ源泉を夢想すると味わいが増す。縁あって入浴するのだから、楽しみ上手になりたいものだ。



    夕食に「健闘賞」

    健闘賞
     小さな食堂で食す夕食は、地元名物「タコしゃぶ」が素直に嬉しいし、「チキン照り焼き」はあたたかく家庭料理の味わい。すべてが手作りで美味しい。いやはや、安価な宿泊料の割にこれは頑張っている。夕食に健闘賞をささげたい。

     食後に気付いたのだが、この宿は遠別町から委託された大新東(東京)という会社が運営している。調べたら、シダックスの子会社だった。食にこだわったカラオケ屋の運営に加え、官公庁や企業の食堂、保育所や病院の給食を委託受注している企業グループだけに、山奥の1軒宿であってもきっちり仕事をしているのだろう。

    あさ
     一方、朝食はバイキングだったが、既製品が目立つ。夕食は豪華な分、朝食は失速するケースはままあることだ。繰り返すが2食6,460円である。十分な内容と思う。



    町民のための日帰り施設

    源泉
     旭温泉の起源は1972年(昭和47年)にさかのぼる。天然ガスの発掘調査によって、ガスとともにぬるい食塩泉が湧き出た。これを活用して遠別町は「遠別町健民保養センター」をオープン。2005年(平成17年)に温泉棟をピカピカにリニューアルした。

     人口3,000人を切る遠別町唯一の温泉で、盆休み真っ盛りとあってか、夜遅くまで日帰り客で賑わい、軽食を食べていくグループも散見された。まさに町民のための日帰り温泉施設の位置付けだ。それに宿泊棟も設けて、旅人や出張サラリーマンを迎えている感じ。

     シツコク言うが、2食6,460円である。観光気分で「ハレ」のもてなしを宿に求めるのであれば、それは酷というものだ。しかしながら、安かろう悪かろうでは決してない。値段相応プラスアルファの底力を感じる。健気に生き延びている2種類の鮮やかな湯を楽しみつつ、手作りの夕食を味わう。これ以上、何かを求めるべからず。文句を言ったら罰が当たってしまうな、きっと。

    いっちさんが6460円と4回も書いているのを読んで思わず吹き出しちゃいました。
    そうですよねー、このお値段で文句言ったらバチ当たりますね⁈
    飲み会行って、カラオケ行ったらこんな値段になっちゃいますよ!

    旭温泉、山小屋みたいなイメージを持ちました。

    2013.11.01 23:02 URL | りきりき #- [ 編集 ]

    りきりきさんへ

    おおっ、ワタシ、4回も「2食6,460円」って記してましたか~
    シツコイアピールですね(笑)
    ホント、おっしゃるように、札幌で飲んでカラオケしたあげく、
    タクシーで帰宅したら、あっという間に福沢諭吉が飛んでしまう・・・
    ならば、旭温泉でのんびりゆったりという手もありかと。
    外観は山小屋風の一方、中身は古臭い公共の宿な感じで、
    ニセコの雪秩父を思い出しました。
    道北に遊びに行って、ついでだから、どこか1泊しようか、という時、
    こちらの御宿はいかがですか、とオススメします。

    明日から3連休ですね。今週は仕事をまいて頑張ったので、
    ちょっと遊びに行ってきます(笑)
    お互い良い週末を~

    2013.11.01 23:22 URL | いっち #- [ 編集 ]

    いっちさん、旭温泉のレポをありがとうございました。
    関東から北海道へ行くとなると交通費だけでかなりの出費にになりますから、二食付き、さらに二種類の温泉が楽しめて6460円で泊まれるこの宿は、かなり有力な選択肢になります。
    以前、この宿の宿泊を目的にせず、旅程のなかの一泊というスタンスで泊まるのが最良とご案内くださいましたが、「確かに」と思いました。
    なんとなく、雰囲気が豊富の川島旅館や今は無き鹿の子荘に似ているような。
    北海道の温泉宿は夕食で出る刺身の量が少ないと感じてしまうことがよくあります。
    関東人は北海道=泣いて許しを乞うほど沢山の海の幸を勝手に期待してしまうのがいけないのですが(^^ゞ

    旭温泉と逆パターンで外観は廃業寸前の個人病院のような佇まいだけど館内は超オシャレで評判の良い、てしま旅館という宿が山口県にあります。

    2013.11.08 03:44 URL | D #fBweyL1. [ 編集 ]

    Dさんへ

    コメントありがとうございます。
    Dさんに教えていただいたからこそ、
    泊まりに行けたのですから、
    ワタシの心の中では感慨深い温泉宿となっております(笑顔)
    周囲にイイ感じの温泉宿があまりなさそうに思いますので、
    道北観光にからめてぜひ(笑顔)

    北海道の温泉宿に、てんこ盛りの魚介を求めるお気持ち、
    お察しします(笑顔)
    宿が大々的にアピールしていない限り、
    そういう温泉宿に遭遇したこと、あんまりないですよね~
    先日、Dさんもお泊まりされた岩内の高島旅館に久々に行ってきましたが、
    ヒラメの舟盛り、あわび3個(刺身、焼き、鍋)、毛ガニ半身などなど、
    あそこは「THE 北海道」を味わえる希少な温泉宿ですよね。
    でも、味付けが似たり寄ったりで、飽きちゃうのが個人的には玉にきずです(笑)

    てしま旅館!!! 本場でふぐ会席に温泉・・・憧れです。
    宿ホームページの外観写真が「夕暮れの正面玄関」しかない点に、
    爆笑しました。
    宿もヒトも「外見より中身」が一番かもしれませんね(笑顔)

    2013.11.09 10:09 URL | いっち #- [ 編集 ]












    管理者にだけ表示

    トラックバックURL↓
    http://oyusuki.blog14.fc2.com/tb.php/2252-74316182

    | ホーム |
    上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。
    上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。