札幌から行く 『温泉宿』

温泉宿 「宿泊」 好きな札幌人。風呂、食事、部屋、もてなし・・・ 「湯宿をめぐる冒険記」 & 「雑多な温泉話」

男性内風呂。「もむに」は「流木」を意味する
 ヒノキの匂いを感じる浴室は、浴槽内もヒノキでした。
 大浴場「大湯屋 もむにの湯」は2階にあり、男性・女性ともに浴室の広さ、湯船の数・形は同じみたい。

外観
 2007年(平成19年)4月オープンの温泉ホテル。5階建て客室85室は、すべて洋室ベース。

玄関は自動ドアオブジェの自転車


◆ロビー周り

オルガン、薪
ロビー
ハーブティー スタッフにロビーへ通され、座ったままチェックイン手続きし、ウェルカムドリンクを堪能。
 その後、鍵をもらい、エレベーターまで誘導され、今宵の客室へ自力で行きます


◆バー「イコロ」、土産屋、2階安眠コーナー

バー「イコロ」、メニュー例。ブレンドコーヒー400円、地ビールビルスナー700円、ウイスキーシングル800円、ジントニック700円、おつまみ300円1階土産処。「ツケ」で購入OK
2階休憩スペース2階安眠コーナー
 ロビーの片隅に小さなバー「イコロ」(アイヌ語で宝物)があるほか、土産屋も。
 2階エレベーター前に休憩スペースがあるほか、廊下沿いに安眠コーナーという棚を発見。いろんな種類の枕を置いてあり、自由に利用できます。

秘湯を守る頼もしい仲間たち
 11月は閑散期でしょう。そう思い、宿ホームページで11月5日(月曜)予約、5日後の土曜に宿泊しました。
 宿に着くと、玄関脇の「歓迎」と書かれた板に、8大学、5高校、4県のスキー連盟の名前が記されてありました。どうやら、スキー合宿のようです。
 宿周辺でストイックに練習に励んでおり、総じて物静か。廊下で会えばきちんと挨拶しますし、フロントでは学生が数人並んで「短い期間ではありますが、よろしくお願いします」なんて、支配人に挨拶していますし、なんだか清々しいですね。

クリスマスツリー&暖炉の薪
 それはさておき、館内は温かみのある黄色い照明が落ち着いた雰囲気をかもし出し、木を多様したぬくもりある造りで、和モダンな印象。

窓際のテーブルは斜めに配置。これだけで、だだっ広いレストランの雰囲気が変わる
 夕食は、和洋折衷の創作料理。スープカレーを出す発想に、新鮮さを感じました。
 宿リーフレットによると、料理長は1980年3月生まれですから、まだ20代なんですね。赤坂の名店「津やま」、和倉温泉「加賀屋」で修行を積んだそう。湧駒荘経営者の子息でもあるようです。

 前菜の「彩り果実と鮪の意外な関係」は、マグロとアボガドがドレッシングで和えられ、結構いけるなあ。そう食しながら、広いレストラン全体を見渡すと、2人組の客は窓際、1人客は一番端っこ、3人以上のグループは中央席に通しており、少人数の客への気遣いが伺えます。
 窓際のテーブルはわざと斜めに配置し、テーブルクロスをかけ、イスには「湧駒荘」の刻印入りで重厚な造り。こだわりを感じました。

シコロの湯、元湯&炭酸水素塩泉
ユコマンの湯、元湯ユコマンの湯、カルシウムの湯
 そして何よりも、入浴できる湯船の多さに圧倒されました。3ヵ所の浴室に全部で「14」あり、冬期休業中の本館露天を差し引いた「11」の湯船に、4種類の泉質が注がれています。

 本館の「シコロの湯」「ユコマンの湯」は21時を境に男女入れ替えするため、両方味わえ、8時半から掃除。新しくできた「神々の湯」は男女入れ替えがなく21時で終了、朝は入れず。

 個人的には「シコロの湯」の浴室内の雰囲気が気に入りました。「シコロ」という木で出来た湯船をはじめ、木のぬくもりを感じ、薄暗い感じがモダンな印象。
 「神々の湯」は、天井まで7メートルもあり、入浴しながら上を見上げると、開放的で心が浮き立ちました。

