札幌から行く 『温泉宿』

    温泉宿 「宿泊」 好きな札幌人。風呂、食事、部屋、もてなし・・・ 「湯宿をめぐる冒険記」 & 「雑多な温泉話」

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     この宿、何で知ったかと言えば、平成14年(2002年)2月号の「旅」(JTB)。
     特集「温泉逗留の愉しみ」の中で、ライターの小林しのぶ氏が、三浦屋旅館に2泊3日した記事を今でも覚えていて、久しぶりに読み返した私は、「肘折の渋い湯治宿に連泊し、昼間は共同湯めぐりでしゃれこもう」と、12月上旬に電話予約した次第。
     ちなみに、この雑誌はいつの間にか発刊元が新潮社となり、編集内容も変わってしまったので目を通す機会がめっきり減りました。

    街並み渋い看板が目にしみる玄関前
     肘折に着いて、細すぎる道に沿って佇むたくさんの宿をみて、この温泉街の雰囲気に「ああ、良いな」と、ぽつり。
     三浦屋旅館の玄関前に立ち、歴史を感じる建物のオーラは、北海道の温泉宿ではなかなか味わえないな、と感じました。

     この宿、1泊料金設定は3段階。自炊(4泊以上)4,000円~、湯治6,700円~、旅籠7,000円~で、たとえ自炊といっても白米、味噌汁、魚、おひたしといった基本料理がつくそう。私は電話予約時に旅籠を申し出ました。連泊するに当たり、障子・ふすま1枚で隔てた湯治部屋はなんだか落ち着かないと思ったので。現にことし5月に、落ち着かない経験してますし。

    家族風呂湯口
     狭い風呂ながら、湯使いの良い湯に浸かると、やっぱり気持ちの良いもの。宿の下駄を履き、宿泊客特権の無料共同湯めぐりをすれば、日本人の脳に刷り込まれた由緒正しき温泉街を楽しめそう。ただ、冬は寒いので、あれですが。
     食事は山の幸と控えめな量で、健康によろしいのかな。

     宿泊客は少なかったみたい。風呂で誰かと一緒になることもなく、宿スタッフに聞けば、「年末も満室ではないし、冬期間は空いていますね」。4月末~10月末にこの宿の前では、有名な「朝市」が毎朝5時30分頃から2時間余開かれ、この期間に客入りが多いそう。

     「今度は春に来てね」。女将さんや宿スタッフに笑顔で見送られ、他の客(2人)とともに、10時30分にワゴン車で新庄駅まで送迎してくれました。

     宿泊料金は2泊で17,283円。内訳は宿泊料は7,800円×2、暖房料1,000円、瓶ビール683円。

     この宿に着き、初日の夕食を食べ終わった後、なんだか体調が崩れてきました。具体的に言えば、悪寒→発熱→夜中は30~60分置きに腹を下して共同トイレへ。廊下は寒い上、足を運ぶのも億劫とあって、客室にトイレがあれば、と思いました。

     翌朝の朝食はほとんど手をつけず、宿スタッフにかぜ薬を求めれば、3回分入った薬をもらい、実費420円を手渡し。
     「薬くらい無料サービスなのでは」と頭をかすめましたが、ここは湯治宿だけに、薬だけではなく、調味料や食材など「ちょっとだからくださいな」の声に応えていれば商売にならない、と私感。何より薬は立派で、裏に400円+消費税の明記がありました。富山の製薬会社のもので、懐かしい置き薬なのでしょうか。

    風邪くすり差し入れ
     薬を飲んでぼんやりしていると、再び宿スタッフがやってきて、「これ、女将さんからの差し入れです」。ホットミルクと栄養ドリンクでした。「これはいくらかな」「ただですよ~」。ああ、嬉しいです、ありがとうございます。

    病床
     薬は眠気を誘い、昼まで眠り、なにか栄養を取らねば、と、歩いて温泉街の商店で、山崎製パンのシュークリーム、サングリアの100%オレンジジュースを購入。

     宿で食して薬を飲み、午後もぐっすり寝て、夕食はほぼ手をつけず、具合が悪くなってからさっぱり温泉にも入らず、そのまま朝まで眠った次第。
     翌朝、少し回復したなあと実感し、このまま宿で病に臥せったまま札幌へ帰れるか、と奮起して、宿から一番近い下の湯(疝気湯)へ足を運んだのです。

     帰り際、女将さんが「せっかくのご旅行でしたのに・・・」と、声をかけていただき、「いやいや、温泉に浸かったからこそ、こんなに短期間で回復しました」と。本当は、あまり入浴していないのですが。

     本当はあと2つの共同湯に行きたかったですし、昼食はそば処寿屋で冷し肉そばを食したかったし、いろいろ散歩もしたかったのですが、無理して歩いても楽しくないですしね、と、やせ我慢。
     宿に引きこもっていた私は、肘折の様子をほとんど知ることのないまま、後にしたのですから「もぐり」と言えましょう。

     布団でころがっている間、「ああ、温泉宿めぐりという趣味も健康な体があってこそ。そもそも健康だから仕事を勤め上げ、給料をもらって山形の山奥までの旅費を出せるわけなのだな」と痛感。そんな2泊を過ごした三浦屋旅館でした。












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