札幌から行く 『温泉宿』

温泉宿 「宿泊」 好きな札幌人。風呂、食事、部屋、もてなし・・・ 「湯宿をめぐる冒険記」 & 「雑多な温泉話」

 北海道都市職員共済組合(函館、小樽、旭川、室蘭、帯広、岩見沢、夕張、網走、美唄、苫小牧、稚内、留萌の12市職員で構成=平成18年現在)が経営している湯宿。

 東川町・旭岳温泉に佇み、宿泊・日帰り入浴ともに一般客へ開放。3月末で閉館すると聞き、最初で最後の日帰り入浴へ足を運びました。

宿はこちら玄関前のワイルドな看板
こぎれいな外観
ロビー周り
 RC造3階建て、客室22室。日帰り入浴時間11時30分〜16時まで。500円。

男女脱衣所前男性脱衣所
 男女浴室は2階にあります。

男性浴室
男性湯船
男性浴槽1つ
 男女別に内風呂1つのみ。リンスインシャンプー、ボディーソープ、固形せっけんあり。

 昭和55年3月の温泉分析書によると、源泉名「勇駒別温泉」、含食塩−石膏泉、泉温45.0度、pH6.3、蒸発残留物1.392g/kg。源泉は宿から100メートルほど離れているそう。冬期間だけ熱交換器で加温、湯船から湯があふれています。

 無色透明、どことなくつるつるする肌触りと私感。

外観
 チェックアウトした「料理旅館 池の端」から市営谷地頭温泉の前を通り、徒歩5分もあれば到着。住宅街の一角に佇みます。
 ここはまたの名を「厚生年金ハートピア函館」と呼び、廃止または売却うんぬんというニュースを以前拝見しましたが、どうなるのでしょうか。

ロビー&フロント玄関
 自動ドアをくぐり、フロントで日帰り入浴の旨を申し出て、1人500円支払います。

浴槽は熱めと適温の2つ
 男性風呂はこんな感じ。

きれいな感じ
 湯が茶色いですよね。市営谷地頭温泉からの引き湯です。

男性脱衣所湯使い
男女脱衣所前自販機
 平成10年の温泉分析書では、64.4℃のナトリウム−塩化物泉は、自噴で毎分370ℓ、pH6.1、成分総計17.67g/kg。市営谷地頭温泉の引き湯だけに、同温泉に掲示してある温泉分析書の内容とまったく同じ。
 でも、市営谷地頭温泉は「加水」&「塩素」入りに対し、ここは「加水」のみ。湯使いが異なります。

休憩室
 本当は函館の街をいろいろ散策するはずでしたが、あいにくの雨降りだったので、ここでのんびり。日帰り客がほとんどおらず、畳の上でうたた寝しました。

 この日(9月17日)は敬老の日ということで、北海道公衆衛生浴場業生活衛生同業組合の加入公衆浴場が、17〜18日の2日間、65歳以上&小学6年生以下を無料で受け入れ。
 池の端宿泊時に、近くの市営谷地頭温泉へ行くと、ちょうど無料の日だったので、足を運んだ早朝5時40分にも関わらず客がちらほらいて、6時には玄関前に20〜30人が集結。「きょうは混んでるね」「いまでこれだから、日中はもっと混むぞ」と常連シニア層がわきあいあいと会話してました。
 ちなみに市営谷地頭温泉は室内での写真撮影禁止、そういう人いたら注意してくれ、そして施設側に教えてほしい旨の掲示あり。

 周囲の公衆浴場がこの日に限って無料だから、ウェルハートピア函館は空いていたのかな。

 ここは宿としての機能に加え、「厚生年金有料老人ホーム」として、入居者募集中でした。
 一番安い値段で、厚生年金受給者(1人・3食込み)の場合、6畳トイレなし月額102,131円。保証金はたった40万円で退去時に返却するシステムは、1,000〜2,000万円払って権利を買ったものの、死んだらその権利が消滅し娘・息子は相続できないという一般的な民間の有料老人ホームに比べ、かなり良心的。
 ただ、「確実な保証人が2名あること」「重い病気がなく日常の起居に差支えないこと」が条件だそう。
 わたしが日帰り入浴した風呂を入居者も使用するみたい。そう言えば、会話したシニア層は日帰り客ではなく入居者だったのかも知れません。

 鶴居村のホテルTAITOを9時過ぎにチェックアウトし、レンタカーのナビに「屈斜路湖」と打ち込みました。車を走らせつつ、良さそうな景色を見ると車を停め、パシャパシャ撮影しつつ、チェックアウト後1時間半ちょっとで、ナビに「三香温泉」の文字を発見。行き先を決めかねていた当方は、おお、行ってみようか、と。

