札幌から行く 『温泉宿』

    温泉宿 「宿泊」 好きな札幌人。風呂、食事、部屋、もてなし・・・ 「湯宿をめぐる冒険記」 & 「雑多な温泉話」

    茶の間で世間話

    宿俯瞰
      「ごめんください」。14時30分過ぎ、出迎えてくれたのは、20歳前後の青年だ。「母(女将)たちが買い出しに行っているものですから。まずは上がってください。母に連絡しますので」。玄関を開けたら、すぐ茶の間になっていて、この宿を経営する家族の団らんの場に、われわれが招き入れられた。

    玄関
     5月のゴールデンウィーク。こたつに当たりながら青年と世間話。地元の企業で働いているようで人あたりが良い。しばらくして、買い出し中の女将さんから連絡があり、晴れて客室に通される。

    広々
     2階の客室は2間続きの立派なもの。角部屋だし。これとは別に、6畳程度の客室が3~4室ほど並ぶ。鍵は無く、廊下と隔たるものは障子戸オンリーだったりする。われわれは角部屋&2間続きのため、快適だった。



    神社と温泉がコラボ

     薬師如来を祭る老沢温泉神社に祈願幟が立ち並び、その眼前にコンクリートの湯舟が3つ。パワースポットと温泉がコラボレーションした摩訶不思議な空間は、おごそかで神秘的だ。これは珍しい。

    風呂
     湯舟はそれぞれ温度が異なる。源泉65度で塩化物泉の湯は、透明ながら塩スープの味、玉子とかすかな泥の匂い、白と黒のカス(湯花)が舞い、若干のトロミを感じる。湯小屋自体は建て直したようでこぎれい。
     宿に来るまでは「1か所しかない湯殿は混浴」と聞いていたので、ちょっとあずましくない(落ち着かない)と思っていたが、貸し切りが基本ルールでニッコリ。心底リラックスしながらの湯浴み三昧はとっても楽しい。夜中も入り放題だった。ちょっと怖かったけど。



    素朴さ 全開

    ゆうしょく
     客室で食べる夕食は、地のもの、山のものが並ぶ。家庭料理プラスアルファな感じで、素朴な味わいだ。
     朝食も含めて運んでくれたのは30代と思われる男性。こちらの宿の長男で、普段は消防士をしているそうだ。チェックイン時に応対してくれたのは次男。三男は高校生という。で、この3兄弟が布団を敷いてくれた。

    西山温泉
     帰り際、茶の間では三男がどんぶり飯を食らっている。「また、ぜひね」。女将さんに見送られて宿を後にした。会計は1人8,650円なり。

     ゴールデンウィーク中に、客はわれわれと1人旅の男性だけ。清く正しく美しいニッポンの実家という風情。神社と温泉を守る頼もしい3兄弟もいるし、福島県の西山温泉を代表する温泉宿の1つとして、末永い発展に期待を寄せたい。












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