 好みが分かれる点は、湯温の低さでしょうか。浴室3ヵ所それぞれに適温(41〜42度くらい)と感じる湯船は1つずつありましたが、他の湯船は40度以下。適温の湯で温まったら、ぬる湯でクールダウンという入浴方法で長湯好きにはもってこいでしょうが、熱い湯に浸かって身体をびりびり熱くさせたいと思う方は、それは不可能なので物足りないかも。サウナもないですよ。

傘
 早々とチェックインした当方ですが、たった1泊では、これだけ多くの湯船を1つ1つじっくり堪能できませんでした。これは連泊しなければ、と強く思った次第。

 もし、連泊するならば、客室以外に暖炉のあるロビーや喫茶姿身という休憩室でくつろげますし、本館の浴室は8時30分〜15時まで掃除&湯注入ですが、その間(10時〜)から神々の湯を楽しめますし。昼食は勇駒別食堂 神風井(シンプイ)で食し、食後に敷地内の湧水を飲み、周囲を散策・・・ なかなか楽しそう。

 宿の好みは十人十色と前置きした上で、ここは老若男女に「ハズレの少ない」宿と、言い切っても良いかも知れません。久しぶりに「泊まって良かった、また来たい」と素直に感動しました。雑誌「自遊人」風に言えば「あの娘と行きたい宿」でしょうか。

 私は宿ホームページや雑誌で詳細を頭に叩き込まず、「なんとなく旭岳」な気持ちで、予備知識をさほど持たぬまま宿泊したので、あまりの雰囲気の良さにびっくりした次第。ですから「この宿、良いよ」との声を散々聞いて泊まりに行けば、穿った目で宿を観察しがちなので、もっと粗が見えたかも知れません。

 宿ホームページ予約 「【神々の湯】おーぷん記念すぺしゃる“遊食膳”ぷらん。見逃さないデー。」 2人1泊で1人15,150円という価格でしたが、これは通常より2,000円安かったです。
 では、17,150円という決して安くない宿泊料に、この宿は見合うかどうか。私は「OK」ですが、この辺の捉え方も十人十色でしょうね。

 部屋、食事内容によってこれよりも安く宿泊できますので、まずは宿ホームページでチェックしたいところです。旭川空港からタクシーで35分ですから、羽田・関西・中部の各空港から1泊2日で宿泊も可能かしら。

おかず皿がケースに入っている 夕食と同じ1階レストランで、7時30分〜9時00分まで。
 空いている席へ座ると、スタッフが白米、みそ汁、箱に入ったおかず3皿を配膳。赤いお盆にのった皿のおかず、飲み物、温泉玉子はミニバイキング。

ケースを開けた朝食全景
・白米
・野菜たっぷりみそ汁

◆箱に入ったおかず◆
・しゃけ焼、卵焼、こんぶ巻
・煮物(しいたけ、なす、ししとう、厚揚げ)
・魚のマリネ

◆ミニバイキング→写真以外を含む◆
・生卵
・温泉玉子
・納豆
・きんぴら
・切干大根
・ひじき
・おから
・野菜サラダ
・ミニトマト
・たくわん
・牛乳、オレンジジュース、冷水、お茶

手前にミニバイキングの食材が見える
1階レストランは広い


◆内風呂

脱衣所から浴室を眺める脱衣所方面を見る
 築56年という別館を全面改築して新たに設けた「神々の湯」は、浴室の広さ150畳、天井まで高さ7メートルだそう。
 浴槽は内風呂2、露天1。男女とも浴室の広さ、浴槽数は同じで、「浴槽の配置だけ異なる」(つれ談)。


◆浴槽

正苦味泉
 正苦味泉。

芒硝泉
 芒硝泉。


◆露天風呂の浴槽

芒硝泉
 芒硝泉。

冷水リンスインシャンプー、ボディーソープの入ったしゃれた器は、売店で1個2,000円くらいで販売
脱衣所