出入り口外観
 看板のあるところから、未舗装の道路を20〜30メートルだけ走ると、三香温泉の駐車場に到着。車を停め、玄関へ向かいます。

休憩所
 玄関に入ると、右手の休憩所で20〜30代の男女がいて、当方を見ると「あれ、お客さんだよ」と、立ち上がってどこかに宿の方を呼びに行ってくれ、ありがたい限り。登場した宿の方に日帰り料金1人400円、そしてタオル150円を購入しました。

露天へ脱衣所
男性脱衣所内部に薪ストーブ
 外に出て、露天風呂のいかにも手製っぽい脱衣所に入ると、薪ストーブがあり、女性脱衣所の方は火が入っていたそう。

男性露天風呂1
男性露天風呂2
 露天風呂のふちに、ボディーソープ(シャンプーだったかな)と桶が置いてありました。
 昭和58年の温泉分析書によると、屈斜路湖温泉(源泉名 三香1号井)は、単純温泉。泉温52.2度、湧出量毎分160リットル、pH8.4、成分総計0.500g/kg、蒸発残留物0.410g/kg。

 日帰り10〜20時、400円。ここって、日帰りは露天風呂のみで、内風呂は宿泊客専用みたい。で、内風呂ってどこにあるのでしょうか。露天周辺には見かけませんでした。

わんちゃん


町営ホテル利尻玄関前
 利尻町沓形地区に佇む、町営ホテル利尻へ併設している「利尻町ふれあい保養センター」は、平成17年(2005年)4月オープン。営業13〜21時、500円。

館内にドリル先端を展示男女脱衣所出入り口
 地下1,000メートル掘ったところ、600メートル地点で湯脈に当たったそう。

浴室案内男性脱衣所
 源泉名「利尻ふれあい温泉」は、泉温33.8度、pH6.75、湧出量毎分600リットル(自噴)。泉質は含二酸化炭素−ナトリウム・マグネシウム−塩化物・炭酸水素塩泉。成分総計13.43g/kg、蒸発残留物9.935g/kg。濃いですね。

◆麗峰の雫(清涼の湯)
33.8度の源泉がそのまま注がれる丸い浴槽
 33.8度の源泉そのままを注ぎ、あふれた湯は捨てている丸い浴槽は「麗峰の雫(清涼の湯)」と名付けられていました。
 湯船に足を入れると、プールのように冷たく感じます。地元の常連さんに聞けば、「この春まで、丸い浴槽の湯は熱かったんだよ、確か」。

源泉
 湯口から溢れる湯は透明ですが、空気に触れて茶褐色になります。
 
◆太古の温(金の湯)
太古の温(金の湯)
 もう一つの大きな浴槽は、循環・加熱・塩素殺菌。特に塩素臭は感じず。

◆男性露天風呂
男性露天
男性露天風呂露天に泥のような堆積物
 立ったままであれば、北の海を望めます。湯温は40度、とデジタル表示。

◆足湯
足湯外観足湯の浴槽は2つ
湯面に浮かぶのはカルシウム
 町営ホテル利尻の横に設置。営業期間5〜10月上旬、5〜21時まで加温しています。

 利尻町には、宿11施設のうち、温泉付はこの町営ホテル利尻と、アイランドインリシリの2施設。ここ利尻町の湯は、意外にパンチがある感じなのと、加熱しない源泉そのままの湯を注ぐ湯船があった点が、印象に残りました。
 利尻島の日帰り温泉施設には、今回足を運んだ利尻富士温泉保養施設(利尻富士町)のほか、総合交流促進施設「北のしーま」(同)があります。
 確か、礼文島でも温泉を掘っているみたい。同島出身の企業創業者が億単位の寄付をしてやってるそう。
 湯を掘り当てたならば、なるべく手を加えないといった「湯使い」に配慮して欲しいですね。

 札幌から利尻島は、同じ北海道内ですが非常に遠いところ。飛行機ならば新千歳空港→利尻空港まで小1時間(1日1便)。JRであれば、札幌駅から稚内駅へ特急で5時間→徒歩8分で稚内フェリーターミナル→利尻島の鴛泊(おしどまり)を目指し、東日本海フェリーに乗船→52キロの距離を1時間40分かけて鴛泊ターミナルへ到着。

外観湯使いは公共温泉ですから・・・
 鴛泊ターミナルから徒歩20分くらい、山を登った先に位置する日帰り公共温泉が、利尻富士温泉保養施設。地中深く掘ったところ「利尻富士温泉」が誕生したため、平成8年(1996年)に、この施設をオープンしたそうです。

男性内風呂
 ちょっと塩素臭を感じる内風呂でした。湯は、少しだけつるつるした感じ。

男性露天風呂
 平成8年の分析書では、ナトリウム−塩化物、炭酸水素塩泉で泉温41.3度、PH7.8の湯は、動力揚湯で毎分171リットル。成分総計1.788g/kg、蒸発残留物1.443g/kg。