札幌から行く 『温泉宿』

    温泉宿 「宿泊」 好きな札幌人。風呂、食事、部屋、もてなし・・・ 「湯宿をめぐる冒険記」 & 「雑多な温泉話」

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     北海道の東側、釧路管内弟子屈町の川湯温泉は、明治時代に温泉宿が建ち始め、昭和30~40年代の高度経済成長と交通網の発達が阿寒観光ブームを後押しし、大いに客で賑わったと聞く。
     しかし、平成に入り、バブル経済崩壊を契機に、客足も途絶えてきた。

    【年間宿泊者数】
    ・1991年度(平成03年度)56万人
    ・2012年度(平成24年度)18万人

     バブル絶頂期だった20年前と比べ、およそ7割も減っている。
     そのせいか、廃業した温泉宿も少なくない。繁栄した日の残り香を求め、温泉街を歩いた。



    廃業した温泉宿

    川湯プリンスホテル
    告示

    ホテル華の湯

    橘屋
     下調べ無しに温泉街をちょっと散策しただけで、3軒の廃業宿を発見。
     野ざらしで朽ち果てていく姿に、もの寂しい気持ちになる。



    コンパクトシティーな温泉地

     なんだか景気が良くない印象ながら、個人的には面白い温泉地と注目している。

    温泉街
    石井栄泉堂
    三三五五
     温泉宿12施設が広がる温泉街に、アイヌ木彫りの民芸店、居酒屋、スナック、食堂が点在するほか、ランドマーク的な足湯や、シブい温泉公衆浴場も佇む。これら光景に、内地の温泉地のような「温泉街」の風情を感じてしまう。
     もっと言えば、川湯相撲記念館(入館料400円)や、環境省の川湯エコミュージアムセンター(入館料無料)といった観光資源も温泉街に集約されており、図らずとも「温泉観光地のコンパクトシティー化」が形成されていると思う。



    もちろん、湯がイイ

    温泉パイプ
    廃湯
     何より、温泉地にとって「タマシイ」である温泉が実にスバラシイ。強酸性の硫黄泉がドバドバ湧いており、力強い湯ざわりが個性的でタマラナイ。その味わいを含め、勝手気ままに「エグイ湯」と評している。温泉街を歩けば川沿いに温泉パイプが張り巡らされ、たとえ廃湯であっても白い湯花の堆積を築く。2004年(平成16年)に源泉かけ流し宣言(日本源泉かけ流し温泉協会主催)を行い、湯の良さをアピールしている。

     湯はイイし、温泉街もある。なのになぜ「斜陽」なのか。そう言えば札幌市民のワタシは、1度も泊まったことが無い。それは遠いから、という理由だ。



    飛行機で集客を

     札幌から特急で釧路まで4時間。そこから鈍行列車で川湯温泉駅まで1時間半。さらにバスで10分。あさ7時頃の特急に乗って川湯温泉駅に着くのは13時過ぎとなる。バスで川湯温泉へ到着するのは13時半あたり。移動時間6時間半となる。

     自動車ならば、高速道路で十勝管内の足寄ICまで行って、そこから阿寒湖を経由して6時間ちょっと。法定速度というものを、もう少し柔軟に運用すれば、時間短縮が見込まれそう。

     2泊、3泊といった長旅ならば片道6時間なにがしでもOKだが、少なくとも札幌の住民が土日1泊2日で「川湯温泉でのんびりしましょ」という発想にはなりにくい。北海道民544万人のうち35%の「票田」である札幌市民191万人は、なかなか気軽に川湯温泉は行けない立地であり、集客しにくいターゲットと思う。2012年度(平成24年度)宿泊客数のうち、道内客52%、道外客48%の比率という。

     今回は新千歳空港から女満別空港を経て、川湯温泉へやってきた。そう、飛行機ならば、札幌から遠い彼方の川湯温泉であっても、目と鼻の先、といった距離感だ。川湯温泉を取り囲むように、女満別、中標津、釧路の各空港があって、レンタカーを活用すれば、1時間とか、それぐらいの距離なのだから。
     
     それであれば、川湯温泉は、飛行機でやってくる東京や大阪の方々を集客しやすい、ということになる。それなりな年金を頂戴している団塊世代がイイかしら。札幌住まいはおいそれと飛行機で道東へ行く財力も考えもないのだから。屈斜路湖、摩周湖、阿寒湖の観光を抱き合わせでアピールすれば(これまでも散々行ってきたと思うが)、とっても魅力的な温泉地だ。



    お参り三昧 川湯神社

     温泉街を歩きながら、自称・温泉プロデューサー(温泉コンサルタント)な気持ちで、アレコレ勝手なことを考えた。

    川湯神社
    お地蔵さん
     なんだか俗っぽい気持ちに包まれていたが、川湯神社やお地蔵さんを目の当たりにすると、厳粛な気持ちになってくる。誰もいないので、時間をかけて川湯温泉の発展を祈念した。



    魅力的な宿を

     距離が遠い&交通が不便だから、泊まりに行かないって、それは詭弁なんじゃないか。川湯神社でお参りした後、そんな気持ちになった。どうやら、神様に詰問されてしまったようだ。いやはやと逡巡しつつ、ぶっちゃけ出てきた答えが「泊まりたい宿がない」というのが、正直なところか。

     川湯温泉に、温泉宿は12施設ある(個人調べ)。

    【中規模系】
    ・名湯の森 ホテルきたふくろう(109室)
    ・御園ホテル(101室)
    ・お宿欣喜湯(78室)
    ・川湯第一ホテル 忍冬(73室)
    ・川湯観光ホテル(68室)

    【そこそこ高級路線系】
    ・湯の閣 池田屋(12室)

    【公共の宿系】
    ・KKRかわゆ(24室)

    【鄙び系】
    ・ホテル川湯パーク(28室)
    ホテル開絋(25室)

    【素泊まり・朝食のみ系】
    ・LCH35(55室)
    ・湯富・イン(10室)
    ・御園ホテル別館ラルゴ(5室)

     こうやって、無理やり分類してみると、川湯温泉における温泉宿の「顔」は、【中規模系】であることが分かる。2食付でイイ湯を味わいながら、10,000円以下で泊まれるところが、ナイスな点だ。しかし、どれも似たような味付けの温泉宿と感じ「札幌から行く価値はあるのか」と感じるのはワタシだけか。
     もっともいくつかの宿は、客室の一部をリニューアルし、そこだけ客単価を上げている傾向だ。さらに、アベノミクスなどと騒がれるようになってからは、全体的に宿泊料がアップした気がする。10,000円超となってくると、なかなか食指が動かない。わざわざ遠出するだけの魅力に欠けるのだ。

    ラルゴ
    湯富イン
     最近は、素泊まり・朝食のみをアピールする湯宿も増え、新規の湯宿(LCH35、湯富・イン)なども現れた。温泉街に複数の飲食店が軒を連ねるのだから、お湯だけ宿で楽しんで、食事が外食で、というスタイルも楽しそう。もっとも、その飲食店のクオリティはいかがかしら。

    ねこ
     川湯温泉街を歩きながら、無責任な妄想をいだいていたら、そろそろチェックインの時間になってきた。川湯温泉で初めてお泊まりする湯宿は、「この宿、頑張っている」と直感で予約した。とっても楽しみだ。

    いっちさん
    ご無沙汰しております。

    川湯温泉は何度か泊まりに行ってますが
    お湯の良さ以外あまり記憶に残ってません
    夜、温泉街を歩いた時、廃業ホテルが恐かったです。
    数年前の足湯を売りにしていた時には
    結構お客さんがいたような記憶があります。

    今年、黒川温泉に行く途中、
    杖立 観音岩温泉に立ち寄りしました
    楽しかったです。
    それより千歳⇔女満別でマイルを使って
    しまうなんて…
    我が家は貧乏くさいので、羽田まで自腹で行き、
    羽田⇔沖縄でマイルを使いました…

    2013.12.02 18:34 URL | おやぢ。 #Mt07xWrQ [ 編集 ]

    おやぢ。さんへ

    こんばんはです、おやぢ。さん!
    お元気そうで何よりです。

    ホント川湯温泉はお湯がナイスですよね。近場に住んでいたら、この湯を味わいに、
    たとえパッとしない温泉宿であっても、安ければ泊まりに通い詰めたいところです(笑顔)

    ワタシも夜、ちょっと散策しました。10月の北海道の夜は寒いせいか、人通りはほとんどなかったです。
    廃墟ホテルは怖いっすよね(笑)

    黒川、そして杖立も行かれましたか! 杖立行ったことないのですが、
    シブそうな温泉街と認識してます。
    どうせマイルを使うならば、遠いところ、と思っているのですが、
    いろいろ迷った挙句、道内で飛行機を乗るという「贅沢」を味わってみたいと、
    今回、こんな行動に出た次第です(笑)

    温泉不毛地帯と認識していますが、純粋に沖縄も旅してみたいです、おやぢ。さんのように(笑顔)

    2013.12.02 22:40 URL | いっち #- [ 編集 ]

    いっち様

    ご無沙汰いたしております。

    川湯、好きな湯の街です。
    過去投宿したお宿が三軒休廃業してしまいました。
    湯の閣も昨年参りましたがLCH化していたとはびっくりです。
    別館ラルゴは復活しておりましたでしょうか。
    昨年宿泊した直後に御園ホテルの経営委託の件に絡んで休館となったとうかがいましたが・・・。
    御園の前社長さんが手弁当でお客の世話されているようなお宿で大変気に入った次第です。
    内地の温友幾人かも前社長のお世話になっておりました。

    この時期川湯のお湯が恋しくなってきました(^^;)

    2013.12.04 00:05 URL | 駅前旅館 #.vjKhiP6 [ 編集 ]

    駅前旅館さんへ

    こちらこそ、ご無沙汰しております。
    コメントありがとうございます!

    駅前旅館さんご推奨の川湯温泉(ホントあらゆる北海道の湯宿へ行ってらっしゃいますね 羨望!)に、はじめて投宿してきました(笑顔)
    別館ラルゴにつきましては、楽天トラベルでの宿泊は受付中止になったようですが、
    御園ホームページで「電話でのみ受付」と表しておりましたので、
    それを鵜呑みにしてましたが、ひょっとしたら、そうですよね・・・

    北の草津、と受け止めている川湯温泉。ワタシは初めて泊まって、
    これは湯がイイな、と大満足した次第です。
    湯の閣の変革を含めまして、時代のニーズに応え、機能が細分化する点は、好ましく思い、
    再訪を誓っている今日この頃です。

    2013.12.04 21:16 URL | いっち #- [ 編集 ]

    いっち様

    ニーズに合わせた変革で、
    これからの大波を乗り越え、末永く残ってもらいた温泉地ですね。

    >ラルゴ
    HPで拝見しました。
    お宿に聞いてみたいと思います。
    元は拓銀の保養所だったようですね。

    2013.12.05 00:02 URL | 駅前旅館 #.vjKhiP6 [ 編集 ]

    駅前旅館さんへ

    別館ラルゴは、元拓銀保養所らしいのですか!
    大変勉強になりますm(_)m
    営業しているかどうか、機会ありましたら、ご教授いただければ幸いです。
    とは言え、ワタシも電話してチェックすれば済む話なのですが・・・

    川湯温泉が団体客で賑わった頃は、おそらく川湯温泉のことをよく知らずに
    ツアーという名の護送船団でなんとなく泊まった方が多かったでしょうから
    これからは「川湯温泉ファン」を生み出す仕掛けが求められるかも知れませんね。
    駅前旅館さんはじめ、全国の温泉事情に詳しい方々の口コミもその一つなのかなあ
    と感じております(笑顔)

    2013.12.05 22:06 URL | いっち #- [ 編集 ]

    こんばんはー。
    川湯温泉、実は私大好きなんです。
    でも遠すぎて、二回しか行ってません。それと、いっちさんのおっしゃる通り、魅力的な宿に乏しくて。

    お湯は、掛け値なしに、も〜最高!宿泊料も安いし。でも、値上がりしちゃったんですか… 。ますます遠い存在に〜。

    いっちさんのように、さくっと.飛行機で道東に遊びに行ってみたいです。

    2013.12.06 22:47 URL | りきりき #- [ 編集 ]

    りきりきさんへ

    こんばんはです!!!
    川湯温泉、かなりイイですよね。今回はじめてのお泊まりでした。
    そうなんですよね、食指が動く宿がなかなか見当たらないのですが、
    その分、お安いのが何よりの魅力・・・
    しかしながら、ワタシが泊まったのは10月の3連休のせいか、どの宿もいつもよりお高めでした。
    2食7000~8000円で土曜に川湯に泊まれたら、これはやっぱりお得と思ってます。
    とは言え、札幌からの交通費が高いのが難点です(笑)

    2013.12.07 20:54 URL | いっち #- [ 編集 ]

    川湯温泉生涯ど宿泊しました。
    いろいろ温泉めぐりしましたが、日本最高えないでしょうか?草津、万座、蔵王、白骨・・いろいろいきましたがここまでのゆはありません。アンビリーバブルな温泉です、とくに皮膚病にいいです(皮膚疾患なんで)
    しかしとおいです・・・・・岡山より

    2014.06.22 10:05 URL | shin #- [ 編集 ]

    shinさんへ

    コメントありがとうございます。

    川湯は強烈な酸性の湯で、スッパイ味わいですよね。
    よく「北の草津」などと称されていますが、
    shinさんが本家を凌駕する湯との評を聞き、
    これはワタシもまた行かねばの思いを強くしました!

    全国各地を行脚されているようで羨ましいです(笑顔)
    中国・山陰方面は、まだ見ぬ憧れの地です。

    2014.06.23 06:56 URL | いっち #- [ 編集 ]












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